7.2. エアギャップされた OpenShift クラスターにおける Clair の脆弱性データベースの手動更新

Clair は、異なる脆弱性データベースのフェッチおよび解析に使用されるロジックをカプセル化する updaters というパッケージを使用します。Clair は、異なる環境でのアップデーターの実行と、結果のインポートをサポートします。これは、Clair クラスターがインターネットと直接対話できないようにするインストールをサポートします。

エアギャップされた OpenShift クラスターで Clair の脆弱性データベースを手動で更新するには、以下の手順に従います。

  • clairctl プログラムを取得します。
  • Clair 設定を取得します。
  • clairctl を使用して、インターネットにアクセスできる Clair インスタンスからアップデーターバンドルをエクスポートします。
  • エアギャップされた OpenShift クラスターの Clair 設定を更新して、Clair データベースへのアクセスを許可します。
  • インターネットアクセスのあるシステムからアップデーターバンドルを転送し、これをエアギャップされた環境内で利用できるようにします。
  • clairctl を使用してアップデーターバンドルを、エアギャップされた OpenShift クラスター用の Clair インスタンスにインポートします。

7.2.1. clairctl の取得

OpenShift クラスターの Clair デプロイメントから clairctl プログラムを取得するには、以下のように oc cp コマンドを使用します。

$ oc -n quay-enterprise cp example-registry-clair-app-64dd48f866-6ptgw:/usr/bin/clairctl ./clairctl
$ chmod u+x ./clairctl

スタンドアロンの Clair のデプロイメントでは、以下のように podman cp コマンドを使用します。

$ sudo podman cp clairv4:/usr/bin/clairctl ./clairctl
$ chmod u+x ./clairctl