第15章 Geo レプリケーション

Geo レプリケーションでは、地理的に分散した複数の Red Hat Quay デプロイメントを、クライアントやユーザーの視点から、単一のレジストリーとして動作させることができます。グローバルに分散された Red Hat Quay のセットアップにおいて、プッシュとプルのパフォーマンスが大幅に向上します。イメージデータはバックグラウンドで非同期的に複製され、クライアントには透過的なフェイルオーバー/リダイレクトが行われます。

Red Hat Quay 3.7 では、Geo レプリケーションを使用した Red Hat Quay のデプロイメントは、スタンドアロンおよびオペレーターデプロイメントによってサポートされます。

15.1. Geo レプリケーション機能

  • Geo レプリケーションが設定されると、コンテナーイメージのプッシュはその Red Hat Quay インスタンスの優先ストレージエンジンに書き込まれます。これは通常、リージョン内で最も近いストレージバックエンドです。
  • 最初のプッシュの後、イメージデータはバックグランドで他のストレージエンジンに複製されます。
  • レプリケーションロケーションのリストは設定可能で、それらは異なるストレージバックエンドにできます。
  • イメージプルでは、プルのパフォーマンスを最大化するために、常に利用可能な最も近いストレージエンジンを使用します。
  • レプリケーションがまだ完了していない場合、プルでは代わりにソースストレージバックエンドが使用されます。