第4章 テストシナリオテンプレート
テストシナリオの定義を指定する前に、テストシナリオテンプレートを作成する必要があります。テストシナリオテーブルのヘッダーにより、各シナリオのテンプレートが定義されます。GIVEN と EXPECT の両セクションに、インスタンスタイプとプロパティーヘッダーを設定する必要があります。インスタンスヘッダーは、特定のデータオブジェクト (ファクト) にマッピングし、プロパティーヘッダーは対応するデータオブジェクトの特定のフィールドにマッピングします。
テストシナリオデザイナーを使用すると、ルールベースと DMN ベースの両方のテストシナリオのテストシナリオテンプレートを作成できます。
4.1. ルールベースシナリオのテストシナリオテンプレートの作成
以下の手順に従い、ルールベースのテストシナリオのテストシナリオテンプレートを作成してルールとデータを検証します。
手順
- Business Central で、Menu → Design → Projects に移動して、テストシナリオを作成するプロジェクトをクリックします。
- Add Asset → Test Scenario の順にクリックします。
- テストシナリオ 名を入力し、適切な パッケージ を選択します。選択するパッケージは、必要なデータオブジェクトとルールアセットが割り当てられている、またはこれから割り当てるパッケージにする必要があります。
- Source type として RULE を選択します。
- Ok をクリックして、テストシナリオデザイナーでテストシナリオを作成して開きます。
GIVEN 列ヘッダーをデータオブジェクトにマッピングするには、以下を実行します。
- GIVEN セクションのインスタンスヘッダーセルを選択します。
- Test Tools タブからデータオブジェクトを選択します。
- Insert Data Object をクリックします。
EXPECT 列ヘッダーをデータオブジェクトにマッピングするには、以下を実行します。
- EXPECT セクションのインスタンスヘッダーセルをクリックします。
- Test Tools タブからデータオブジェクトを選択します。
- Insert Data Object をクリックします。
データオブジェクトをプロパティーセルにマッピングするには、以下を実行します。
- インスタンスヘッダーセルまたはプロパティーヘッダーセルを選択します。
- Test Tools タブからデータオブジェクトフィールドを選択します。
- Insert Data Object をクリックします。
- データオブジェクトのプロパティーをさらに挿入するには、プロパティーヘッダーを右クリックして、必要に応じて、Insert column right または Insert column left を選択します。
テストシナリオの実行中に java メソッドをプロパティーセルに定義するには、以下を実行します。
- インスタンスヘッダーセルまたはプロパティーヘッダーセルを選択します。
- Test Tools タブからデータオブジェクトフィールドを選択します。
- Insert Data Object をクリックします。
- プリフィックスに # を指定した MVEL 式使用して、テストシナリオの実行に java メソッドを定義します。
- データオブジェクトのプロパティーをさらに挿入するには、プロパティーヘッダーセルを右クリックして、必要に応じて、Insert column right または Insert column left を選択します。
- 必要に応じて、コンテキストメニューを使用して行と列を追加または削除します。
ルールベースのシナリオの式の構文に関する詳細は、「ルールベースのテストシナリオの式構文」を参照してください。
4.2. ルールベースのテストシナリオでのエイリアスの使用
テストシナリオデザイナーで、ヘッダーセルをデータオブジェクトにマッピングすると、データオブジェクトは Test Tools タブから削除されます。エイリアスを使用して、データオブジェクトを別のヘッダーセルに再マッピングできます。また、エイリアスを使用すると、テストシナリオで同じデータオブジェクトのインスタンスを複数指定できます。さらに、プロパティーエイリアスを作成して、使用するプロパティーの名前をテーブルで直接変更することもできます。
手順
Business Central のテストシナリオデザイナーで、ヘッダーセルをダブルクリックし、名前を手動で変更します。エイリアスの名前が一意であることを確認してください。
インスタンスが Test Tools タブのデータオブジェクトのリストに表示されます。