Red Hat JBoss EAP 7.3 への Red Hat Process Automation Manager のインストールおよび設定

Red Hat Process Automation Manager 7.8

ガイド

概要

本書は、Red Hat JBoss EAP 7.1 システムに Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法を説明します。

前書き

本書は、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.1 インスタンスに Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法を説明します。

前提条件

第1章 Red Hat Process Automation Manager とは

Red Hat Process Automation Manager は、ビジネスの自動化アプリケーションとマイクロサービスを作成する Red Hat ミドルウェアプラットフォームです。これにより、企業のビジネスユーザーと IT ユーザーが、ビジネスプロセスおよびポリシーを文書化、シミュレート、管理、自動化、およびモニターできます。ビジネスユーザーおよび IT ユーザーがより効果的に協力できるように設計されているため、ビジネスアプリケーションは簡単にすばやく変更できます。

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (Red Hat JBoss EAP) 7.1 は、Java Enterprise Edition 7 (Java EE 7) の Full Profile および Web Profile 仕様の認定実装です。Red Hat JBoss EAP には、高可用性クラスターリング、メッセージング、分散キャッシングなどの機能に対する事前設定オプションが用意されています。ユーザーは、Red Hat JBoss EAP が提供するさまざまな API およびサービスを使用して、アプリケーションを開発、デプロイ、および実行することもできます。

本書では、Red Hat JBoss EAP 7.1 サーバーインスタンスに Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法を説明します。その他の環境に Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法は、以下のドキュメントを参照してください。

サポートされるコンポーネントは、以下のドキュメントを参照してください。

第2章 ロールおよびユーザー

Business Central または Process Server にアクセスするには、サーバーを起動する前にユーザーを作成して適切なロールを割り当てます。

Business Central および Process Server は、JAVA 認証承認サービス(JAAS)ログインモジュールを使用してユーザーを認証します。Business Central と Process Server の両方が単一のインスタンスで実行されている場合は、同じ JAAS サブジェクトとセキュリティードメインを共有します。したがって、Business Central に対して認証されたユーザーは、Process Server にもアクセスできます。

ただし、Business Central と Process Server が異なるインスタンスで実行されている場合、JAAS ログインモジュールは両方に対して個別にトリガーされます。したがって、Business Central に対して認証されたユーザーは、Process Server にアクセスするために個別に認証する必要があります(例: Business Central でプロセス定義を表示または管理する場合)。ユーザーが Process Server で認証されていない場合は、ログファイルに 401 エラーが記録され、Business Central に Invalid credentials to load data from remote server.Contact your system administrator. メッセージが表示されます。

このセクションでは、利用可能な Red Hat Process Automation Manager ユーザーロールについて説明します。

注記

adminanalystdevelopermanagerprocess-adminuser、および rest-all のロールは Business Central に予約されています。kie-server ロールは Process Server 用に予約されています。このため、Business Central または Process Server のいずれか、またはそれら両方がインストールされているかどうかによって、利用可能なロールは異なります。

  • admin: admin ロールを持つユーザーは Business Central 管理者です。管理者は、ユーザーの管理や、リポジトリーの作成、クローン作成、および管理ができます。アプリケーションで必要な変更をすべて利用できます。admin ロールを持つユーザーは、Red Hat Process Automation Manager の全領域にアクセスできます。
  • analyst: analyst ロールを持つユーザーには、すべてのハイレベル機能へのアクセスがあります。これらは、プロジェクトのモデリングと実行を行うことができます。ただし、このユーザーは、Design → Projects ビューでスペースに貢献者を追加したり、スペースを削除したりできません。analyst ロールを持つユーザーは、管理者向けの Deploy → Execution Servers ビューにアクセスできません。ただし、これらのユーザーは、ライブラリーパースペクティブにアクセスするときに Deploy ボタンを使用できます。
  • developer: developer ロールを持つユーザーは、ほぼすべての機能にアクセスができ、ルール、モデル、プロセスフロー、フォーム、およびダッシュボードを管理できます。アセットリポジトリーを管理し、プロジェクトを作成、ビルド、およびデプロイでき、Red Hat JBoss Developer Studio を使用してプロセスを表示できます。developer ロールが割り当てられているユーザーには、新規リポジトリーの作成やクローン作成などの、特定の管理機能は表示されません。
  • manager: manager ロールを持つユーザーはレポートを表示できます。このユーザーは通常、ビジネスプロセス、そのパフォーマンス、ビジネスインジケーター、その他のビジネス関連のレポートに関する統計に関心があります。このルールを持つユーザーがアクセスできるのはプロセスおよびタスクのレポートに限られます。
  • process-admin: process-admin ロールを持つユーザーは、ビジネスプロセス管理者です。ビジネスプロセス、ビジネスタスク、および実行エラーへの完全アクセスがあります。このユーザーは、ビジネスレポートを表示でき、タスク受信箱リストにアクセスできます。
  • user: user ロールを持つユーザーは、タスクの受信箱リストで有効です。これには、現在実行しているプロセスの一部であるビジネスタスクも含まれます。このルールを持つユーザーはプロセスとタスクのレポートを確認して、プロセスを管理できます。
  • rest-all: rest-all ロールを持つユーザーは、Business Central REST 機能にアクセスできます。
  • kie-server: kie-server ロールを持つユーザーは Process Server (KIE サーバー) REST 機能へのアクセスがあります。このロールは、Business Central で Manage ビューおよび Track ビューにアクセスするユーザーに必要になります。

第3章 Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード

お使いの環境およびインストール要件に応じた Red Hat Process Automation Manager ディストリビューションをダウンロードします。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

    • 製品: Process Automation Manager
    • Version: 7.1
  2. お好みのインストール方法に従って、以下の製品ディストリビューションのいずれかをダウンロードします。

    注記

    ダウンロードするのは、どれか 1 つのディストリビューションのみです。

    • インストーラーを使用して Red Hat JBoss EAP 7.1 に Red Hat Process Automation Manager をインストールする場合は、Red Hat Process Automation Manager 7.1.0 Installer (rhpam-installer-7.1.0.jar)をダウンロードします。インストーラーのグラフィックユーザーインターフェイスに従って、インストールプロセスを進めます。
    • デプロイ可能な zip ファイルを使用して Red Hat JBoss EAP 7.1 に Red Hat Process Automation Manager をインストールするには、以下のファイルをダウンロードします。

      • Red Hat Process Automation Manager 7.1.0 Process Server for All Supported EE7 Containers (rhpam-7.1.0-kie-server-ee7.zip)
      • Red Hat Process Automation Manager 7.1.0 Business Central Deployable for EAP 7 (rhpam-7.1.0-business-central-eap7-deployable.zip)

    ZIP ファイルにはグラフィカルユーザーインターフェイスが必要ないため、SSH を使用して Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。

    • アプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行するには、Red Hat Process Automation Manager 7.1.0 Business Central Standalone (rhpam-7.1.0-business-central-standalone.jar)をダウンロードします。

第4章 Red Hat Process Automation Manager インストーラーの使用

本セクションでは、インストール JAR ファイルを使用して Process Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールする方法を説明します。JAR ファイルは、既存の Red Hat JBoss EAP 7.1 サーバーインストール環境に Red Hat Process Automation Manager をインストールする実行ファイルです。インストーラーは、インタラクティブモードまたはコマンドラインインターフェイス (CLI) モードで実行できます。

注記

Red Hat Process Automation Manager JAR ファイルインストーラーは、yum または RPM Package Manager を使用してインストールした Red Hat JBoss EAP ディストリビューションを サポートしません。このようにインストールされた Red Hat JBoss EAP に Red Hat Process Automation Manager をインストールするには、Red Hat Process Automation Manager 7.1 Deployable for Red Hat JBoss EAP 7.1 ファイルをダウンロードし、5章ZIP ファイルからの Red Hat Process Automation Manager のインストール の手順に従います。

注記

IBM JDK では、その他の JDK で生成したキーストアを使用できないため、別の JDK で生成したキーストアを使用して、IBM JDK で実行している既存の Red Hat JBoss EAP に Red Hat Process Automation Manager をインストールすることはできません。

次のステップ:

以下のセクションのいずれかに記載される手順を行います。

4.1. インタラクティブモードでのインストーラーの使用

Red Hat Process Automation Manager のインストーラーは、実行可能な JAR ファイルです。このインストーラーを使用して、既存の Red Hat JBoss EAP 7.1 サーバーインストールに Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。

注記

セキュリティー上の理由で、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP 7.1 以降のサーバーインストールが利用できる。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
  • $PATH 環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel パッケージに含まれています。

    注記

    Red Hat Process Automation Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、-Dfile.encoding=UTF-8 のシステムプロパティーを使用します。

手順

  1. 端末ウインドウで、インストーラー JAR ファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。

    java -jar rhpam-installer-7.1.0.jar
    注記

    Windows でインストーラーを実行すると、インストール時に管理者の認証情報が求められる場合があります。この要求を回避するには、インストールコマンドに izpack.mode=privileged オプションを追加します。

    java -Dizpack.mode=privileged -jar
    rhpam-installer-7.1.0.jar

    また、32 ビットの Java 仮想マシンでインストーラーを実行している場合には、メモリー不足になる可能性があります。この問題を防ぐには、以下のコマンドを実行します。

    java -XX:MaxHeapSize=4g -jar
    rhpam-installer-7.1.0.jar

    グラフィカルインストーラーにスプラッシュ画面と使用許諾契約書のページが表示されます。

  2. I accept the terms of this license agreement (本使用許諾契約書の内容に同意します) をクリックし、Next をクリックします。
  3. Red Hat Process Automation Manager をインストールする Red Hat JBoss EAP 7.1 サーバーのホームを指定して、Next をクリックします。
  4. インストールするコンポーネントを選択し、Next をクリックします。

    注記

    Business Central と Process Server は同じサーバーにインストールできますが、実稼働環境では異なるサーバーにこの 2 つをインストールすることを推奨します。ただし、実稼働環境では、Business Central と Process Server は異なるサーバーにインストールすることが推奨されます。そのためには、インストーラーを 2 回実行します。

  5. ユーザーを作成して Next をクリックします。デフォルトでは、新規ユーザーに admin ロール、kie-server ロール、および rest-all ロールが付与されます。別のロールを選択する場合は、admin ロールを外します。詳細は、2章ロールおよびユーザー を参照してください。

    注記

    必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、admin という名前のユーザーは作成しないでください。

    パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。

    ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。これは Business Central および Process Server にアクセスする際に必要になります。

  6. Installation Overview ページで Next をクリックしてインストールを起動します。Installation Overview ページに、インストールされるコンポーネントの一覧が表示されます。
  7. インストールが完了したら、Next をクリックします。
  8. Configure Runtime Environment ページで、デフォルトのインストールまたは詳細設定のいずれかを選択します。

    Perform advanced configuration を選択した場合は、データベース設定、または特定の Process Server オプションのカスタマイズが選択できます。

  9. JDBC Drive Configuration ページで Customize database settings を選択した場合は、データソースの JDBC ドライバーのベンダーを選択し、ドライバーの JAR ファイルを 1 つ以上選択し、Next をクリックします。

    データソースは、アプリケーションサーバーなど、Java Database Connectivity (JDBC) クライアントを有効にするオブジェクトで、データベースへの接続を確立します。アプリケーションは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) ツリーまたはローカルのアプリケーションコンテキストでデータソースを検索し、データベース接続を要求してデータを取得します。Process Server にデータソースを設定して、サーバーと、指定したデータベースとの間で適切なデータ交換を行う必要があります。

  10. Customize Process Server settings を選択した場合には、必要に応じて以下のいずれかを変更します。

    • Process Server プロパティーの名前を変更します。
    • ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーの URL を変更します。
    • Process Server のサーバーオプションの選択を解除します。
  11. Next をクリックして、ランタイム環境を設定します。
  12. 画面上部に Processing finished が表示されたら、Next をクリックしてインストールを完了します。
  13. 必要であれば、Generate Installation Script and Properties File をクリックしてインストールデータを XML ファイルに保存し、続いて Done をクリックします。このファイルを使用して、同じタイプのサーバーに Red Hat Process Automation Manager を自動的にインストールできます。XML ファイルの installpath パラメーターを変更して、Red Hat Process Automation Manager をインストールする新しいサーバーのパスを指定しなければならない点に注意してください。XML ファイルを使用してインストールを行う場合は、以下のコマンドを実行します。

    java -jar rhpam-installer-7.1.0.jar <path-to-file>

これで、インストーラーを使用して Red Hat Process Automation Manager がインストールできました。Business Central のみをインストールした場合は、別のサーバーでこれらのステップを繰り返して Process Server をインストールします。

4.2. CLI モードでのインストーラーの使用

コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して Red Hat Process Automation Manager インストーラーを実行できます。

注記

セキュリティー上の理由で、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP 7.1 以降のサーバーインストールが利用できる。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
  • $PATH 環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel パッケージに含まれています。

    注記

    Red Hat Process Automation Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、-Dfile.encoding=UTF-8 のシステムプロパティーを使用します。

手順

  1. 端末ウインドウにおいて、インストーラーファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。

    java -jar rhpam-installer-7.1.0.jar -console

    コマンドラインの対話プロセスが開始し、使用許諾契約書が表示されます。

    press 1 to continue, 2 to quit, 3 to redisplay.
  2. 使用許諾契約書を読んで 1 を入力し、Enter キーを押して続行します。

    Specify the home directory of one of the following servers:  Red Hat JBoss EAP 7.1
  3. 既存の Red Hat JBoss EAP 7.1 インストールの親ディレクトリーを入力します。

    インストーラーが、指定したインストール場所を確認します。1 を入力して確認し、続行します。

    注記

    Business Central と Process Server は同じサーバーにインストールできますが、実稼働環境では異なるサーバーにこの 2 つをインストールすることを推奨します。ただし、実稼働環境では、Business Central と Process Server は異なるサーバーにインストールすることが推奨されます。

  4. インストーラーの指示に従って、インストールを完了します。

    注記

    ユーザー名およびパスワードを作成する場合は、指定したユーザー名が既存のロールまたはグループの名前と競合しないようにしてください。たとえば、admin というロールがある場合は、admin という名前のユーザーは作成しないでください。

    パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字を使用することは できません

    ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。これは Business Central および Process Server にアクセスする際に必要になります。

  5. インストールが完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    Would you like to generate an automatic installation script and properties file?
  6. y を入力してインストールデータが含まれる XML ファイルを作成します。y を入力すると、XML ファイルのパスを指定するように求められます。
  7. パスを入力するか、Enter キーを押して提案されたパスを了承します。
  8. Business Central のみをインストールした場合は、別のサーバーでこれらのステップを繰り返して Process Server をインストールします。

4.3. インストーラーを使用した、Process Automation Manager コントローラーを使用する Process Server の設定

Process Server は Process Automation Manager コントローラーによる管理モードにすることも、非管理モードにすることもできます。Process Server が非管理モードにある場合は、手動で KIE コンテナーを作成および維持する必要があります (デプロイメントユニット)。Process Server が管理モードにある場合は、Process Automation Manager コントローラーが Process Server 設定を管理するため、ユーザーがコントローラーと対話して KIE コンテナーの作成と維持を行います。

Process Automation Manager コントローラーは Business Central と統合します。Business Central をインストールしている場合は、Business Central の Execution Server ページを使用して Process Automation Manager コントローラーと対話します。

インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを使用して Business Central および Process Server をインストールし、Process Automation Manager コントローラーで Process Server を設定します。

注記

Business Central をインストールしない場合は、「 9章ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行 」でヘッドレス Process Automation Manager の使用方法を参照してください。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP 7.1 以降のサーバーインストールが設定された 2 台のコンピューターが利用できる。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。

手順

  1. 1 台目のコンピューターで、インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを実行します。詳細は以下のセクションのいずれかを参照してください。

  2. Component Selection ページで、Process Server チェックボックスを外します。
  3. Business Central インストールを完了します。
  4. 2 台目のコンピューターで、インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを実行します。
  5. Component Selection ページで Business Central チェックボックスを外します。
  6. Configure Runtime Environment ページで Perform Advanced Configuration を選択します。
  7. Customize Process Server properties を選択し、Next をクリックします。
  8. Process Server Properties Configuration ページで、New Server Configuration をクリックして Process Server を追加し、その Process Server に一意の名前を指定します。この名前は Business Central に表示され、複数の Process Server を区別できるようになります。

第5章 ZIP ファイルからの Red Hat Process Automation Manager のインストール

Red Hat Process Automation Manager の ZIP ファイル (Business Central 用および Process Server 用) ではグラフィカルユーザーインターフェイスが必要ないため、SSH を使用して Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。

注記

Business Central および Process Server は、実稼働環境では異なるサーバーにインストールすることを推奨します。

ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールは「 9章ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行 」を参照してください。

5.1. ZIP ファイルからの Business Central のインストール

Business Central は、個々のコンポーネントに対する以下のタスクを一元化された Web ベースの環境で実行できる Web コンソールです。

  • ルール、プロセス、および関連アセットを作成、管理、および編集します。
  • 接続された Process Server インスタンスおよびその KIE コンテナーを管理します (デプロイメントユニット)。
  • Business Central に接続した Process Server インスタンスのプロセスおよびタスクに対してランタイム操作を実行します。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP システム(バージョン 7.1 またはそれ以降)が利用できる。Red Hat JBoss EAP システムのベースディレクトリーを EAP_HOME とする。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
  • Red Hat カスタマーポータル から以下のファイルをダウンロードします。

    rhpam-7.1.0-business-central-eap7-deployable.zip

手順

  1. rhpam-7.1.0-business-central-eap7-deployable.zip ファイルを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、この名前を TEMP_DIR とします。
  2. TEMP_DIR/rhpam-7.1.0-business-central-eap7-deployable/jboss-eap-7.1 ディレクトリーの内容を EAP_HOME にコピーします。プロンプトが表示されたら、ファイルをマージまたは置き換えます。

    警告

    コピーする Red Hat Process Automation Manager デプロイメントの名前が、Red Hat JBoss EAP インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。

5.2. ZIP ファイルからの Process Server のインストール

Process Server はビジネスアセットのランタイム環境を提供し、アセットレポジトリー (ナレッジストア) に保存されたデータにアクセスします。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP システム(バージョン 7.1 またはそれ以降)が利用できる。Red Hat JBoss EAP システムのベースディレクトリーを EAP_HOME とする。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
  • Red Hat カスタマーポータル から以下のファイルをダウンロードします。

    rhpam-7.1.0-kie-server-ee7.zip

手順

  1. rhpam-7.1.0-kie-server-ee7.zip アーカイブを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、この名前を TEMP_DIR とします。
  2. TEMP_DIR/rhpam-7.1.0-kie-server-ee7/rhpam-7.1.0-kie-server-ee7/kie-server.war ディレクトリーを EAP_HOME/standalone/deployments/ にコピーします。

    警告

    コピーする Red Hat Process Automation Manager デプロイメントの名前が、Red Hat JBoss EAP インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。

  3. TEMP_DIR/rhpam-7.1.0-kie-server-ee7/rhpam-7.1.0-kie-server-ee7/SecurityPolicy/ の内容を EAP_HOME/ bin にコピーします。ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されたら、Replace をクリックします。
  4. EAP_HOME/standalone/deployments/ ディレクトリーに、kie-server.war.dodeploy という名前で空のファイルを作成します。このファイルにより、サーバーが起動すると Process Server が自動的にデプロイされます。

5.3. Process Server への JDBC データソースの設定

データソースは、アプリケーションサーバーなど、Java Database Connectivity (JDBC) クライアントを有効にするオブジェクトで、データベースへの接続を確立します。アプリケーションは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) ツリーまたはローカルのアプリケーションコンテキストでデータソースを検索し、データベース接続を要求してデータを取得します。Process Server にデータソースを設定して、サーバーと、指定したデータベースとの間で適切なデータ交換を行う必要があります。

前提条件

データベース接続を作成するのに使用する JDBC プロバイダーが、Process Server をデプロイするすべてのサーバーに設定されている。

手順

  1. テキストエディターで EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml を開き、<system-properties> タグの場所を特定します。
  2. 以下のプロパティーを <system-properties> タグに追加します。<DATASOURCE> はデータソースの名前になり、<HIBERNATE_DIALECT> はデータベースの Hibernate 方言になります。

    注記

    org.kie.server.persistence.ds プロパティーのデフォルト値は java:jboss/datasources/ExampleDS です。org.kie.server.persistence.dialect プロパティーのデフォルト値は org.hibernate.dialect.H2Dialect です。

    <property name="org.kie.server.persistence.ds" value="<DATASOURCE>"/>
    <property name="org.kie.server.persistence.dialect" value="<HIBERNATE_DIALECT>"/>

    以下に例を示します。

    <system-properties>
        <property name="org.kie.server.repo" value="${jboss.server.data.dir}"/>
        <property name="org.kie.example" value="true"/>
        <property name="org.jbpm.designer.perspective" value="full"/>
        <property name="designerdataobjects" value="false"/>
        <property name="org.kie.server.user" value="rhpamUser"/>
        <property name="org.kie.server.pwd" value="rhpam123!"/>
        <property name="org.kie.server.location" value="http://localhost:8080/kie-server/services/rest/server"/>
        <property name="org.kie.server.controller" value="http://localhost:8080/business-central/rest/controller"/>
        <property name="org.kie.server.controller.user" value="kieserver"/>
        <property name="org.kie.server.controller.pwd" value="kieserver1!"/>
        <property name="org.kie.server.id" value="local-server-123"/>
    
        <!-- Data source properties. -->
        <property name="org.kie.server.persistence.ds" value="java:jboss/datasources/KieServerDS"/>
        <property name="org.kie.server.persistence.dialect" value="org.hibernate.dialect.PostgreSQLDialect"/>
    </system-properties>

以下の方言がサポートされます。

  • DB2: org.hibernate.dialect.DB2Dialect
  • MSSQL: org.hibernate.dialect.SQLServer2012Dialect
  • MySQL: org.hibernate.dialect.MySQL5InnoDBDialect
  • MariaDB: org.hibernate.dialect.MySQL5InnoDBDialect
  • Oracle: org.hibernate.dialect.Oracle10gDialect
  • PostgreSQL: org.hibernate.dialect.PostgreSQL82Dialect
  • PostgreSQL plus: org.hibernate.dialect.PostgresPlusDialect
  • Sybase: org.hibernate.dialect.SybaseASE157Dialect

5.4. ユーザーの作成

Business Central または Process Server にログインする前に、ユーザーを作成する必要があります。本セクションでは、adminrest-all、および kie-server のロールを持つ Business Central ユーザーと、kie-server ロールを持つ Process Server ユーザーを作成する方法を説明します。ロールの詳細は、2章ロールおよびユーザー を参照してください。

前提条件

5章ZIP ファイルからの Red Hat Process Automation Manager のインストール の説明通りに、Red Hat Process Automation Manager が Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー(EAP_HOME)にインストールされている。

手順

  1. 端末アプリケーションで EAP_HOME/bin ディレクトリーに移動します。
  2. Business Central へのログインに使用する、admin ロール持つユーザーを作成します。以下のコマンドの <username> および <password> を、作成するユーザーとそのパスワードに置き換えます。

    $ ./add-user.sh -a --user <USERNAME> --password <PASSWORD> --role admin,rest-all
    注記

    必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、admin という名前のユーザーは作成しないでください。

    パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。

  3. Process Server にログインするのに使用する、kie-server ロールを持つユーザーを作成します。

    $ ./add-user.sh -a --user <USERNAME> --password <PASSWORD> --role kie-server
  4. ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。

    注記

    Business Central と Process Server を同じサーバーにインストールした場合は、両方のロールを持つユーザーを 1 つ作成できます。

    $ ./add-user.sh -a --user <USERNAME>  --password <PASSWORD> --role admin,rest-all,kie-server

    実稼働環境では、Business Central と Process Server を異なるサーバーにインストールすることを推奨します。

5.5. 統合 Process Automation Manager コントローラーを使用する Process Server の設定

注記

本セクションの変更は、Process Server を Business Central で管理し、Red Hat Process Automation Manager を ZIP ファイルからインストールしている場合にのみ、実行してください。Business Central をインストールしていない場合は、「 9章ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行 」の記載通りに、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを使用して Process Server を管理することができます。

Process Server は管理モードにすることも、非管理モードにすることもできます。Process Server が非管理モードにある場合は、手動で KIE コンテナーを作成および維持する必要があります (デプロイメントユニット)。Process Server が管理モードにある場合は、Process Automation Manager コントローラーが Process Server 設定を管理するため、ユーザーがコントローラーと対話して KIE コンテナーの作成と維持を行います。

Process Automation Manager コントローラーは Business Central と統合します。Business Central をインストールしている場合は、Business Central の Execution Server ページを使用して Process Automation Manager コントローラーと対話します。

ZIP ファイルから Red Hat Process Automation Manager をインストールした場合は、Process Server および Business Central のインストールの standalone-full.xml ファイルを編集して、統合 Process Automation Manager コントローラーを持つ Process Server を設定する必要があります。

前提条件

  • 以下のセクションに記載通りに、Business Central および Process Server が Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー (EAP_HOME) にインストールされている。

  • Business Central サーバーノードに、rest-all ロールを持つユーザーが作成されている。

    詳細は、「ユーザーの作成」 を参照してください。

手順

  1. Business Central の EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml ファイルで、<system-properties> セクションの以下のプロパティーのコメントを解除し、<USERNAME> および <USER_PWD> を、kie-server ロールを持つユーザーの認証情報に置き換えます。

       <property name="org.kie.server.user" value="<USERNAME>"/>
       <property name="org.kie.server.pwd" value="<USER_PWD>"/>
  2. Process Server の EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml ファイルで、<system-properties> セクションの以下のプロパティーのコメントを解除します。

      <property name="org.kie.server.controller.user" value="<CONTROLLER_USER>"/>
      <property name="org.kie.server.controller.pwd" value="<CONTROLLER_PWD>"/>
      <property name="org.kie.server.id" value="<KIE_SERVER_ID>"/>
      <property name="org.kie.server.location" value="http://<HOST>:<PORT>/kie-server/services/rest/server"/>
      <property name="org.kie.server.controller" value="<CONTROLLER_URL>"/>
  3. 以下の値を置き換えてください。

    • <CONTROLLER_USER> および <CONTROLLER_PWD>rest-all ロールを持つユーザーの認証情報に置き換えます。
    • &lt ;KIE_SERVER_ID > を Process Server システムの ID または名前に置き換えます(例: rhpam-7.1.0-process_server-1)
    • <HOST> を Process Server ホストの ID または名前に置き換えます (例: localhost または 192.7.8.9)。
    • <PORT> を Process Server ホストのポートに置き換えます (例: 8080)。

      注記

      org.kie.server.location プロパティーで Process Server の場所を指定します。

    • <CONTROLLER_URL> を Business Central の URL に置き換えます。起動中に Process Server がこの URL に接続します。

      • インストーラーまたは Red Hat JBoss EAP zip ファイルを使用して Business Central をインストールした場合、<CONTROLLER_URL> は以下のようになります。

        http://<HOST>:<PORT>/business-central/rest/controller

      • standalone.jar ファイルを使用して Business Central を実行している場合、<CONTROLLER_URL> は以下のようになります。

        http://<HOST>:<PORT>/rest/controller

第6章 SSH が RSA を使用するように設定する手順

Git リポジトリーのクローンには、SSH を使用します。デフォルトで、Business Central には DSA 暗号化アルゴリズムが含まれます。ただし、Fedora 23 環境の SSH クライアントなどは、DSA アルゴリズムではなく、RSA アルゴリズムを使用します。Business Central にはシステムプロパティーが含まれており、必要に応じて DSA から RSA に切り替えることができます。

注記

Red Hat Enterprise Linux 7 などの、サポート対象の設定で SSH クライアントを使用している場合は、この問題の影響はありません。サポート対象の設定に関する一覧は、Red Hat Process Automation Manager 7 でサポートされる設定 を参照してください。

手順

以下のタスクの 1 つを実行して、このシステムプロパティーを有効にします。

  • 以下のようにクライアント側の ~/.ssh/config ファイルを変更して、SSH クライアントが強制的に非推奨の DSA アルゴリズムを受け入れるようにします。

    Host <SERVER_IP>
           HostKeyAlgorithms +ssh-dss
  • 以下のように、Business Central の起動時に、-Dorg.uberfire.nio.git.ssh.algorithm=RSA パラメーターを追加します。

    $ ./standalone.sh -c standalone-full.xml
    -Dorg.uberfire.nio.git.ssh.algorithm=RSA

第7章 Red Hat Process Automation Manager インストールの検証

Red Hat Process Automation Manager をインストールしたら、アセットを作成してシステムが機能していることを検証します。

手順

  1. 端末ウィンドウで EAP_HOME/bin ディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行して Red Hat Process Automation Manager を起動します。

    ./standalone.sh -c standalone-full.xml
    注記

    Process Server を使用せず、Business Central だけをデプロイした場合は、standalone.sh スクリプトに standalone-full.xml ファイルを指定せず Business Central だけを起動できます。この場合は、Business Central を起動する前に standalone.xml ファイルの設定を変更しておく必要があります。

  2. Web ブラウザーで localhost:8080/business-central を開きます。

    • ドメイン名から実行するように Red Hat Process Automation Manager を設定した場合は、以下のように localhost をドメイン名に置き換えます。

      http://www.example.com:8080/business-central

    • クラスターで実行するように Red Hat Process Automation Manager を設定した場合は、以下のように localhost を、特定ノードの IP アドレスに置き換えます。

      http://<node_IP_address>:8080/business-central

  3. インストール時に作成した admin ユーザーの認証情報を入力します。Business Central ホームページが表示されます。
  4. MenuDeployExecution Servers の順に選択します。
  5. default-kieserverServer Configurations 下に記載されていることを確認します。
  6. MenuDesignProjects の順に選択します。
  7. Try SamplesMortgagesOK の順にクリックします。Assets ウィンドウが表示されます。
  8. Create New AssetData Object をクリックします。
  9. Data Object フィールドに MyDataObject と入力し、OK をクリックします。
  10. SpacesmySpaceMortgages の順にクリックし、アセットリストに MyDataObject があることを確認します。
  11. Mortgages プロジェクトを選択します。

第8章 Red Hat Process Automation Manager の実行

Red Hat JBoss EAP 上の Red Hat Process Automation Manager をスタンドアロンモードで実行するには、以下の手順に従います。

前提条件

Red Hat Process Automation Manager がインストールされ、設定されている。

手順

  1. ターミナルアプリケーションで EAP_HOME/bin に移動します。
  2. スタンドアロン設定を実行します。

    • Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

      $ ./standalone.sh -c standalone-full.xml
    • Windows の場合:

      standalone.bat -c standalone-full.xml
      注記

      Process Server を使用せず、Business Central だけをデプロイした場合は、standalone.sh スクリプトに standalone-full.xml ファイルを指定せず Business Central だけを起動できます。この場合は、Business Central を起動する前に standalone.xml ファイルの設定を変更しておく必要があります。

      Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

      $ /standalone.sh

      Windows の場合:

      standalone.bat
  3. Web ブラウザーで、URL localhost:8080/business-central を開きます。
  4. 「ユーザーの作成」 の Business Central で作成したユーザーの認証情報を使用してログインします。

第9章 ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行

Process Server は、管理モードまたは非管理モードで動作するように設定できます。Process Server が非管理モードにある場合は、手動で KIE コンテナーを作成および維持する必要があります (デプロイメントユニット)。Process Server が管理モードにある場合は、Process Automation Manager コントローラーが Process Server 設定を管理するため、ユーザーがコントローラーと対話して KIE コンテナーの作成と維持を行います。

Business Central には Process Automation Manager コントローラーが組み込まれています。Business Central をインストールしている場合は、Execution Server ページを使用して KIE コンテナーを作成および維持します。Business Central なしで Process Server の管理を自動化するには、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを使用することで可能になります。

9.1. ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストール

ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールして、REST API または Process Server Java Client API を使用して対話します。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP システム(バージョン 7.1 またはそれ以降)が利用できる。Red Hat JBoss EAP システムのベースディレクトリーを EAP_HOME とする。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

    • 製品: Process Automation Manager
    • Version: 7.1
  2. Red Hat Process Automation Manager 7.1.0 Add Onsrhpam-7.1.0-add-ons.zip ファイル)をダウンロードします。
  3. rhpam-7.1.0-add-ons.zip ファイルを展開します。rhpam-7.1-controller-ee7.zip ファイルは展開したディレクトリーにあります。
  4. rhpam-7.1-controller-ee7 アーカイブを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、この名前を TEMP_DIR とします。
  5. TEMP_DIR/rhpam-7.1-controller-ee7/controller.war ディレクトリーを EAP_HOME/standalone/deployments/ にコピーします。

    警告

    コピーするヘッドレス Process Automation Manager コントローラーデプロイメントの名前が、Red Hat JBoss EAP インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。

  6. TEMP_DIR/rhpam-7.1-controller-ee7/SecurityPolicy/ ディレクトリーの内容を EAP_HOME/ bin にコピーします。ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されたら、Yes を選択します。
  7. EAP_HOME/standalone/deployments/ ディレクトリーに、controller.war.dodeploy という名前で空のファイルを作成します。このファイルにより、サーバーが起動するとヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが自動的にデプロイされます。

9.1.1. ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのユーザー作成

ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを使用する前に、kie-server ロールを持つユーザーを作成する必要があります。

前提条件

ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー (EAP_HOME) にインストールされている。

手順

  1. 端末アプリケーションで EAP_HOME/bin ディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを入力し、<USER_NAME> および <PASSWORD> を、作成するユーザー名およびパスワードに置き換えます。

    $ ./add-user.sh -a --user <USER_NAME> --password <PASSWORD> --role kie-server
    注記

    必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、admin という名前のユーザーは作成しないでください。

    パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。

  3. ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。

9.1.2. Process Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーの設定

Process Server をヘッドレス Process Automation Manager コントローラーで管理する場合は、本セクションの説明に従って Process Server インストールの standalone-full.xml ファイルとヘッドレス Process Automation Manager コントローラーの standalone.xml ファイルを編集する必要があります。

前提条件

  • 5章ZIP ファイルからの Red Hat Process Automation Manager のインストール 」セクションの説明に従って Process Server が Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー(EAP_HOME)にインストールされている。
  • ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが EAP_HOME にインストールされている。

    注記

    実稼働環境では Process Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを異なるサーバーにインストールすることを推奨します。ただし、開発環境など、Process Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを同じサーバーにインストールする場合は、併せて共有の standalone-full.xml ファイルを変更します。

  • Process Server ノードに、kie-server ロールを持つユーザーが作成されている。
  • サーバーノードに、kie-server ロールのあるユーザーが作成されている。

    詳細は、「ユーザーの作成」 を参照してください。

手順

  1. EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml ファイルの <system-properties> セクションに以下のプロパティーを追加し、<USERNAME> および <USER_PWD> を、kie-server ロールを持つユーザーの認証情報に置き換えます。

       <property name="org.kie.server.user" value="<USERNAME>"/>
       <property name="org.kie.server.pwd" value="<USER_PWD>"/>
  2. Process Server の EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml ファイルの <system-properties> セクションに以下のプロパティーを追加します。

      <property name="org.kie.server.controller.user" value="<CONTROLLER_USER>"/>
      <property name="org.kie.server.controller.pwd" value="<CONTROLLER_PWD>"/>
      <property name="org.kie.server.id" value="<KIE_SERVER_ID>"/>
      <property name="org.kie.server.location" value="http://<HOST>:<PORT>/kie-server/services/rest/server"/>
      <property name="org.kie.server.controller" value="<CONTROLLER_URL>"/>
  3. このファイルで、以下の値を置き換えます。

    • <CONTROLLER_USER> および <CONTROLLER_PWD>kie-server ロールを持つユーザーの認証情報に置き換えます。
    • &lt ;KIE_SERVER_ID > を Process Server システムの ID または名前に置き換えます(例: rhpam-7.1.0-process_server-1)
    • <HOST> を Process Server ホストの ID または名前に置き換えます (例: localhost または 192.7.8.9)。
    • <PORT> を Process Server ホストのポートに置き換えます (例: 8080)。

      注記

      org.kie.server.location プロパティーで Process Server の場所を指定します。

    • <CONTROLLER_URL> をヘッドレス Process Automation Manager コントローラー の URL で置き換えます。
  4. 起動中に Process Server がこの URL に接続します。

9.2. ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーの実行

ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを Red Hat JBoss EAP にインストールしたら、以下の手順に従ってヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを実行します。

前提条件

ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー (EAP_HOME) にインストールされ設定されている。

手順

  1. ターミナルアプリケーションで EAP_HOME/bin に移動します。
  2. 以下のコマンドを入力します。

    • Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

      $ ./standalone.sh
    • Windows の場合:

      standalone.bat
  3. ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが Red Hat JBoss EAP 上で動作している ことを 確認する には、以下のコマンドを入力します。「ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのユーザー作成」ここで、<CONTROLLER> と <CONTROLLER_PWD> は、で作成したユーザー名とパスワードの組み合わせです。このコマンドにより、Process Server インスタンスに関する情報が出力されます。

    curl -X GET "http://<HOST>:<PORT>/controller/rest/controller/management/servers" -H  "accept: application/xml" -u '<CONTROLLER>:<CONTROLLER_PWD>'
注記

あるいは、Process Server Java API Client を使用して、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーにアクセスすることもできます。

第10章 スタンドアロン Business Central の実行

Business Central スタンドアロン JAR ファイルを使用して、Red Hat JBoss EAP などのアプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行できます。

注記

Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux にインストールした場合に限りこのインストールタイプをサポートします。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

    • 製品: Process Automation Manager
    • Version: 7.1
  2. Red Hat Process Automation Manager 7.1 Business Central Standalone (rhpam-7.1.0-business-central-standalone.jar)をダウンロードします。
  3. ディレクトリーを作成し、rhpam-7.1.0-business-central-standalone.jar ファイルをこのディレクトリーに移動します。
  4. ターミナルウィンドウで、スタンドアロン JAR ファイルを含むディレクトリーに移動します。
  5. application-users.properties ファイルを作成し、管理者ユーザーを含めます。この Business Central インスタンスが Process Server の Process Automation Manager コントローラーになる場合は、Process Automation Manager コントローラーユーザーを含めます。以下に例を示します。

    rhpamAdmin=password1
    controllerUser=controllerUser1234
  6. application-roles.properties ファイルを作成し、application-users.properties ファイルに含まれるユーザーにロールを割り当てます。以下に例を示します。

    rhpamAdmin=admin
    controllerUser=kie-server
  7. 以下の内容で application-config.yaml 設定ファイルを作成します。<APPLICATION_USERS>application-users.properties ファイルへのパスで、<APPLICATION_ROLES>application-roles.properties ファイルへのパスです。

    swarm:
      security:
        security-domains:
          other:
            classic-authentication:
              login-modules:
                myloginmodule:
                  code: org.kie.security.jaas.KieLoginModule
                  flag: optional
                  module: deployment.kie-wb-webapp.war
      management:
        security-realms:
          ApplicationRealm:
            local-authentication:
              default-user: local
              allowed-users: local
              skip-group-loading: true
            properties-authentication:
              path: <APPLICATION_USERS>
              plain-text: true
            properties-authorization:
              path: <APPLICATION_ROLES>
    datasource:
      management:
        wildfly:
          admin: admin
  8. 以下のコマンドを入力します。

    java -jar rhpam-7.1.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml

    また、このコマンドに -D<property>=<value> パラメーターを追加して、Business Central でサポートされる任意のプロパティーを設定することもできます。以下は例になります。

    java -jar rhpam-7.1.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml -D<property>=<value> -D<property>=<value>

    詳細は、「サポートされるプロパティー」 を参照してください。

10.1. サポートされるプロパティー

このセクションに記載の Business Central のシステムプロパティーは standalone*.xml ファイルに渡されます。または、スタンドアロン Business Central のインストール時に、以下のコマンドで、本セクションに列記するプロパティーを使用することもできます。

java -jar rhpam-7.1.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml -D<property>=<value> -D<property>=<value>

このコマンドで、<property> が以下に列記するプロパティーのいずれかで、<value> がそのプロパティーに割り当てる値です。

  • org.uberfire.nio.git.dir: Process Server Git ディレクトリーの場所。
  • org.uberfire.nio.git.dirname: Process Server Git ディレクトリーの名前。デフォルト値は .niogit です。
  • org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.http: SSH が HTTP プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト: false
  • http.proxyHost: HTTP プロキシー−のホスト名を定義します。デフォルト: null
  • http.proxyPort: HTTP プロキシーのホストポート (整数値) を定義します。デフォルト: null
  • org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.https: SSH が HTTPS プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト: false
  • https.proxyHost: HTTPS プロキシーのホスト名。デフォルト: null
  • https.proxyPort: HTTPS プロキシーのホストポート (整数値)。デフォルト: null
  • org.uberfire.nio.git.daemon.enabled: Git デーモンを有効または無効にします。デフォルト値は true です。
  • org.uberfire.nio.git.daemon.host: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホストの識別子として使用します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.daemon.port: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値は 9418 です。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.enabled: SSH デーモンを有効または無効にします。デフォルト値は true です。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.host: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト識別子として使用します。デフォルト値は localhost です。
  • org.uberfire.nio.git.SSH.port: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値は 8001 です。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.cert.dir: ローカルの証明書が保存される .security ディレクトリーの場所。デフォルト: 作業ディレクトリー。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.passphrase: SCP スタイルの URL を持つ Git リポジトリーのクローンを作成する場合に、オペレーティングシステムの公開キーストアにアクセスするためのパスフレーズ。たとえば、git@github.com:user/repository.git です。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.algorithm: SSH で使用されるアルゴリズム。デフォルト値は RSA です。

    注記

    RSA、または DSA 以外のアルゴリズムを使う場合は、Bouncy Castle JCE ライブラリーを使用するようにアプリケーションサーバーを設定します。

  • org.uberfire.metadata.index.dir: Lucene の .index ディレクトリーが保存される場所。デフォルト: 作業ディレクトリー
  • org.uberfire.ldap.regex.role_mapper: LDAP プリンシパル名をアプリケーションのロール名にマッピングするのに使用する regex パターン。プリンシパルの値がロール名に一致する場合はアプリケーションのロール名に置き換えられるため、変数ロールはパターンの一部でなければならない点に注意してください。デフォルト: 不使用
  • org.uberfire.sys.repo.monitor.disabled: 設定モニターを無効にします。無効にした場合の影響を正しく理解していない場合は、無効にしないでください。デフォルト値は false です。
  • org.uberfire.secure.key: パスワードの暗号化で使用するパスワード。デフォルト値: org.uberfire.admin
  • org.uberfire.secure.alg: パスワードの暗号化で使用する暗号化アルゴリズム。デフォルト値: PBEWithMD5AndDES
  • org.uberfire.domain: uberfire が使用するセキュリティードメイン名。デフォルト値: ApplicationRealm
  • org.guvnor.m2repo.dir: Maven リポジトリーディレクトリーが保存される場所。デフォルト値: <working-directory>/repositories/kie
  • org.guvnor.project.gav.check.disabled: グループ ID、アーティファクト ID、およびバージョン (GAV) のチェックを無効にします。デフォルト値は false です。
  • org.kie.build.disable-project-explorer: Project Explorer で選択したプロジェクトの自動ビルドを無効にします。デフォルト値は false です。
  • org.kie.verification.disable-dtable-realtime-verification: デシジョンテーブルのリアルタイム確認および検証を無効にします。デフォルト値は false です。
  • org.kie.server.controller: Process Automation Manager コントローラーとの接続に使用される URL (例: ws://localhost:8080/business-central/websocket/controller)
  • org.kie.server.user: Process Automation Manager コントローラーから Process Server ノードへの接続時に使用するユーザー名。このプロパティーは、この Business Central システムを Process Automation Manager コントローラーとして使用する場合に限り必要になります。
  • org.kie.server.pwd: コントローラーから Process Server ノードに接続する際に使用するパスワード。このプロパティーは、この Business Central システムを Process Automation Manager コントローラーとして使用する場合に限り必要になります。

    注記

    このプロパティーは、Business Central にのみ使用してください。他のコンポーネントとランタイム環境を共有する場合は、設定を分離して、Business Central にだけ適用してください。

  • org.uberfire.gzip.enable: GzipFilter で Gzip の圧縮を有効にするか、または無効にします。デフォルト: true

第11章 Red Hat Process Automation Manager の Maven 設定およびリポジトリー

外部の Maven リポジトリーを使用してプロジェクトをデプロイします。プロジェクトを作成すると、Business Central は、Business Central に設定する Maven リポジトリーを使用します。Maven グローバルまたはユーザー設定を使用して、以下のファイルを修正することで、Red Hat Process Automation Manager の公開リポジトリーから依存関係を取得するように、すべての Red Hat Process Automation Manager プロジェクトを指定します。

  • Maven settings.xml ファイル。
  • Maven プロジェクトオブジェクトモデル (POM) ファイル (pom.xml)。

詳細は、『 Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ 』を参照してください。

11.1. Red Hat Process Automation Manager の Maven 依存関係の追加

Red Hat Process Automation Manager プロジェクトで適切な Maven 依存関係を使用するには、プロジェクトの pom.xml ファイルに Red Hat Business Automation の BOM (bill of materials) ファイルを追加します。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用されます。BOM ファイルを追加すると、提供される Maven リポジトリーから、推移的依存関係の適切なバージョンがプロジェクトに含められます。

Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) に関する詳細情報は、What is the mapping between Red Hat Process Automation Manager and the Maven library version? を参照してください。

手順

  1. Red Hat Business Automation BOM を pom.xml ファイルで宣言します。

    <dependencyManagement>
     <dependencies>
      <dependency>
       <groupId>com.redhat.ba</groupId>
       <artifactId>ba-platform-bom</artifactId>
       <version>7.1.0.GA-redhat-00002</version>
       <type>pom</type>
       <scope>import</scope>
      </dependency>
     </dependencies>
    </dependencyManagement>
    <dependencies>
    <!-- Your dependencies -->
    </dependencies>
  2. <dependencies> タグでお使いのプロジェクトに必要な依存関係を宣言します。製品の BOM をプロジェクトにインポートしたら、ユーザー向け製品依存関係のバージョンが定義されるため、<dependency> 要素のサブ要素 <version> を指定する必要はありません。ただし、<dependency> 要素を使用して、プロジェクトで使用する依存関係を宣言する必要があります。
  3. Business Central に作成されない標準のプロジェクトでは、お使いのプロジェクトに必要な依存関係をすべて指定します。Business Central に作成するプロジェクトでは、基本的なプロセスエンジンの依存関係が Business Central に自動的に提供されます。

    • 標準的な Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、使用する機能に応じて、以下の依存関係を宣言します。

      埋め込みプロセスエンジンの依存関係

      <!-- Public KIE API -->
      <dependency>
        <groupId>org.kie</groupId>
        <artifactId>kie-api</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Core dependencies for process engine -->
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-flow</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <artifactId>jbpm-flow-builder</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-bpmn2</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-runtime-manager</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-persistence-jpa</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-query-jpa</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-audit</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-kie-services</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Dependency needed for default WorkItemHandler implementations. -->
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-workitems-core</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Logging dependency. You can use any logging framework compatible with slf4j. -->
      <dependency>
        <groupId>ch.qos.logback</groupId>
        <artifactId>logback-classic</artifactId>
        <version>${logback.version}</version>
      </dependency>

    • CDI を使用する Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、通常、以下の依存関係を宣言します。

      CDI が有効化されたプロセスエンジンの依存関係

      <dependency>
        <groupId>org.kie</groupId>
        <artifactId>kie-api</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-kie-services</artifactId>
      </dependency>
      
      <dependency>
        <groupId>org.jbpm</groupId>
        <artifactId>jbpm-services-cdi</artifactId>
      </dependency>

    • 標準的な Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、以下の依存関係を宣言します。

      埋め込みプロセスエンジンの依存関係

      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-compiler</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Dependency for persistence support. -->
      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-persistence-jpa</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Dependencies for decision tables, templates, and scorecards.
      For other assets, declare org.drools:drools-workbench-models-* dependencies. -->
      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-decisiontables</artifactId>
      </dependency>
      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-templates</artifactId>
      </dependency>
      <dependency>
        <groupId>org.drools</groupId>
        <artifactId>drools-scorecards</artifactId>
      </dependency>
      
      <!-- Dependency for loading KJARs from a Maven repository using KieScanner. -->
      <dependency>
        <groupId>org.kie</groupId>
        <artifactId>kie-ci</artifactId>
      </dependency>

    • Process Server を使用するには、以下の依存関係を宣言します。

      クライアントアプリケーションの Process Server 依存関係

      <dependency>
        <groupId>org.kie.server</groupId>
        <artifactId>kie-server-client</artifactId>
      </dependency>

    • Red Hat Process Automation Manager にリモートクライアントを作成するには、以下の依存関係を宣言します。

      クライアントの依存関係

      <dependency>
        <groupId>org.uberfire</groupId>
      </dependency>

    • ルール、プロセス定義など、アセットを含む JAR ファイルを作成する場合は、お使いの Maven プロジェクトのパッケージングの種類を kjar と指定し、org.kie:kie-maven-plugin を使用して、<project> 要素に置かれた kjar パッケージングタイプを処理します。以下の例の ${kie.version} は、What is the mapping between Red Hat Process Automation Manager and the Maven library version? に記載されている Maven ライブラリーのバージョンです。

      <packaging>kjar</packaging>
      <build>
       <plugins>
        <plugin>
         <groupId>org.kie</groupId>
         <artifactId>kie-maven-plugin</artifactId>
         <version>${kie.version}</version>
         <extensions>true</extensions>
        </plugin>
       </plugins>
      </build>

11.2. Business Central および Process Server への外部 Maven リポジトリーの設定

組み込みリポジトリーの代わりに、Nexus または Artifactory などの外部 Maven リポジトリーを使用するように Business Central および Process Server を設定できます。このように設定することで、Business Central と Process Server は、外部の Maven リポジトリーで管理されているアーティファクトにアクセスしてダウンロードできます。

重要

Maven ではアーティファクトが不変である必要があるため、リポジトリー内のアーティファクトは自動セキュリティーパッチを受け取りません。その結果、既知のセキュリティー問題のパッチがないアーティファクトはリポジトリーに残り、これらに依存するビルドが破損しないようにします。パッチが適用されたアーティファクトのバージョン番号が増えます。詳細は、JBoss Enterprise Maven リポジトリー を参照してください。

注記

Red Hat OpenShift Container Platform のオーサリング環境用に外部 Maven リポジトリーを設定する方法については、『Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager オーサリング環境の デプロイ』を参照してください。

前提条件

Business Central および Process Server がインストールされている。インストールオプションは『 Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を 参照してください。

手順

  1. 外部リポジトリーの接続およびアクセスの詳細が含まれる Maven settings.xml ファイルを作成します。settings.xml ファイルの詳細は Maven の Settings Reference を参照してください。
  2. 既知の場所 (例: /opt/custom-config/settings.xml) にファイルを保存します。
  3. Red Hat Process Automation Manager インストールディレクトリーで、standalone-full.xml ファイルに移動します。たとえば、Red Hat Process Automation Manager に Red Hat JBoss EAP インストールを使用する場合は $EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml に移動します。
  4. standalone-full.xml<system-properties> タグで、kie.maven.settings.custom プロパティーに settings.xml ファイルのフルパス名を設定します。

    以下に例を示します。

    <property name="kie.maven.settings.custom" value="/opt/custom-config/settings.xml"/>
  5. Business Central および Process Server を起動します。

次のステップ

KJAR アーティファクトとして外部の Maven リポジトリーにエクスポートまたはプッシュする Business Central のプロジェクトごとに、プロジェクトの pom.xml ファイルにリポジトリーの情報を追加する必要があります。詳細は、『 Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ 』を参照してください。

第12章 Git リポジトリーからのプロジェクトのインポート

Git は分散バージョン管理システムです。リビジョンをコミットオブジェクトとして実装します。リポジトリーに変更を保存すると、Git リポジトリーに新しいコミットオブジェクトが作成されます。

Business Central は Git を使用してプロジェクトデータ (ルールやプロセスなどのアセットを含む) を格納します。Business Central でプロジェクトを作成すると、Business Central に埋め込まれている Git リポジトリーに追加されます。他の Git リポジトリーにプロジェクトがある場合は、Business Central スペースから、そのプロジェクトを Business Central の Git リポジトリーにインポートできます。

前提条件

  • Red Hat Process Automation Manager プロジェクトが外部の Git リポジトリーに存在している。
  • 外部の Git リポジトリーへの読み取りアクセスに必要な認証情報が利用できる。

手順

  1. Business Central で MenuDesignProjects の順にクリックします。
  2. プロジェクトをインポートするスペースを選択または作成します。デフォルトのスペースは mySpace です。
  3. 画面右側の縦に並んだ 3 つの点をクリックし、Import Project を選択します。
  4. Import Project ウィンドウに、インポートするプロジェクトが含まれる Git リポジトリーの URL および認証情報を入力し、Import をクリックします。プロジェクトが Business Central の Git リポジトリーに追加され、現在のスペースで利用できるようになります。

第13章 Red Hat Process Automation Manager インストールの検証

Red Hat Process Automation Manager をインストールしたら、アセットを作成してシステムが機能していることを検証します。

手順

  1. 端末ウィンドウで EAP_HOME/bin ディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行して Red Hat Process Automation Manager を起動します。

    ./standalone.sh -c standalone-full.xml
    注記

    Process Server を使用せず、Business Central だけをデプロイした場合は、standalone.sh スクリプトに standalone-full.xml ファイルを指定せず Business Central だけを起動できます。この場合は、Business Central を起動する前に standalone.xml ファイルの設定を変更しておく必要があります。

  2. Web ブラウザーで localhost:8080/business-central を開きます。

    • ドメイン名から実行するように Red Hat Process Automation Manager を設定した場合は、以下のように localhost をドメイン名に置き換えます。

      http://www.example.com:8080/business-central

    • クラスターで実行するように Red Hat Process Automation Manager を設定した場合は、以下のように localhost を、特定ノードの IP アドレスに置き換えます。

      http://<node_IP_address>:8080/business-central

  3. インストール時に作成した admin ユーザーの認証情報を入力します。Business Central ホームページが表示されます。
  4. MenuDeployExecution Servers の順に選択します。
  5. default-kieserverServer Configurations 下に記載されていることを確認します。
  6. MenuDesignProjects の順に選択します。
  7. Try SamplesMortgagesOK の順にクリックします。アセットのウィンドウが表示されます。
  8. Add AssetData Object をクリックします。
  9. Data Object フィールドに MyDataObject と入力し、OK をクリックします。
  10. SpacesmySpaceMortgages の順にクリックし、アセットリストに MyDataObject があることを確認します。
  11. Mortgages プロジェクトを選択します。

第14章 Business Central のカスタマイズ

Business Central ログインページおよびアプリケーションヘッダーをカスタマイズできます。

14.1. Business Central ログインページのカスタマイズ

Business Central ログインページで、企業のロゴおよびプロジェクトロゴをカスタマイズできます。

手順

  1. Red Hat JBoss EAP を起動し、Web ブラウザーで Business Central を開きます。
  2. PNG 形式のイメージを、Red Hat Process Automation Manager インストールの EAP_HOME/standalone/deployments/business-central.war/img/ ディレクトリーにコピーします。
  3. EAP_HOME/standalone/deployments/business-central.war/img/ ディレクトリーで、既存の login-screen-logo.png ファイルを移動するか名前を変更します。
  4. PNG ファイル login-screen-logo.png の名前を変更します。
  5. User name および Password フィールドに表示されるプロジェクトロゴを変更するには、デフォルトのイメージ RHPAM_Logo.svg を新しい SVG ファイルに置き換えます。
  6. ログインページを強制的に完全に再読込みし、キャッシュを消去して変更を表示します。たとえば、Linux および Windows の多くの Web ブラウザーでは、Ctrl+F5 を押します。

14.2. Business Central アプリケーションヘッダーのカスタマイズ

Business Central アプリケーションヘッダーをカスタマイズできます。

手順

  1. Red Hat JBoss EAP を起動し、Web ブラウザーで Business Central を開き、お使いのユーザー認証情報でログインします。
  2. SVG 形式の新しいアプリケーションヘッダーイメージを、Red Hat Process Automation Manager システムの EAP_HOME/standalone/deployments/business-central.war/banner/ ディレクトリーにコピーします。
  3. テキストエディターで EAP_HOME/standalone/deployments/business-central.war/banner/banner.html ファイルを開きます。
  4. <img> タグの logo.svg を、新しいイメージ:admin-and-config/ のファイル名に置き換えます。

    <img src="banner/logo.svg"/>
  5. ログインページを強制的に完全に再読込みし、キャッシュを消去して変更を表示します。たとえば、Linux および Windows の多くの Web ブラウザーでは、Ctrl+F5 を押します。

第15章 LDAP と SSL の統合

Red Hat Process Automation Manager を使用して、RH-SSO を介して LDAP および SSL を統合できます。詳細は『 Red Hat Single Sign-On Server Administration Guide 』を参照してください。

第16章 関連情報

第17章 次のステップ

付録A バージョン情報

本書の最終更新日: 2021 年 11 月 15 日(月)