4.2. タグの有効期限

タグの有効期限 機能を使用すると、選択した日時に Red Hat Quay リポジトリーのイメージが期限切れになるように設定できます。この機能には次の特徴があります。

  • イメージタグの有効期限が切れると、そのタグがリポジトリーから削除されます。特定のイメージに対する最後のタグであれば、そのイメージも削除するように設定されます。
  • 有効期限はタグごとに設定されます。リポジトリー全体に対して設定されるものではありません。
  • タグは期限切れになったり、削除されたりしても、レジストリーからすぐには削除されません。これは、タイムマシン 機能で設計された割り当て時間によって決まります。この時間により、タグを完全に削除するタイミング、またはガベージコレクションを行うタイミングが定義されます。デフォルトでは、この値は 14 日 に設定されていますが、管理者は複数のオプションから 1 つ選択することで、この時間を調整できます。ガベージコレクションが発生するまでは、タグの変更を元に戻すことができます。

Red Hat Quay のスーパーユーザーには、ユーザーリポジトリーからの期限切れイメージの削除に関する特別な権限はありません。スーパーユーザーがユーザーリポジトリーの情報を収集し、操作するための一元的なメカニズムはありません。有効期限やイメージ削除の管理は、各リポジトリーの所有者に委ねられています。

タグの有効期限は、次の 2 つの方法のいずれかで設定できます。

  • イメージの作成時に Dockerfile で quay.expires-after= LABEL を設定する方法。これは、イメージをビルドした時点からの有効期間を設定するものです。
  • Red Hat Quay UI で有効期限を選択する方法。以下に例を示します。

    Change tag expiration under the Options icon or from the EXPIRES column

4.2.1. Dockerfile からのタグの有効期限の設定

docker label コマンドを使用してラベル (例: quay.expires-after=20h) を追加すると、指定した時間の経過後に、タグが自動的に期限切れになります。以下に示す時間、日、または週の値を指定できます。

  • 1h
  • 2d
  • 3w

有効期限は、イメージがレジストリーにプッシュされた時点から始まります。

4.2.2. リポジトリーからのタグの有効期限の設定

タグの有効期限は Red Hat Quay UI で設定できます。

手順

  1. リポジトリーに移動し、ナビゲーションペインで Tags をクリックします。
  2. イメージタグの Settings または gear アイコンをクリックし、Change Expiration を選択します。
  3. プロンプトが表示されたら日付と時刻を選択し、Change Expiration を選択します。有効期限に達するとタグがリポジトリーから削除されるように設定されます。