3.3. 管理コンポーネントの使用

Operator は Red Hat Quay が管理コンポーネントを使用するために必要な設定およびインストール作業を処理しますが、いくつかの点を考慮する必要があります。

  • Quay Operator を単一の namespace にインストールすることを選択した場合は、監視コンポーネントを false に設定する必要があります。

    spec:
      components:
        - kind: monitoring
          managed: false
  • Postgres イメージで提供されるツールまたは独自のバックアップインフラストラクチャーのいずれかを使用して、データベースのバックアップを定期的に実行する必要があります。現時点で、Operator は Postgres データベースがバックアップされていることを確認しません。
  • バックアップから Postgres データベースを復元するには、Postgres ツールおよび手順を使用する必要があります。データベースの復元が実行中の場合には、Quay Pods を実行できないことに注意してください。
  • データベースのディスク領域は、50 GiB が Operator によって自動的に割り当てられます。この数は、ほとんどの小規模/中規模の Red Hat Quay インストールで利用可能なストレージの量を表しますが、実際のユースケースには十分ではない可能性があります。現時点で、データベースボリュームのサイズ変更は Operator によって処理されません。
  • オブジェクトストレージのディスク容量は、50 GiB が Operator によって自動的に割り当てられます。この数は、ほとんどの小規模/中規模の Red Hat Quay インストールで利用可能なストレージの量を表しますが、実際のユースケースには十分ではない可能性があります。現時点で、RHOCS ボリュームのサイズ変更は Operator によって処理されません。詳細は、管理ストレージのサイズ変更についてのセクションを参照してください。
  • Operator は、OpenShift Route をレジストリーへのデフォルトのエントリーポイントとしてデプロイします。別のエントリーポイントを選択する場合 (Ingress または直接の Service アクセスなど)、その設定は手動で行う必要があります。

これらの考慮事項のいずれかがお使いの環境で受け入れられない場合、以下のセクションで説明されているように、Operator に管理対象外のリソースまたはオーバーライドを指定することが推奨されます。