8.3. インストーラー

Red Hat JBoss EAP 上の Red Hat Process Automation Manager インストーラーでは、データベースユーザーの保存パスワードに $ 記号が追加される [RHPAM-3148]

問題: グラフィカルユーザーインターフェイスを使用する場合にインストーラーが、KIE Server データソースの保存パスワードに $ 記号を追加するので、データベースへの接続に失敗します。

問題の再現手順:

  1. グラフィカルユーザーインターフェイスを使用して Red Hat JBoss EAP に KIE Server をインストールします。
  2. KIE Server のデータソースプロパティーを設定します。
  3. インストールを完了してコンテナーを実行します。

    起動時のログイン認証情報が誤っているとのエラーがログに表示されます。

想定される結果: 保存パスワードに $ 記号が追加されず、KIE Server がデータベースに接続されます。

実際の結果: 保存パスワードに $ 記号が追加され、KIE Server がデータベースに正しく接続されません。

回避策:

  1. Red Hat JBoss EAP ディレクトリーで standalone-full.xml ファイルを開きます。
  2. データソースの定義で以下の要素を検索します。

    <subsystem xmlns="urn:jboss:domain:datasources:5.0">
  3. <security> 要素を検索します。

    <password> $${VAULT::datasource.NAME::password::1}</password>
  4. 保存パスワードの追加の $ 記号を削除し、standalone-full.xml ファイルのデータソース要素が以下のようにします。

    <password> ${VAULT::datasource.NAME::password::1}</password>

Red Hat JBoss EAP に Red Hat Process Automation Manager を自動インストールすると、Red Hat Process Automation Manager インストーラーは Red Hat JBoss Web Server のプロパティーを設定しようとする [RHPAM-3150]

問題: Red Hat Process Automation Manager インストーラーは 、Red Hat JBoss EAP に自動インストールすると、Red Hat JBoss Web Server のプロパティーを設定しようとします。Red Hat JBoss EAP でインストールスクリプトを使用しているにも拘らず、自動化インストーラーは条件をチェックせず、Red Hat JBoss Web Server 関連の手順を実行します。

問題の再現手順:

  1. デフォルトのオプションで Red Hat Process Automation Manager インストーラーを実行します。
  2. Red Hat JBoss EAP をインストールコンテナーとして使用します。
  3. インストールを完了し、インストールスクリプトを生成して auto.xml という名前を指定します。
  4. 使用した Red Hat JBoss EAP コンテナーを消去して、生成したインストールスクリプトを使用してもう一度インストールを実行します。

    java -jar rhpam-installer-7.8.x.jar auto.xml -variables rhpam.username=rhbaUser,rhpam.password=bpmsAdmin123$
  5. インストール済みの Red Hat Process Automation Manager を実行します。

想定される結果: Red Hat Process Automation Manager インストーラーは Red Hat JBoss Web Server 関連のプロパティーやインストールを Red Hat JBoss EAP に設定せずに、自動化スクリプトの使用に成功します。

実際の結果: Red Hat Process Automation Manager インストーラーは Red Hat JBoss Web Server 関連のプロパティーやインストールを Red Hat JBoss EAP に設定しようとし、自動化スクリプトの使用に失敗します。

回避策: 手動でインストールします。Red Hat JBoss EAP に生成されたスクリプトを使用しないでください。