Red Hat JBoss Web Server への Red Hat Process Automation Manager のインストールおよび設定
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概要
前書き
本書では、JBoss Web Server に Red Hat Process Automation Manager 7.8 をインストールする方法を説明します。
前提条件
- 『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』の内容を確認している。
- Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 がインストールされている。Red Hat JBoss Web Server のインストールに関する情報は『Red Hat JBoss Web Server Installation Guide』を参照してください。
Red Hat Process Automation Manager インストーラーを実行するうと、インストーラーパスの手順で、Red Hat JBoss Web Server 5.3 ではなく Red Hat JBoss Web Server 5.2 が参照されます。詳細は、『Red Hat Process Automation Manager 7.8 リリースノート』の「インストーラー」の既知の問題を参照してください。
第1章 Red Hat Process Automation Manager とは
Red Hat Process Automation Manager は、ビジネスの自動化アプリケーションとマイクロサービスを作成する Red Hat ミドルウェアプラットフォームです。これにより、企業のビジネスユーザーと IT ユーザーが、ビジネスプロセスおよびポリシーを文書化、シミュレート、管理、自動化、およびモニターできます。ビジネスユーザーおよび IT ユーザーがより効果的に協力できるように設計されているため、ビジネスアプリケーションへの変更は簡単にすばやく行うことができます。
Red Hat JBoss Web Server は Tomcat をベースとしたエンタープライズレベルの Web サーバーで、中規模および大規模のアプリケーション用に設計されています。Red Hat JBoss Web Server は、Java Server Pages (JSP) および Java Servlet テクノロジー、PHP、ならびに CGI をデプロイするための単一プラットフォームを提供します。
Red Hat JBoss Web Server インストールに KIE Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールできます。または、スタンドアロンの Business Central JAR ファイルを実行できます。
本書では、Red Hat JBoss Web Server インスタンスに Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法を説明します。
他の環境への Red Hat Process Automation Manager のインストール方法に関する説明は、以下のドキュメントを参照してください。
- 『Red Hat JBoss EAP 7.3 への Red Hat Process Automation Manager のインストールおよび設定』
- 『IBM WebSphere Application Server への KIE Server のインストールおよび設定』
- 『Oracle WebLogic Server サーバーへの KIE Server のインストールおよび設定』
- 『Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager イミュータブルサーバー環境のデプロイ』
- 『Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager オーサリング環境のデプロイ』
- 『Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager フリーフォーム管理サーバー環境のデプロイ』
- 『Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager 環境のデプロイ』
サポートされるコンポーネントについては、以下のドキュメントを参照してください。
1.1. Red Hat Process Automation Manager コンポーネント
Red Hat Process Automation Manager は、Business Central および KIE Server で構成されます。
Business Central は、ビジネスルールを作成して管理するグラフィカルユーザーインターフェースです。Business Central は、Red Hat JBoss EAP インスタンスまたは Red Hat OpenShift Container Platform (OpenShift) にインストールできます。
Business Central は、スタンドアロンの JAR ファイルとしても使用できます。Business Central スタンドアロンの JAR ファイルとして使用して、アプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行できます。
KIE Server では、ルール、およびその他のアーティファクトが実行されます。ルールのインスタンスを作成して実行し、計画の問題を解決します。KIE Server は、Red Hat JBoss EAP インスタンス、OpenShift、Oracle WebLogic Server インスタンス、IBM WebSphere Application Server インスタンスに、または Spring Boot アプリケーションの一部としてインストールできます。
KIE Server は、管理モードまたは非管理モードで動作するように設定できます。非管理モードの場合は、手動で KIE コンテナー (デプロイメントユニット) を作成および維持する必要があります。KIE コンテナーは、プロジェクトの特定のバージョンです。管理モードの場合は、Process Automation Manager コントローラーが KIE Server の設定を管理し、ユーザーはコントローラーと対話形式で KIE コンテナーを作成、維持します。
Red Hat JBoss Web Server インストールに KIE Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールできます。または、スタンドアロンの Business Central JAR ファイルを実行できます。
1.2. Red Hat Process Automation Manager ロールおよびユーザー
Business Central または KIE Server にアクセスするには、サーバーを起動する前にユーザーを作成してこれらのユーザーに適切なロールを割り当てる必要があります。
Business Central と KIE Server は、JAVA 認証承認サービス (JAAS) ログインモジュールを使用してユーザーを認証します。Business Central と KIE Server の両方が単一のインスタンスで実行されている場合、同じ JAAS サブジェクトとセキュリティードメインを共有します。したがって、Business Central に対して認証されたユーザーは、KIE Server にもアクセスできます。
ただし、Business Central と KIE Server が異なるインスタンスで実行されている場合、JAAS ログインモジュールは両方に対して個別にトリガーされます。したがって、Business Central で認証されたユーザーは、KIE Server にアクセス (Business Central でプロセス定義を表示または管理など) するための個別認証が必要となります。ユーザーが KIE Server で認証されていない場合は、ログファイルに 401 エラーが記録され、Business Central に Invalid credentials to load data from remote server. Contact your system administrator.
のメッセージが表示されます。
このセクションでは、利用可能な Red Hat Process Automation Manager ユーザーロールについて説明します。
admin
、analyst
、developer
、manager
、process-admin
、user
、および rest-all
のロールは Business Central に予約されており、kie-server
ロールは KIE Server に予約されています。このため、利用可能なロールは、インストールされているシステムが、Business Central、KIE Server、またはその両方かによって異なります。
-
admin
:admin
ロールを持つユーザーは Business Central 管理者です。管理者は、ユーザーの管理や、リポジトリーの作成、クローン作成、および管理ができます。アプリケーションで必要な変更にすべてアクセスできます。admin
ロールを持つユーザーは、Red Hat Process Automation Manager の全領域にアクセスできます。 -
analyst
:analyst
ロールを持つユーザーには、すべてのハイレベル機能へのアクセスがあり、プロジェクトのモデル化および実行が可能です。ただし、このユーザーは、Design → Projects ビューでスペースにコントリビューターを追加したり、スペースを削除したりできません。Deploy → Execution Servers ビューへのアクセスは管理者を対象にしており、analyst
ロールを持つユーザーは利用できません。ただし、Deploy ボタンは、このユーザーが Library パースペクティブにアクセスする時に利用できます。 -
developer
:developer
ロールを持つユーザーは、ほぼすべての機能にアクセスができ、ルール、モデル、プロセスフロー、フォーム、およびダッシュボードを管理できます。アセットリポジトリーを管理し、プロジェクトを作成、ビルド、およびデプロイでき、Red Hat CodeReady Studio を使用してプロセスを表示できます。developer
ロールが割り当てられているユーザーには、新規リポジトリーの作成やクローン作成などの、特定の管理機能は表示されません。 -
manager
:manager
ロールを持つユーザーはレポートを表示できます。このユーザーは通常、ビジネスプロセス、そのパフォーマンス、ビジネスインジケーター、その他のビジネス関連のレポートに関する統計に関心があります。このルールを持つユーザーがアクセスできるのはプロセスおよびタスクのレポートに限られます。 -
process-admin
:process-admin
ロールを持つユーザーは、ビジネスプロセス管理者です。ビジネスプロセス、ビジネスタスク、および実行エラーへの完全アクセスがあります。このユーザーは、ビジネスレポートを表示でき、タスク受信箱リストにアクセスできます。 -
user
:user
ロールが割り当てられたユーザーは、タスクインボックスリストで作業できます。このリストには、現在実行中のプロセスの一部であるビジネスタスクなどが含まれます。このロールが割り当てられたユーザーは、タスクレポートやプロセスの表示、プロセスの管理ができます。 -
rest-all
:rest-all
ロールを持つユーザーは、Business Central REST 機能にアクセスできます。 -
kie-server
:kie-server
ロールを持つユーザーは、KIE Server REST 機能へのアクセスがあります。このロールは、Business Central で Manage ビューおよび Track ビューにアクセスするユーザーにとって必須となります。
第2章 Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード
お使いの環境およびインストール要件に応じた Red Hat Process Automation Manager ディストリビューションをダウンロードします。
手順
Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。
- 製品: Process Automation Manager
- バージョン: 7.8
任意のインストール方法に合わせて、以下の製品ディストリビューションのいずれかをダウンロードします。
注記ダウロードするのは、どれか 1 つのディストリビューションのみです。
-
インストーラーを使用して Red Hat JBoss Web Server に Red Hat Process Automation Manager をインストールする場合は、Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Installer (
rhpam-installer-7.8.0.jar
) をダウンロードします。インストーラーのグラフィックユーザーインターフェースにしたがって、インストールプロセスを進めます。 デプロイ可能な zip ファイルを使用して Red Hat JBoss Web Server に KIE Server をインストールするには、以下のファイルをダウンロードします。
-
Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Add Ons (
rhpam-7.8.0-add-ons.zip
) Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Maven Repository (
rhpam-7.8.0-maven-repository.zip
)ZIP ファイルにはグラフィカルユーザーインターフェースが必要ないため、SSH を使用して Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。
-
Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Add Ons (
-
アプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行するには、Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Business Central Standalone (
rhpam-7.8.0-business-central-standalone.jar
) をダウンロードします。
-
インストーラーを使用して Red Hat JBoss Web Server に Red Hat Process Automation Manager をインストールする場合は、Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Installer (
第3章 Red Hat Process Automation Manager インストーラーの使用
本セクションでは、インストール JAR ファイルを使用して KIE Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールする方法説明します。JAR ファイルは、既存の Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 サーバーインストールに Red Hat Process Automation Manager をインストールする実行ファイルです。インストーラーは、インタラクティブモードまたはコマンドラインインターフェース (CLI) モードで実行できます。
次のステップ:
以下のセクションのいずれかに記載される手順を行います。
3.1. 対話モードでのインストーラーの使用
Red Hat Process Automation Manager のインストーラーは、実行可能な JAR ファイルです。このインストーラーを使用して、既存の Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 サーバーインストールに Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。
セキュリティー上の理由から、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。
前提条件
- サポート対象の JDK がインストールされている。サポート対象の JDK の一覧については、「Red Hat Process Automation Manager 7 Supported Configurations」を参照してください。
- バックアップを作成してある Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 のサーバーインストールが利用できる。
インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
注記Tomcat への書き込み権限のあるユーザーとしてログインします。
$PATH
環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel
パッケージに含まれています。注記Red Hat Process Automation Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、
"-Dfile.encoding=UTF-8"
のシステムプロパティーを使用します。
手順
ターミナルウインドウで、インストーラー JAR ファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。
java -jar rhpam-installer-7.8.0.jar
注記Windows でインストーラーを実行すると、インストール時に管理者の認証情報が求められる場合があります。この要求を回避するには、インストールコマンドに
izpack.mode=privileged
オプションを追加します。java -Dizpack.mode=privileged -jar rhpam-installer-7.8.0.jar
また、32 ビットの Java 仮想マシンでインストーラーを実行している場合には、メモリー不足になる可能性があります。この問題を防ぐには、以下のコマンドを実行します。
java -XX:MaxHeapSize=4g -jar rhpam-installer-7.8.0.jar
グラフィカルインストーラーにスプラッシュ画面と使用許諾契約書のページが表示されます。
- I accept the terms of this license agreement (本使用許諾契約書の内容に同意します) をクリックし、Next をクリックします。
- Red Hat Process Automation Manager をインストールする Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 のホームを指定して、Next をクリックします。
インストールするコンポーネントを選択し、Next をクリックします。
Business Central は Red Hat JBoss Web Server にインストールすることができません。Business Central をインストールできるのは Red Hat JBoss EAP だけですが、KIE Server および ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを Red Hat JBoss Web Server にインストールできます。ヘッドレス Decision Manager コントローラーは、KIE Server を管理するために使用します。複数の KIE Server インスタンスを管理する場合は、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールしてください。
ユーザーを作成して、Next をクリックします。デフォルトでは、同じコンテナーに Business Central と KIE Server の両方をインストールする場合は、新しいユーザーに
admin
、kie-server
およびrest-all
ロールが割り当てられます。KIE Server REST ケーパビリティーを使用するには、kie-server
ロールが必要です。注記必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、
admin
という名前のユーザーは作成しないでください。パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。
ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。Business Central および KIE Server にアクセスする時に必要になります。
- Installation Overview ページで Next をクリックしてインストールを起動します。Installation Overview ページに、インストールされるコンポーネントの一覧が表示されます。
- インストールが完了したら、Next をクリックします。
KIE Server がインストールされている場合には、Component Installation で Configure Runtime の手順が表示されます。Configure Runtime Environment ページで、デフォルトのインストールを実行するか、詳細設定を行うかを選択します。
Perform advanced configuration を選択した場合は、データベース設定、または特定の KIE Server オプションのカスタマイズが選択できます。
JDBC Drive Configuration ページで Customize database settings を選択した場合は、データソースの JDBC ドライバーのベンダーを選択し、ドライバーの JAR ファイルを 1 つ以上選択し、Next をクリックします。
データソースは、アプリケーションサーバーなど、Java Database Connectivity (JDBC) クライアントを有効にするオブジェクトで、データベースへの接続を確立します。アプリケーションは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) ツリーまたはローカルのアプリケーションコンテキストでデータソースを検索し、データベース接続を要求してデータを取得します。KIE Server にデータソースを設定して、サーバーと、指定したデータベースとの間で適切なデータ交換を行う必要があります。
KIE Server Properties Configuration で Customize KIE Server properties を選択した場合は、以下のいずれかを変更します。
- KIE Server ID: KIE Server プロパティーの名前
- 無効にする KIE Server 機能の選択を解除します。
- Next をクリックして、ランタイム環境を設定します。
- 画面上部に Processing finished が表示されたら、Next をクリックしてインストールを完了します。
オプションで、Generate Installation Script and Properties File をクリックして、XML ファイルでインストールデータを保存し、Done をクリックします。
インストーラーは、今後のインストールを自動化する
auto.xml
ファイルと、ユーザーのパスワードと他の機密情報に関連する変数を保存するauto.xml.variables
ファイルの 2 つのファイルを生成します。複数のシステムでauto.xml
ファイルを使用して、元のインストールと同じ設定の同じタイプのサーバーに、Red Hat Process Automation Manager を簡単に繰り返しインストールできます。必要に応じて、auto.xml
ファイルのinstallpath
パラメーターを更新してください。XML ファイルでインストールを行うには、以下のコマンドを入力します。java -jar rhpam-installer-7.8.0.jar <path-to-auto.xml-file>
これで、インストーラーを使用して Red Hat Process Automation Manager がインストールできました。Business Central だけをインストールした場合は、この手順を繰り返して、別のサーバーに KIE Server をインストールします。
Microsoft SQL Server を使用する場合は、データベースに適した正しいトランザクションの分離を設定されていることを確認してください。設定されていない場合には、デッドロックが発生する可能性があります。推奨の設定は、以下のステートメントを入力して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION と READ_COMMITTED_SNAPSHOT を ON にします。
ALTER DATABASE <DBNAME> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON ALTER DATABASE <DBNAME> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
3.2. CLI モードでのインストーラーの使用
コマンドラインインターフェース (CLI) を使用して Red Hat Process Automation Manager インストーラーを実行できます。
セキュリティー上の理由から、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。
前提条件
- サポート対象の JDK がインストールされている。サポート対象の JDK の一覧については、「Red Hat Process Automation Manager 7 Supported Configurations」を参照してください。
- バックアップを作成してある Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 のサーバーインストールが利用できる。
インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
注記Tomcat への書き込み権限のあるユーザーとしてログインします。
$PATH
環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel
パッケージに含まれています。注記Red Hat Process Automation Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、
"-Dfile.encoding=UTF-8"
のシステムプロパティーを使用します。
手順
ターミナルウインドウにおいて、インストーラーファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。
java -jar rhpam-installer-7.8.0.jar -console
コマンドラインの対話プロセスが開始し、使用許諾契約書が表示されます。
press 1 to continue, 2 to quit, 3 to redisplay.
使用許諾契約書を読んで
1
を入力し、Enter キーを押して続行します。Specify the home directory of one of the following servers: Red Hat JBoss EAP 7.3 or Red Hat JBoss Web Server 5.3.1
既存の Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 インストールの親ディレクトリーを入力します。
インストーラーが、指定したインストール場所を確認します。
1
を入力して確認し、続行します。インストーラーの指示に従って、インストールを完了します。
注記ユーザー名およびパスワードを作成する場合は、指定したユーザー名が既存のロールまたはグループの名前と競合しないようにしてください。たとえば、
admin
というロールがある場合は、admin
という名前のユーザーは作成しないでください。パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし
&
の文字を使用することはできません。ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。Business Central および KIE Server にアクセスする時に必要になります。
インストールが完了すると、以下のメッセージが表示されます。
Would you like to generate an automatic installation script and properties file?
-
y
を入力してインストールデータが含まれる XML ファイルを作成します。あるいは、n
を入力してインストールを完了します。y
を入力すると、XML ファイルのパスを指定するよう求められます。 パスを入力するか、Enter キーを押して提案されたパスを了承します。
インストーラーは、今後のインストールを自動化する
auto.xml
ファイルと、ユーザーのパスワードと他の機密情報に関連する変数を保存するauto.xml.variables
ファイルの 2 つのファイルを生成します。複数のシステムでauto.xml
ファイルを使用して、元のインストールと同じ設定の同じタイプのサーバーに、Red Hat Process Automation Manager を簡単に繰り返しインストールできます。必要に応じて、auto.xml
ファイルのinstallpath
パラメーターを更新してください。XML ファイルでインストールを行うには、以下のコマンドを入力します。java -jar rhpam-installer-7.8.0.jar <path-to-auto.xml-file>
- KIE Server だけをインストールした場合は、この手順を繰り返して、別のサーバーにヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールします。
Microsoft SQL Server を使用する場合は、データベースに適した正しいトランザクションの分離を設定されていることを確認してください。設定されていない場合には、デッドロックが発生する可能性があります。推奨の設定は、以下のステートメントを入力して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION と READ_COMMITTED_SNAPSHOT を ON にします。
ALTER DATABASE <DBNAME> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON ALTER DATABASE <DBNAME> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
第4章 KIE Server ZIP ファイルのインストールと設定
カスタマーポータルの Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Add Ons (rhpam-7.8.0-add-ons.zip
) から入手できる rhpam-7.8.0-kie-server-jws.zip
ファイルを使用して KIE Server をインストールし、Java Database Connectivity (JDBC) の Web server データソースを Red Hat JBoss Web Server に設定します。
4.1. ZIP ファイルからの KIE Server のインストール
KIE Server はビジネスアセットのランタイム環境を提供し、アセットリポジトリー (ナレッジストア) に保存されたデータにアクセスします。ZIP ファイルを使用して既存の Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 サーバーインスタンスに KIE Server をインストールすることができます。
JAR ファイルインストーラーを使用した KIE Server のインストール方法は「3章Red Hat Process Automation Manager インストーラーの使用」を参照してください。
2章Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード の説明に従い、以下のファイルがダウンロードされている。
-
Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Add Ons (
rhpam-7.8.0-add-ons.zip
) -
Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Maven Repository (
rhpam-7.8.0-maven-repository.zip
)
-
Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Add Ons (
-
バックアップを作成してある Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 サーバーインストールが利用できる。Red Hat JBoss Web Server インストールのベースディレクトリーは
JWS_HOME
とする。 - インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
手順
-
rhpam-7.8.0-add-ons.zip
ファイルを展開します。 展開した
rhpam-7.8.0-add-ons.zip
ファイルから、以下のファイルを展開します。-
rhpam-7.8.0-kie-server-jws.zip
-
rhpam-7.8.0-process-engine.zip
以下の説明では、展開した
rhpam-7.8.0-kie-server-jws.zip
ファイルが含まれるディレクトリーはJWS_TEMP_DIR
と呼ばれ、展開したrhpam-7.8.0-process-engine.zip
ファイルが含まれるディレクトリーはENGINE_TEMP_DIR
と呼ばれます。-
JWS_TEMP_DIR/rhpam-7.8.0-kie-server-jws/kie-server.war
ディレクトリーをJWS_HOME/tomcat/webapps
ディレクトリーにコピーします。注記コピーする Red Hat Process Automation Manager デプロイメントの名前が、Red Hat JBoss Web Server インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。
-
kie-server.war
フォルダーから.war
拡張子を削除します。 -
kie-tomcat-integration-7.39.0.Final-redhat-00005.jar
ファイルをENGINE_TEMP_DIR
ディレクトリーからJWS_HOME/tomcat/lib
ディレクトリーに移動します。 -
jboss-jacc-api-<VERSION>.jar
、slf4j-api-<VERSION>.jar
およびslf4j-jdk14-<VERSION>.jar
ファイルをENGINE_TEMP_DIR/lib
ディレクトリーからJWS_HOME/tomcat/lib
ディレクトリーに移動します。<VERSION>
はlib
ディレクトリーのバージョンのアーティファクトファイル名に置き換えます。 最後の Valve 定義の後にある
JWS_HOME/tomcat/conf/server.xml
ファイルの<host>
要素に、以下の行を追加します。<Valve className="org.kie.integration.tomcat.JACCValve" />
-
テキストエディターで
JWS_HOME/tomcat/conf/tomcat-users.xml
ファイルを開きます。 JWS_HOME/tomcat/conf/tomcat-users.xml
ファイルにユーザーおよびロールを追加します。以下の例で、<ROLE_NAME>
は Red Hat Process Automation Manager でサポートされるロールです。<USER_NAME>
および<USER_PWD>
は、任意のユーザー名およびパスワードです。<role rolename="<ROLE_NAME>"/> <user username="<USER_NAME>" password="<USER_PWD>" roles="<ROLE_NAME>"/>
ユーザーに複数のロールを割り当てる場合は、以下の例に示すようにロールをコンマで区切ります。
<role rolename="admin"/> <role rolename="kie-server"/> <user username="rhpamUser" password="user1234" roles="admin,kie-server"/>
JWS_HOME/tomcat/bin
ディレクトリーで以下の手順の 1 つを実行します。Linux または UNIX の場合は、以下の内容の
setenv.sh
ファイルを作成します。CATALINA_OPTS="-Xmx1024m -Dorg.jboss.logging.provider=jdk"
Windows の場合は、以下の内容の
setenv.bat
ファイルを作成します。set CATALINA_OPTS=-Xmx1024m -Dorg.jboss.logging.provider=jdk
Microsoft SQL Server を使用する場合は、データベースに適した正しいトランザクションの分離を設定されていることを確認してください。設定されていない場合には、デッドロックが発生する可能性があります。推奨の設定は、以下のステートメントを入力して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION と READ_COMMITTED_SNAPSHOT を ON にします。
ALTER DATABASE <DBNAME> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON ALTER DATABASE <DBNAME> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
4.2. JDBC Web Server データソースの設定
Java Database Connectivity (JDBC) は、Java で記述されたプログラムを、一般的なデータベースのデータに接続するのに使用する API 仕様です。データソースは、アプリケーションサーバーなど、JDBC クライアントを有効にするオブジェクトで、データベースへの接続を確立します。アプリケーションは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) ツリーまたはローカルのアプリケーションコンテキストでデータソースを検索し、データベース接続を要求してデータを取得します。KIE Server にデータソースを設定して、サーバーと、指定したデータベースとの間で適切なデータ交換を行う必要があります。
前提条件
- Red Hat JBoss Web Server に Red Hat Process Automation Manager がインストールされている。
-
2章Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード の記載通りに、Red Hat Process Automation Manager 7.8.x Maven リポジトリー (
rhpam-7.8.0-maven-repository.zip
) および Red Hat Process Automation Manager 7.8.x Add-Ons (rhpam-7.8.0-add-ons.zip
) ファイルをダウンロードしている。 以下のサポート対象のデータベースおよび Hibernate 方言の 1 つを設定します。
-
DB2:
org.hibernate.dialect.DB2Dialect
-
MSSQL:
org.hibernate.dialect.SQLServer2012Dialect
-
MySQL:
org.hibernate.dialect.MySQL5InnoDBDialect
-
MariaDB:
org.hibernate.dialect.MySQL5InnoDBDialect
-
Oracle:
org.hibernate.dialect.Oracle10gDialect
-
PostgreSQL:
org.hibernate.dialect.PostgreSQL82Dialect
-
PostgreSQL plus:
org.hibernate.dialect.PostgresPlusDialect
-
Sybase:
org.hibernate.dialect.SybaseASE157Dialect
-
DB2:
手順
以下の手順を実行して、データベースを準備します。
-
TEMP_DIR
などの一時ディレクトリーにrhpam-7.8.0-add-ons.zip
を展開します。 -
TEMP_DIR/rhpam-7.8.0-migration-tool.zip
を展開します。 -
現在のディレクトリーから、
TEMP_DIR/rhpam-7.8.0-migration-tool/ddl-scripts
ディレクトリーに移動します。このディレクトリーには、複数のデータベースタイプの DDL スクリプトが含まれています。 使用するデータベースに、お使いのデータベースタイプの DDL スクリプトをインポートします。以下に例を示します。
psql jbpm < /ddl-scripts/postgresql/postgresql-jbpm-schema.sql
-
-
rhpam-7.8.0-maven-repository.zip
のオフライン Maven リポジトリーファイルを展開します。 展開したオフラインの Maven リポジトリーから
JWS_HOME/tomcat/lib
フォルダーにコピーします。VERSION
は対象のライブラリーのバージョンに置き換えます。org/jboss/spec/javax/transaction/jboss-transaction-api_1.2_spec/{VERSION}/jboss-transaction-api_1.2_spec-{VERSION}.jar org/jboss/integration/narayana-tomcat/{VERSION}/narayana-tomcat-{VERSION}.jar org/jboss/narayana/jta/narayana-jta/{VERSION}/narayana-jta-{VERSION}.jar org/jboss/jboss-transaction-spi/{VERSION}/jboss-transaction-spi-{VERSION}.jar
-
データベースの JDBC ドライバーを
JWS_HOME/tomcat/lib
フォルダーにコピーします。 JWS_HOME/tomcat/conf/context.xml
ファイルで、プーリングしている XA データソースを設定します。注記以下の例のプロパティーで、お使いのデータベースサーバーに該当しない場合があります。JDBC ドライバーのドキュメントを参照して、どのプロパティーを設定するか判断してください。
プーリング機能なしで XA データソースを設定します。この XA データソースは、対象のデータベースに新規接続を作成するときに使用します。以下の例では、XA データソースは
xads
で、変数は 表4.1「XA データソースの変数」 に定義されています。<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <Context> <Resource auth="Container" databaseName="${datasource.dbName}" description="XA Data Source" factory="org.apache.tomcat.jdbc.naming.GenericNamingResourcesFactory" loginTimeout="0" name="xads" uniqueName="xads" portNumber="${datasource.port}" serverName="${datasource.hostname}" testOnBorrow="false" type="${datasource.class}" url="${datasource.url}" URL="${datasource.url}" user="${datasource.username}" password="${datasource.password}" driverType="4" schema="${datasource.schema}" /> </Context>
表4.1 XA データソースの変数
変数 説明 <datasource.dbName>
データベース名
<datasource.port>
データベースのポート番号
<datasource.hostname>
データベースホスト名
<datasource.class>
JDBC ドライバーの
XADataSource
クラス<datasource.url>
JDBC データベース接続の URL。データベースによっては、URL プロパティーは
url
、他のデータベース (H2 データベースなど) では、このプロパティーはURL
です。<datasource.username>
データベース接続のユーザー名
<datasource.password>
データベース接続のパスワード
<datasource.schema>
データベーススキーマ
新規接続の作成時に XA データソースに依存するプーリングデータソースを設定します。以下の例では、データソースは
poolingXaDs
で、<datasource.username>
はデータベース接続のユーザー名、<datasource.password>
はデータベース接続のパスワードどなっています。<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <Context> <Resource name="poolingXaDs" uniqueName="poolingXaDs" auth="Container" description="Pooling XA Data Source" factory="org.jboss.narayana.tomcat.jta.TransactionalDataSourceFactory" testOnBorrow="true" transactionManager="TransactionManager" transactionSynchronizationRegistry="TransactionSynchronizationRegistry" type="javax.sql.XADataSource" username="${datasource.username}" password="${datasource.password}" xaDataSource="xads" /> </Context>
データソースが
java:comp/env/poolingXaDs
の JNDI 名で取得でき、次の手順に記載されているように、org.kie.server.persistence.ds
システムプロパティーを使用して KIE Server に渡すことができます。注記プーリングのデータソース設定は、特に
TransactionManager
やTransactionSynchronizationRegistry
など、kie-server
アプリケーションのcontext.xml
ファイルで以前に設定された追加リソースに依存します。
KIE Server をがデータソースを使用するように設定します。
テキストエディターで以下のスクリプトのいずれかを開きます。
注記setenv.sh
またはsetenv.bat
スクリプトはすでに存在しますが、存在しない場合には作成してください。Linux または Unix の場合:
JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.sh
Windows の場合:
JWS_HOME/tomcat/bin/setenv.bat
以下のプロパティーを
CATALINA_OPS
に追加します。<hibernate.dialect>
はお使いのデータベースの Hibernate 方言に置き換えます。CATALINA_OPTS="-Xmx1024m -Dorg.jboss.logging.provider=jdk -Dorg.kie.server.persistence.ds=java:comp/env/poolingXaDs -Dorg.kie.server.persistence.tm=JBossTS -Dorg.kie.server.persistence.dialect=${<hibernate.dialect>}"
第5章 キーストアを使用したパスワードセキュリティーの確保
キーストアを使用して、Business Central と KIE Server の間の通信に使用するパスワードを暗号化できます。コントローラーと KIE Server のパスワードを暗号化する必要があります。Business Central と KIE Server を別のアプリケーションサーバーにデプロイする場合には、いずれのアプリケーションサーバーもキーストアを使用する必要があります。
Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS) は、対称鍵をサポートするので、キーストアには JCEKS を使用してください。JDK インストールに含まれる KeyTool を使用して、新しい JCEKS を作成します。
KIE Server が JCEKS で設定されていない場合には、KIE Server のパスワードはシステムプロパティーにプレーンテキスト形式で保存されます。
前提条件
- Red Hat JBoss Web Server に KIE Server がインストールされている。
- Java 8 以降がインストールされている。
手順
-
テキストエディターで
JWS_HOME/tomcat/conf/tomcat-users.xml
ファイルを開きます。 kie-server
ロールを割り当てた KIE Server ユーザーをJWS_HOME/tomcat/conf/tomcat-users.xml
ファイルに追加します。以下の例では、<USER_NAME>
と<PASSWORD>
は、任意のユーザー名とパスワードに置き換えてください。<role rolename="kie-server"/> <user username="<USER_NAME>" password="<PASSWORD>" roles="kie-server"/>
keytool を使用して JCEKS を作成するには、Java 8 のホームディレクトリーで以下のコマンドを実行します。
$<JAVA_HOME>/bin/keytool -importpassword -keystore <KEYSTORE_PATH> -keypass <ALIAS_KEY_PASSWORD> -alias <PASSWORD_ALIAS> -storepass <KEYSTORE_PASSWORD> -storetype JCEKS
上記の例では、以下の変数を置き換えてください。
-
<KEYSTORE_PATH>
: キーストアの保存先のパス -
<KEYSTORE_PASSWORD>
: キーストアのパスワード -
<ALIAS_KEY_PASSWORD>
: エイリアスで保存した値にアクセスする時に使用するパスワード -
<PASSWORD_ALIAS>
: プロセスへのエントリーに使用するエイリアス
-
- プロンプトが表示されたら、作成した KIE Server ユーザーのパスワードを入力します。
システムプロパティーを設定するには、
JWS_HOME/tomcat/bin
ディレクトリーで以下の手順の 1 つを実行し、変数は以下の表で記載されているように置き換えます。注記Business Central またはスタンドアロンのコントローラーが Red Hat JBoss Web Server とは別のインスタンスにインストールされている場合には、
kie.keystore.key.server.alias
とkie.keystore.key.server.pwd
のプロパティーをCATALINA_OPTS
に追加しないでください。Linux または UNIX の場合は、以下の内容の
setenv.sh
ファイルを作成します。set CATALINA_OPTS=" -Dkie.keystore.keyStoreURL=<KEYSTORE_URL> -Dkie.keystore.keyStorePwd=<KEYSTORE_PWD> -Dkie.keystore.key.server.alias=<KEY_SERVER_ALIAS> -Dkie.keystore.key.server.pwd=<KEY_SERVER_PWD> -Dkie.keystore.key.ctrl.alias=<KEY_CONTROL_ALIAS> -Dkie.keystore.key.ctrl.key.ctrl.pwd=<KEY_CONTROL_PWD>
Windows の場合は、以下の内容の
setenv.bat
ファイルを作成します。set CATALINA_OPTS=" -Dkie.keystore.keyStoreURL=<KEYSTORE_URL> -Dkie.keystore.keyStorePwd=<KEYSTORE_PWD> -Dkie.keystore.key.server.alias=<KEY_SERVER_ALIAS> -Dkie.keystore.key.server.pwd=<KEY_SERVER_PWD> -Dkie.keystore.key.ctrl.alias=<KEY_CONTROL_ALIAS> -Dkie.keystore.key.ctrl.pwd=<KEY_CONTROL_PWD>
表5.1 KIE Server JCEKS を読み込む時に使用するシステムプロパティー
システムプロパティー プレースホルダー 説明 kie.keystore.keyStoreURL
<KEYSTORE_URL>
使用する JCEKS の URL。例:
file:///home/kie/keystores/keystore.jceks
kie.keystore.keyStorePwd
<KEYSTORE_PWD>
JCEKS のパスワード
kie.keystore.key.server.alias
<KEY_SERVER_ALIAS>
パスワードの保存先となる REST サービスのキーのエイリアス
kie.keystore.key.server.pwd
<KEY_SERVER_PWD>
保存したパスワードを使用する REST サービスのエイリアスのパスワード
kie.keystore.key.ctrl.alias
<KEY_CONTROL_ALIAS>
パスワードの保存先のデフォルトの REST Process Automation Controller のキーのエイリアス
kie.keystore.key.ctrl.pwd
<KEY_CONTROL_PWD>
保存したパスワードを使用する、デフォルトの REST Process Automation Controller のエイリアスのパスワード
- KIE Server を起動して、設定を検証します。
第6章 KIE Server インストールの確認
KIE Server が正しくインストールされていることを確認します。
前提条件
- KIE Server がインストールされ、設定されている。
手順
KIE Server を起動するには、
JWS_HOME/tomcat/bin
ディレクトリーからターミナルを開いて以下のコマンドのいずれかを入力します。Linux または UNIX ベースのシステムの場合:
$ ./startup.sh
Windows の場合:
startup.bat
-
数分後に
JWS_HOME/tomcat/logs
ディレクトリーのファイルを確認し、エラーが発生している場合には修正します。 -
Web ブラウザーに
http://localhost:8080/kie-server/services/rest/server
を入力し、KIE Server が正常に動作していることを確認します。 -
tomcat-users.xml
ファイルに保存したユーザー名とパスワードを入力します。
第7章 ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのダウンロードおよびインストール
KIE Server は、管理モードまたは非管理モードで動作するように設定できます。非管理モードの場合は、手動で KIE コンテナー (デプロイメントユニット) を作成および維持する必要があります。管理モードの場合は、Process Automation Manager コントローラーが KIE Server の設定を管理し、ユーザーはコントローラーと対話形式で KIE コンテナーを作成して維持します。
Process Automation Manager コントローラーは Business Central と統合します。Business Central をインストールする場合は、Execution Server ページを使用して KIE コンテナーを作成および維持します。ただし、Business Central をインストールしない場合は、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールし、REST API または KIE Server Java Client API を使用してそのコントローラーと対話します。
前提条件
-
「2章Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード」に従って Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Add Ons (
rhpam-7.8.0-add-ons.zip
) ファイルがダウンロードされている。 -
Red Hat JBoss Web Server 5.3.1 サーバーインストールが利用できる。Red Hat JBoss Web Server インストールのベースディレクトリーは
JWS_HOME
とする。 - インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
手順
-
rhpam-7.8.0-add-ons.zip
ファイルを展開します。rhpam-7.8.0-controller-jws.zip
ファイルは展開したディレクトリーにあります。 -
rhpam-7.8.0-controller-jws.zip
アーカイブを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、このディレクトリーをTEMP_DIR
とします。 TEMP_DIR/rhpam-7.8.0-controller-jws.zip/controller.war
ディレクトリーをJWS_HOME/tomcat/webapps
ディレクトリーにコピーします。注記コピーする Red Hat Process Automation Manager デプロイメントの名前が、Red Hat JBoss Web Server インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。
-
controller.war
フォルダーから.war
拡張子を削除します。 -
TEMP_DIR/rhpam-7.8.0-controller-jws/SecurityPolicy/
ディレクトリーのコンテンツをJWS_HOME/bin
にコピーします。 - ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されたら、Yes を選択します。
JWS_HOME/tomcat/conf/tomcat-users.xml
ファイルにkie-server
ロールおよびユーザーを追加します。以下の例で、<USER_NAME>
と<PASSWORD>
は、任意のユーザー名とパスワードです。<role rolename="kie-server"/> <user username="<USER_NAME>" password="<PASSWORD>" roles="kie-server"/>
KIE Server を実行するインスタンスの
JWS_HOME/tomcat/bin
ディレクトリーで、以下のタスクの 1 つを実行します。Linux または UNIX の場合は、以下の内容の
setenv.sh
ファイルを作成します。CATALINA_OPTS="-Xmx1024m -Dorg.jboss.logging.provider=jdk -Dorg.kie.server.controller.user=<CONTROLLER_USER> -Dorg.kie.server.controller.pwd=<CONTROLLER_PWD> -Dorg.kie.server.id=<KIE_SERVER_ID> -Dorg.kie.server.location=http://<HOST>:<PORT>/kie-server/services/rest/server -Dorg.kie.server.controller=http://<HOST>:<PORT>/controller/rest/controller"
Windows の場合は、以下の内容の
setenv.bat
ファイルを作成します。set CATALINA_OPTS=-Xmx1024m -Dorg.jboss.logging.provider=jdk -Dorg.kie.server.controller.user=<CONTROLLER_USER> -Dorg.kie.server.controller.pwd=<CONTROLLER_PWD> -Dorg.kie.server.id=<KIE_SERVER_ID> -Dorg.kie.server.location=http://<HOST>:<PORT>/kie-server/services/rest/server -Dorg.kie.server.controller=http://<HOST>:<PORT>/controller/rest/controller
上記の例では、以下の変数に置き換えてください。
-
<CONTROLLER_USER>
および<CONTROLLER_PWD>
を、この手順の最初の方で定義したkie-server
ロールを持つユーザー名とパスワードに置き換えます。 -
<KIE_SERVER_ID>
を一意の識別子に置き換えます。 -
<CONTROLLER_HOST>:<CONTROLLER_PORT>
は、コントローラーの IP アドレス (ホストとポート) に置き換えます。KIE Server とコントローラーで同じサーバーを使用する場合は、<CONTROLLER_HOST>:<CONTROLLER_PORT>
はlocalhost:8080
に置き換えます。
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを実行しているインスタンスの
JWS_HOME/tomcat/bin
ディレクトリーに、以下の内容で読み取り可能なsetenv.sh
ファイルを作成します。ここで、<USERNAME>
は KIE Server ユーザーで、<USER_PWD>
はそのユーザーのパスワードになります。CATALINA_OPTS="-Dorg.kie.server.user=<USERNAME> -Dorg.kie.server.pwd=<USER_PWD>"
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを起動するには、
JWS_HOME/tomcat/bin
ディレクトリーに以下のいずれかのコマンドを実行します。Linux または UNIX ベースのシステムの場合:
$ ./startup.sh
Windows の場合:
startup.bat
-
数分後に
JWS_HOME/tomcat/logs
ディレクトリーを確認し、エラーが発生している場合には修正します。 -
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが正常に動作していることを確認するには、Web ブラウザーに
http://<CONTROLLER_HOST>:<CONTROLLER_PORT>/controller/rest/controller/management/servers
を入力します。KIE Server とコントローラーで同じサーバーを使用している場合は、<CONTROLLER_HOST>:<CONTROLLER_PORT>
はlocalhost:8080
になります。 -
tomcat-users.xml
ファイルに保存したユーザー名とパスワードを入力します。
第8章 スタンドアロン Business Central の実行
Business Central スタンドアロン JAR ファイルを使用して、Red Hat JBoss EAP などのアプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行できます。
Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux にインストールした場合に限りこのインストールタイプをサポートします。
設定ファイルの例は、rhpam-7.8.0-addons.zip
の rhpam-7.8.0-standalone-sample-configuration.zip
にあります。
前提条件
-
「2章Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード」で説明したように、Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Business Central Standalone (
rhpam-7.8.0-business-central-standalone.jar
) ファイルが、Red Hat Process Automation Manager 7.8 の Software Downloads ページからダウンロードされている。
手順
-
Red Hat Process Automation Manager 7.8 の Software Downloads ページから
rhpam-7.8.0-addons.zip
ファイルをダウンロードします。 -
ダウンロードした
rhpam-7.8.0-addons.zip
ファイルを一時ディレクトリーに展開します。 -
rhpam-7.8.0-addons
フォルダーに移動し、rhpam-7.8.0-standalone-sample-configuration.zip
を展開します。 -
rhpam-7.8.0-standalone-sample-configuration
フォルダーに移動し、rhpam-7.8.0-business-central-standalone.jar
ファイルを含むディレクトリーに内容をコピーします。 スタンドアロンのサンプル設定を実行するには、以下のコマンドを入力します。
java -jar rhpam-7.8.0-business-central-standalone.jar -s sample-standalone-config.yml
詳細は、「Business Central のシステムプロパティー」を参照してください。
8.1. Business Central のシステムプロパティー
このセクションに記載の Business Central のシステムプロパティーは standalone*.xml
ファイルに渡されます。または、スタンドアロン Business Central のインストール時に、以下のコマンドで、本セクションに列記するプロパティーを使用することができます。
java -jar rhpam-7.8.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml -D<property>=<value> -D<property>=<value>
このコマンドでは、<property>
をリストのプロパティーに、<value>
をそのプロパティーに割り当てる値に置き換えます。
- Git ディレクトリー
以下のプロパティーを使用して、Business Central Git ディレクトリーの場所と名前を設定します。
-
org.uberfire.nio.git.dir
: Business Central の Git ディレクトリーの場所 -
org.uberfire.nio.git.dirname
: Business Central の Git ディレクトリーの名前。デフォルト値:.niogit
-
org.uberfire.nio.git.ketch
: Git ketch を有効化または無効化 -
org.uberfire.nio.git.hooks
: Business Central の Git ディレクトリーの場所
-
- HTTP 経由の Git
次のプロパティーを使用して、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスできるように設定します。
-
org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.http
: SSH が HTTP プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト値:false
-
http.proxyHost
: HTTP プロキシ−のホスト名を定義します。デフォルト値:null
-
http.proxyPort
: HTTP プロキシーのホストポート (整数値) を定義します。デフォルト値:null
-
http.proxyUser
: HTTP プロキシー名を定義します。 -
http.proxyPassword
: HTTP プロキシーのユーザーパスワードを定義します。 -
org.uberfire.nio.git.http.enabled
: HTTP デーモンを有効または無効にします。デフォルト値:true
-
org.uberfire.nio.git.http.host
: HTTP デーモンが有効な場合に、このデーモンはホストの識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.http.hostname
: HTTP デーモンが有効な場合に、このデーモンはホスト名の識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.http.port
: HTTP デーモンが有効な場合に、このデーモンはポート番号としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:8080
-
- HTTPS 経由の Git
次のプロパティーを使用して、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスできるように設定します。
-
org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.https
: SSH が HTTPS プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト値:false
-
https.proxyHost
: HTTPS プロキシーのホスト名を定義します。デフォルト値:null
-
https.proxyPort
: HTTPS プロキシーのホストポート (整数値) を定義します。デフォルト値:null
-
https.proxyUser
: HTTPS プロキシー名を定義します。 -
https.proxyPassword
: HTTPS プロキシーのユーザーパスワードを定義します。 -
user.dir
: ユーザーディレクトリーの場所。 -
org.uberfire.nio.git.https.enabled
: HTTPS デーモンを有効または無効にします。デフォルト値:false
-
org.uberfire.nio.git.https.host
: HTTPS デーモンが有効な場合に、このデーモンはホストの識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.https.hostname
: HTTPS デーモンが有効な場合に、このデーモンはホスト名の識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.https.port
: HTTPS デーモンが有効な場合に、このデーモンはポート番号としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:8080
-
- JGit
-
org.uberfire.nio.jgit.cache.instances
: JGit キャッシュサイズを定義します。 -
org.uberfire.nio.jgit.cache.overflow.cleanup.size
: JGit キャッシュオーバーフローのクリーンアップサイズを定義します。 -
org.uberfire.nio.jgit.remove.eldest.iterations
: 最も古い JGit の反復を削除するかどうかを定義します。 -
org.uberfire.nio.jgit.cache.evict.threshold.duration
: JGit 退避のしきい値の期間を定義します。 -
org.uberfire.nio.jgit.cache.evict.threshold.time.unit
: JGit 退避のしきい値の時間単位を定義します。
-
- Git デーモン
次のプロパティーを使用して、Git デーモンを有効にして構成します。
-
org.uberfire.nio.git.daemon.enabled
: Git デーモンを有効または無効にします。デフォルト値:true
。 -
org.uberfire.nio.git.daemon.host
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホストの識別子として使用します。デフォルト値:localhost
。 -
org.uberfire.nio.git.daemon.hostname
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト名の識別子として使用します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.daemon.port
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値:9418
。 org.uberfire.nio.git.http.sslVerify
: Git リポジトリーの確認をする SSL 証明書を有効または無効にします。デフォルト値:true
注記デフォルトポートまたは割り当てられたポートが既に使用されている場合は、別のポートが自動的に選択されます。ポートが利用可能であることを確認し、詳細についてはログをチェックします。
-
- Git SSH
次のプロパティーを使用して、Git SSHデーモンを有効にして構成します。
-
org.uberfire.nio.git.ssh.enabled
: SSH デーモンを有効または無効にします。デフォルト値:true
。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.host
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト識別子として使用します。デフォルト値:localhost
。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.hostname
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト名の識別子として使用します。デフォルト値:localhost
org.uberfire.nio.git.SSH.port
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値:8001
注記デフォルトポートまたは割り当てられたポートが既に使用されている場合は、別のポートが自動的に選択されます。ポートが利用可能であることを確認し、詳細についてはログをチェックします。
-
org.uberfire.nio.git.ssh.cert.dir
: ローカルの証明書が保存される.security
ディレクトリーの場所。デフォルト: 作業ディレクトリー。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.idle.timeout
: SSH のアイドルタイムアウトを設定します。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.passphrase
: SCP スタイルの URL (例:git@github.com:user/repository.git
) を使用して git リポジトリーをクローンする時に、オペレーティングシステムの公開鍵ストアへのアクセスに使用するパスフレーズ。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.algorithm
: SSH で使用されるアルゴリズム。デフォルト値:RSA
-
org.uberfire.nio.git.gc.limit
: GC の制限を設定します。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.ciphers
: コンマ区切りの暗号化の文字列。利用可能な暗号化はaes128-ctr
、aes192-ctr
、aes256-ctr
、arcfour128
、arcfour256
、aes192-cbc
、aes256-cbc
です。このプロパティーを使用しない場合は、すべての暗号化が読み込まれます。 org.uberfire.nio.git.ssh.macs
: コンマ区切りのメッセージ認証コード (MAC) の文字列。利用可能な MAC はhmac-md5
、hmac-md5-96
、hmac-sha1
、hmac-sha1-96
、hmac-sha2-256
、hmac-sha2-512
です。このプロパティーを使用しない場合は、すべての MAC が読み込まれます。注記RSA、または DSA 以外のアルゴリズムを使う場合は、Bouncy Castle JCE ライブラリーを使用するようにアプリケーションサーバーを設定します。
-
- KIE Server ノードおよび Process Automation Manager コントローラー
以下のプロパティーを使用して Process Automation Manager コントローラーから KIE Server ノードへの接続を設定します。
-
org.kie.server.controller
: Process Automation Manager コントローラーへの接続に使用される URL (例:ws://localhost:8080/business-central/websocket/controller
) -
org.kie.server.user
: Process Automation Manager コントローラーから KIE Server ノードへの接続時に使用するユーザー名。このプロパティーは、この Business Central システムを Process Automation Manager コントローラーとして使用する場合に限り必要になります。 -
org.kie.server.pwd
: Process Automation Manager コントローラーから KIE Server ノードに接続する際に使用するパスワード。このプロパティーは、この Business Central システムを Process Automation Manager コントローラーとして使用する場合に限り必要になります。
-
- Maven など
以下のプロパティーを使用して、Maven などの機能を設定します。
kie.maven.offline.force
: Maven のオフライン動作を強制します。true に設定すると、オンラインの依存関係解決が無効になります。デフォルト値:false
注記このプロパティーは、Business Central にのみ使用してください。他のコンポーネントとランタイム環境を共有する場合は、設定を分離して、Business Central にだけ適用してください。
-
org.uberfire.gzip.enable
:GzipFilter
圧縮フィルターで Gzip の圧縮を有効にするか、または無効にします。デフォルト値:true
-
org.kie.workbench.profile
: Business Central プロファイルを選択します。許容値は、FULL
またはPLANNER_AND_RULES
です。プリフィックスFULL_
で、プロファイルを設定し、管理者設定にこのプロファイルの設定を表示されないようにします。デフォルト値:FULL
-
org.appformer.m2repo.url
: Business Central は依存関係を検索する時に、Maven リポジトリーのデフォルトの場所を使用します。デフォルト値は、http://localhost:8080/business-central/maven2
など、Business Central 内の Maven リポジトリーを参照します。このプロパティーは、Business Central が起動する前に設定してください。デフォルト値: 内部のm2
リポジトリーへのファイルパス -
appformer.ssh.keystore
: クラス名を指定して Business Central で使用する、カスタムの SSH キーストアを定義します。このプロパティーが指定されていない場合はデフォルトの SSH キーストアを使用します。 -
appformer.ssh.keys.storage.folder
: デフォルトの SSH キーストアを使用する場合にこのプロパティーはユーザーの SSH 公開鍵の保存フォルダーを定義します。このプロパティーが指定されていない場合には、この公開鍵は Business Central の.security
フォルダーに保存されます。 -
appformer.experimental.features
: 実験的機能のフレームワークを有効にします。デフォルト値:false
-
org.kie.demo
: GitHub 外部へのデモアプリケーションのクローン作成を有効にします。 -
org.uberfire.metadata.index.dir
: Lucene の.index
ディレクトリーが保存される場所。デフォルト値: 作業ディレクトリー -
org.uberfire.ldap.regex.role_mapper
: アプリケーションのロール名に LDAP プリンシパル名をマッピングするのに使用する Regex パターン。プリンシパルの値とロール名が一致する場合にアプリケーションのロール名は、変数ロールに置き換えられるので、変数ロールはパターンの一部でなければならない点に注意してください。 -
org.uberfire.sys.repo.monitor.disabled
: 設定モニターを無効にします。無効にした場合の影響を正しく理解していない場合は、無効にしないでください。デフォルト値:false
-
org.uberfire.secure.key
: パスワードの暗号化で使用するパスワード。デフォルト値:org.uberfire.admin
-
org.uberfire.secure.alg
: パスワードの暗号化で使用する暗号化アルゴリズム。デフォルト値:PBEWithMD5AndDES
-
org.uberfire.domain
: uberfire が使用するセキュリティードメイン名。デフォルト値:ApplicationRealm
-
org.guvnor.m2repo.dir
: Maven リポジトリーディレクトリーが保存される場所。デフォルト値:<working-directory>/repositories/kie
-
org.guvnor.project.gav.check.disabled
: グループ ID、アーティファクト ID、およびバージョン (GAV) のチェックを無効にします。デフォルト値:false
-
org.kie.build.disable-project-explorer
: Project Explorer で選択したプロジェクトの自動ビルドを無効にします。デフォルト値:false
-
org.kie.verification.disable-dtable-realtime-verification
: デシジョンテーブルのリアルタイム確認および検証を無効にします。デフォルト値:false
。
- Process Automation Manager コントローラー
以下のプロパティーを使用して、Process Automation Manager コントローラーへの接続方法を設定します。
-
org.kie.workbench.controller
: Process Automation Manager コントローラーとの接続に使用する URL。例:ws://localhost:8080/kie-server-controller/websocket/controller
-
org.kie.workbench.controller.user
: Process Automation Manager コントローラーのユーザー。デフォルト値:kieserver
-
org.kie.workbench.controller.pwd
: Process Automation Manager コントローラーのパスワード。デフォルト値:kieserver1!
-
org.kie.workbench.controller.token
: Process Automation Manager コントローラーとの接続に使用するトークン文字列
-
- Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS)
JCEKS を設定するには、以下のプロパティーを使用します。
-
kie.keystore.keyStoreURL
: Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS) の読み込みに使用する URL (例:file:///home/kie/keystores/keystore.jceks.
)。 -
kie.keystore.keyStorePwd
: JCEKS に使用するパスワード。 -
kie.keystore.key.ctrl.alias
: デフォルトの REST Process Automation Manager コントローラーに使用するキーのエイリアス。 -
kie.keystore.key.ctrl.pwd
: デフォルトの REST Process Automation Manager コントローラーのエイリアスのパスワード
-
- レンダリング
以下のプロパティーを使用して、Business Centralと KIE Server のレンダリングフォームを切り替えます。
-
org.jbpm.wb.forms.renderer.ext
: Business Central と KIE Server のフォームのレンダリングを切り替えます。デフォルトでは、フォームのレンダリングは Business Central が行います。デフォルト値:false
-
org.jbpm.wb.forms.renderer.name
: Business Central と KIE Server のレンダリングフォームを切り替えることができます。デフォルト値:workbench
-
第9章 Red Hat Process Automation Manager の Maven 設定およびリポジトリー
Red Hat Process Automation Manager プロジェクトの作成時に、Business Central は Business Central 用に設定された Maven リポジトリーを使用します。Maven project object model (POM) ファイル (pom.xml
) を変更することで、Maven グローバルまたはユーザー設定を使用し、すべての Red Hat Process Automation Manager プロジェクトに対して Red Hat Process Automation Manager の公開リポジトリーから依存関係を取得するように指示できます。また、Business Central と KIE Server が外部の Maven リポジトリーを使用するか、Maven のミラーを準備してオフラインで使用できるように設定できます。
Red Hat Process Automation Manager のパッケージ化およびデプロイメントのオプションに関する詳細は、『Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ』を参照してください。
9.1. プロジェクト設定ファイル (pom.xml
) を使用した Maven の設定
Maven を使用して Red Hat Process Automation Manager プロジェクトをビルドおよび管理するには、POM ファイル (pom.xml
) を作成および設定する必要があります。このファイルにはプロジェクトの設定情報が含まれます。詳細は「Apache Maven Project」を参照してください。
手順
-
Maven プロジェクトを生成します。
pom.xml
ファイルは、Maven プロジェクトの作成時に自動的に生成されます。 pom.xml
ファイルを編集して、追加の依存関係および新たなリポジトリーを追加します。プロジェクトのコンパイルおよびパッケージング時に、Maven がすべての JAR ファイルおよび依存関係にある JAR ファイル を Maven リポジトリーからダウンロードします。
pom.xml
ファイルのスキーマは、http://maven.apache.org/maven-v4_0_0.xsd から取得できます。POM ファイルの詳細は「Apache Maven Project」を参照してください。
9.2. Maven 設定ファイルの修正
Red Hat Process Automation Manager では、Maven の settings.xml
ファイルを使用して Maven の実行を設定します。settings.xml
ファイルにプロファイルを作成およびアクティベートし、Red Hat Process Automation Manager プロジェクトが使用する Maven リポジトリーを宣言します。
Maven の settings.xml
ファイルの詳細は Apache Maven Project の 「Setting Reference」を参照してください。
手順
-
settings.xml
ファイルでは、Red Hat Process Automation Manager プロジェクトが使用するリポジトリーを宣言します。通常、これは online Red Hat Process Automation Manager Maven repository、または Red Hat カスタマーポータルからダウンロードする Red Hat Process Automation Manager Maven リポジトリーおよび使用するカスタムアーティファクト用のリポジトリーのいずれかです。 たとえば
<SETTINGS_FILE_PATH>
はsettings.xml
ファイルのパスであるkie.maven.settings.custom=<SETTINGS_FILE_PATH>
プロパティーを指定して、Business Central または KIE Server がsettings.xml
ファイルを使用するように設定されていることを確認します。Red Hat JBoss Web Server で、KIE Server の場合は
-Dkie.maven.settings.custom=<SETTINGS_FILE_PATH>
をsetenv.sh
(Linux) またはsetenv.bat
(Windows) ファイルのCATALINA_OPTS
セクションに追加します。スタンドアロンの Business Central の場合は、以下のコマンドを入力します。java -jar rhpam-7.8.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml -Dkie.maven.settings.custom=<SETTINGS_FILE_PATH>
9.3. Red Hat Process Automation Manager の Maven 依存関係の追加
Red Hat Process Automation Manager プロジェクトで適切な Maven 依存関係を使用するには、プロジェクトの pom.xml
ファイルに Red Hat Business Automation の BOM (bill of materials) ファイルを追加します。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用されます。BOM ファイルを追加すると、提供される Maven リポジトリーから、推移的依存関係の適切なバージョンがプロジェクトに含められます。
Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) についての詳細は「What is the mapping between Red Hat Process Automation Manager and the Maven library version?」を参照してください。
手順
Red Hat Business Automation BOM を
pom.xml
ファイルで宣言します。<dependencyManagement> <dependencies> <dependency> <groupId>com.redhat.ba</groupId> <artifactId>ba-platform-bom</artifactId> <version>7.8.0.redhat-00005</version> <type>pom</type> <scope>import</scope> </dependency> </dependencies> </dependencyManagement> <dependencies> <!-- Your dependencies --> </dependencies>
-
<dependencies>
タグでお使いのプロジェクトに必要な依存関係を宣言します。製品の BOM をプロジェクトにインポートしたら、ユーザー向け製品依存関係のバージョンが定義されるため、<dependency>
要素のサブ要素<version>
を指定する必要はありません。ただし、<dependency>
要素を使用して、プロジェクトで使用する依存関係を宣言する必要があります。 Business Central に作成されない標準のプロジェクトでは、お使いのプロジェクトに必要な依存関係をすべて指定します。Business Central に作成するプロジェクトでは、基本的なデシジョンエンジンとプロセスエンジンの依存関係が Business Central に自動的に提供されます。
標準的な Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、使用する機能に応じて、以下の依存関係を宣言します。
埋め込みプロセスエンジン依存関係
<!-- Public KIE API --> <dependency> <groupId>org.kie</groupId> <artifactId>kie-api</artifactId> </dependency> <!-- Core dependencies for process engine --> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-flow</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-flow-builder</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-bpmn2</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-runtime-manager</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-persistence-jpa</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-query-jpa</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-audit</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-kie-services</artifactId> </dependency> <!-- Dependency needed for default WorkItemHandler implementations. --> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-workitems-core</artifactId> </dependency> <!-- Logging dependency. You can use any logging framework compatible with slf4j. --> <dependency> <groupId>ch.qos.logback</groupId> <artifactId>logback-classic</artifactId> <version>${logback.version}</version> </dependency>
CDI を使用する Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、通常、以下の依存関係を宣言します。
CDI が有効化されたプロセスエンジンの依存関係
<dependency> <groupId>org.kie</groupId> <artifactId>kie-api</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-kie-services</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-services-cdi</artifactId> </dependency>
標準的な Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、以下の依存関係を宣言します。
埋め込みデシジョンエンジン依存関係
<dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-compiler</artifactId> </dependency> <!-- Dependency for persistence support. --> <dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-persistence-jpa</artifactId> </dependency> <!-- Dependencies for decision tables, templates, and scorecards. For other assets, declare org.drools:business-central-models-* dependencies. --> <dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-decisiontables</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-templates</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-scorecards</artifactId> </dependency> <!-- Dependency for loading KJARs from a Maven repository using KieScanner. --> <dependency> <groupId>org.kie</groupId> <artifactId>kie-ci</artifactId> </dependency>
KIE Server を使用するには、以下の依存関係を宣言します。
クライアントアプリケーション KIE Server の依存関係
<dependency> <groupId>org.kie.server</groupId> <artifactId>kie-server-client</artifactId> </dependency>
Red Hat Process Automation Manager にリモートクライアントを作成するには、以下の依存関係を宣言します。
クライアントの依存関係
<dependency> <groupId>org.uberfire</groupId> <artifactId>uberfire-rest-client</artifactId> </dependency>
ルール、プロセス定義など、アセットを含む JAR ファイルを作成する場合は、お使いの Maven プロジェクトのパッケージングの種類を
kjar
とし、org.kie:kie-maven-plugin
を使用して、<project>
要素に置かれたkjar
パッケージングタイプを処理します。以下の例の${kie.version}
は、「What is the mapping between Red Hat Process Automation Manager and the Maven library version?」に記載されている Maven ライブラリーのバージョンです。<packaging>kjar</packaging> <build> <plugins> <plugin> <groupId>org.kie</groupId> <artifactId>kie-maven-plugin</artifactId> <version>${kie.version}</version> <extensions>true</extensions> </plugin> </plugins> </build>
9.4. オフラインで使用する Maven ミラーリポジトリーの用意
公開インターネットへの送信アクセスが、Red Hat Process Automation Manager のデプロイメントに設定されていない場合には、必要なアーティファクトすべてのミラーが含まれる Maven リポジトリーを用意して、このリポジトリーを使用できるようにする必要があります。
Red Hat Process Automation Manager デプロイメントがインターネットに接続されている場合には、この手順を実行する必要はありません。
前提条件
- 公開インターネットへの送信アクセスが設定されているコンピューターが利用できる。
手順
公開インターネットに送信アクセスができるコンピューターで、以下のアクションを実行します。
-
Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Offliner Content List をクリックして、Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページから
rhpam-7.8.0-offliner.zip
の製品配信可能ファイルをダウンロードします。 -
rhpam-7.8.0-offliner.zip
ファイルの内容を任意のディレクトリーに展開します。 ディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。
./offline-repo-builder.sh offliner.txt
このコマンドは、
repository
サブディレクトリーを作成し、必要なアーティファクトをこのサブディレクトリーにダウンロードします。一部のダウンロードが失敗したことを示すメッセージが表示された場合は、同じコマンドを再度実行してください。ダウンロードが再び失敗する場合は、Red Hat サポートに連絡してください。
-
Red Hat Process Automation Manager 7.8.0 Offliner Content List をクリックして、Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページから
Business Central 外でサービスを開発し、追加の依存関係がある場合には、ミラーリポジトリーにその依存関係を追加します。サービスを Maven プロジェクトとして開発した場合には、以下の手順を使用し、これらの依存関係を自動的に用意します。公開インターネットへに送信接続できるコンピューターで、この手順を実行します。
-
ローカルの Maven キャッシュディレクトリー (
~/.m2/repository
) のバックアップを作成して、ディレクトリーを削除します。 -
mvn clean install
コマンドを使用してプロジェクトのソースをビルドします。 すべてのプロジェクトで以下のコマンドを入力し、Maven を使用してプロジェクトで生成したすべてのアーティファクトのランタイムの依存関係をすべてダウンロードするようにします。
mvn -e -DskipTests dependency:go-offline -f /path/to/project/pom.xml --batch-mode -Djava.net.preferIPv4Stack=true
/path/to/project/pom.xml
は、プロジェクトのpom.xml
ファイルへの正しいパスに置き換えます。-
ローカルの Maven キャッシュディレクトリー (
~/.m2/repository
) の内容を、作成したrepository
サブディレクトリーにコピーします。
-
ローカルの Maven キャッシュディレクトリー (
-
repository
サブディレクトリーのコンテンツを、Red Hat Process Automation Manager をデプロイしたコンピューターのディレクトリーにコピーします。このディレクトリーがオフラインの Maven ミラーリポジトリーになります。 -
「Maven 設定ファイルの修正」 の説明に従い、Red Hat Process Automation Manager デプロイメント向けに、
settings.xml
ファイルを作成して設定します。 settings.xml
ファイルで以下を変更します。-
<profile>
タグの下で、<repositories>
または<pluginRepositores>
タグがない場合には、必要に応じてこれらのタグを追加します。 <repositories>
の下に、以下のシーケンスを追加します。<repository> <id>offline-repository</id> <url>file:///path/to/repo</url> <releases> <enabled>true</enabled> </releases> <snapshots> <enabled>false</enabled> </snapshots> </repository>
/path/to/repo
は、ローカルの Maven ミラーリポジトリーのディレクトリーに対する完全パスに置き換えます。<pluginRepositories>
の下に、以下のシーケンスを追加します。<repository> <id>offline-plugin-repository</id> <url>file:///path/to/repo</url> <releases> <enabled>true</enabled> </releases> <snapshots> <enabled>false</enabled> </snapshots> </repository>
/path/to/repo
は、ローカルの Maven ミラーリポジトリーのディレクトリーに対する完全パスに置き換えます。
-
第10章 Git リポジトリーからのプロジェクトのインポート
Git は分散バージョンの管理システムであり、リビジョンをコミットオブジェクトとして実装します。変更をリポジトリーに保存すると、Git リポジトリーに新規コミットオブジェクトが作成されます。
Business Central は Git を使用してプロジェクトデータ (ルールやプロセスなどのアセットを含む) を格納します。Business Central でプロジェクトを作成すると、Business Central に埋め込まれている Git リポジトリーに追加されます。他の Git リポジトリーにプロジェクトがある場合は、Business Central スペースから、そのプロジェクトを Business Central の Git リポジトリーにインポートできます。
前提条件
- Red Hat Process Automation Manager プロジェクトが外部の Git リポジトリーに存在している。
- 外部の Git リポジトリーへの読み取りアクセスに必要な認証情報がある。
手順
- Business Central で Menu → Design → Projects の順にクリックします。
- プロジェクトをインポートするスペースを選択または作成します。デフォルトのスペースは MySpace です。
プロジェクトをインポートするには、次のいずれかを実行します。
- Import Project をクリックします。
- ドロップダウンリストから Import Project を選択します。
- Import Project ウィンドウに、インポートするプロジェクトが含まれる Git リポジトリーの URL および認証情報を入力し、Import をクリックします。プロジェクトが Business Central の Git リポジトリーに追加され、現在のスペースで利用できるようになります。
第11章 LDAP と SSL の統合
Red Hat Process Automation Manager を使用して、RH-SSO を介して LDAP および SSL を統合できます。詳細は『Red Hat Single Sign-On Server Administration Guide』を参照してください。
付録A バージョン情報
本書の最終更新日: 2020 年 9 月 8 日 (木)