Red Hat Process Automation Manager 7.8 リリースノート

Red Hat Process Automation Manager 7.8

リリースノート

概要

本書は、Red Hat Process Automation Manager 7.8 のリリースノートです。

前書き

本書では、Red Hat Process Automation Manager 7.8 の新機能、テクノロジープレビュー機能、既知の問題、および修正された問題について説明します。

第1章 製品の概要

Red Hat Process Automation Manager は、ビジネスプロセス管理 (BPM)、ケース管理、ビジネスルール管理、リソースプランニングを組み合わせたオープンソースのビジネス自動化プラットフォームです。これにより、ビジネスおよび IT ユーザーは、ビジネスプロセス、ケース、およびビジネスルールの作成、管理、検証、およびデプロイメントを実現できます。

Red Hat Process Automation Manager は、すべてのリソースそ保存する集中リポジトリーを使用します。これにより、ビジネス全体で一貫性や透明性を維持し、監査を行えます。ビジネスユーザーは、IT 担当者のサポートを受けることなくビジネスロジックおよびビジネスプロセスを編集できます。

Red Hat Process Automation Manager 7.8 では安定性が増し、問題がいくつか修正され、新機能が加わっています。

Red Hat Process Automation Manager は Red Hat OpenShift Container Platform で完全にサポートされており、各種プラットフォームにインストールできます。

注記

Red Hat Process Automation Manager は、Java 8 以降が必要になります。

Red Hat Process Automation Manager のサポートポリシーの詳細は、Release maintenance plan for Red Hat Decision Manager 7.x and Red Hat Process Automation Manager 7.x を参照してください。

第2章 新機能

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.8 の新機能について説明します。

2.1. Business Central

2.1.1. Business Central UI の更新

以下のリストは、Business Central UI の更新についてまとめています。

  • ガイド付きデシジョンテーブルで、ルール名をカスタマイズして Rule Name 列を表示する機能
  • ガイド付きデシジョンテーブルで、新しい行のデフォルト値を指定する機能
  • スプレッドシートワークブックで複数のワークシートのデシジョンテーブルを処理する機能

詳細は、『ガイド付きデシジョンテーブルを使用したデシジョンサービスの設計』および 『スプレッドシートのデシジョンテーブル を使用したデシジョンサービス の設計』を参照してください。

2.1.2. Excel へのエクスポート機能の強化

Excel にガイド付きデシジョンテーブルをエクスポートした場合における式、複数の BRL 列、ルール順のヒットポリシーのサポートが追加されました。詳細は、『ガイド付きデシジョンテーブルを使用したデシジョンサービスの作成』 を参照してください。

2.1.3. Decision Model and Notation (DMN) デザイナーにおける FEEL 式のコード補完入力の向上

ボックスリテラル式エディターに FEEL 式を入力すると、提案としてノード名が表示され、必要に応じて式を適用し、補完入力できるようになりました。

2.1.4. BPMN モデラーでのメタデータ属性のサポート

メタデータ属性 プロパティーを使用して、ビジネスプロセスの汎用属性を管理できるようになりました。詳細は、『 Process designer Business Process Model and Notation(BPMN2)リファレンスガイド』 を参照してください。

2.1.5. プロセスでの変数タグ付けのサポート

Red Hat Process Automation Manager プロセスデザイナーは、requiredreadonlyrestricted および customTags タグなどビジネスプロセスの変数タグ付けをサポートするようになりました。詳細は、『Business Central でのビジネスプロセスの 作成』を参照してください。

2.1.6. ケース管理のビジネスキー

Red Hat Process Automation Manager 7.8 にはケース ID 生成をさらにカスタマイズできるようにサポートが追加されました。詳細は、『ケース管理へのケースの設計および構築 』を参照してください。

2.1.7. プロセスインスタンス移行の完全サポート

個別の KIE Server の実行中のプロセスインスタンスに移行プランを適用できます。詳細は、『 Business Central でのビジネスプロセスの管理とモニタリング 』を参照してください。

2.1.8. 親プロセスからの再利用可能なサブプロセスの表示

Red Hat Process Automation Manager 7.8 では、親プロセスから再利用可能なサブプロセスを表示するサポートが追加されました。再利用可能なサブプロセスは、親プロセス内で縮小表示されます。再利用可能なサブプロセスをダブルクリックして、親プロセスのダイアグラムからサブプロセスのダイアグラムを表示できます。詳細は、『 Business Central でのビジネスプロセスの管理とモニタリング 』を参照してください。

2.1.9. タスク拡張のための予測サービス

タスク拡張の予測サービスは、Open Data Hub 人工知能 (AI) と機械学習 (ML) サービスに統合されます。不正検出に利用できる概念実証 (POC) があります。

2.1.10. セキュリティー管理アクションのサポートおよび REST API を使用したスペースコンポーネントの更新サポート

REST API を使用して セキュリティー管理 アクションを実行して、スペースコンポーネントを更新できるようになりました。

  • スペースの descriptionowner および defaultGroupId を更新します。

    [PUT] /spaces
  • Business Central のすべてのグループを返します。

    [GET] /groups
  • Business Central でグループを作成します。

    [POST] /groups
  • Business Central から指定のグループを削除します。

    [DELETE] /groups/{groupName}
  • Business Central のすべてのロールを返します。

    [GET] /roles
  • Business Central のすべてのユーザーを返します。

    [GET] /users
  • 指定のユーザーに割り当てられている全グループを返します。

    [GET] /users/{userName}/groups
  • 指定のユーザーに割り当てられている全ロールを返します。

    [GET] /users/{userName}/roles
  • ロールとグループを指定して、指定のユーザーを作成します。

    [POST] /users
  • 指定のユーザーのパスワードを変更します。

    [Post] /users/{userName}/changePassword
  • Business Central から指定のユーザーを削除します。

    [DELETE] /users/{userName}
  • 指定のユーザーに割り当てられている既存のグループを、新規グループで上書きします。

    [POST] /users/{userName}/groups
  • 指定のユーザーに割り当てられている既存のロールを、新規ロールで上書きします。

    [POST] /users/{userName}/roles
  • 指定のグループに付与されている全パーミッションを返します。

    [GET] /groups/{groupName}/permissions
  • 指定のロールに付与されている全パーミッションを返します。

    [GET] /roles/{roleName}/permissions
  • 指定のユーザーに付与されている全パーミッションを返します。

    [GET] /users/{userName}/permissions
  • 指定のグループのパーミッションを更新します。

    [Post] /groups/{groupName}/permissions
  • 指定のロールのパーミッションを更新します。

    [Post] /roles/{roleName}/permissions

詳細は、『KIE API を使用した Red Hat Process Automation Manager の操作』を参照してください

2.1.11. テストシナリオ

Business Central のテストシナリオデザイナーは、ルールベースのテストシナリオで列挙データ型をサポートするようになりました。

2.2. デシジョンエンジン

2.2.1. 実行可能モデルでの Lambda 外部化の最適化機能

実行可能モデルの最適化機能が新しくなり、ランタイム時のメモリー消費率が改善されました。この機能は、Lambda を生成して、実行可能モデルで使用する方法を書き直します。Lambda 外部化はデフォルトで有効になっています。Lambda の外部化を無効にするには、以下のキーを使用します。

 -Ddrools.externaliseCanonicalModelLambda=false

詳細は、『 Red Hat Process Automation Manager のデシジョンエンジン』 を参照してください。

2.3. プロセスエンジン

2.3.1. 特定のノードからのビジネスプロセスの開始

ビジネスプロセスの終了後に、特定のノードからビジネスプロセスを開始できるようになりました。

2.3.2. 新しい通知リスナープロパティー

Red Hat Process Automation Manager 7.8 には新たに jBPM プロパティーが 2 つ追加されました。これらの org.kie.jpbm.notification_listeners.includeorg.kie.jpbm.notification_listeners.exclude のプロパティーは、通知リスナーの有効化および無効化に使用します。

2.3.3. カスタムクエリーの OR 演算子

Red Hat Process Automation Manager 7.8 には、クエリーフィルターを定義する OR 演算子が含まれています。

2.4. Red Hat Business Optimizer

2.4.1. Red Hat Business Optimizer Constraint Streams API

Constraint Streams API が完全にサポートされるようになりました。

2.4.2. KIE Server タスクの自動割り当て

KIE Server の最適化およびビジネスプロセスの管理機能が統合され、継続的なスケジュール最適化プランに基づいて、プロセスに含まれる人間のタスクを自動的にユーザーに割り当てることができるようになりました。

2.4.3. 運搬経路計画スターターアプリケーション

運搬経路計画スターターアプリケーションには、ユーザーインターフェイスの向上、サーバーエラーの報告、新しい実行スクリプトが追加されました。

2.5. Red Hat OpenShift Container Platform

2.5.1. Red Hat OpenShift Container Platform 4.5 でのデプロイメントサポート

Red Hat OpenShift Container Platform 4.5 に Red Hat Process Automation Manager をデプロイできるようになりました。

2.5.2. Red Hat OpenShift Container Platform での KIE Server のカスタムイメージ作成

追加の JAR パッケージまたは RPM パッケージを使用して KIE Server イメージを作成して使用できるようになりました。カスタムイメージの作成に関する詳細は、『 Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform へ の Red Hat Process Automation Manager のデプロイ』の「KIE Server の カスタムイメージ の作成」を参照してください。

2.5.3. Red Hat OpenShift Container Platform 4.x での Git フックの SSH 認証

Red Hat OpenShift Container Platform 4.x で Business Central の Git フックを設定する時に、カスタムの Git リポジトリーにアクセスするための SSH 認証を設定できるようになりました。デプロイメント用の Git フックの 準備に関する詳細は、『 Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager のデプロイ』の「Git フック の準備 」を参照してください。

2.5.4. Red Hat OpenShift Container Platform でのイメージのメータリングラベル

Red Hat OpenShift Container Platform の Red Hat Process Automation Manager イメージに、OpenShift メータリングの使用を可能にするラベルが追加されました。メータリングの使用の詳細は、Red Hat OpenShift Container Platform ドキュメントの メータリング を参照してください。

2.5.5. 永続ボリュームへの ReadWriteMany アクセスなしで Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に実稼働環境をデプロイするサポート

永続ボリュームへの ReadWriteMany アクセスが必要ない Business Central 監視の簡素化バージョンで Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に Red Hat Process Automation Manager の実稼働環境をデプロイできるようになりました。Red Hat Process Automation Manager の Red Hat OpenShift Container Platform 4.x へのデプロイに関する詳細は、Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager 環境のデプロイメント』を参照して ください。

2.5.6. Red Hat OpenShift Container Platform 4.x のプロセスインスタンス移行サービス

Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に、プロセスインスタンス移行 (PIM) サービスをデプロイできるようになりました。プロセスインスタンスの移行サービスを使用して、2 つの異なるプロセス定義間の移行を定義できます (これを移行プランと呼ぶ)。その後に、この移行プランを、指定の KIE Server で実行中のプロセスインスタンスに、この移行プランを適用できます。

Red Hat Process Automation Manager の Red Hat OpenShift Container Platform 4.x へのデプロイに関する詳細は、Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager 環境のデプロイメント』を参照して ください。

注記

現在、プロセスインスタンス移行 (PIM) サービスでは、Red Hat OpenShift Container Platform のデータベースサポートに限りがあります。外部データベースのサポートは今後のリリースで追加される予定です。

第3章 サポートおよび互換性

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.8 でサポート対象バージョンに関する更新内容を説明します。

3.1. Fuse の統合

Red Hat Fuse 7.6 は Red Hat JBoss EAP 7.2 でサポートされていますが、Red Hat Process Automation Manager は Red Hat JBoss EAP 7.3 でサポとされています。デプロイメント環境の安定性を確保するには、サポートされている Red Hat JBoss EAP バージョンに基づいて、Fuse と Red Hat Process Automation Manager を別の Red Hat JBoss EAP にインストールしてください。

3.2. Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.3 のサポート

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.3 に Red Hat Process Automation Manager をインストールできるようになりました。Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7. 3 に Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法は、『Red Hat JBoss EAP 7.3 への Red Hat Process Automation Manager のインストールおよび設定 』を参照してください。

3.3. Red Hat JBoss Web Server 5.3

Red Hat JBoss Web Server 5.3 に Red Hat Process Automation Manager をインストールできるようになりました。Red Hat JBoss Web Server 5.3 への Red Hat Process Automation Manager のインストールに関する詳細は、『Red Hat JBoss Web Server への Red Hat Process Automation Manager のインストールおよび設定 』を参照してください。

3.4. MySQL 8.0 のサポート

MySQL 8.0 データソースで Red Hat Process Automation Manager をデプロイできるようになりました。詳細は、『Red Hat JBoss EAP 7.3 へ の Red Hat Process Automation Manager のインストールおよび設定』の「KIE Server の JDBC データソース の 設定」を参照してください。

3.5. Microsoft SQL Server 2017 のサポート

Red Hat Process Automation Manager デプロイメントでは、KIE Server の外部データベースサーバーとして Microsoft SQL Server 2017 をサポートするようになりました。

3.6. Oracle Database 19c のサポート

Red Hat Process Automation Manager デプロイメントでは、KIE Server の外部データベースサーバーとして Oracle Database 19c をサポートするようになりました。

3.7. PostgreSQL 11 および EnterpriseDB Postgres Advanced Server 11 のサポート

Red Hat Process Automation Manager デプロイメントでは、KIE Server の外部データベースサーバーとして PostgreSQL 11 および EnterpriseDB Postgres Advanced Server 11 をサポートするようになりました。

第4章 非推奨コンポーネント

本セクションのコンポーネントは非推奨になります。

4.1. レガシーのテストシナリオツール

レガシーのテストシナリオツールは、Red Hat Process Automation Manager 7.3.0 で非推奨になりました。このツールは、今後の Red Hat Process Automation Manager リリースで削除予定です。代わりに、新しいテストシナリオデザイナーを使用してください。

4.2. Red Hat OpenShift Container Platform 3.x のサポート

Red Hat Process Automation Manager バージョン 7.5 以降では、Red Hat OpenShift Container Platform 3.x 向けのイメージとテンプレートが非推奨になりました。非推奨のイメージおよびテンプレートには新機能が追加されませんが、Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 3.x のサポートが終了するまでこれらのイメージとテンプレートは使用できます。Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 3.x の完全なサポートライフサイクルフェーズに関する詳細は、Red Hat OpenShift Container Platform のライフサイクルポリシー (最新バージョン以外) を参照してください。

Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に Red Hat Process Automation Manager 環境をデプロイメントすることを検討してください。

4.3. レガシーのプロセスデザイナー

Business Central のレガシーのプロセスデザイナーは、Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 で非推奨になりました。そのため、レガシーのプロセスデザイナーには新しい機能拡張や機能は追加されません。新しいプロセスデザイナーを使用する場合は、お使いのプロセスを新しいデザイナーに移行し始め、新しいプロセスデザイナーですべての新規プロセスを作成してください。プロジェクトの新規デザイナーへの移行に関する詳細は、『 Business Central におけるプロジェクトの管理 』を参照してください。

4.4. Entando AppBuilder のサポート

2020 年 8 月 31 日から、Red Hat Process Automation Manager 7.8 には、Entando AppBuilder に対するエンタイトルメントが含まれなくなります。それ以降、Red Hat は Entando AppBuilder のサポートを提供しない予定です。機能の資料やドキュメントは、7.9 リリースでは提供されません。

第5章 テクノロジープレビュー

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.8 のテクノロジープレビュー機能を説明します。Business Central には、デフォルトで無効になっている実験的機能管理ページが含まれています。このページを有効にするには、appformer.experimental.features プロパティーの値を true に設定します。

重要

本章の機能はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされておらず、機能的に完全ではない可能性があるため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供し、お客様には開発段階で機能性をテストし、フィードバックをお寄せいただくことができます。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポートの詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

5.1. 制限付きネットワークでの Red Hat OpenShift Container Platform 4.x のデプロイメント

Operator Lifecycle Management を使用して、公開インターネットに接続されていない制約付きのネットワークで Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に Red Hat Process Automation Manager をデプロイできます。

制限のあるネットワークでのデプロイメントに関する詳細は、Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager 環境のデプロイ を参照してください。

5.2. Red Hat OpenShift Container Platform 4.x への Red Hat Decision Manager 高可用性のオーサリング環境のデプロイ

Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に高可用性の Red Hat Process Automation Manager オーサリング環境をデプロイできます。

5.3. Dashbuilder Runtime

Dashbuilder ランタイムは新しいアドオンスタンドアロン Web アプリケーションで、WAR として配信され、Red Hat JBoss EAP でダッシュボードを実行します。dashbuilder ランタイムにアクセスできる場合には、Business Central で作成したダッシュボードを利用できます。以下の一覧では、dashbuilder ランタイムの概要をまとめています。

  • データセットとページを使用してダッシュボードを作成すると、カスタムエクスポートを使用して Business Central からこれらのダッシュボードをエクスポートできます。
  • dashbuilder ランタイムの Business Central からエクスポートしたダッシュボードのインポート、アクセス、実行が可能です。
  • Dashbuilder ランタイムは KIE Server REST API にアクセスし、インポートした KIE Server データセットからクエリーを実行します。

5.4. ケースモデラー

Business Central のケースモデラーに、新しいプロセスデザイナーが追加されました。このモデラーでは、ケースをステージのシーケンスとしてモデル化するオプションが追加され、ハイレベルでのケースモデルの定義が簡素化されました。ケースモデルは、人間によるタスク、サブプロセス、およびサブクラスの 3 種類のタスクをサポートします。

注記

Red Hat Process Automation Manager 7.8 のケースモデラーはテクノロジープレビュー機能で、デフォルトでは Business Central で無効になっています。Process Automation Manager でケースデザイナーを有効にするには、ウィンドウ右上で SettingsRoles とクリックし、左側のパネルからロールを選択し、EditorsDMN DesignerRead とクリックしてから Save をクリックして変更を保存します。

5.5. Prediction Service API

Prediction Service API を使用して、ヒューマンタスクを支援する予測サービスを提供できます。予測サービスは AI を使用できます。たとえば、予測モデルマークアップ言語 (PMML: Predictive Model Markup Language) モデルまたは統計的機械知能と学習エンジン (SMILE: Statistical Machine Intelligence and Learning Engine) を使用してサービスを実装できます。

5.6. 強化された検索機能

Red Hat Process Automation Manager 7.8 では、タスク、プロセスインスタナス、ケースの柔軟な検索条件など、検索機能が強化されています。詳細は、『ケース管理へのケースの設計および構築 』を参照してください。

5.7. OpenShift Operator インストーラーウィザード

Red Hat Process Automation Manager 向けの OpenShift Operator には、インストーラーウィザードが提供されます。このウィザードを使用して、Operator が含まれる Red Hat OpenShift Container Platform に Red Hat Process Automation Manager 環境をデプロイできます。

第6章 Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 で既知の問題

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.8 の既知の問題を紹介します。

6.1. Business Central

dashbuilder ランタイムで KIE Server 設定が欠落しているというエラーメッセージを改善する必要がある [RHPAM-3058]

問題: dashbuilder ランタイムのユーザーインターフェイスでは現在、KIE Server 設定がないというエラーメッセージが誤って表示されます。

問題の再現手順:

  1. Business Central を起動します。
  2. dashbuilder ランタイムで KIE Server データセットのインポートを試みます。

想定される結果: dashbuilder ランタイムで、KIE Server システムプロパティーがない、または間違っているというエラーが表示されます。

実際の結果: dashbuilder ランタイムで、KIE Server システムプロパティーがない、または間違っているというエラーが表示されません。

回避策: なし

dashbuilder ランタイムディストリビューションに dodeploy ファイルがない [RHPAM-3031]

問題: dashbuilder ランタイムアプリケーションは、デプロイメントに必要なファイルすべてが含まれる Zip フォルダーで配信されます。この zip フォルダーには dashbuilder-runtime.war ファイルが含まれますが、そのフォルダーに dashbuilder-runtime.war.dodeploy ファイルがありません。

回避策: dashbuilder-runtime.war.dodeploy ファイルを dashbuilder-runtime.war フォルダーのコピーとして追加し、Zip フォルダーを更新します。または、ディストリビューションは War ファイルでなければならないので、デプロイメントフォルダーに直接コピーしてください。

dashbuilder 関連のデータをエクスポートすると、段階的なエクスポートで内部のデータソースが表示される [RHPAM-3021]

問題: dashbuilder 関連のデータをエクスポートすると、段階的なエクスポートで、ユーザー選択の内部データソースが表示されます。表示される内容は、公開データセットのみでなければなりません。

回避策: なし

ガイド付きのデシジョンテーブルで、Date のデータ型が含まれる列の検証機能が正しく動作しない [RHDM-1399]

問題: actions 列に特定のテンプレートキーの組み合わせが含まれている場合に、ガイド付きのデシジョンテーブルの検証機能を使用してテーブルを開くとエラーが表示されます。これらのテンプレートキーには、Date のデータ型が関連付けられています。

回避策: なし

ガイド付きのデシジョンテーブルのセルを選択できない [RHDM-1398]

問題: マウスを使用してガイド付きのデシジョンテーブルでデータセルを選択できません。

問題の再現手順:

  1. Business Central で Menu → Design → Projects の順に移動し、Mortgages をクリックします。
  2. Pricing loans ガイド付きのデシジョンテーブルを開きます。
  3. ガイド付きデシジョンテーブルのデータセルをクリックします。

期待される結果: マウスを使用して、ガイド付きデシジョンテーブルのデータセルを選択できます。

実際の結果: マウスを使用してガイド付きデシジョンテーブルのデータセルを選択できません。

回避策: マウスを使用してヘッダーセルを選択し、キーボードの矢印キーを使用してデータセルに移動してください。

グリッドエディターで元に戻すややり直しのキーボードのショートカットを使用できない [RHDM-1397]

問題: グリッドエディターでは、キーボードのショートカットキーを使用して、元に戻す (Ctrl+Z) またはやり直し (Ctrl+Shift+Z) の操作を実行できません。

問題の再現手順:

  1. 新しい DMN ダイアグラムを作成します。
  2. デシジョンノードを 2 つ追加します。
  3. (Ctrl+Z) を押します。

    デシジョンノードが 1 つ削除されます。

  4. 残りのノードのグリッドエディターに移動します。
  5. コンテキスト入力を何度か追加します。
  6. (Ctrl+Z) を押します。

    同じコンテキストが存在します。

期待される結果: グリッドエディターでキーボードの元に戻すややり直しのショートカットキーを使用できます。

実際の結果: グリッドエディターでキーボードの元に戻すややり直しのショートカットキーを使用できません。

回避策: ツールバーの Undo ボタンは正しく機能します。

ガイド付きのデシジョンテーブルのルール名を、スプレッドシートのデシジョンテーブルのルール名に変換できない [RHDM-1396]

問題: ガイド付きのデシジョンテーブルのルール名からスプレッドシートのデシジョンテーブル (XLS) のルール名に変換できません。

問題の再現手順:

  1. Business Central で Menu → Design → Projects の順に移動し、Mortgages をクリックします。
  2. Pricing loans ガイド付きのデシジョンテーブルを開きます。
  3. Columns タブでルール名の列を表示します。
  4. Model タブで、カスタムのルール名を設定します。
  5. ガイド付きデシジョンテーブルを保存します。
  6. ツールバーのボタンを使用して、ガイド付きデシジョンテーブルを XLS ファイルに変換します。
  7. 生成された XLS ファイルを開き、Source タブをクリックして、ルール名を確認します。

期待される結果: カスタムのルール名がガイド付きのデシジョンテーブルからスプレッドシートのデシジョンテーブル (XLS) に正しく変換されます。

実際の結果: カスタムのルール名がガイド付きのデシジョンテーブルからスプレッドシートのデシジョンテーブル (XLS) に正しく変換されません。

回避策: なし

テストする DMN モデルに PMML モデルが含まれる場合に DMN ベースのテストシナリオのパフォーマンスが低下する [RHDM-1415]

問題: DMN モデルのテストシナリオに PMML モデルを含めて作成すると、テストシナリオの検証と作成に時間がかかり、パフォーマンスが低下します。

問題の再現手順:

  1. Business Central でプロジェクトをインポートします。
  2. PMML モデルが含まれる DMN モデルを追加して、DMN ベースのテストシナリオを作成します。
  3. OK をクリックします。

    テストの実行速度が遅くなり、テストシナリオの検証に長時間かかります。

回避策: なし

アセットが Business Central のクラスター環境向けに正しくインデックス化されない [RHPAM-3089]

問題: Red Hat Data Grid、AMQ Broker、および Business Central をクラスター環境にインストールすると、インデックス化関連のエラーや警告が表示されます。

問題の再現手順:

  1. Red Hat Data Grid および AMQ Broker をインストールします。
  2. Red Hat Data Grid および AMQ Broker を設定します。
  3. クラスターに Business Central を設定します。
  4. Business Central を起動します。
  5. Menu → Design → Projects を選択します。
  6. MySpace スペースを開きます。
  7. 新規プロジェクトを追加します。
  8. Add Asset をクリックします。

    Assets ウィンドウが表示されます。

  9. プロジェクトにアセットを追加して保存します。
  10. プロジェクトウィンドウに戻ります。

    新しく追加されたアセットの表示がなくなっています。

  11. Red Hat Data Grid と Business Central のログを確認してください。

    インデックス化に関連するエラーメッセージが表示されます。

回避策: なし

6.2. プロセスデザイナー

メインパレットからテキストアノテーションを作成すると、システムエラーメッセージが表示される [RHPAM-3052]

問題: メインパレットからテキストアノテーションを作成すると、システムエラーメッセージが表示されます。

問題の再現手順:

  1. プロセスを作成します。
  2. パレットを展開せずに、メインパレットからテキストアノテーションをドラッグアンドドロップします。

想定される結果: テキストアノテーションがシステムエラーなしに作成されます。

実際の結果: テキストアノテーションは作成されません。

回避策: パレットを展開してからのみ、テキストアノテーションを作成します。

Morph を使用してイベントゲートウェイに変更すると、接続ノードを削除して、プロセスを保存できない [RHPAM-3036]

問題: Morph を使用してイベントゲートウェイに変更すると、接続ノードを削除してプロセスを保存できません。また、シーケンスフローを削除することはできません。したがって、エラーメッセージが表示されます。

問題の再現手順:

  1. パラレルゲートウェイでプロセスを作成します。
  2. タイマーとテキストアノテーション以外のノードを追加します。
  3. Morph を使用してそのゲートウェイをイベントゲートウェイに変更します。
  4. 接続ノード、シーケンスフローまたはゲートウェイ自体の削除を試みます。
  5. プロセスを保存します。

想定される結果: 接続ノード、シーケンスフローを削除してプロセスを保存できます。また、プロセスが実行可能でない場合には警告メッセージが表示されます。

実際の結果: 接続ノード、シーケンスを削除して、プロセスを保存できません。

回避策: morph ツールボックスメニューを使用して、以前のゲートウェイタイプに変更します。たとえば、並行ゲートウェイにイベントゲートウェイを変更してみてください。

6.3. インストーラー

Red Hat Process Automation Manager インストーラーに Red Hat JBoss Web Server 5.2 への参照が含まれる [RHPAM-3077]

問題: Red Hat Process Automation Manager インストーラーの実行時に、インストールパスの手順で Red Hat JBoss Web Server 5.3 ではなく Red Hat JBoss Web Server 5.2 が参照されてしまいます。

回避策: なし

6.4. DMN デザイナー

DMN モデルに PMML 4.4 モデルを追加して、このモデルを保存または検証すると、DMN でエラーが発生する [RHDM-1400]

問題: DMN モデルに PMML 4.4 モデルを追加できず、DMN モデルでエラーが発生します。

問題の再現手順:

  1. Business Central で新しい空のプロジェクトを作成します。
  2. 空の DMN モデルを作成します。
  3. プロジェクトに PMML アセットをバージョン 4.4 でインポートします。
  4. DMN モデルを開きます。
  5. Included Models タブを選択します。
  6. Include Model をクリックして PMML 4.4 モデルを選択します。
  7. Include をクリックします。

期待される結果: DMN モデルに PMML 4.4 モデルを追加できます。

実際の結果: DML モデルに PMML 4.4 モデルを追加できません。

回避策: なし

追加した DMN モデルからビジネスナレッジモデル (BKM: Business Knowledge Model) 関数を呼び出そうとすると、検証に失敗する [RHDM-1395]

問題: エイリアス名に . 文字が含まれるため、別の DMN モデルからインポートして、BKM 関数を呼び出すことができません。BKM 関数を呼び出そうとすると、検証に失敗します。

問題の再現手順:

  1. 空の Salary.dmn DMN モデルを作成します。
  2. もう 1 つ空の WorkingHours.dmn DMN モデルを作成します。
  3. WorkingHours.dmn DMN モデルを Salary.dmn DMN モデルにインポートします。
  4. . 文字など、WorkingHours.dmn モデルのエイリアスを設定します。たとえば、working.hours.model となります。
  5. モデルを検証します。

    エラーメッセージが表示されます。

回避策: なし

6.5. Red Hat Business Optimizer

Constraint Streams API では groupBy() メソッドを使用した増分スコア計算のパフォーマンスが低下する [RHDM-1385]

問題: Constraint Streams API で groupBy() メソッドを使用すると、ハイレベルの増分スコア計算のパフォーマンスが低下します。

回避策: DRL スコア計算を使用してください。

6.6. Red Hat OpenShift Container Platform

PostgreSQL エンタープライズインスタンスを使用して、PostgreSQL のカスタムデータベースイメージを作成できない [RHPAM-3005]

問題: PostgreSQL のカスタムデータベースを作成して、PostgreSQL エンタープライズインスタンスでイメージをプッシュすると、KIE Server が起動に失敗します。

問題の再現手順:

  1. カスタムデータベースを作成し、PostgreSQL のイメージビルドを作成します。

    make build postgresql
  2. PostgreSQL エンタープライズインスタンスを使用してカスタムデータベースイメージをプッシュします。

    db.primary_label=postgresplus116
    db.port=5432
    server_label_primary=postgresplus116
    hibernate.dialect=org.hibernate.dialect.PostgresPlusDialect
    hibernate.connection.url=jdbc\:edb\://edb-as11.mwqe.upshift.rdu2.redhat.com\:5432/dballo06
    hibernate.connection.schema=public
    datasource.class.xa=com.edb.xa.PGXADataSource
  3. S2I を使用して KIE Server をデプロイします。

想定される結果: PostgreSQL エンタープライズインスタンスを使用して PostgreSQL のカスタムデータベースイメージを作成できます。

実際の結果: PostgreSQL エンタープライズインスタンスを使用して PostgreSQL のカスタムデータベースイメージを作成できません。

回避策: なし

Git フックシークレットに known_host がない場合に Business Central Pod が起動に失敗する [RHPAM-3056]

問題: Git フックシークレットに known_host がない場合に Business Central Pod が起動に失敗して Container Creating のステータスで停止します。

問題の再現手順:

  1. 以下の post-commit スクリプトを作成します。

    cat post-commit
    #!/usr/bin/sh
    echo "running post-commit git hook"
    git clone git@github.com:Sgitario/kjar-examples.git
  2. この post-commit ファイルを Openshift にアップロードします。

    oc create configmap githook-post-commit --from-file=post-commit=post-commit
  3. Git フックシークレットを作成します。

    oc create secret generic githook-ssh-key-secret --from-file=id_rsa=/mypath/.ssh/id_rsa

期待される結果: Git フックシークレットの設定が欠けている場合でも Business Central Pod で障害が発生しません。

実際の結果: Business Central Pod が起動に失敗して、Container Creating のステータスで停止します。

回避策: 以下の known_host ファイルを指定して、Git フックシークレットを再度作成します。

oc create secret generic githook-ssh-key-secret --from-file=id_rsa=test_manual/.ssh/id_rsa --from-file=known_hosts=test_manual/.ssh/known_hosts

第7章 Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 で修正された問題

Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 の安定性が増し、本セクションに挙げる問題が修正されました。

7.1. Business Central

  • Dashbuilder データ転送機能が Windows で機能しない [RHPAM-2751]
  • Business Central で http を使用して clone プロジェクトを再度有効にできない [RHPAM-2721]
  • ガイド付きデシジョンテーブルを変更しようとすると、列が競合して予期せぬエラーが発生する [RHPAM-2673]

7.2. プロセスエンジン

  • " をリテラル式に使用するとタイマーの式が正しく解釈されない [RHPAM-2845]
  • アクティブなタスクのステータスは、プロセスインスタンスが中断された場合に完了とマークされます。また、getProcessInstanceHistoryCompleted API が修正され、中止されたノードではなく完了したノードのみを返すように修正される [RHPAM-2796]

    注記

    NodeInstanceLog テーブルにこのようなイベントを記録するために、新しい ABORTED(2) ノードタイプが追加されました。ノードタイプに依存するカスタムまたは組み込みクエリーはすべて、この変更の影響を受けます。runtimeDataService.getProcessInstanceHistoryCompleted() メソッドは完了したノードのみを返し、中止されたノードを除外します。

7.3. プロセスデザイナー

  • Business Central でタイマー式のコンポーネントを使用しようとすると、エラーメッセージが表示される [RHPAM-2695]
  • ケースファイルとグローバル変数を削除できない [RHPAM-2643]
  • プロセスデザイナーで不正な calledElement 属性を設定すると、プロセスが壊れ、エラーメッセージが表示される [RHPAM-2432]

7.4. デシジョンエンジン

  • DMN モデルでは coegen 機能を使用して DMNContext と DMNResult 向けに厳密に型指定されたコードを生成できる [RHDM-1323]

7.5. Red Hat OpenShift Container Platform

  • Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform にイミュータブルな KIE Server 環境をデプロイできない [RHPAM-2942]
  • データベースのカスタム拡張イメージを作成できない [RHPAM-2948]
  • AWS EBS ボリュームプラグインで ReadWriteMany (RWX) 永続ボリュームアクセスモードのサポートがないため、AWS Elastic Block Storage (EBS) を備えた Amazon Web Services (AWS) で実稼働環境をデプロイできない [RHPAM-2480]

7.6. DMN デザイナー

  • デシジョンテーブルで単純なデシジョンノードを作成すると、不要な typerRef エラーが生成される [RHDM-1291]
  • ビジネスナレッジモデル (BKM) と ContextEntry の値が含まれるデシジョンテーブルを使用すると、DMN モデルの検証に失敗してエラーメッセージが表示される [RHDM-1281]
  • ボックスリスト式の型はサポートされない [RHDM-1271]
  • ビジネスナレッジモデル (BKM) が説明テキストエリアの最大長をサポートしない [RHDM-1261]
  • トップレベルのデシジョンテーブルの出力ヘッダーを選択すると、Properties パネルが更新されない [RHDM-1247]
  • DMN デシジョンノードが、長い質問を入力するのに使用するテキストエリアの最大長をサポートしない [RHDM-1228]
  • レイアウト情報が含まれていない DMN ダイアグラムを表示すると、ノードがすべて同じ場所に表示される [RHDM-1150]

第8章 Red Hat Process Automation Manager 7.8.1 で既知の問題

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.8.1 の既知の問題を紹介します。

8.1. Business Central

デプロイメントユニットを追加するとシステムエラーが発生する [RHPAM-3111]

問題: デプロイメントユニットを追加して、誤った GAV 値を手動で入力すると、予期せぬシステムエラーが発生します。

問題の再現手順:

  1. Business Central で Menu → Deploy → Execution Servers に移動します。
  2. Deployment Units の下で Add Deployment Unit をクリックします。
  3. 存在しない GAV 値を手作業で入力します。
  4. Start Deployment Unit? チェックボックスを選択してサービスを起動します。
  5. Finish をクリックします。

    予期しないシステムエラーが発生します。

回避策: なし。

デプロイメントユニットを追加して、手作業で GAV 値を入力し、警告ウィンドウを確認すると、待ち時間を表すスピナーが表示されない [RHPAM-3114]

問題: ポップアップを確認した後に、待ち時間を表すスピナーは表示されません。デプロイメントの進行中に GAV 値を変更できます。

問題の再現手順:

  1. Business Central で Menu → Deploy → Execution Servers に移動します。
  2. Deployment Units の下で Add Deployment Unit をクリックします。
  3. 存在しない GAV 値を手作業で入力します。
  4. Start Deployment Unit? チェックボックスを選択してサービスを起動します。
  5. Finish をクリックします。
  6. Save Container Spec ポップアップで OK をクリックします。

    警告ウィンドウが消え、デプロイメントの進行中に GAV 値を変更できます。

想定される結果: 警告ウィンドウを確認した後に、待ち時間を示すスピナーが表示されます。

実際の結果: 警告ウィンドウを確認した後、待ち時間を示すスピナーは表示されません。

回避策: なし。

DMN データ型に制約を適用すると、シナリオシミュレーションでエラーが発生する [RHDM-1435]

問題: DMN データ型に制約を適用すると、Wrong column mapping エラーのポップアップがシナリオシミュレーションで表示されます。

問題の再現手順:

  1. Business Central で Menu → Design → Projects に移動します。
  2. Try samples をクリックします。
  3. Traffic_Violation プロジェクトを開きます。
  4. Traffic Violation DMN ファイルを開き、Data Types タブを選択します。
  5. tViolation データ型を変更して tViolation をクリックします。
  6. tViolation データ型に制約を追加して、編集アイコンをクリックし、Add Constraints をクリックします。
  7. Select constraint type プルダウンメニューから Enumeration を選択して、フィールドに 5090 および 130 を追加します。
  8. OK をクリックしてから tViolation データ型の右側にあるチェックマークをクリックして変更を保存します。
  9. Save をクリックして、DMN エディターを終了します。
  10. Violation Scenarios テストシナリオを開きます。

    Wrong column mapping エラーのポップアップが表示されます。

回避策:

  1. 右上のテストシナリオデザイナーツールバーから、Export をクリックして .CSV ファイルをエクスポートします。
  2. エラーのでるプロパティーコラムヘッダーをクリックします。
  3. Test Tools パネルからもう一度、そのプロパティーを選択しあ m す。
  4. 値の削除のポップアップを確定します。
  5. 最初にエクスポートした .CSV ファイルをインポートします。

ソースコードからパッケージの名前を変更しようとするとファイルが保存できない [RHPAM-3119]

問題: ソースコードからパッケージ名を変更して、再読み込みが完了する前にエディターを終了すると、データオブジェクトが新規パッケージにすでに保存されている場合でも、Unsaved changes エラーが発生します。

問題の再現手順:

  1. Business Central を開きます。
  2. プロジェクトを開きます。
  3. データオブジェクトを作成します。
  4. データオブジェクトの Source タブで、パッケージ名を変更します。
  5. Save をクリックします。
  6. Information の警告ウィンドウで + Yes, Move をクリックして変更を確定します。

    Item successfully renamed の通知が表示されます。

  7. エディターを終了します。

    Unsaved changes エラーが表示されます。

回避策: なし。

8.2. プロセスデザイナー

ケース定義にケース管理プロパティーがない [RHPAM-3131]

問題: Properties パネルのケース定義で、ケース管理プロパティーがありません。

問題の再現手順:

  1. ケースプロジェクトを作成します。
  2. ケース定義を作成します。
  3. Properties パネルを開き、ケース管理プロパティーを追加します。

想定される結果: ケース管理のセクションが Properties パネルに表示されます。

実際の結果: ケース管理のセクションが Properties パネルに表示されません。

回避策: アドホックプロパティーを true に設定します。変更を反映するには、変更を保存して、ケースを閉じて、再度 Properties パネルを開きます。

8.3. インストーラー

Red Hat JBoss EAP 上の Red Hat Process Automation Manager インストーラーでは、データベースユーザーの保存パスワードに $ 記号が追加される [RHPAM-3148]

問題: グラフィカルユーザーインターフェイスを使用する場合にインストーラーが、KIE Server データソースの保存パスワードに $ 記号を追加するので、データベースへの接続に失敗します。

問題の再現手順:

  1. グラフィカルユーザーインターフェイスを使用して Red Hat JBoss EAP に KIE Server をインストールします。
  2. KIE Server のデータソースプロパティーを設定します。
  3. インストールを完了してコンテナーを実行します。

    起動時のログイン認証情報が誤っているとのエラーがログに表示されます。

想定される結果: 保存パスワードに $ 記号が追加されず、KIE Server がデータベースに接続されます。

実際の結果: 保存パスワードに $ 記号が追加され、KIE Server がデータベースに正しく接続されません。

回避策:

  1. Red Hat JBoss EAP ディレクトリーで standalone-full.xml ファイルを開きます。
  2. データソースの定義で以下の要素を検索します。

    <subsystem xmlns="urn:jboss:domain:datasources:5.0">
  3. <security> 要素を検索します。

    <password> $${VAULT::datasource.NAME::password::1}</password>
  4. 保存パスワードの追加の $ 記号を削除し、standalone-full.xml ファイルのデータソース要素が以下のようにします。

    <password> ${VAULT::datasource.NAME::password::1}</password>

Red Hat JBoss EAP に Red Hat Process Automation Manager を自動インストールすると、Red Hat Process Automation Manager インストーラーは Red Hat JBoss Web Server のプロパティーを設定しようとする [RHPAM-3150]

問題: Red Hat Process Automation Manager インストーラーは 、Red Hat JBoss EAP に自動インストールすると、Red Hat JBoss Web Server のプロパティーを設定しようとします。Red Hat JBoss EAP でインストールスクリプトを使用しているにも拘らず、自動化インストーラーは条件をチェックせず、Red Hat JBoss Web Server 関連の手順を実行します。

問題の再現手順:

  1. デフォルトのオプションで Red Hat Process Automation Manager インストーラーを実行します。
  2. Red Hat JBoss EAP をインストールコンテナーとして使用します。
  3. インストールを完了し、インストールスクリプトを生成して auto.xml という名前を指定します。
  4. 使用した Red Hat JBoss EAP コンテナーを消去して、生成したインストールスクリプトを使用してもう一度インストールを実行します。

    java -jar rhpam-installer-7.8.x.jar auto.xml -variables rhpam.username=rhbaUser,rhpam.password=bpmsAdmin123$
  5. インストール済みの Red Hat Process Automation Manager を実行します。

想定される結果: Red Hat Process Automation Manager インストーラーは Red Hat JBoss Web Server 関連のプロパティーやインストールを Red Hat JBoss EAP に設定せずに、自動化スクリプトの使用に成功します。

実際の結果: Red Hat Process Automation Manager インストーラーは Red Hat JBoss Web Server 関連のプロパティーやインストールを Red Hat JBoss EAP に設定しようとし、自動化スクリプトの使用に失敗します。

回避策: 手動でインストールします。Red Hat JBoss EAP に生成されたスクリプトを使用しないでください。

8.4. フォームモデラー

Windows でドキュメントのアップロード機能が動作しない [RHPAM-3117]

問題: Windows で Document フォームフィールドを使用すると、フォームやプロセスの一部として必要なドキュメントをアップロードできません。

問題の再現手順:

  1. ドキュメントマーシャリング戦略を設定します。
  2. ビジネスプロセスでドキュメント変数を作成します。
  3. タスクの入力と出力をドキュメント変数にマッピングします。

想定される結果: Windows でドキュメントのアップロード機能が動作します。

実際の結果: Windows でドキュメントのアップロード機能が動作しません。

回避策: なし。

8.5. Red Hat OpenShift Container Platform

S2I ビルドが Java 仮想マシン(JVM)プロパティーを無視する [RHDM-1419]

問題: KJAR ファイルとその依存関係が Nexus にアップロードされることで HTTPS からアクセスでき、自己署名の証明書により署名されるため、S2I ビルドに失敗します。

回避策: なし。

第9章 Red Hat Process Automation Manager 7.8.1 で修正された問題

Red Hat Process Automation Manager 7.8.1 の安定性が増し、本セクションに挙げる問題が修正されました。

9.1. Business Central

  • dashbuilder ランタイムディストリビューションに dodeploy ファイルがない [RHPAM-3031]
  • dashbuilder 関連のデータをエクスポートすると、段階的なエクスポートで内部のデータソースが表示される [RHPAM-3021]
  • テストする DMN モデルに PMML モデルが含まれる場合に DMN ベースのテストシナリオのパフォーマンスが低下する [RHDM-1415]
  • シナリオシミュレーションで右側の Test Tools パネルにタイプではなくフィールドの名前が表示される [RHDM-1153]
  • KIE Server は、HTTP メディアタイプのパラメーターの区切り文字としてセミコロンの代わりにコンマを使用する [RHPAM-3086]
  • デプロイメントユニットを作成して GAV 値を手動で入力すると、「GAV not found in the Maven repository」というエラーメッセージが表示される [RHPAM-3046]
  • BPMN ファイルを保存すると Git コミット履歴で SVG ファイルの無効なユーザー名が表示される [RHPAM-3007]
  • ドット(.)文字が含まれるユーザーに割り当てられたロールの設定を変更すると、Business Central にアクセスできない [RHPAM-2981]
  • XLS スプレッドシート形式のデシジョンテーブルをガイド付きデシジョンテーブルに変換すると、例外エラーが発生する [RHPAM-2939]
  • Business Central で WorkItemHandler アーキタイプをアップロードできない [RHPAM-2889]
  • プロジェクトに誤ったアセット数が表示され、同じ名前を持つ別のプロジェクトを作成する [RHDM-1413]
  • ガイド付きのデシジョンテーブルでキーボードの移動に失敗する [RHDM-1394]
  • ガイド付きルールテンプレートでは Data タブの Date フィールドで誤った日付が表示される [RHDM-1368]
  • データオブジェクトのソースコードでパッケージを変更しようとするとファイルを保存できない [RHDM-1336]

9.2. プロセスデザイナー

  • Properties パネルからルールフローグループを選択すると、関連付けられたプロジェクト名が表示されない [RHPAM-2910]

9.3. プロセスエンジン

  • Red Hat Process Automation Manager 7.7.0 では、プロセスインスタンスにアクティブなタイマーが含まれ、Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 リリースからの移行時に、プロセスのアップグレードに失敗します。NullPointerException エラーでプロセス移行に失敗する [RHPAM-3078]
  • Red Hat Process Automation Manager 7.7.1 で Microsoft SQL Server 2016 を使用すると、無効な process_inst_id または activity_id 列名に関するエラーメッセージが表示される [RHPAM-2993]

9.4. デシジョンエンジン

  • 実行可能モデルで誤って複数のバインディングのある accumulate が生成される [RHDM-1423]
  • 制約でプロパティーのバインディング変数を使用すると、ルールが reactive クラスで評価される [RHDM-1387]

9.5. インストーラー

  • Red Hat Process Automation Manager インストーラーに Red Hat JBoss Web Server 5.2 への参照が含まれる [RHPAM-3077]

9.6. オフライン Maven リポジトリー

  • オフラインリポジトリーを使用した Maven ビルドはオフライン環境で失敗し、依存関係のエラーメッセージを表示する [RHDM-1283]

9.7. Red Hat OpenShift Container Platform

  • Red Hat OpenShift Container Platform を使用して複数の KIE アプリケーションをデプロイすると Business Central リンクが重複して生成される [RHPAM-3055]

付録A バージョン情報

本書の最終更新日: 2022 年 3 月 8 日(火)