4.5.2. 追加の JAR ファイルを使用したカスタム KIE Server イメージの作成
追加の JAR ファイル (単数、複数問わず) のインストール先のカスタムの KIE Server イメージを作成してサーバーの機能を拡張できます。このイメージをカスタムレジストリーにプッシュして、KIE Server のデプロイに使用できます。
手順
KIE Server で動作するカスタムライブラリーを開発します。以下のドキュメントと例を使用して、ライブラリーを開発できます。
-
JAR ファイルが
target
ディレクトリーに配置されるように Maven を使用してライブラリーをビルドします。この例では、custom-kieserver-ext-1.0.0.Final.jar
のファイル名を使用します。 -
podman login
コマンドを使用してregistry.redhat.io
レジストリーの認証を行います。レジストリーの認証に関する詳細は、「Red Hat コンテナーレジストリーの認証」を参照してください。 サポートされている KIE Server のベースイメージをダウンロードするには、次のコマンドを入力します。
podman pull registry.redhat.io/rhpam-7/rhpam-kieserver-rhel8:7.8.0
ベースイメージをもとにカスタムイメージを定義する
Dockerfile
を作成します。このファイルは JAR ファイル (単数、複数を問わず) を/opt/eap/standalone/deployments/ROOT.war/WEB-INF/lib/
ディレクトリーにコピーする必要があります。以下の例では、Dockerfile
ファイルの内容を示します。FROM registry.redhat.io/rhpam-7/rhpam-kieserver-rhel8:7.8.0 COPY target/custom-kieserver-ext-1.0.0.Final.jar /opt/eap/standalone/deployments/ROOT.war/WEB-INF/lib/
Dockerfile
を使用してカスタムイメージをビルドします。レジストリー名など、イメージの完全修飾名を指定します。ベースイメージと同じバージョンタグを使用する必要があります。イメージをビルドするには、以下のコマンドを入力します。podman build . --tag registry_address/image_name:7.8.0
以下に例を示します。
podman build . --tag registry.example.com/custom/rhpam-kieserver-rhel8:7.8.0
カスタムイメージをレジストリーにプッシュするには、次のコマンドを入力します。
podman push registry_address/image_name:7.8.0 docker://registry_address/image_name:7.8.0
以下に例を示します。
podman push registry.example.com/custom/rhpam-kieserver-rhel8:7.8.0 docker://registry.example.com/custom/rhpam-kieserver-rhel8:7.8.0
次のステップ
KIE Server をデプロイする場合は、イメージ名と namespace を設定してレジストリーにカスタムイメージを指定します。Set KIE Server image をクリックして、Kind の値を DockerImage に変更してから、バージョンタグがないレジストリー名など、イメージ名を指定します。以下に例を示します。
registry.example.com/custom/rhpam-kieserver-rhel8
Operator を使用した KIE Server のデプロイに関する詳細は、「環境のカスタム KIE Server 設定の構成」 を参照してください。