第23章 Business Central システムプロパティー

このセクションに記載の Business Central のシステムプロパティーは standalone*.xml ファイルに渡されます。または、スタンドアロン Business Central のインストール時に、以下のコマンドで、本セクションに列記するプロパティーを使用することができます。

java -jar rhpam-7.8.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml -D<property>=<value> -D<property>=<value>

このコマンドでは、<property> をリストのプロパティーに、<value> をそのプロパティーに割り当てる値に置き換えます。

Git ディレクトリー

以下のプロパティーを使用して、Business Central Git ディレクトリーの場所と名前を設定します。

  • org.uberfire.nio.git.dir: Business Central の Git ディレクトリーの場所。
  • org.uberfire.nio.git.dirname: Business Central の Git ディレクトリーの名前。デフォルト値は .niogit です。
  • org.uberfire.nio.git.ketch: Git ketch を有効化または無効化。
  • org.uberfire.nio.git.hooks: Business Central の Git ディレクトリーの場所。
HTTP 経由の Git

次のプロパティーを使用して、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスできるように設定します。

  • org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.http: SSH が HTTP プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト値は false です。
  • http.proxyHost: HTTP プロキシー−のホスト名を定義します。デフォルト値は null です。
  • http.proxyPort: HTTP プロキシーのホストポート (整数値) を定義します。デフォルト値は null です。
  • http.proxyUser: HTTP プロキシー名を定義します。
  • http.proxyPassword: HTTP プロキシーのユーザーパスワードを定義します。
  • org.uberfire.nio.git.http.enabled: HTTP デーモンを有効または無効にします。デフォルト値は true です。
  • org.uberfire.nio.git.http.host: このデーモンは、HTTP デーモンが有効な場合にホストの識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.http.hostname: HTTP デーモンが有効な場合に、このデーモンはホスト名の識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.http.port: このデーモンは、HTTP デーモンが有効な場合にポート番号としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値は 8080 です。
HTTPS 経由の Git

次のプロパティーを使用して、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスできるように設定します。

  • org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.https: SSH が HTTPS プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト値は false です。
  • https.proxyHost: HTTPS プロキシーのホスト名。デフォルト値は null です。
  • https.proxyPort: HTTPS プロキシーのホストポート (整数値)。デフォルト値は null です。
  • https.proxyUser: HTTPS プロキシー名を定義します。
  • https.proxyPassword: HTTPS プロキシーのユーザーパスワードを定義します。
  • user.dir: ユーザーディレクトリーの場所。
  • org.uberfire.nio.git.https.enabled: HTTPS デーモンを有効または無効にします。デフォルト値は false です。
  • org.uberfire.nio.git.https.host: このデーモンは、HTTPS デーモンが有効な場合にホストの識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.https.hostname: このデーモンは、HTTPS デーモンが有効な場合にホスト名の識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.https.port: このデーモンは、HTTPS デーモンが有効な場合にポート番号としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値は 8080 です。
JGit
  • org.uberfire.nio.jgit.cache.instances: JGit キャッシュサイズを定義します。
  • org.uberfire.nio.jgit.cache.overflow.cleanup.size: JGit キャッシュオーバーフローのクリーンアップサイズを定義します。
  • org.uberfire.nio.jgit.remove.eldest.iterations: 最も古い JGit の反復を削除するかどうかを定義します。
  • org.uberfire.nio.jgit.cache.evict.threshold.duration: JGit 退避のしきい値の期間を定義します。
  • org.uberfire.nio.jgit.cache.evict.threshold.time.unit: JGit 退避のしきい値の時間単位を定義します。
Git デーモン

次のプロパティーを使用して、Git デーモンを有効にして設定します。

  • org.uberfire.nio.git.daemon.enabled: Git デーモンを有効または無効にします。デフォルト値は true です。
  • org.uberfire.nio.git.daemon.host: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホストの識別子として使用します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.daemon.hostname: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト名の識別子として使用します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.daemon.port: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値は 9418 です。
  • org.uberfire.nio.git.http.sslVerify: Git リポジトリーを確認する SSL 証明書を有効または無効にします。デフォルト値は true です。

    注記

    デフォルトポートまたは割り当てられたポートが既に使用されている場合は、別のポートが自動的に選択されます。ポートが利用可能であることを確認し、詳細についてはログをチェックします。

Git SSH

次のプロパティーを使用して、Git SSH デーモンを有効にして設定します。

  • org.uberfire.nio.git.ssh.enabled: SSH デーモンを有効または無効にします。デフォルト値は true です。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.host: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト識別子として使用します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.hostname: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト名の識別子として使用します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.SSH.port: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値は 8001 です。

    注記

    デフォルトポートまたは割り当てられたポートが既に使用されている場合は、別のポートが自動的に選択されます。ポートが利用可能であることを確認し、詳細についてはログをチェックします。

  • org.uberfire.nio.git.ssh.cert.dir: ローカルの証明書が保存される .security ディレクトリーの場所。デフォルトは作業ディレクトリーです。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.idle.timeout: SSH のアイドルタイムアウトを設定します。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.passphrase: SCP スタイルの URL を持つ Git リポジトリーのクローンを作成する場合に、オペレーティングシステムの公開キーストアにアクセスするためのパスフレーズ。たとえば、git@github.com:user/repository.git です。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.algorithm: SSH で使用されるアルゴリズム。デフォルト値は RSA です。
  • org.uberfire.nio.git.gc.limit: GC の制限を設定します。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.ciphers: コンマ区切りの暗号化の文字列。利用可能な暗号化は aes128-ctraes192-ctraes256-ctrarcfour128arcfour256aes192-cbcaes256-cbc です。このプロパティーを使用しない場合は、すべての暗号化が読み込まれます。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.macs: コンマ区切りのメッセージ認証コード (MAC) の文字列。利用可能な MAC は hmac-md5hmac-md5-96hmac-sha1hmac-sha1-96hmac-sha2-256hmac-sha2-512 です。このプロパティーを使用しない場合は、すべての MAC が読み込まれます。

    注記

    RSA、または DSA 以外のアルゴリズムを使う場合は、Bouncy Castle JCE ライブラリーを使用するようにアプリケーションサーバーを設定します。

KIE Server ノードおよび Process Automation Manager コントローラー

以下のプロパティーを使用して Process Automation Manager コントローラーから KIE Server ノードへの接続を設定します。

  • org.kie.server.controller: この URL は Process Automation Manager コントローラーへの接続に使用されます。たとえば、ws://localhost:8080/business-central/websocket/controller などです。
  • org.kie.server.user: Process Automation Manager コントローラーから KIE Server ノードへの接続時に使用するユーザー名。このプロパティーは、この Business Central システムを Process Automation Manager コントローラーとして使用する場合に限り必要になります。
  • org.kie.server.pwd: Process Automation Manager コントローラーから KIE Server ノードに接続する際に使用するパスワード。このプロパティーは、この Business Central システムを Process Automation Manager コントローラーとして使用する場合に限り必要になります。
Maven など

以下のプロパティーを使用して、Maven などの機能を設定します。

  • kie.maven.offline.force: Maven のオフライン動作を強制します。true に設定すると、オンラインの依存関係解決が無効になります。デフォルト値は false です。

    注記

    このプロパティーは、Business Central にのみ使用してください。他のコンポーネントとランタイム環境を共有する場合は、設定を分離して、Business Central にだけ適用してください。

  • org.uberfire.gzip.enable: GzipFilter 圧縮フィルターで Gzip の圧縮を有効にするか、または無効にします。デフォルト値は true です。
  • org.kie.workbench.profile: Business Central プロファイルを選択します。許容値は、FULL または PLANNER_AND_RULES です。プリフィックス FULL_ で、プロファイルを設定し、管理者設定にこのプロファイルの設定が表示されないようにします。デフォルト値は FULL です。
  • org.appformer.m2repo.url: Business Central は依存関係を検索する時に、Maven リポジトリーのデフォルトの場所を使用します。デフォルト値は、http://localhost:8080/business-central/maven2 など、Business Central 内の Maven リポジトリーを参照します。このプロパティーは、Business Central が起動する前に設定してください。デフォルト値は、内部の m2 リポジトリーへのファイルパスです。
  • appformer.ssh.keystore: クラス名を指定して Business Central で使用する、カスタムの SSH キーストアを定義します。このプロパティーが指定されていない場合はデフォルトの SSH キーストアを使用します。
  • appformer.ssh.keys.storage.folder: このプロパティーは、デフォルトの SSH キーストアを使用する場合にユーザーの SSH 公開鍵の保存フォルダーを定義します。このプロパティーを指定しないと、この公開鍵は Business Central の .security フォルダーに保存されます。
  • appformer.experimental.features: 実験的機能のフレームワークを有効にします。デフォルト値は false です。
  • org.kie.demo: GitHub 外部へのデモアプリケーションのクローン作成を有効にします。
  • org.uberfire.metadata.index.dir: Lucene の .index ディレクトリーが保存される場所。デフォルトは作業ディレクトリーです。
  • org.uberfire.ldap.regex.role_mapper: LDAP プリンシパル名をアプリケーションのロール名にマッピングするのに使用する regex パターン。プリンシパルの値とロール名が一致する場合は、アプリケーションのロール名が変数ロールに置き換えられるため、変数ロールはパターンの一部でなければならない点に注意してください。
  • org.uberfire.sys.repo.monitor.disabled: 設定モニターを無効にします。無効にした場合の影響を正しく理解していない場合は、無効にしないでください。デフォルト値は false です。
  • org.uberfire.secure.key: パスワードの暗号化で使用するパスワード。デフォルト値は org.uberfire.admin です。
  • org.uberfire.secure.alg: パスワードの暗号化で使用する暗号化アルゴリズム。デフォルト値は PBEWithMD5AndDES です。
  • org.uberfire.domain: uberfire が使用するセキュリティードメイン名。デフォルト値は ApplicationRealm です。
  • org.guvnor.m2repo.dir: Maven リポジトリーディレクトリーが保存される場所。デフォルト値は <working-directory>/repositories/kie です。
  • org.guvnor.project.gav.check.disabled: グループ ID、アーティファクト ID、およびバージョン (GAV) のチェックを無効にします。デフォルト値は false です。
  • org.kie.build.disable-project-explorer: Project Explorer で選択したプロジェクトの自動ビルドを無効にします。デフォルト値は false です。
  • org.kie.verification.disable-dtable-realtime-verification: デシジョンテーブルのリアルタイム確認および検証を無効にします。デフォルト値は false です。
Process Automation Manager コントローラー

以下のプロパティーを使用して、Process Automation Manager コントローラーへの接続方法を設定します。

  • org.kie.workbench.controller: Process Automation Manager コントローラーとの接続に使用する URL。例: ws://localhost:8080/kie-server-controller/websocket/controller
  • org.kie.workbench.controller.user: Process Automation Manager コントローラーのユーザー。デフォルト値は kieserver です。
  • org.kie.workbench.controller.pwd: Process Automation Manager コントローラーのパスワード。デフォルト値は kieserver1! です。
  • org.kie.workbench.controller.token: Process Automation Manager コントローラーとの接続に使用するトークン文字列
Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS)

JCEKS を設定するには、以下のプロパティーを使用します。

  • kie.keystore.keyStoreURL: Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS) の読み込みに使用する URL。たとえば、file:///home/kie/keystores/keystore.jceks です。
  • kie.keystore.keyStorePwd: JCEKS に使用するパスワード。
  • kie.keystore.key.ctrl.alias: デフォルトの REST Process Automation Manager コントローラーに使用するキーのエイリアス。
  • kie.keystore.key.ctrl.pwd: デフォルトの REST Process Automation Manager コントローラーのエイリアスのパスワード
レンダリング

以下のプロパティーを使用して、Business Central と KIE Server のレンダリングフォームを切り替えます。

  • org.jbpm.wb.forms.renderer.ext: Business Central と KIE Server のフォームのレンダリングを切り替えます。デフォルトでは、フォームのレンダリングは Business Central が行います。デフォルト値は false です。
  • org.jbpm.wb.forms.renderer.name: Business Central と KIE Server のレンダリングフォームを切り替えることができます。デフォルト値は workbench です。