8.2. geo レプリケーションと比較したリポジトリーミラーリング

Red Hat Quay の geo レプリケーションは、データベースが共有されている間に、2 つ以上の異なるストレージバックエンド間でイメージストレージのバックエンドデータ全体をミラーリングします (たとえば、2 つの異なる blob ストレージエンドポイントを持つ 1 つの Red Hat Quay レジストリー)。geo レプリケーションの主なユースケースには、次のようなものがあります。

  • 地理的に分散する設定向けのバイナリー Blob へのアクセス速度を上げる
  • イメージのコンテンツがリージョン全体で同じであることを保証する

リポジトリーのミラーリングは、選択されたリポジトリー (またはリポジトリーのサブセット) をあるレジストリーから別のレジストリーに同期します。レジストリーは固有であり、各レジストリーには個別のデータベースおよび個別のイメージストレージがあります。

ミラーリングの主な使用例は次のとおりです。

  • 異なるデータセンターまたはリージョンでの独立したレジストリーのデプロイメント。ここでは、全コンテンツの特定サブセットがデータセンター/リージョン間で共有されることになっています。
  • 外部レジストリーからローカル Red Hat Quay デプロイメントへの選択された (許可リスト化された) アップストリームリポジトリーの自動同期またはミラーリング。
注記

リポジトリーのミラーリングと Geo レプリケーションを同時に使用できます。

表8.1 Red Hat Quay リポジトリーのミラーリングと geo レプリケーションの比較

機能と性能Geo レプリケーションリポジトリーのミラーリング

設計されている機能

グローバルに共有されるレジストリー

独立した異なるレジストレーション

レプリケーションまたはミラーリングがまだ完了していない場合はどうなるか?

リモートコピーを使用する (遅くなります)

イメージが表示されない

両地域のすべてのストレージバックエンドへのアクセスが必要か?

はい (すべての Red Hat Quay ノード)

いいえ (個別のストレージ)

ユーザーは両方のサイトのイメージを同じリポジトリーにプッシュできるか?

はい

いいえ

すべてのレジストリーの内容と設定がすべての地域で同一であるかどうか (共有データベース)?

はい

いいえ

ユーザーはミラーリングする個別の namespace またはリポジトリーを選択できるか?

いいえ

はい

ユーザーは同期ルールにフィルターを適用できるか?

いいえ

はい

各地域で許可されている個々の/異なるロールベースのアクセス制御設定があるか?

いいえ

はい