第1章 データセットのオーサリング

データセットは情報の関連セットの集まりで、データベース、Microsoft Excel ファイル、メモリーなど、さまざまな方法で保存できます。データセットの定義は、Business Central がデータセットにどのようにアクセスし、読み込み、解析するかを指定します。Business Central にはデータは保存されません。データが保存される場所にかかわらず、データセットへのアクセスを定義できます。

たとえば、データベースにデータが保存されると、有効なデータセットには、SQL クエリーの結果として、データベース全体またはデータベースのサブセットが含まれます。いずれの場合も、データは、情報を表示する Business Central のレポーティングコンポーネントの入力情報として使用されます。

データセットにアクセスするには、データセット定義を作成および登録する必要があります。このデータセットの定義では、データセットの場所、アクセス、読み取り、解析の方法、データセットが含まれるコラムを指定します。

注記

Data Sets ページは、admin ロールを持つユーザーにのみ表示されます。

1.1. データセットの追加

外部データソースからデータを取得して、レポーティングコンポーネントでデータを使用するデータセットを作成できます。

手順

  1. Business Central で AdminData Sets に移動し、Data Set Explorer ページを表示します。
  2. New Data Set をクリックして、以下のプロバイダータイプから 1 つ選択します。

    • Bean: Java クラスからデータセットを生成するのに使用します。
    • CSV: リモートまたはローカルの CSV ファイルからデータセットを生成するのに使用します。
    • SQL: ANSI-SQL 準拠データベースからデータセットを生成するのに使用します。
    • Elastic Search: Elastic Search ノードからデータセットを生成するのに使用します。
    • Execution Server: Execution Server のカスタムのクエリー機能を使用してデータセットを生成します。

      注記

      KIE Server は、このオプションを使用して設定する必要があります。

  3. Data Set Creation Wizard を完了し、Test をクリックします。

    注記

    設定手順は、選択するプロバイダーにより異なります。

  4. 保存 をクリックします。

1.2. データセットの編集

既存のデータセットを編集し、レポーティングコンポーネントに取得したデータが最新になっていることを確認します。

手順

  1. Business Central で AdminData Sets に移動し、Data Set Explorer ページを表示します。
  2. Data Set Explorer ペインで、編集するデータセットを検索し、Edit をクリックします。
  3. Data Set Editor ペインで、適切なタブを使用して必要に応じてデータを編集します。タブは、選択するデータセットプロバイダーの種類によって異なります。

    たとえば、CSV データプロバイダーの編集には、以下の変更が適用できます。

    • CSV Configuration: データセット定義の名前、ソースファイル、区切り記号などのプロパティーを変更できます。
    • Preview: データのプレビューを使用できます。CSV Configuration タブで Test をクリックすると、システムはデータセットのルックアップコールを実行し、データが利用可能な場合はプレビューが表示されます。Preview タブには 2 つのサブタブがあります。

      • Data columns: どの列をデータセット定義に追加するかを指定できます。
      • Filter: 新しいフィルターを追加できます。
    • Advanced: 以下の設定を管理できます。

      • Caching: 詳細は「キャッシュ」を参照してください。
      • Cache life-cycle: データセット (またはデータ) を再読み込みされるまでの間隔を指定できます。バックエンドデータが変更すると、Refresh on stale data 機能は、キャッシュしたデータを再読み込みします。
  4. 必要な変更を加えた後に、Validate をクリックします。
  5. 保存 をクリックします。

1.3. データの再読み込み

データの再読み込み機能を使用すると、データセット (またはデータ) が再読み込みされるまでの間隔を指定できます。バックエンドデータに変更が加えられると、Refresh on stale data 機能は、キャッシュしたデータを再読み込みします。

1.4. キャッシュ

Business Central は、インメモリーデータを使用してデータセットを保存し、データ操作を実行するキャッシュメカニズムを提供します。データのキャッシュにより、ネットワークトラフィック、リモートシステムのペイロード、処理時間が減ります。パフォーマンスの問題を回避するには、Business Central にキャッシュを設定します。

最終的にデータセットが作成されるデータのルックアップコールの場合には、キャッシュメソッドは、データのルックアップコールがどこで実行されるか、その結果作成されるデータセットがどこに保存されるかを決定します。データのルックアップコールの例としては、ロケールパラメーターを「Urban」として設定するすべての住宅ローンアプリケーションが挙げられます。

Business Central データセット機能には、キャッシュレベルが 2 つあります。

  • クライアントレベル
  • バックエンドレベル

クライアントキャッシュ

キャッシュを有効にすると、データセットはルックアップ操作時に Web ブラウザーにキャッシュされ、その後のルックアップ操作ではバックエンドへの要求が実行されません。グループ化、集計、フィルタリング、並べ替えなどのデータセット操作は Web ブラウザーで処理されます。クライアントのキャッシュは、データセットのサイズが小さい場合 (例: データが 10 MB より少ない) にのみ有効になります。データセットが大きい場合、パフォーマンスの低下や断続的なフリーズなど、ブラウザーの問題が発生する場合があります。クライアントのキャッシュは、ストレージシステムへの要求など、バックエンド要求の数を減らします。

バックエンドキャッシュ

キャッシュが有効な場合に、デシジョンエンジンはデータセットをキャッシュします。これにより、リモートのストレージシステムへのバックエンドの要求数が減ります。データセットの全操作は、インメモリーデータを使用してデシジョンエンジンで実行されます。バックエンドキャッシュは、データセットのサイズが頻繁に更新され、インメモリーに保存されて処理される場合に限り有効です。バックエンドキャッシングは、リモートストレージを使用したレイテンシーが低い接続の問題が発生している状況でも有用です。

注記

バックエンドキャッシュの設定は、Data Set EditorAdvanced タブに常に表示されるわけではありません。これは、インメモリーデシジョンエンジンを使用してデータのルックアップ操作を解決するのに、Java および CSV のデータプロバイダーはバックエンドキャッシュに依存するためです (データセットはメモリー内に存在する必要があります)。