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DMN モデルを使用したデシジョンサービスの作成

Red Hat Process Automation Manager 7.7

Red Hat Customer Content Services

概要

本書は、Red Hat Process Automation Manager 7.7 のデシジョンサービスに DMN (Decision Model and Notation) モデルを実装する方法を説明します。

前書き

ビジネスアナリストまたはビジネスルール開発者は、Decision Model and Notation (DMN) を使用して意思決定要件ダイアグラム (DRD) で図表を使用してデシジョンサービスをモデル化できます。この図は、最初から最後までビジネスの意思決定を追跡する、1 つ以上の意思決定要件グラフ (DRG) で構成されています。各デシジョンノードで、デシジョンテーブルなどの DMN ボックス式で定義したロジックを使用します。

Red Hat Process Automation Manager では、適合レベル 3 の DMN 1.2 モデルに対してデザインとランタイムの両方をサポートし、適合レベル 3 の DMN 1.1 および DMN 1.3 に対してランタイムのみサポートします。Decision Central で直接 DMN モデルを設計したり、既存の DMN モデルをご自分の Red Hat Process Automation Manager プロジェクトにインポートしたりしてデプロイし、実行することもできます。Business Central にインポートした DMN 1.1 はすべて、DMN デザイナーで開かれ、保存時に DMN 1.2 モデルに変換されます。Business Central の DMN デザイナーでは、DMN 1.3 モデルのサポートはありません。

DMN に関する詳細は、Object Management Group (OMG) Decision Model and Notation specification を参照してください。

DMN デシジョンサービスの例を使用した段階的なチュートリアルについては、『デシジョンサービスのスタートガイド』 を参照してください。

第1章 DMN (Decision Model and Notation)

DMN (Decision Model and Notation) は、業務的意思決定を説明してモデル化するために、OMG (Object Management Group) が確立している規格です。DMN は XML スキーマを定義して、DMN モデルを DMN 準拠のプラットフォーム間や組織間で共有し、ビジネスアナリストやビジネスルール作成者が DMN デシジョンサービスの設計と実装で協力できるようにするものです。DMN 規格は、ビジネスプロセスを開発してモデル化する BPMN (Business Process Model and Notation) と類似しており、一緒に使用できます。

DMN の背景およびアプリケーションの詳細は、OMG の Decision Model and Notation specification を参照してください。

1.1. DMN 適合レベル

DMN 仕様は、ソフトウェア実装における増分の適合レベルを 3 つ定義します。特定のレベルの準拠を主張する製品は、その前の適合レベルにも準拠する必要があります。たとえば、適合レベル 3 を実装するには、適合レベル 1 および 2 でサポートされるコンポーネントにも対応する必要があります。各適合レベルの公式な定義は OMG の Decision Model and Notation specification を参照してください。

以下の一覧では、3 つの DMN 適合レベルをまとめています。

適合レベル 1
DMN 適合レベル 1 の実装は、意思決定要件ダイアグラム (DRD)、デシジョンロジック、デシジョンテーブルをサポートしますが、デシジョンモデルは実行可能ではありません。式の定義には、自然言語、非体系化言語を含むすべての言語を使用できます。
適合レベル 2
DMN 適合レベル 2 の実装には、適合レベル 1 の要件のほかに、S-FEEL (Simplified Friendly Enough Expression Language) 式と、完全に実行可能なデシジョンモデルをサポートします。
適合レベル 3
DMN 適合レベル 3 の実装には、適合レベル 1 および 2 の要件のほかに、FEEL (Friendly Enough Expression Language) 式、ボックス式の完全セット、完全に実行可能なデシジョンモデルをサポートします。

Red Hat Process Automation Manager では、適合レベル 3 の DMN 1.2 モデルに対してデザインとランタイムの両方をサポートし、適合レベル 3 の DMN 1.1 および DMN 1.3 に対してランタイムのみサポートします。Decision Central で直接 DMN モデルを設計したり、既存の DMN モデルをご自分の Red Hat Process Automation Manager プロジェクトにインポートしたりしてデプロイし、実行することもできます。Business Central にインポートした DMN 1.1 はすべて、DMN デザイナーで開かれ、保存時に DMN 1.2 モデルに変換されます。Business Central の DMN デザイナーでは、DMN 1.3 モデルのサポートはありません。

1.2. DMN 意思決定要件ダイアグラム (DRD) のコンポーネント

意思決定要件ダイアグラム (DRD) は、DMN モデルの図解で、このダイアグラムには、DRD 全体における特定のドメインを表現する意思決定要件グラフ (DRG) 1 つまたは複数が含まれています。DRG はデシジョンノード、ビジネスナレッジオデル、ビジネナレッジのソース、入力データ、デシジョンサービスを使用してビジネスデシジョンを追跡します。

以下の表では、DRD のコンポーネントについてまとめています。

表1.1 DRD コンポーネント

コンポーネント説明表記

要素

デシジョン

1 つ以上の要素が定義したデシジョンロジックをもとに出力を決定するノード

dmn decision node

ビジネスナレッジモデル

1 つまたは複数のデシジョン要素が含まれる再利用可能な関数。同じロジックですが、サブの入力または決定が異なるため、ビジネスナレッジモデルを使用してどの手順に従うかを決定します。

dmn bkm node

ナレッジソース

デシジョンまたはビジネスナレッジモデルを規定する外部の機関、ドキュメント、委員会またはポリシー。ナレッジソースは、実行可能なビジネスルールというより、実際の要因への参照となります。

dmn knowledge source node

入力データ

デシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルで使用する情報。入力データには通常、融資戦略で使用するローン申請データなど、ビジネスに関連するビジネスレベルのコンセプトまたはオブジェクトが含まれます。

dmn input data node

デシジョンサービス

呼び出しのサービスとして公開される、再利用可能なデシジョンセットを含むトップレベルのデシジョン。デシジョンサービスは、外部アプリケーションまたは BPMN ビジネスプロセスから呼び出し可能です。

dmn decision service node

要件コネクター

情報要件

情報を必要とする別のデシジョンノードへの入力データノードまたはデシジョンノードからの接続

dmn info connector

ナレッジ要件

デシジョンロジックを呼び出す別のビジネスナレッジモデルまたはデシジョンノードへのビジネスナレッジモデルからの接続

dmn knowledge connector

認証局の要件

入力データノードまたはデシジョンノードから従属するナレッジソース、またはナレッジソースからデシジョンノード、ビジネスナレッジモデルまたは別のナレッジソースへの接続

dmn authority connector

アーティファクト

テキストのアノテーション

入力データノード、デシジョンノード、ビジネスナレッジモデルまたはナレッジソースに関連する注釈

dmn annotation node

関連付け

入力データノード、デシジョンノード、ビジネスナレッジモデル、またはナレッジソースからテキストアノテーションへの接続

dmn association connector

以下の表では、DRD 要素間で使用可能なコネクターについてまとめています。

表1.2 DRD コネクタールール

接続元接続先接続の種類

デシジョン

デシジョン

情報要件

dmn decision to decision

ビジネスナレッジモデル

デシジョン

ナレッジ要件

dmn bkm to decision

ビジネスナレッジモデル

dmn bkm to bkm

デシジョンサービス

デシジョン

ナレッジ要件

dmn decision service to decision

ビジネスナレッジモデル

dmn decision service to bkm

入力データ

デシジョン

情報要件

dmn input to decision

ナレッジソース

認証局の要件

dmn input to knowledge source

ナレッジソース

デシジョン

認証局の要件

dmn knowledge source to decision

ビジネスナレッジモデル

dmn knowledge source to bkm

ナレッジソース

dmn knowledge source to knowledge source

デシジョン

テキストのアノテーション

関連付け

dmn decision to annotation

ビジネスナレッジモデル

dmn bkm to annotation

ナレッジソース

dmn knowledge source to annotation

入力データ

dmn input to annotation

以下の DRD は、これらの DMN コンポーネントの実際の使用例です。

図1.1 DRD 例: ローンの事前審査

dmn example drd

以下の DRD は、再利用可能なデシジョンサービスの一部となる DMN コンポーネントについて例示しています。

図1.2 DRD 例: デシジョンサービスとしての電話の対応

dmn example drd3

DMN デシジョンサービスノードでは、一番下のセグメントデシジョンノードはデシジョンサービス外からの入力データを組み込んで、デシジョンサービスノードにある一番上のセグメントの最終地点に行き着きます。デシジョンサービスから返される上位のデシジョンは、後続のデシジョンまたは DMN モデルのビジネスナレッジ要件に実装されます。他の DMN モデル内の DMN デシジョンサービスを再利用し、異なる入力データや外向き接続で、同じデシジョンロジックを適用します。

1.3. FEEL を使用したルール表現

FEEL (Friendly Enough Expression Language) は、オブジェクトマネージメントグループ (OMG: Object Management Group) DMN 仕様が定義する式言語です。FEEL 式は DMN モデルを使用して、意思決定のロジックを定義します。FEEL は、デシジョンモデル構成概念にセマンティクスを割り当てて、意思決定のモデル化および実行を容易にすることを目的としています。意思決定要件ダイアグラム (DRD) の FEEL 式は、デシジョンノードおよびビジネスナレッジモデルのボックス式のテーブルセルで使用されます。

DMN における FEEL の詳細は OMG の Decision Model and Notation specification を参照してください。

1.3.1. FEEL の変数および関数名

従来の多くの式言語と異なり、FEEL (Friendly Enough Expression Language) は、変数および関数名でスペースと少数の特殊文字をサポートします。FEEL 名は 文字?、または _ の要素で始める必要があります。ユニコード文字も使用できます。変数名は、言語キーワード (andtrueevery など) で開始することはできません。先頭以外には (複数桁の) 数値、空白文字、特殊文字 (+-/*'. など) を使用できます。

たとえば、以下の名前はすべて有効な FEEL 名です。

  • Age
  • Birth Date
  • Flight 234 pre-check procedure

FEEL の変数名および関数名には、いくつかの制約が適用されます。

曖昧性 (多義性)
名前の一部に、スペース、キーワード、およびその他の特殊文字を使用して FEEL に多義性を持たせることができます。この多義性は、式のコンテキストで左から右に名前を一致させて解決されます。パーサーは、変数名を、その範囲に一致する中で一番長い名前に解決します。必要に応じて、( ) を使用して名前の多義性を排除できます。
名前で使用されるスペース

DMN 仕様では、FEEL 名におけるスペース使用を制限します。DMN 仕様によると、名前には複数のスペースを使用できますが、連続して使用することはできません。

言語を使いやすく、スペース使用に関するよくある誤りを回避するために、Red Hat Process Automation Manager では、スペースを連続して使用する制限が取り除かれています。Red Hat Process Automation Manager では、変数名にいくつでもスペースを連続して使用するサポートがありますが、スペースを連続して使用してもスペースの数は 1 つに正規化されます。Red Hat Process Automation Manager の変数参照では、First Name (スペース 1 つ) および First Name (スペース 2 つ) の両方が使用できます。

また、Red Hat Process Automation Manager では、Web ページ、タブ、改行で一般的なノンブレーキングホワイトスペースなど、ホワイトスペースの使用を正規化します。Red Hat Process Automation Manager の FEEL エンジンの観点では、このような文字はすべて、1 つのホワイトスペースに正規化してから処理されます。

キーワードの in
キーワードの in は、この言語の中で、唯一変数名に使用できないキーワードです。仕様では、変数名にキーワードを使用できますが、変数名に in を使用すると、foreverysome の各表現概念と矛盾します。

1.3.2. FEEL のデータ型

FEEL (Friendly Enough Expression Language) では、以下のデータ型がサポートされます。

  • 数値
  • 文字列
  • ブール値
  • 日付
  • 時間
  • 日時
  • 日時で指定する期間
  • 年および月で指定する期間
  • 関数
  • コンテキスト
  • 範囲 (または間隔)
  • リスト
注記

FEEL では、DMN 仕様で変数を functioncontextrange または list として宣言する明示的な方法はありませんが、Red Hat Process Automation Manager では、これらの種類の変数をサポートするように DMN 型が拡張されています。

次の一覧では、各データ型について説明します。

数値

数値は、FEEL では IEEE 754-2008 の「10 進法の 128 形式 (34 桁)」に基づいています。内部的には、数値は Java の MathContext DECIMAL128 を持つ BigDecimals として表されます。FEEL でサポートされる数値データ型は 1 つしかないため、整数と浮動小数点には同じ型が使用されます。

FEEL では、小数点の記号にドット (.) が使用され、-INF+INFNaN はサポートされません。無効な数値を表す場合は null を使用します。

Red Hat Process Automation Manager では、DMN 仕様が拡張され、以下の数値表記法もサポートされます。

  • 科学的記数法: 接尾辞 e<exp> または E<exp> を付けて、科学的記数法を使用できます。たとえば、1.2e31.2*10**3 と表記するのと同じですが、式ではなくリテラルを使用しています。
  • 16 進数: 接頭辞 0x を付けて、16 進数を使用できます。たとえば、0xff は、10 進数の 255 と同じです。大文字および小文字がサポートされます。たとえば、0XFF0xff と同じです。
  • 型の接尾辞: 型の接尾辞として fFdDlL を使用できます。この接尾辞は無視されます。
文字列

FEEL では、二重引用符で区切った文字が文字列として解釈されます。

例:

"John Doe"
ブール値
FEEL は、3 値ブール論理を使用するため、ブール論理式には truefalse、または null を使用できます。
日付

FEEL では日付リテラルがサポートされていませんが、組み込みの date() 関数を使用して日付の値を構築できます。日付文字列は、FEEL では「XML Schema Part 2: Datatypes」ドキュメントで定義されている形式 ("YYYY-MM-DD") に準拠し、YYYY は年を表す 4 桁の数値、MM は月を表す 2 桁の数値、DD は日を表します。

例:

date( "2017-06-23" )

日付オブジェクトには、真夜中を表す "00:00:00" と同一の時間があります。タイムゾーンのない日付は、ローカルであると見なされます。

時間

FEEL では時間リテラルがサポートされていませんが、組み込みの time() 関数を使用して時間の値を構築できます。時間文字列は、FEEL では「XML Schema Part 2: Datatypes」ドキュメントに定義されている形式 ("hh:mm:ss[.uuu][(+-)hh:mm]") に準拠し、hh は 1 日の時間 (00 から 23)、mm は分、ss は秒を表します。任意で、秒にミリ秒 (uuu) を定義でき、UTC 時間の正 (+) または負 (-) のオフセットを追加してタイムゾーンを定義できます。オフセットを使用する代わりに、z 文字を使用して UTC 時間を表すことができますが、これは -00:00 のオフセットと同じです。オフセットを定義しないと、時間はローカルと見なされます。

例:

time( "04:25:12" )
time( "14:10:00+02:00" )
time( "22:35:40.345-05:00" )
time( "15:00:30z" )

オフセットまたはタイムゾーンを定義する時間値は、オフセットまたはタイムゾーンを定義しないローカル時間と比較することができません。

日時

FEEL では日時リテラルがサポートされていませんが、組み込みの date and time() 関数を使用して値を構築できます。日時文字列は、FEEL では「XML Schema Part 2: Datatypes」ドキュメントに定義されている形式 ("<date>T<time>") に準拠します。<date> および <time> は規定の XML スキーマ形式に準拠し、T で結合されます。

例:

date and time( "2017-10-22T23:59:00" )
date and time( "2017-06-13T14:10:00+02:00" )
date and time( "2017-02-05T22:35:40.345-05:00" )
date and time( "2017-06-13T15:00:30z" )

オフセットまたはタイムゾーンを定義する日時の値と、オフセットまたはタイムゾーンを定義しないローカルの日時の値を比較することはできません。

重要

DMN 仕様の実装が、XML スキーマでスペースをサポートしない場合は、キーワード dateTimedate and time の同義語として使用してください。

日時で指定する期間

FEEL では日と時間で指定する期間を表すリテラルがサポートされていませんが、組み込みの duration() 関数を使用して値を構築できます。FEEL では「XML Schema Part 2: Datatypes」ドキュメントに定義されている形式に準拠しますが、日、時間、分、秒にしか適用されず、月および年はサポートされません。

例:

duration( "P1DT23H12M30S" )
duration( "P23D" )
duration( "PT12H" )
duration( "PT35M" )
重要

DMN 仕様の実装が、XML スキーマでスペースをサポートしない場合は、キーワード dayTimeDurationdays and time duration の同義語として使用してください。

年および月で指定する期間

FEEL では年と月で指定する期間リテラルがサポートされていませんが、組み込みの duration() 関数を使用して値を構築できます。FEEL では「XML Schema Part 2: Datatypes」ドキュメントに定義されている形式に準拠しますが、年と月にしか適用されず、日、時間、分、または秒はサポートされません。

例:

duration( "P3Y5M" )
duration( "P2Y" )
duration( "P10M" )
duration( "P25M" )
重要

DMN 仕様の実装が、XML スキーマでスペースをサポートしない場合は、キーワード yearMonthDurationyears and months duration の同義語として使用してください。

関数

FEEL には、関数の作成に使用する function リテラル (または無名関数) があります。FEEL では、DMN 仕様で変数を function として宣言する明示的な方法がありませんが、Red Hat Process Automation Manager では、DMN ビルドインの型が拡張されており、関数の変数がサポートされます。

例:

function(a, b) a + b

この例では、FEEL 式は、パラメーター a および b を追加して結果を返す関数を作成します。

コンテキスト

FEEL には、コンテキストを作成するのに使用する context リテラルがあります。context は、FEEL ではキーと値のペアのリストとなり、Java などの言語におけるマッピングに似ています。DMN 仕様で変数を context として宣言する明示的な方法が提供されていませんが、Red Hat Process Automation Manager では、コンテキストをサポートするように DMN 型が拡張されています。

例:

{ x : 5, y : 3 }

この式では、チャート内の等位を示す 2 つのエントリー (x および y) を持つコンテキストが作成されます。

DMN 1.2 では、コンテキスト作成に、キーの一覧を属性として含むアイテム定義を作成し、そのアイテム定義型を持つものとして変数を宣言する方法も使用できます。

Red Hat Process Automation Manager の DMN API では、DMNContext の DMN ItemDefinition 構造様式として、次の 2 つがサポートされます。

  • ユーザー定義の Java タイプ: DMN の ItemDefinition で各コンポーネントのプロパティーとゲッターを定義する有効な JavaBeans オブジェクト。必要に応じて、無効な Java 識別子になるコンポーネント名を示すゲッターに対して @FEELProperty アノテーションを使用することもできます。
  • java.util.Map インターフェース: DMN の ItemDefinition でコンポーネント名に対応するキーで、適切なエンティティーを定義する必要があります。
範囲 (または間隔)

FEEL には、範囲または間隔を作成するのに使用する range リテラルがあります。FEEL の range は、下方境界および上方境界を定義する値で、開区間または閉区間のいずれかにできます。DMN 仕様には (別の式で使用する以外に) 変数を range と宣言する明示的な方法はありませんが、Red Hat Process Automation Manager では、範囲をサポートするように DMN 型が拡張されています。

範囲の構文は以下の形式で定義されます。

range          := interval_start endpoint '..' endpoint interval_end
interval_start := open_start | closed_start
open_start     := '(' | ']'
closed_start   := '['
interval_end   := open_end | closed_end
open_end       := ')' | '['
closed_end     := ']'
endpoint       := expression

エンドポイントの式は比較可能な値を返す必要があり、下方エンドポイントは上方エンドポイントよりも低くなる必要があります。

たとえば、以下のリテラル式は、1 から 10 まで (いずれも閉区間) の間隔を定義します。

[ 1 .. 10 ]

以下のリテラル式は 1 時間から 12 時間までの間隔を定義します。下方境界は含まれます (閉区間) が、上方境界は含まれません (開区間)。

[ duration("PT1H") .. duration("PT12H") ]

デシジョンテーブルの範囲を使用して値の範囲をテストしたり、単純なリテラル式で範囲を使用したりできます。たとえば、以下のリテラル式は、変数 x0 から 100 の間にある場合は true を返します。

x in [ 1 .. 100 ]
リスト

FEEL には、アイテムの一覧を作成するのに使用する list リテラルがあります。FEEL の list は、値のコンマ区切りの一覧を角カッコで囲んで表現できます。DMN 仕様には (別の式で使用する以外に) 変数を list と宣言する明示的な方法はありませんが、Red Hat Process Automation Manager では、範囲をサポートするように DMN 型が拡張されています。

例:

[ 2, 3, 4, 5 ]

FEEL のリストはすべて同じ型の要素を含み、変更できません。リストの要素はインデックスでアクセスでき、最初の要素が 1 になります。負のインデックスは、リストの末尾から数えた要素を表します。たとえば、-1 は最後の要素にアクセスできることを示します。

たとえば、以下の式は、リスト x の 2 番目の要素を返します。

x[2]

以下の式は、リスト x の、最後から 2 番目の要素を返します。

x[-2]

一覧の要素は、count の関数でカウントすることもでき、この関数は、要素の一覧をパラメーターとして使用します。

たとえば、以下の式では 4 を返します。

count([ 2, 3, 4, 5 ])

1.4. ボックス式の DMN デシジョンロジック

DMN のボックス式は、意思決定要件ダイアグラム (DRD) または意思決定要件グラフ (DRG) でデシジョンノードの基盤ロジックを定義するのに使用するテーブルです。ボックス式には他のボックス式が含まれる場合がありますが、トップレベルのボックス式は単一の DRD アーティファクトのデシジョンロジックに対応します。1 つまたは複数の DRG が含まれる DRD は、DMN デシジョンモデルのフローを表現し、反対にボックス式は個別ノードの実際のデシジョンロジックを定義します。DRD とボックス式は、完全で機能的な DMN デシジョンモデルを形成します。

以下は、DMN のボックス式の種類です。

  • デシジョンテーブル
  • リテラル式
  • コンテキスト
  • 関係
  • 関数
  • 呼び出し
  • リスト
注記

Red Hat Process Automation Manager では、Business Central にボックスリスト式が含まれていませんが、FEEL list のデータ型が含まれているのでボックスリテラル式で使用できます。Red Hat Process Automation Manager に含まれる list のデータ型およびその他のデータ型については、「FEEL のデータ型」を参照してください。

ボックス式で使用する Friendly Enough Expression Language (FEEL) 式はすべて、OMG Decision Model and Notation specification の FEEL 構文の要件に準拠する必要があります。

1.4.1. DMN デシジョンテーブル

DMN のデシジョンテーブルは、1 つ以上のビジネスルールをテーブル形式で視覚的に表します。デシジョンテーブルを使用して、デシジョンモデルの特定の地点でこれらのルールを適用するデシジョンノードのルールを定義します。テーブルの各行はルール 1 つで構成されており、その特定行に対する条件 (入力) と結果を定義する列が含まれます。各行の定義は、条件の値を使用して結果を取得できるほど正確です。入力と出力の値には、FEEL 式または定義済みのデータ型の値を指定できます。

たとえば、以下のデシジョンテーブルでは、ローン申請者のクレジットスコアの定義範囲に基づき、クレジットスコアを評価します。

図1.3 クレジットスコア評価のデシジョンテーブル

dmn decision table example

以下のデシジョンテーブルでは、申請者の借り入れ資格や Berueu Call Type に従い、申請者の融資戦略における次のステップを決定します。

図1.4 融資戦略のデシジョンテーブル

dmn decision table example2

以下のデシジョンテーブルでは、ローン事前審査のデシジョンモデルで終端デシジョンノードとして、申請者のローン適正を決定します。

図1.5 ローン事前審査のデシジョンテーブル

dmn decision table example3

デシジョンテーブルは、ルールとデシジョンロジックのモデル化の方法として一般的で、多くの方法論 (DMN など) や実装フレームワーク (Drools など) で使用されます。

重要

Red Hat Process Automation Manager は DMN デシジョンテーブルおよび Drools ネイティブのデシジョンテーブルの両方をサポートしますが、アセットのタイプが異なると構文の要件も異なり、それぞれを置き換えて使用できません。Red Hat Process Automation Manager の Drools ネイティブのデシジョンテーブルに関する情報は、『スプレッドシートのデシジョンテーブルを使用したデシジョンサービスの作成』を参照してください。

1.4.1.1. DMN デシジョンテーブルのヒットポリシー

ヒットポリシーは、デシジョンテーブルにある複数のルールが指定の入力値と一致する場合に、どのように結果に到達するかを決定します。たとえば、デシジョンテーブルの中の 1 つのルールでは、軍人に価格の割引を適用し、別のルールでは学生に割引を適用する場合に、客が学生および軍人の両方であった場合には、デシジョンテーブルのヒットポリシーに割引を 1 つだけ適用するのか (UniqueFirst) または両方の割引を適用するのか (Collect Sum) 指定しておく必要があります。ヒットポリシーの 1 文字 (UFC+) をデシジョンテーブルの左上隅に指定します。

DMN では、以下のデシジョンテーブルのヒットポリシーがサポートされます。

  • Unique (U): 一致するルールを 1 つだけ許可します。重複はエラーとなります。
  • Any (A): 複数のルールが一致するのを許可しますが、出力は同じである必要があります。一致している複数のルールで出力が同じでないと、エラーが発生します。
  • Priority (P): 複数のルールが一致し、結果が異なるのを許可します。出力値リストで最初に出力されるものが選択されます。
  • First (F): ルールの順番に従い、最初に一致するのを使用します。
  • Collect (C+, C>, C<, C#): 集約関数に基づいて、複数のルールから出力を集めます。

    • Collect ( C ): 任意のリストで値を集めます。
    • Collect Sum (C+): 集計したすべての値の合計を出力します。値は数値でなければなりません。
    • Collect Min (C<): 一致する中で最小の値を出力します。結果の値は、数値、日付、またはテキスト (辞書的順序) など、比較可能な値である必要があります。
    • Collect Max (C>): 一致する中で最高の値を出力します。結果の値は、数値、日付、またはテキスト (辞書的順序) など、比較可能な値である必要があります。
    • Collect Count (C#): 一致するルールの数を出力します。

1.4.2. ボックスリテラル式

DMN のボックスリテラル式は、テーブルのセル内のテキストとして使用するリテラル FEEL 式で、通常ラベル付きのコラムおよびデータタイプが割り当てられています。ボックスリテラル式を使用して、デシジョンの特定のノードに対して FEEL で直接、単純または複雑なノードロジックまたはデシジョンデータを定義できます。リテラル FEEL 式は OMG Decision Model and Notation specification の FEEL 構文要件に準拠する必要があります。

たとえば、以下のボックスリテラル式では、融資のデシジョンにおいて最低限許容できる PITI 計算 (元金 (Principal)、利子 (Interest)、税金(Tax)、保険(Insurance)) を定義します。ここでの acceptable rate は、DMN モデルで定義した変数です。

図1.6 PITI の最小値のボックスリテラル式

dmn literal expression example2

以下のボックスリテラル式は、年齢、場所、趣味などの基準のスコアをもとに、オンラインの出会い系アプリでデート相手の候補 (ソウルメイト) 一覧をソートします。

図1.7 オンラインでデート相手の候補者をマッチングするボックスリテラル式

dmn literal expression example3b

1.4.3. ボックスコンテキスト式

DMN のボックスコンテキスト式は、結果の値が含まれる値と変数名のセットです。名前と値のペアはそれぞれ、コンテキストエントリーとなっています。コンテキスト式を使用して、デシジョンロジックでデータの定義を表現し、DMN デシジョンモデル内で任意のデシジョン要素の値を設定します。ボックスコンテキスト式の値は、データ型の値または FEEL 式を指定でき、デシジョンテーブル、リテラル式、または別のコンテキスト式など、どの型でもサブ式をネスト化させることができます。

たとえば、以下のボックスコンテキスト式では、定義したデータ型 (tPassengerTable, tFlightNumberList) をもとに、飛行機の再予約を行うデシジョンモデルで遅延客をソートする要素を定義します。

図1.8 航空機利用客のウェイティングリストのボックスコンテキスト式

dmn context expression example

以下のボックスコンテキスト式では、サブコンテキスト式が含まれるフロントエンドの割合計算として表現されている PITI (元金 (Principal)、利子 (Interest)、税金(Tax)、保険(Insurance)) をもとに、ローンの申請者が最小限必要とされるローンの支払いをしているかを決定する要素を定義します。

図1.9 フロントエンドクライアント PITI 割合のボックスコンテキスト式

dmn context expression example2

1.4.4. ボックスリレーション式

DMN のボックスリレーション式は、指定のエンティティーに関する情報 (行として記載) が含まれる従来のデータテーブルです。ボックスリレーションテーブルを使用して、特定のノードでのデシジョンで関連するエンティティーのデシジョンデータを定義します。ボックスリレーション式は、変数名と値を設定する点ではコンテキスト式に似ていますが、リレーション式には結果の値が含まれておらず、定義した変数を 1 つをもとに全変数値をコラムごとにリストします。

たとえば、以下のボックスリレーション式は、従業員の勤務表デシジョンで従業員に関する情報を提供します。

図1.10 従業員の情報を含むボックスリレーション式

dmn relation expression example

1.4.5. ボックス関数式

DMN のボックス関数式は、リテラル FEEL 式、外部の JAVA または PMML 関数のネスト化されたコンテキスト式、あらゆる型のネスト化されたボックス式を含む、パラメーターを使用するボックス式です。デフォルトでは、全ビジネスナレッジモデルは、ボックス関数式として 定義されます。ボックス関数式を使用して、デシジョンロジックで関数を呼び出し、全ビジネスナレッジモデルを定義します。

たとえば、以下のボックス関数式では、フライトの予約変更デシジョンモデルで、航空機の定員を決定します。

図1.11 フライトの定員に使用するボックス関数式

dmn function expression example

以下のボックス関数式には、デシジョンモデルの計算で絶対値を判断するコンテキスト式として使用する基本的な Java 関数が含まれています。

図1.12 絶対値のボックス関数式

dmn function expression example2

以下のボックス関数式では、ネスト化されたコンテキスト式として定義された関数値を使用し、融資のデシジョンのビジネスナレッジモデルとして、住宅ローンの月額を決定します。

図1.13 ビジネスナレッジモデルのローン計算で使用するボックス関数式

dmn function expression example3

以下のボックス関数式は、DMN ファイルに含まれる PMML モデルを使用して、融資の意思決定において、最低許容可能な PITI (元金、利息、税金、保険) の計算を定義します。

図1.14 ビジネスナレッジモデルに PMML モデルが含まれるボックス関数式

dmn function expression example5

1.4.6. ボックス呼び出し式

DMN のボックス呼び出し式は、ビジネスナレッジモデルを呼び出すボックス式です。ボックス呼び出し式には、呼び出すビジネスナレッジモデルの名前と、パラメーターバインディングのリストが含まれています。各バインディングは、1 行に 2 つのボックス式で表現します。左のボックスには、パラメーターの名前、右のボックスには、呼び出したビジネスナレッジモデルを評価するパラメーターに割り当てられる値のバインディング式が含まれます。ボックス式を使用して、デシジョンモデルで定義されているビジネスナレッジモデルを、特定のディシジョンノードで呼び出します。

たとえば、以下のボックス呼び出し式では、フライト予約変更のデシジョンモデルで終端デシジョンノードとして Reassign Next Passenger ビジネスナレッジモデルを呼び出します。

図1.15 フライトの乗客を再割り当てするボックス呼び出し式

dmn invocation example

以下のボックス呼び出し式では、InstallmentCalculation ビジネスナレッジモデルを呼び出し、ローンを負担できるかどうか決定する前に、ローンの月額を計算します。

図1.16 必要な月額を判断するボックス呼び出し式

dmn invocation example2

1.5. DMN モデルの例

以下は、どのようにデシジョンモデルを使用して入力データ、状況、企業のガイドラインをもとに、決断に至るかを判断する、実際の DMN モデル例です。以下のシナリオでは、サンディエゴからニューヨークへのフライトがキャンセルされ、欠航となってしまったフライトの航空会社は、このフライトの乗客に対して、別のフライトを手配する必要があります。

まずは、乗客を目的地に運ぶ最適な方法を決めるのに必要な情報を集めます。

入力データ
  • フライトリスト
  • 乗客リスト
決定
  • 新しいフライトで席を確保する乗客の優先順位をつける
  • 乗客に提示するフライトを決定する
ビジネスナレッジモデル
  • 乗客の優先順位を決定する企業のプロセス
  • 席に余裕があるフライト
  • フライトをキャンセルされた乗客を再割り当てするのに最適な方法を決定する会社のルール

次に、航空会社は、DMN 仕様を使用して、以下の意思決定要件ダイアグラム (DRD) でそのデシジョンプロセスをモデル化し、予約変更の最適解を決める以下のダイアグラムを作成します。

図1.17 フライト予約変更の DRD

dmn passenger rebooking drd

DRD では、フローチャートのように、プロセスの各要素に異なる形状を使用します。楕円形には必要な入力データが 2 つ、長方形にはモデルでのデシジョンポイントを含み、端が欠けた長方形 (ビジネスナレッジモデル) には、繰り返し呼び出せる再利用可能なロジックが含まれます。

DRD は、FEEL 式またはデータ型の値を使用して変数定義を提供するボックス式から各要素のロジックを引き出します。

ウィティングリストの優先順位を確立する以下のデシジョンなど、ボックス式には基本的なものもあります。

図1.18 ウェイティングリストの優先順位に関するボックスコンテキスト式のサンプル

dmn context expression example

ボックス式には、次の遅延客を再割り当てするための以下のビジネスナレッジモデルなど、詳細にわたる情報や計算が含まれ、さらに複雑なものもあります。

図1.19 乗客再割り当てのボックス関数式

dmn reassign passenger

以下は、このデシジョンモデルの DMN ソースファイルです。

<dmn:definitions xmlns="https://www.drools.org/kie-dmn/Flight-rebooking" xmlns:dmn="http://www.omg.org/spec/DMN/20151101/dmn.xsd" xmlns:feel="http://www.omg.org/spec/FEEL/20140401" id="_0019_flight_rebooking" name="0019-flight-rebooking" namespace="https://www.drools.org/kie-dmn/Flight-rebooking">
  <dmn:itemDefinition id="_tFlight" name="tFlight">
    <dmn:itemComponent id="_tFlight_Flight" name="Flight Number">
      <dmn:typeRef>feel:string</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tFlight_From" name="From">
      <dmn:typeRef>feel:string</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tFlight_To" name="To">
      <dmn:typeRef>feel:string</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tFlight_Dep" name="Departure">
      <dmn:typeRef>feel:dateTime</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tFlight_Arr" name="Arrival">
      <dmn:typeRef>feel:dateTime</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tFlight_Capacity" name="Capacity">
      <dmn:typeRef>feel:number</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tFlight_Status" name="Status">
      <dmn:typeRef>feel:string</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
  </dmn:itemDefinition>
  <dmn:itemDefinition id="_tFlightTable" isCollection="true" name="tFlightTable">
    <dmn:typeRef>tFlight</dmn:typeRef>
  </dmn:itemDefinition>
  <dmn:itemDefinition id="_tPassenger" name="tPassenger">
    <dmn:itemComponent id="_tPassenger_Name" name="Name">
      <dmn:typeRef>feel:string</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tPassenger_Status" name="Status">
      <dmn:typeRef>feel:string</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tPassenger_Miles" name="Miles">
      <dmn:typeRef>feel:number</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
    <dmn:itemComponent id="_tPassenger_Flight" name="Flight Number">
      <dmn:typeRef>feel:string</dmn:typeRef>
    </dmn:itemComponent>
  </dmn:itemDefinition>
  <dmn:itemDefinition id="_tPassengerTable" isCollection="true" name="tPassengerTable">
    <dmn:typeRef>tPassenger</dmn:typeRef>
  </dmn:itemDefinition>
  <dmn:itemDefinition id="_tFlightNumberList" isCollection="true" name="tFlightNumberList">
    <dmn:typeRef>feel:string</dmn:typeRef>
  </dmn:itemDefinition>
  <dmn:inputData id="i_Flight_List" name="Flight List">
    <dmn:variable name="Flight List" typeRef="tFlightTable"/>
  </dmn:inputData>
  <dmn:inputData id="i_Passenger_List" name="Passenger List">
    <dmn:variable name="Passenger List" typeRef="tPassengerTable"/>
  </dmn:inputData>
  <dmn:decision name="Prioritized Waiting List" id="d_PrioritizedWaitingList">
    <dmn:variable name="Prioritized Waiting List" typeRef="tPassengerTable"/>
    <dmn:informationRequirement>
      <dmn:requiredInput href="#i_Passenger_List"/>
    </dmn:informationRequirement>
    <dmn:informationRequirement>
      <dmn:requiredInput href="#i_Flight_List"/>
    </dmn:informationRequirement>
    <dmn:knowledgeRequirement>
      <dmn:requiredKnowledge href="#b_PassengerPriority"/>
    </dmn:knowledgeRequirement>
    <dmn:context>
      <dmn:contextEntry>
        <dmn:variable name="Cancelled Flights" typeRef="tFlightNumberList"/>
        <dmn:literalExpression>
          <dmn:text>Flight List[ Status = "cancelled" ].Flight Number</dmn:text>
        </dmn:literalExpression>
      </dmn:contextEntry>
      <dmn:contextEntry>
        <dmn:variable name="Waiting List" typeRef="tPassengerTable"/>
        <dmn:literalExpression>
          <dmn:text>Passenger List[ list contains( Cancelled Flights, Flight Number ) ]</dmn:text>
        </dmn:literalExpression>
      </dmn:contextEntry>
      <dmn:contextEntry>
        <dmn:literalExpression>
          <dmn:text>sort( Waiting List, passenger priority )</dmn:text>
        </dmn:literalExpression>
      </dmn:contextEntry>
    </dmn:context>
  </dmn:decision>
  <dmn:decision name="Rebooked Passengers" id="d_RebookedPassengers">
    <dmn:variable name="Rebooked Passengers" typeRef="tPassengerTable"/>
    <dmn:informationRequirement>
      <dmn:requiredDecision href="#d_PrioritizedWaitingList"/>
    </dmn:informationRequirement>
    <dmn:informationRequirement>
      <dmn:requiredInput href="#i_Flight_List"/>
    </dmn:informationRequirement>
    <dmn:knowledgeRequirement>
      <dmn:requiredKnowledge href="#b_ReassignNextPassenger"/>
    </dmn:knowledgeRequirement>
    <dmn:invocation>
      <dmn:literalExpression>
        <dmn:text>reassign next passenger</dmn:text>
      </dmn:literalExpression>
      <dmn:binding>
        <dmn:parameter name="Waiting List"/>
        <dmn:literalExpression>
          <dmn:text>Prioritized Waiting List</dmn:text>
        </dmn:literalExpression>
      </dmn:binding>
      <dmn:binding>
        <dmn:parameter name="Reassigned Passengers List"/>
        <dmn:literalExpression>
          <dmn:text>[]</dmn:text>
        </dmn:literalExpression>
      </dmn:binding>
      <dmn:binding>
        <dmn:parameter name="Flights"/>
        <dmn:literalExpression>
          <dmn:text>Flight List</dmn:text>
        </dmn:literalExpression>
      </dmn:binding>
    </dmn:invocation>
  </dmn:decision>
  <dmn:businessKnowledgeModel id="b_PassengerPriority" name="passenger priority">
    <dmn:encapsulatedLogic>
      <dmn:formalParameter name="Passenger1" typeRef="tPassenger"/>
      <dmn:formalParameter name="Passenger2" typeRef="tPassenger"/>
      <dmn:decisionTable hitPolicy="UNIQUE">
        <dmn:input id="b_Passenger_Priority_dt_i_P1_Status" label="Passenger1.Status">
          <dmn:inputExpression typeRef="feel:string">
            <dmn:text>Passenger1.Status</dmn:text>
          </dmn:inputExpression>
          <dmn:inputValues>
            <dmn:text>"gold", "silver", "bronze"</dmn:text>
          </dmn:inputValues>
        </dmn:input>
        <dmn:input id="b_Passenger_Priority_dt_i_P2_Status" label="Passenger2.Status">
          <dmn:inputExpression typeRef="feel:string">
            <dmn:text>Passenger2.Status</dmn:text>
          </dmn:inputExpression>
          <dmn:inputValues>
            <dmn:text>"gold", "silver", "bronze"</dmn:text>
          </dmn:inputValues>
        </dmn:input>
        <dmn:input id="b_Passenger_Priority_dt_i_P1_Miles" label="Passenger1.Miles">
          <dmn:inputExpression typeRef="feel:string">
            <dmn:text>Passenger1.Miles</dmn:text>
          </dmn:inputExpression>
        </dmn:input>
        <dmn:output id="b_Status_Priority_dt_o" label="Passenger1 has priority">
          <dmn:outputValues>
            <dmn:text>true, false</dmn:text>
          </dmn:outputValues>
          <dmn:defaultOutputEntry>
            <dmn:text>false</dmn:text>
          </dmn:defaultOutputEntry>
        </dmn:output>
        <dmn:rule id="b_Passenger_Priority_dt_r1">
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r1_i1">
            <dmn:text>"gold"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r1_i2">
            <dmn:text>"gold"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r1_i3">
            <dmn:text>>= Passenger2.Miles</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:outputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r1_o1">
            <dmn:text>true</dmn:text>
          </dmn:outputEntry>
        </dmn:rule>
        <dmn:rule id="b_Passenger_Priority_dt_r2">
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r2_i1">
            <dmn:text>"gold"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r2_i2">
            <dmn:text>"silver","bronze"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r2_i3">
            <dmn:text>-</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:outputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r2_o1">
            <dmn:text>true</dmn:text>
          </dmn:outputEntry>
        </dmn:rule>
        <dmn:rule id="b_Passenger_Priority_dt_r3">
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r3_i1">
            <dmn:text>"silver"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r3_i2">
            <dmn:text>"silver"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r3_i3">
            <dmn:text>>= Passenger2.Miles</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:outputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r3_o1">
            <dmn:text>true</dmn:text>
          </dmn:outputEntry>
        </dmn:rule>
        <dmn:rule id="b_Passenger_Priority_dt_r4">
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r4_i1">
            <dmn:text>"silver"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r4_i2">
            <dmn:text>"bronze"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r4_i3">
            <dmn:text>-</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:outputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r4_o1">
            <dmn:text>true</dmn:text>
          </dmn:outputEntry>
        </dmn:rule>
        <dmn:rule id="b_Passenger_Priority_dt_r5">
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r5_i1">
            <dmn:text>"bronze"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r5_i2">
            <dmn:text>"bronze"</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:inputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r5_i3">
            <dmn:text>>= Passenger2.Miles</dmn:text>
          </dmn:inputEntry>
          <dmn:outputEntry id="b_Passenger_Priority_dt_r5_o1">
            <dmn:text>true</dmn:text>
          </dmn:outputEntry>
        </dmn:rule>
      </dmn:decisionTable>
    </dmn:encapsulatedLogic>
    <dmn:variable name="passenger priority" typeRef="feel:boolean"/>
  </dmn:businessKnowledgeModel>
  <dmn:businessKnowledgeModel id="b_ReassignNextPassenger" name="reassign next passenger">
    <dmn:encapsulatedLogic>
      <dmn:formalParameter name="Waiting List" typeRef="tPassengerTable"/>
      <dmn:formalParameter name="Reassigned Passengers List" typeRef="tPassengerTable"/>
      <dmn:formalParameter name="Flights" typeRef="tFlightTable"/>
      <dmn:context>
        <dmn:contextEntry>
          <dmn:variable name="Next Passenger" typeRef="tPassenger"/>
          <dmn:literalExpression>
            <dmn:text>Waiting List[1]</dmn:text>
          </dmn:literalExpression>
        </dmn:contextEntry>
        <dmn:contextEntry>
          <dmn:variable name="Original Flight" typeRef="tFlight"/>
          <dmn:literalExpression>
            <dmn:text>Flights[ Flight Number = Next Passenger.Flight Number ][1]</dmn:text>
          </dmn:literalExpression>
        </dmn:contextEntry>
        <dmn:contextEntry>
          <dmn:variable name="Best Alternate Flight" typeRef="tFlight"/>
          <dmn:literalExpression>
            <dmn:text>Flights[ From = Original Flight.From and To = Original Flight.To and Departure > Original Flight.Departure and Status = "scheduled" and has capacity( item, Reassigned Passengers List ) ][1]</dmn:text>
          </dmn:literalExpression>
        </dmn:contextEntry>
        <dmn:contextEntry>
          <dmn:variable name="Reassigned Passenger" typeRef="tPassenger"/>
          <dmn:context>
            <dmn:contextEntry>
              <dmn:variable name="Name" typeRef="feel:string"/>
              <dmn:literalExpression>
                <dmn:text>Next Passenger.Name</dmn:text>
              </dmn:literalExpression>
            </dmn:contextEntry>
            <dmn:contextEntry>
              <dmn:variable name="Status" typeRef="feel:string"/>
              <dmn:literalExpression>
                <dmn:text>Next Passenger.Status</dmn:text>
              </dmn:literalExpression>
            </dmn:contextEntry>
            <dmn:contextEntry>
              <dmn:variable name="Miles" typeRef="feel:number"/>
              <dmn:literalExpression>
                <dmn:text>Next Passenger.Miles</dmn:text>
              </dmn:literalExpression>
            </dmn:contextEntry>
            <dmn:contextEntry>
              <dmn:variable name="Flight Number" typeRef="feel:string"/>
              <dmn:literalExpression>
                <dmn:text>Best Alternate Flight.Flight Number</dmn:text>
              </dmn:literalExpression>
            </dmn:contextEntry>
          </dmn:context>
        </dmn:contextEntry>
        <dmn:contextEntry>
          <dmn:variable name="Remaining Waiting List" typeRef="tPassengerTable"/>
          <dmn:literalExpression>
            <dmn:text>remove( Waiting List, 1 )</dmn:text>
          </dmn:literalExpression>
        </dmn:contextEntry>
        <dmn:contextEntry>
          <dmn:variable name="Updated Reassigned Passengers List" typeRef="tPassengerTable"/>
          <dmn:literalExpression>
            <dmn:text>append( Reassigned Passengers List, Reassigned Passenger )</dmn:text>
          </dmn:literalExpression>
        </dmn:contextEntry>
        <dmn:contextEntry>
          <dmn:literalExpression>
            <dmn:text>if count( Remaining Waiting List ) > 0 then reassign next passenger( Remaining Waiting List, Updated Reassigned Passengers List, Flights ) else Updated Reassigned Passengers List</dmn:text>
          </dmn:literalExpression>
        </dmn:contextEntry>
      </dmn:context>
    </dmn:encapsulatedLogic>
    <dmn:variable name="reassign next passenger" typeRef="tPassengerTable"/>
    <dmn:knowledgeRequirement>
      <dmn:requiredKnowledge href="#b_HasCapacity"/>
    </dmn:knowledgeRequirement>
  </dmn:businessKnowledgeModel>
  <dmn:businessKnowledgeModel id="b_HasCapacity" name="has capacity">
    <dmn:encapsulatedLogic>
      <dmn:formalParameter name="flight" typeRef="tFlight"/>
      <dmn:formalParameter name="rebooked list" typeRef="tPassengerTable"/>
      <dmn:literalExpression>
        <dmn:text>flight.Capacity > count( rebooked list[ Flight Number = flight.Flight Number ] )</dmn:text>
      </dmn:literalExpression>
    </dmn:encapsulatedLogic>
    <dmn:variable name="has capacity" typeRef="feel:boolean"/>
  </dmn:businessKnowledgeModel>
</dmn:definitions>

第2章 Red Hat Process Automation Manager における DMN サポート

Red Hat Process Automation Manager は、適合レベル 3 で DMN 1.2 モデルの設計およびランタイムをサポートし、適合レベル 3 で DMN 1.1 および 1.3 モデルはランタイムのみサポートします。DMN モデルは、お使いの Red Hat Process Automation Manager デシジョンサービスと複数の方法で統合できます。

  • DMN デザイナーを使用して Business Central で直接 DMN モデルを設計する方法
  • Business Central で プロジェクトに DMN ファイルをインポートします (Menu → Design → Projects → Import Asset)。Business Central にインポートした DMN 1.1 はすべて、DMN デザイナーで開かれ、保存時に DMN 1.2 モデルに変換されます。
  • Business Central を使用せずにプロジェクトのナレッジ JAR (KJAR) ファイルの一部として DMN ファイルをパッケージ化します。

全 DMN 適合レベル 3 の要件に加え、Red Hat Process Automation Manager には FEEL および DMN モデルコンポーネントに機能拡張および修正が含まれており、Red Hat Process Automation Manager での DMN デシジョンサービスの実装体験を最適化します。DMN モデルは、プラットフォームの観点からすると、Red Hat Process Automation Manager プロジェクトに追加したり、DMN デシジョンサービスを起動するために KIE Server をデプロイしたりできるので、DRL ファイルやスプレッドシートのデシジョンテーブルなど、Red Hat Process Automation Manager の他のビジネスアセットとよく似ています。

Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイメント法を使用して外部の DMN ファイルを追加する方法については、『Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ』を参照してください。

2.1. Red Hat Process Automation Manager における設定可能な DMN プロパティー

Red Hat Process Automation Manager には、クライアントアプリケーションの KIE Server で DMN モデルを実行する時に設定できる以下の DMN プロパティーが含まれます。

org.kie.dmn.strictConformance

このプロパティーを有効にすると、一部の helper 関数や、DMN 1.1 にバックポートされた DMN 1.2 の機能強化など、DMN 規定以外に提供された拡張機能やプロファイルをデフォルトで無効にします。このプロパティーを使用して、DMN Technology Compatibility Kit (TCK) を実行するなど、純粋な DMN 機能だけをサポートするデシジョンエンジンを設定できます。

デフォルト値: false

-Dorg.kie.dmn.strictConformance=true
org.kie.dmn.runtime.typecheck

このプロパティーを有効にすると、DRD 要素の入力または出力として、DMN モデルに宣言した型に従う実際の値を検証できるようになります。このプロパティーを使用して、DMN モデルに提供されたデータ、または DMN モデルが生成したデータが、モデルに指定したものに準拠するかどうかを検証できます。

デフォルト値: false

-Dorg.kie.dmn.runtime.typecheck=true
org.kie.dmn.decisionservice.coercesingleton

このプロパティーは、デフォルトで、1 つの出力デシジョンを定義するデシジョンサービスの結果を、 1 つの出力デシジョン値にします。このプロパティーを無効にすると、出力されたデシジョンを定義するデシジョンサービスの結果を、その意思決定のエントリーを 1 つ持つ context にします。このプロパティーを使用して、プロジェクト要件に従ってデシジョンサービスを調整できます。

デフォルト値: true

-Dorg.kie.dmn.decisionservice.coercesingleton=false
org.kie.dmn.profiles.$PROFILE_NAME

このプロパティーは、Java の完全修飾名で設定された場合に、起動時にデシジョンエンジンに DMN プロファイルをロードします。このプロパティーを使用して、DMN 規定とは異なるサポート機能、またはそれ以外のサポート機能を使用する事前定義した DMN プロファイルを実装できます。Signavio DMN モデラーを使用して DMN モデルを作成する場合は、このプロパティーを使用して Signavio DMN プロファイルからお使いの DMN デシジョンサービスに機能を実装します。

-Dorg.kie.dmn.profiles.signavio=org.kie.dmn.signavio.KieDMNSignavioProfile
org.kie.dmn.runtime.listeners.$LISTENER_NAME

Java の完全修飾名で値を指定すると、このプロパティーは起動時に DMN Runtime Listener を読み込み、登録します。DMN モデルの評価時に複数のイベントを通知するには、このプロパティーを使用して DMN リスナーを登録してください。また、プロジェクト内の kmodule.xml ファイルでこのプロパティーを設定することも可能です。

-Dorg.kie.dmn.runtime.listeners.mylistener=org.acme.MyDMNListener
org.kie.dmn.compiler.execmodel

このプロパティーが有効な場合には、ランタイムに実行可能なルールモデルに DMN デシジョンテーブルロジックをコンパイルできます。このプロパティーを使用して、DMN デシジョンテーブルのロジックをより効率的に評価できます。このプロパティーは、実行可能なモデルのコンパイルがプロロジェクトのコンパイル時に実行されなかった場合に有用です。このプロパティーを有効にすると、デシジョンエンジンにより最初の評価時のコンパイル時間が増加してしまいますが、その後のコンパイルがより効率的になります。

デフォルト値: false

-Dorg.kie.dmn.compiler.execmodel=true

第3章 Business Central での DMN モデルの作成および編集

Business Central の DMN デザイナーを使用して、DMN の意思決定要件ダイアグラム (DRD) を設計して、完全に機能する DMN 意思決定モデルのデシジョンロジックを定義できます。Red Hat Process Automation Manager は、適合レベル 3 の DMN 1.2 モデルに対してデザインとランタイムの両方をサポートし、FEEL および DMN モデルのコンポーネントに拡張機能と修正を追加して、Red Hat Process Automation Manager での DMN デシジョンサービスの実装体験を最適化します。Red Hat Process Automation Manager では、適合レベル 3 の DMN 1.1 および 1.3 に対してランタイムのみサポートしますが、Business Central にインポートした DMN 1.1 はすべて、DMN デザイナーで開かれ、保存時に DMN 1.2 モデルに変換されます。Business Central の DMN デザイナーでは、DMN 1.3 モデルのサポートはありません。

手順

  1. Business Central で、MenuDesignProjects に移動して、プロジェクト名をクリックします。
  2. Business Central プロジェクトで DMN ファイルを作成するか、インポートします。

    DMN ファイルを作成するには、Add AssetDMN をクリックし、わかりやすい DMN モデル名を入力して、適切な Package を選択してから、Ok をクリックします。

    既存の DMN ファイルをインポートするには、Import Asset をクリックし、DMN モデル名を入力して、適切な Package を選択し、アップロードする DMN ファイルを選択してから Ok をクリックします。

    新しい DMN ファイルが Project ExplorerDMN パネルに表示され、DMN 意思決定要件ダイアグラム (DRD) のキャンバスが表示されます。

    注記

    レイアウトの情報が含まれていない DMN ファイルをインポートした場合には、インポートした意思決定要件ダイアグラム (DRD) は DMN デザイナーで自動的にフォーマットされます。DMN デザイナーで Save をクリックして、DRD レイアウトを保存します。

    インポートした DRD が自動的にフォーマットされていない場合には、DMN デザイナーの右上のツールバーにある Perform automatic layout アイコンを選択して DRD をフォーマットしてください。

  3. 左側のツールバーから DMN ノードの 1 つをクリックしてドラッグし、新規またはインポートした DMN 意思決定要件ダイアグラム (DRD) にコンポーネントを追加しはじめてください。

    図3.1 DRD コンポーネントの追加

    dmn drag decision node

    以下の DRD コンポーネントを利用できます。

    • デシジョン: DMN ディジョンにこのノードを使用します。1 つ以上の要素が定義したデシジョンロジックをもとに出力を決定するノード
    • ビジネスナレッジモデル: 1 つまたは複数のデシジョン要素が含まれる再利用可能な関数には、このノードを使用します。同じロジックですが、サブの入力または決定が異なるため、ビジネスナレッジモデルを使用してどの手順に従うかを決定します。
    • ナレッジソース: デシジョンまたはビジネスナレッジモデルを規定する外部の機関、ドキュメント、委員会またはポリシーにはこのノードを使用します。ナレッジソースは、実行可能なビジネスルールというより、実際の要因への参照となります。
    • 入力データ: デシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルで使用する情報にはこのノードを使用します。入力データには通常、融資戦略で使用するローン申請データなど、ビジネスに関連するビジネスレベルのコンセプトまたはオブジェクトが含まれます。
    • テキストの注釈: 入力データノード、デシジョンノード、ビジネスナレッジモデルまたはナレッジソースに関連する注釈にはこのノードを使用します。
    • デシジョンサービス: 呼び出し用にデシジョンサービスとして実装される再利用可能なデシジョンセットを含めるにはこのノードを使用します。デシジョンサービスは、他の DMN モデルで使用し、外部アプリケーションまたは BPMN ビジネス・プロセスから呼び出しできます。
  4. DMN デザイナーキャンバスで、新規の DRD ノードをダブルクリックして情報ノード名を入力します。
  5. ノードがデシジョンまたはビジネスナレッジモデルの場合は、ノードオプションを表示するノードを選択して、Edit アイコンをクリックし、DMN ボックス式を開き、ノードのデシジョンロジックを定義します。

    図3.2 新規デシジョンノードのボックス式の表示

    dmn decision edit

    図3.3 新規ビジネスナレッジモデルのボックス式の表示

    dmn bkm edit

    デフォルトでは、ビジネスナレッジモデルはすべて、リテラル FEEL 式、外部の JAVA または PMML 関数のネスト化されたコンテキスト式、またはあらゆる型のネスト化されたボックス式を含む、ボックス関数式として定義されます。

    デシジョンノードの場合は、定義されていないテーブルをクリックし、ボックスリテラル式、ボックスコンテキスト式、デシジョンテーブル、またはその他の DMN ボックスコンテキスト式など、使用するボックス式のタイプを選択します。

    図3.4 デシジョンノードの論理タイプの選択

    dmn decision boxed expression options

    ビジネスナレッジモデルの場合は、左上の関数セルをクリックして関数型を選択するか、関数値のセルを右クリックし、Clear を選択して、別の型のボックス式を選択します。

    図3.5 ビジネスナレッジモデルの機能または他のロジックタイプの選択

    dmn bkm define
  6. デザインノード (任意の式タイプ) またはビジネスナレッジモデル (関数式) のいずれかに対して選択したボックス式デザイナーで、該当するテーブルセルをクリックして、デシジョンロジックに含めるテーブル名、変数データ型、変数名、値、関数パラメーター、バインディング、FEEL 式を定義します。

    セルを右クリックして、テーブルの行および列の挿入または削除、テーブルのコンテンツの消去など、随時、追加のアクションを実行します。

    以下は、ローン申請者のクレジットスコアの定義範囲をもとに、クレジットスコアの評価を決定するデシジョンノードのデシジョンテーブルの一例です。

    図3.6 クレジットスコア評価のデシジョンノードのデシジョンテーブル

    dmn decision table example1a

    以下は、元金、利子、税金、保険 (PITI) をもとに、リテラル式として住宅ローンの支払額を計算するビジネスナレッジモデルのボックス関数式の一例です。

    図3.7 PITI 計算のビジネスナレッジモデルの関数

    dmn function expression example4
  7. 選択したノードのデシジョンロジックを定義した後に、Back to "<MODEL_NAME>" をクリックして DRD ビューに戻ります。
  8. 選択した DRD ノードについては、利用可能な接続オプションを使用して、DRD の次のノードを作成して接続するか、左のツールバーから DRD キャンバスに新規ノードをクリックしてドラッグします。

    ノードタイプで、どの接続オプションがサポートされているかが決まります。たとえば、入力データ ノードは、アプリケーションの接続タイプを使用してデシジョンオード、ナレッジソース、またはテキストの注釈を接続できますが、ナレッジソース ノードは、どの DRD 要素にでも接続できます。デシジョン ノードは、別のデシジョンまたはテキスト注釈にだけ接続できます。

    以下の接続タイプは、ノードの種類に応じて利用できます。

    • 情報要件: 入力データノードまたはデシジョンノードから、情報を必要とする別のデシジョンノードに移動するにはこの接続を使用します。
    • ナレッジ要件: ビジネスナレッジモデルからデシジョンロジックを呼び出す別のビジネスナレッジモデルまたはデシジョンノードに移動するにはこの接続を使用します。
    • 認証局の要件: 入力データノードまたはデシジョンノードから従属するナレッジソース、またはナレッジソースからデシジョンノード、ビジネスナレッジモデルまたは別のナレッジソースに移動するにはこの接続を使用します。
    • 関連付け: 入力データノード、デシジョンノード、ビジネスナレッジモデル、またはナレッジソースからテキストアノテーションに移動するにはこの接続を使用します。

    図3.8 クレジットスコアの入力からクレジットスコア評価のデシジョンへの接続

    dmn input connection example
    dmn input connection example2
  9. 継続して、デシジョンモデルの残りの DRD コンポーネントを追加し、定義します。DMN デザイナーで定期的に Save をクリックして作業を保存します。

    注記

    DRD を定期的に保存すると、DMN デザイナーは DMN モデルを静的に検証し、モデルが完全に定義されるまでエラーメッセージを送出する可能性があります。DMN モデルをすべて定義し終えた後にエラーが発生する場合には、特定の問題を随時トラブルシューティングしてください。

  10. DRD の全コンポーネントを追加して定義した後に、Save をクリックし、完了した DRD を保存して検証します。

    DRD レイアウトを調節するには、DMN デザイナーの右上のツールバーにある Perform automatic layout アイコンを選択してください。

    以下は、ローンの事前審査デシジョンモデルの DRD の一例です。

    図3.9 ローンの事前審査の完全な DRD

    dmn example drd

    以下は、再利用可能なデシジョンサービスを使用した電話対応デシジョンモデルの DRD 例です。

    図3.10 デシジョンサービスを使用した電話対応の完全な DRD

    dmn example drd3

    DMN デシジョンサービスノードでは、一番下のセグメントデシジョンノードはデシジョンサービス外からの入力データを組み込んで、デシジョンサービスノードにある一番上のセグメントの最終地点に行き着きます。デシジョンサービスから返される上位のデシジョンは、後続のデシジョンまたは DMN モデルのビジネスナレッジ要件に実装されます。他の DMN モデル内の DMN デシジョンサービスを再利用し、異なる入力データや外向き接続で、同じデシジョンロジックを適用します。

3.1. Business Central でボックス式を使用した DMN デシジョンロジックの定義

DMN のボックス式は、意思決定要件ダイアグラム (DRD) または意思決定要件グラフ (DRG) でデシジョンノードの基盤ロジックを定義するのに使用するテーブルです。ボックス式には他のボックス式が含まれる場合がありますが、トップレベルのボックス式は単一の DRD アーティファクトのデシジョンロジックに対応します。1 つまたは複数の DRG が含まれる DRD は、DMN デシジョンモデルのフローを表現し、反対にボックス式は個別ノードの実際のデシジョンロジックを定義します。DRD とボックス式は、完全で機能的な DMN デシジョンモデルを形成します。

Business Central で DMN デザイナーを使用して、同梱のボックス式で DRD コンポーネントのデシジョンロジックを定義できます。

前提条件

  • Business Central で DMN ファイルを作成しているか、インポートしている。

手順

  1. Business Central で MenuDesignProjects に移動して、プロジェクト名をクリックし、変更する DMN ファイルを選択します。
  2. DMN デザイナーのキャンバスで、定義するデシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルノードを選択し、Edit アイコンをクリックして DMN ボックス式デザイナーを開きます。

    図3.11 新規デシジョンノードのボックス式の表示

    dmn decision edit

    図3.12 新規ビジネスナレッジモデルのボックス式の表示

    dmn bkm edit

    デフォルトでは、ビジネスナレッジモデルはすべて、リテラル FEEL 式、外部の JAVA または PMML 関数のネスト化されたコンテキスト式、またはあらゆる型のネスト化されたボックス式を含む、ボックス関数式として定義されます。

    デシジョンノードの場合は、定義されていないテーブルをクリックし、ボックスリテラル式、ボックスコンテキスト式、デシジョンテーブル、またはその他の DMN ボックスコンテキスト式など、使用するボックス式のタイプを選択します。

    図3.13 デシジョンノードの論理タイプの選択

    dmn decision boxed expression options

    ビジネスナレッジモデルノードの場合は、左上の関数セルをクリックして関数型を選択するか、関数値のセルを右クリックし、Clear を選択して、別の型のボックス式を選択します。

    図3.14 ビジネスナレッジモデルの機能または他のロジックタイプの選択

    dmn bkm define
  3. この例では、デシジョンノードを使用して、ボックス式タイプとして デシジョンテーブル を使用します。

    DMN のデシジョンテーブルは、1 つ以上のルールをテーブル形式で視覚的に表します。テーブルの各行が 1 つのルールになり、条件 (入力) を定義する列と、その特定行に対する結果 (出力) が含まれます。

  4. 入力コラムのヘッダーをクリックして、入力条件の名前とデータ型を定義します。たとえば、入力コラムに Credit Score.FICO という名前で、number のデータ型を指定します。このコラムは、数字のクレジットスコア値または、各種ローン申請者を指定します。
  5. 出力コラムヘッダーをクリックして、出力値の名前とデータ型を定義します。たとえば、出力コラムに Credit Score Rating という名前を指定して、Data Type オプションの横で Manage をクリックし、Data Types ページに移動して、スコア評価を制約として、カスタムのデータ型を作成します。

    図3.15 コラムのヘッダー値のデータ型管理

    dmn manage data types
  6. Data Types ページで、New Data Type をクリックして新規データ型を追加するか、Import Data Object をクリックして、使用するプロジェクトから既存のデータオブジェクトを DMN データ型としてインポートします。

    プロジェクトから DMN データ型としてデータオブジェクトをインポートしてから、そのオブジェクトを更新した場合には、DMN データ型としてデータオブジェクトを再インポートして DMN モデルに変更を適用する必要があります。

    この例では、New Data Type をクリックして、string として Credit_Score_Rating のデータ型を作成します。

    図3.16 新しいデータ型の追加

    dmn custom data type add
  7. Add Constraints をクリックして、ドロップダウンオプションから Enumeration を選択し、以下の制約を追加します。

    • "Excellent"
    • "Good"
    • "Fair"
    • "Poor"
    • "Bad"

    図3.17 新しいデータ型への制約の追加

    dmn custom data type constraints

    データ型の制約の順序を変更するには、必要に応じて、制約の行の左端をクリックしてその行をドラッグします。

    図3.18 制約をドラッグして制約順序を変更

    dmn custom data type constraints drag

    指定のデータ型の制約タイプと構文要件に関する情報は、「Decision Model and Notation specification」を参照してください。

  8. OK をクリックして制約を保存し、データ型の右側のチェックマークをクリックしてデータ型を保存します。
  9. Credit Score Rating デシジョンテーブルに戻り、Credit Score Rating コラムヘッダーをクリックして、保存したデータ型をこの新規カスタムデータ型に設定します。
  10. Credit Score.FICO の入力コラムを使用して、クレジットスコアの値またはクレジットの葉にを定義し、Credit Score Rating コラムを使用して、Credit_Score_Rating のデータ型で定義した対応する評価の 1 つを指定します。

    値のセルを右クリックして、行 (ルール) および列 (句) を挿入または削除します。

    図3.19 クレジットスコア評価のデシジョンノードのデシジョンテーブル

    dmn decision table example1a
  11. 全ルールを定義した後に、デシジョンテーブルの左上隅をクリックして、ヒットポリシー組み込みアグリゲーター (COLLECT ヒットポリシーのみ) のルールを定義します。

    ヒットポリシーは、デシジョンテーブルにある複数のルールが指定の入力値とマッチした場合にどのように結果に到達するのかを決定します。組み込みアグリゲーターは、COLLECT ヒットポリシーを使用する場合にどのようにルール値を累積するかを決定します。

    図3.20 デシジョンテーブルヒットポリシーの定義

    dmn hit policies

    以下のデシジョンテーブルは、より複雑なデシジョンテーブルで、ローン事前審査のデシジョンモデルで終端デシジョンノードとして、申請者のローン適正を決定します。

    図3.21 ローン事前審査のデシジョンテーブル

    dmn decision table example3

デシジョンテーブル以外のボックス式タイプの場合は、ボックス式のテーブルを移動して、デシジョンロジックの変数とパラメーターを定義するのと同様にこれらのガイドラインに従いますが、ボックス式のタイプの要件に従うようにしてください。ボックスリテラル式など、ボックス式の一部ではコラムが 1 つのテーブルの場合や、また関数、テキスト、呼び出し式などのボックス式は、他のタイプのボックス式がネスト化された、コラムが複数あるテーブルの場合もあります。

たとえば、以下のボックスコンテキスト式では、サブコンテキスト式が含まれるフロントエンドの割合計算として表現されている PITI (元金 (Principal)、利子 (Interest)、税金(Tax)、保険(Insurance)) をもとに、ローンの申請者が最小限必要とされるローンの支払いをしているかを決定するパラメーターを定義します。

図3.22 フロントエンドクライアント PITI 割合のボックスコンテキスト式

dmn context expression example2

以下のボックス関数式では、ネスト化されたコンテキスト式として定義された関数値を使用し、融資のデシジョンのビジネスナレッジモデルとして、住宅ローンの月額を決定します。

図3.23 ビジネスナレッジモデルのローン計算で使用するボックス関数式

dmn function expression example3

各ボックス式のタイプの例および詳細は、「ボックス式の DMN デシジョンロジック」を参照してください。

3.2. Business Central での DMN ボックス式のカスタムデータ型の作成

Business Central の DMN のボックス式では、データ型により、ボックス式の関連のテーブル、コラム、またはフィールド内で使用するデータの構造を決定します。デフォルトの DMN データ型 (文字列、数字、ブール値など) を使用するか、または独自のデータ型を作成して、ボックス式の値に実装する新たなフィールドや制限を指定することもできます。

ボックス式のカスタムのデータ型として、単純なデータ型または構造化されたデータ型のいずれかを作成できます。

  • 単純な データ型では、名前とタイプの割当のみを指定できます。例 : Age (number)
  • 構造化された データ型には、親データ型に関連する複数のフィールドが含まれます。例: Name (string)Age (number)Email (string) のフィールドが含まれる単一の型 Person

前提条件

  • Business Central で DMN ファイルを作成しているか、インポートしている。

手順

  1. Business Central で MenuDesignProjects に移動して、プロジェクト名をクリックし、変更する DMN ファイルを選択します。
  2. DMN デザイナーのキャンバスで、データ型を定義するデシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルを選択し、Edit アイコンをクリックして DMN ボックス式デザイナーを開きます。
  3. ボックス式が定義されていないデシジョンノードの場合は、定義されていないテーブルをクリックし、ボックスリテラル式、ボックスコンテキスト式、デシジョンテーブル、またはその他の DMN ボックスコンテキスト式など、使用するボックス式のタイプを選択します。

    図3.24 デシジョンノードの論理タイプの選択

    dmn decision boxed expression options
  4. テーブルヘッダのセルまたは、(ボックス式のタイプに合わせて) データ型を定義するパラメーターフィールドをクリックし、Manage をクリックして、カスタムのデータ型を作成する Data Types ページに移動します。

    図3.25 コラムのヘッダー値のデータ型管理

    dmn manage data types

    DMN デザイナーの右上隅の Properties アイコンを選択して、指定のデシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルノードのカスタムデータ型を設定して管理することも可能です。

    図3.26 意思決定要件 (DRD) プロパティーでのデータ型の管理

    dmn manage data types1a

    ボックス式で指定のセルに定義するデータ型により、ボックス式の関連のテーブル、コラム、フィールド内で使用するデータの構造を決定します。

    この例では、DMN デシジョンテーブルの出力コラム クレジットスコア評価 は、申請者のクレジットスコアをもとにカスタムのクレジットスコア評価を定義します。

  5. Data Types ページで、New Data Type をクリックして新規データ型を追加するか、Import Data Object をクリックして、使用するプロジェクトから既存のデータオブジェクトを DMN データ型としてインポートします。

    プロジェクトから DMN データ型としてデータオブジェクトをインポートしてから、そのオブジェクトを更新した場合には、DMN データ型としてデータオブジェクトを再インポートして DMN モデルに変更を適用する必要があります。

    この例では、New Data Type をクリックして、string として Credit_Score_Rating のデータ型を作成します。

    図3.27 新しいデータ型の追加

    dmn custom data type add

    データ型がアイテムの一覧を必要とする場合には、List 設定を有効にします。

  6. Add Constraints をクリックして、ドロップダウンオプションから Enumeration を選択し、以下の制約を追加します。

    • "Excellent"
    • "Good"
    • "Fair"
    • "Poor"
    • "Bad"

    図3.28 新しいデータ型への制約の追加

    dmn custom data type constraints

    データ型の制約の順序を変更するには、必要に応じて、制約の行の左端をクリックしてその行をドラッグします。

    図3.29 制約をドラッグして制約順序を変更

    dmn custom data type constraints drag

    指定のデータ型の制約タイプと構文要件に関する情報は、「Decision Model and Notation specification」を参照してください。

  7. OK をクリックして制約を保存し、データ型の右側のチェックマークをクリックしてデータ型を保存します。
  8. Credit Score Rating デシジョンテーブルに戻り、Credit Score Rating コラムヘッダーをクリックして、保存したデータ型をこの新規カスタムデータ型に設定し、指定した評価制約で、対象のコラムのルール値を定義します。

    図3.30 クレジットスコア評価のデシジョンテーブル

    dmn decision table example1a

    シナリオの DMN デシジョンモデルで、Credit Score Rating デシジョンが、以下の Loan Prequalification デシジョンに流れ、このデシジョンではカスタムのデータ型が必要です。

    図3.31 ローン事前審査のデシジョンテーブル

    dmn manage data types blank
  9. この例をそのまま使用し、Data Types ウィンドウに戻り、New Data Type をクリックして、Loan_Qualification データ型を制約なしの Structure として作成します。

    新しい構造化データ型を保存すると、最初のサブフィールドが表示され、この親データ型で、ネスト化されたデータフィールドの定義を開始できます。デシジョンテーブルでネスト化されたコラムヘッダーや、コンテキストまたは関数式でネスト化されたテーブルパラメーターなど、このサブフィールドは、ボックス式で、親構造化データ型と関連付けて使用できます。

    追加のサブフィールドについては Loan_Qualification のデータ型の横にある追加のアイコンをクリックします。

    図3.32 新しい構造化データ型へのネスト化フィールドの追加

    dmn manage data types structured
  10. この例では、構造化された Loan_Qualification データ型に、"Qualified""Not Qualified" の列挙制約がある Qualification フィールドと、制約のない Reason フィールドを追加します。また、"Sufficient""Insufficient" の列挙制約がある、単純な Back_End_RatioFront_End_Ratio データ型を追加します。

    作成する各データ型の右側にあるチェックマークをクリックして変更を保存します。

    図3.33 ネスト化されたデータ型への制約の追加

    dmn manage data types structured2

    データ型の順序やネスト化を変更するには、必要に応じて、データ型の行の左端をクリックしてその行をドラッグします。

    図3.34 データ型をドラッグしてデータ型の順番やネスト化を変更

    dmn manage data types structured2 drag
  11. デシジョンテーブルに戻り、コラムごとに、コラムヘッダーセルをクリックし、対応する新規のカスタムデータ型に、このデータ型を設定して、(該当する場合には) 指定した制約で必要に応じてコラムのルール値を定義します。

    図3.35 ローン事前審査のデシジョンテーブル

    dmn decision table example3

デシジョンテーブル以外のボックス式タイプの場合は、ボックス式のテーブルを移動して、必要に応じてカスタムのデータ型を定義するのと同様に、これらのガイドラインに従うようにしてください。

たとえば、以下のボックス関数式はカスタムの tCandidatetProfile の構造化データ型を使用して、データを関連付けてオンライン出会い系でのデート相手としての適合性を判断します。

図3.36 オンライン出会い系でデート相手としての適合性に使用するボックス関数式

dmn manage data types structured3

図3.37 オンライン出会い系でデート相手としての適合性に使用するカスタムデータ型の定義

dmn manage data types structured3a

図3.38 オンライン出会い系でデート相手としての適合性に使用するカスタムデータ型を含むパラメーター定義

dmn manage data types structured3b

3.3. Business Central の DMN ファイルに含まれるモデル

Business Central の DMN デザイナーで Included Models タブを使用して、指定の DMN ファイルに、お使いのプロジェクトの 他の DMN モデルや、Predictive Model Markup Language (PMML) モデルを使用できます。別の DMN ファイル内の DMN モデルを追加すると、同じ意思決定要件ダイアグラム (DRD) の両モデルのノードやロジックをすべて使用できます。DMN ファイルに PMML モデルを追加すると、DMNデシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルノードのボックス関数式として、この PMML モデルを呼び出すことができます。

Business Central では、他のプロジェクトからの DMN または PMML モデルを追加できません。

3.3.1. Business Central の DMN ファイルへの他の DMN モデルの追加

Business Central では、指定の DMN ファイルに、プロジェクトの他の DMN モデルを追加できます。別の DMN ファイルに DMN モデルを追加すると、同じ意思決定要件ダイアグラム (DRD) の両モデルのノードとロジックをすべて使用できますが、追加したモデルのノードは編集できません。追加したモデルのノードを編集するには、直接追加したモデルのソースファイルを更新する必要があります。追加した DMN モデルのソースファイルを更新した場合には、DMN モデルが追加されている DMN ファイルを表示して (または一旦閉じて、開き直して)、変更を確認してください。

Business Central では、他のプロジェクトからの DMN モデルを追加できません。

前提条件

  • Business Central で (.dmn ファイルとして) 同じプロジェクトに DMN モデルが作成されているか、インポートされている。

手順

  1. Business Central で MenuDesignProjects に移動して、プロジェクト名をクリックし、変更する DMN ファイルを選択します。
  2. DMN デザイナーで、Included Models タブをクリックします。
  3. Include Model をクリックして、Models リストのプロジェクトから DMN モデルを選択し、追加するモデルの一意名を入力して、Include をクリックします。

    図3.39 DMN モデルの追加

    dmn include model

    この DMN ファイルに、DMN ファイルが追加され、追加したモデルからの DRD ノードすべてが Decision Navigator ビューの Decision Components に表示されます。

    図3.40 追加した DMN モデルのデシジョンコンポーネントを含む DMN ファイル

    dmn include model list

    追加したモデルからの全データ型が DMN ファイルの Data Types タブにも、読み取り専用モードで表示されます。

    図3.41 追加した DMN モデルのデータ型を含む DMN ファイル

    dmn include model data types
  4. DMN デザイナーの Model タブで、追加した DRD コンポーネントをクリックしてキャンバスにドラッグし、DRD での実装を開始します。

    図3.42 追加した DMN モデルの DRD コンポーネントの追加

    dmn include model drd

    追加したモデルの DRD ノードまたはデータタイプを編集するには、追加したモデルのソースファイルを直接更新する必要があります。追加した DMN モデルのソースファイルを更新した場合には、DMN モデルが追加されている DMN ファイルを表示して (または一旦閉じて、開き直して)、変更を確認してください。

    追加したモデル名を編集するか、追加したモデルを DMN ファイルから削除するには、DMN デザイナーの Included Models タブを使用します。

    重要

    追加したモデルを削除すると、DRD で現在使用中の追加モデルからのノードもすべて削除されます。

3.3.2. Business Central の DMN ファイルへの PMML モデルの追加

Business Central では、指定した DMN ファイルに、プロジェクトの Predictive Model Markup Language (PMML) を追加できます。DMN ファイルに PMML モデルを追加すると、DMN デシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルノードのボックス関数式として、この PMML モデルを呼び出すことができます。追加した PMML モデルのソースファイルを更新した場合にh、DMN ファイルの PMML モデルを削除して追加し直し、ソースの変更を適用する必要があります。

Business Central では、他のプロジェクトからの PMML モデルを追加できません。

前提条件

  • Business Central で (.pmml ファイルとして) 同じプロジェクトに PMML モデルがインポートされている。

手順

  1. DMN プロジェクトで、プロジェクトの pom.xml ファイルに以下の依存関係を追加して、PMML 評価を有効にします。

    <!-- Required for the PMML compiler -->
    <dependency>
      <groupId>org.drools</groupId>
      <artifactId>kie-pmml</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
      <scope>provided</scope>
    </dependency>
    
    <!-- Alternative dependencies for JPMML Evaluator, override `kie-pmml` dependency -->
    <dependency>
      <groupId>org.kie</groupId>
      <artifactId>kie-dmn-jpmml</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
      <scope>provided</scope>
    </dependency>
    <dependency>
      <groupId>org.jpmml</groupId>
      <artifactId>pmml-evaluator</artifactId>
      <version>1.4.9</version>
      <scope>provided</scope>
    </dependency>
    <dependency>
      <groupId>org.jpmml</groupId>
      <artifactId>pmml-evaluator-extension</artifactId>
      <version>1.4.9</version>
      <scope>provided</scope>
    </dependency>

    Business Central でプロジェクトの pom.xml ファイルを利用するには、プロジェクトで既存のアセットを選択し、画面左側の Project Explorer メニューで Customize View ギアアイコンをクリックし、Repository Viewpom.xml を選択します。

    Java Evaluator API for PMML (JPMML) と完全な PMML 仕様の実装を仕様する場合には、DMN プロジェクトで代わりとなる JPMML の依存関係を使用してください。JPMML の依存関係と標準の kie-pmml の依存関係が両方ある場合は、kie-pmml の依存関係が無効になります。JPMML のライセンス条件に関する情報は、Openscoring.io を参照してください。

    注記

    個別の依存関係に対して Red Hat Process Automation Manager <version> を指定するのではなく、Red Hat Business Automation 部品表 (BOM) の依存関係をプロジェクトの pom.xml ファイルに追加することを検討してください。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Process Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用します。BOM ファイルを追加すると、指定の Maven リポジトリーからの一時的な依存関係の内、正しいバージョンが、このプロジェクトに追加されます。

    BOM 依存関係の例:

    <dependency>
      <groupId>com.redhat.ba</groupId>
      <artifactId>ba-platform-bom</artifactId>
      <version>7.7.0.redhat-00002</version>
      <scope>import</scope>
      <type>pom</type>
    </dependency>

    Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) についての詳細情報は、What is the mapping between RHPAM product and maven library version? を参照してください。

  2. DMN プロジェクトに JPMML 依存関係を追加して JPMML Evaluator を使用する場合は、以下の JAR ファイルをダウンロードし、Red Hat Process Automation Manager ディストリビューションの ~/kie-server.war/WEB-INF/lib~/business-central.war/WEB-INF/lib のディレクトリーに追加します。

    これらのアーティファクトは、KIE Server と Business Central で JPMML 評価を有効化するのに必要です。

    重要

    Red Hat は、Red Hat Process Automation Manager で PMML を実行するため、PMML (JPMML) 向けの Java Evaluator API との統合をサポートしています。しかし、Red Hat は JPMML ライブラリーを直接サポートしません。Red Hat Process Automation Manager ディストリビューションに JPMML ライブラリーを含む場合は、JPMML の Openscoring.io ライセンス条件を確認してください。

  3. Business Central で MenuDesignProjects に移動して、プロジェクト名をクリックし、変更する DMN ファイルを選択します。
  4. DMN デザイナーで、Included Models タブをクリックします。
  5. Include Model をクリックして、Models リストのプロジェクトから PMML モデルを選択し、追加するモデルの一意名を入力して、Include をクリックします。

    図3.43 PMML モデルの追加

    dmn include model pmml

    PMML モデルは、この DMN ファイルに追加されます。

    図3.44 PMML モデルを含む DMN ファイル

    dmn include model list pmml
  6. DMN デザイナーの Model タブで、PMML モデルを呼び出すデシジョンノードまたはビジネスナレッジモデルノードを選択または作成して、Edit アイコンをクリックし、DMN ボックス式デザイナーを開きます。

    図3.45 新規デシジョンノードのボックス式の表示

    dmn decision edit

    図3.46 新規ビジネスナレッジモデルのボックス式の表示

    dmn bkm edit
  7. 式タイプを Function (ビジネスナレッジモデルノードのデフォルト) に設定し、左上の機能セルをクリックして PMML を選択します。
  8. テーブルの documentmodel の行で、未定義のセルをダブルクリックして、PMML ドキュメント、およびそのドキュメント内の関連する PMML モデルを指定します。

    図3.47 DMN ビジネスナレッジモデルへの PMML モデルの追加

    dmn include model expression pmml

    図3.48 DMN ビジネスナレッジモデルでの PMML 定義の例

    dmn function expression example5

    追加した PMML モデルのソースファイルを更新する場合は、DMN ファイルの PMML モデルを削除して再追加し、ソースの変更を適用する必要があります。

    追加したモデル名を編集するか、追加したモデルを DMN ファイルから削除するには、DMN デザイナーの Included Models タブを使用します。

3.4. Business Central の DMN モデルドキュメント

Business Central の DMN デザイナーで、Documentation タブを使用して、オフラインで使用できるように HTML ファイルとして出力またはダウンロード可能な、DMN モデルのレポートを生成します。DMN モデルのレポートには、DMN モデルの全意思決定要件ダイアグラム (DRD)、データタイプ、ボックス式が含まれます。このレポートを使用して、DMN モデルの詳細を共有したり、社内のレポートワークフローの一部として共有できます。

図3.49 DMN モデルレポートの例

dmn documentation

3.5. Business Central での DMN ナビゲーションとプロパティー

Business Central の DMN デザイナーには、以下の追加機能が含まれており、意思決定要件ダイアグラム (DRD) のコンポーネントやプロパティーの移動を容易にします。

DMN ファイルとダイアグラムのビュー

DMN デザイナーの左上隅で、Project Explorer ビューを選択して、全 DMN と他のファイルを移動するか、Decision Navigator ビューを選択して、選択した DRD のデシジョンコンポーネント、グラフ、ボックス式の間を移動します。

図3.50 Project Explorer のビュー

dmn designer project view

図3.51 Decision Navigator のビュー

dmn designer nav view
dmn designer nav view2
注記

DMN ファイルに含まれる DMN モデルからの DRD コンポーネント (Included Models タブ) は、DMN ファイルの Decision Components パネルにも表示されます。

DMN デザイナーの右上隅で、Explore diagram アイコンを選択して、選択した DRD で俯瞰プレビューを表示して、選択した DRD のノード間を移動します。

図3.52 Exploer Diagram ビュー

dmn designer preview
DRD プロパティーと設計

DMN デザイナーの右上隅で、Properties アイコンを選択して、情報、データ型、選択した DRD、DRD ノード、ボックス式セルの外観を変更できます。

図3.53 DRD ノードのプロパティー

dmn designer properties

全 DRD のプロパティーを表示するには、特定のノードではなく、DRD キャンバスの背景をクリックします。

DRD 検索

DMN デザイナーの右上隅にある検索バーを使用して、DRD に表示されるテキストを検索します。検索機能は特に、ノードが多数指定された複雑な DRD に有用です。

図3.54 DRD 検索

dmn designer search

第4章 DMN モデルの実行

Business Central を使用して Red Hat Process Automation Manager に DMN ファイルを作成またはインポートするか、Business Central を使用せずにプロジェクトのナレッジ JAR (KJAR) ファイルの一部として DMN ファイルをパッケージ化できます。Red Hat Process Automation Manager プロジェクトに DMN ファイルを実装した後に、KIE Server にこのファイルを含む KIE コンテナーをデプロイしてリモートアクセスするか、呼び出すアプリケーションの依存関係として KIE コンテナーを直接操作することで、DMN デシジョンサービスを実行できます。DMN ナレッジパッケージを作成しデプロイするその他のオプションも利用できますが、そのほとんどはナレッジアセットの全タイプ (DRL ファイルやプロセス定義など) と類似しています。

プロジェクトのパッケージングおよびデプロイメントの方法に外部 DMN アセットを含める方法については、『Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ』を参照してください。

4.1. DMN コールの Java アプリケーションへの直接組み込み

KIE コンテナーは、呼び出しプログラムにナレッジアセットを直接組み込む場合や、KJAR 用 Maven 依存関係を使用して物理的にプルする場合は、ローカルとみなされます。コードのバージョンと、DML 定義のバージョンとの間に密接な関係がある場合は、通常、ナレッジアセットをプロジェクトに直接組み込みます。意思決定への変更は、アプリケーションをアップデートして再デプロイしないと有効になりません。このアプローチに対する利点は、適切なオペレーションがランタイムへの外部の依存関係に依存していないことですが、ロックされた環境の場合は制限になる可能性があります。

Maven の依存関係を使用すると、システムプロパティーを使用して、アップデートを定期的にスキャンして自動的にアップデートするなど、特定バージョンの意思決定が動的に変更するため、柔軟性が高まります。これにより、外部の依存関係がサービスのデプロイ時間に影響を及ぼしますが、意思決定はローカルで実行されるため、ランタイム時に利用可能な外部サービスに対する信頼が低くなります。

前提条件

  • KIE Server がインストールされ、設定されている (kie-server ロールが割り当てられているユーザーの既知のユーザー名と認証情報を含む)。インストールオプションは、『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。
  • KJAR アーティファクトとして DMN プロジェクトをビルドして、KIE Server にデプロイしておく。理想的には、より効率的な実行ができるように、実行可能なモデルとして DMN プロジェクトをビルドしておいてください。

    mvn clean install -DgenerateDMNModel=yes

    プロジェクトのパッケージ化およびデプロイメント、実行可能モデルに関する詳細は、『Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ』を参照してください。

手順

  1. クライアントアプリケーションで、Java プロジェクトの関連クラスパスに以下の依存関係を追加します。

    <!-- Required for the DMN runtime API -->
    <dependency>
      <groupId>org.kie</groupId>
      <artifactId>kie-dmn-core</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>
    
    <!-- Required if not using classpath KIE container -->
    <dependency>
      <groupId>org.kie</groupId>
      <artifactId>kie-ci</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>

    <version> は、プロジェクトで現在使用する Red Hat Process Automation Manager の Maven アーティファクトバージョンです (例: 7.33.0.Final-redhat-00003)。

    注記

    個別の依存関係に対して Red Hat Process Automation Manager <version> を指定するのではなく、Red Hat Business Automation 部品表 (BOM) の依存関係をプロジェクトの pom.xml ファイルに追加することを検討してください。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Process Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用します。BOM ファイルを追加すると、指定の Maven リポジトリーからの一時的な依存関係の内、正しいバージョンが、このプロジェクトに追加されます。

    BOM 依存関係の例:

    <dependency>
      <groupId>com.redhat.ba</groupId>
      <artifactId>ba-platform-bom</artifactId>
      <version>7.7.0.redhat-00002</version>
      <scope>import</scope>
      <type>pom</type>
    </dependency>

    Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) についての詳細情報は、What is the mapping between RHPAM product and maven library version? を参照してください。

  2. classpath または ReleaseId から KIE コンテナーを作成します。

    KieServices kieServices = KieServices.Factory.get();
    
    ReleaseId releaseId = kieServices.newReleaseId( "org.acme", "my-kjar", "1.0.0" );
    KieContainer kieContainer = kieServices.newKieContainer( releaseId );

    または、以下のオプションを使用します。

    KieServices kieServices = KieServices.Factory.get();
    
    KieContainer kieContainer = kieServices.getKieClasspathContainer();
  3. namespace モデルおよび modelName モデルを使用して、KIE コンテナーの DMNRuntime と、評価する DMN モデルへの参照を取得します。

    DMNRuntime dmnRuntime = KieRuntimeFactory.of(kieContainer.getKieBase()).get(DMNRuntime.class);
    
    String namespace = "http://www.redhat.com/_c7328033-c355-43cd-b616-0aceef80e52a";
    String modelName = "dmn-movieticket-ageclassification";
    
    DMNModel dmnModel = dmnRuntime.getModel(namespace, modelName);
  4. 任意のモデルのデシジョンサービスを実行します。

    DMNContext dmnContext = dmnRuntime.newContext();  1
    
    for (Integer age : Arrays.asList(1,12,13,64,65,66)) {
        dmnContext.set("Age", age);  2
        DMNResult dmnResult =
            dmnRuntime.evaluateAll(dmnModel, dmnContext);  3
    
        for (DMNDecisionResult dr : dmnResult.getDecisionResults()) {  4
            log.info("Age: " + age + ", " +
                     "Decision: '" + dr.getDecisionName() + "', " +
                     "Result: " + dr.getResult());
      }
    }
    1
    モデル評価に対する入力として使用する、新しい DMN コンテキストをインスタンス化します。この例では、Age Classification の意思決定を複数回ループさせています。
    2
    入力の DMN コンテキストに入力変数を割り当てます。
    3
    DMN モデルに定義した DMN デシジョンをすべて評価します。
    4
    1 回の評価で結果が 1 つ以上になることがあり、ループを作成します。

    この例では、以下の結果を出力します。

    Age 1 Decision 'AgeClassification' : Child
    Age 12 Decision 'AgeClassification' : Child
    Age 13 Decision 'AgeClassification' : Adult
    Age 64 Decision 'AgeClassification' : Adult
    Age 65 Decision 'AgeClassification' : Senior
    Age 66 Decision 'AgeClassification' : Senior

    DMN モデルがより効率性の高い実行を行えるように、実行可能なモデルとしてこれまでにコンパイルされていない場合には、DMN モデルの実行時に、以下のプロパティーを有効化してください。

    -Dorg.kie.dmn.compiler.execmodel=true

4.2. KIE Server Java クライアント API を使った DMN サービスの実行

KIE Server Java クライアント API は、KIE Server の REST または JMS インターフェースを通してリモートの DMN サービスを呼び出す軽量なアプローチを提供します。これにより、KIE ベースと相互に作用するのに必要なランタイムの依存関係の数が減ります。これを有効にして適切なペースで個別に相互作用するようにし、意思決定の定義から呼び出しコードを切り離すと、柔軟性が上がります。

KIE Server Java クライアント API についての詳細は、『KIE API を使用した Red Hat Process Automation Manager との対話』を参照してください。

前提条件

  • KIE Server がインストールされ、設定されている (kie-server ロールが割り当てられているユーザーの既知のユーザー名と認証情報を含む)。インストールオプションは、『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。
  • KJAR アーティファクトとして DMN プロジェクトをビルドして、KIE Server にデプロイしておく。理想的には、より効率的な実行ができるように、実行可能なモデルとして DMN プロジェクトをビルドしておいてください。

    mvn clean install -DgenerateDMNModel=yes

    プロジェクトのパッケージ化およびデプロイメント、実行可能モデルに関する詳細は、『Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ』を参照してください。

  • KIE コンテナーの ID にDMN モデルを含んでいる。1 つ以上のモデルが存在する場合は、そのモデルの名前空間およびモデル名が必要です。

手順

  1. クライアントアプリケーションで、Java プロジェクトの関連クラスパスに以下の依存関係を追加します。

    <!-- Required for the KIE Server Java client API -->
    <dependency>
      <groupId>org.kie.server</groupId>
      <artifactId>kie-server-client</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>

    <version> は、プロジェクトで現在使用する Red Hat Process Automation Manager の Maven アーティファクトバージョンです (例: 7.33.0.Final-redhat-00003)。

    注記

    個別の依存関係に対して Red Hat Process Automation Manager <version> を指定するのではなく、Red Hat Business Automation 部品表 (BOM) の依存関係をプロジェクトの pom.xml ファイルに追加することを検討してください。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Process Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用します。BOM ファイルを追加すると、指定の Maven リポジトリーからの一時的な依存関係の内、正しいバージョンが、このプロジェクトに追加されます。

    BOM 依存関係の例:

    <dependency>
      <groupId>com.redhat.ba</groupId>
      <artifactId>ba-platform-bom</artifactId>
      <version>7.7.0.redhat-00002</version>
      <scope>import</scope>
      <type>pom</type>
    </dependency>

    Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) についての詳細情報は、What is the mapping between RHPAM product and maven library version? を参照してください。

  2. 適切な接続情報で KieServicesClient をインスタンス化します。

    例:

    KieServicesConfiguration conf =
        KieServicesFactory.newRestConfiguration(URL, USER, PASSWORD); 1
    
    conf.setMarshallingFormat(MarshallingFormat.JSON);  2
    
    KieServicesClient kieServicesClient = KieServicesFactory.newKieServicesClient(conf);
    1
    接続情報:
    • サンプル URL: http://localhost:8080/kie-server/services/rest/server
    • この認証情報は、kie-server ロールを持つユーザーを参照します。
    2
    マーシャリングの形式は、org.kie.server.api.marshalling.MarshallingFormat のインスタンスです。これは、メッセージが JSON であるか XML であるかを制御します。マーシャリング形式のオプションは、JSON、JAXB、 XSTREAM です。
  3. KIE サーバーの Java クライアントインスタンスで getServicesClient() メソッドを呼び出すことで、関連する KIE Server に接続した KIE サーバーの Java クライアントから DMNServicesClient を取得します。

    DMNServicesClient dmnClient = kieServicesClient.getServicesClient(DMNServicesClient.class );

    これで、dmnClient が、KIE Server でデシジョンサービスを実行できるようになりました。

  4. 任意のモデルのデシジョンサービスを実行します。

    例:

    for (Integer age : Arrays.asList(1,12,13,64,65,66)) {
        DMNContext dmnContext = dmnClient.newContext(); 1
        dmnContext.set("Age", age);  2
        ServiceResponse<DMNResult> serverResp =   3
            dmnClient.evaluateAll($kieContainerId,
                                  $modelNamespace,
                                  $modelName,
                                  dmnContext);
    
        DMNResult dmnResult = serverResp.getResult();  4
        for (DMNDecisionResult dr : dmnResult.getDecisionResults()) {
            log.info("Age: " + age + ", " +
                     "Decision: '" + dr.getDecisionName() + "', " +
                     "Result: " + dr.getResult());
        }
    }
    1
    モデル評価に対する入力として使用する、新しい DMN コンテキストをインスタンス化します。この例では、Age Classification の意思決定を複数回ループさせています。
    2
    入力 DMN コンテキストに入力変数を割り当てます。
    3
    DMN モデルに定義したすべての DMN の意思決定を評価しま す。
    • $kieContainerId は、DMN モデルを含む KJAR がデプロイされているコンテナーの ID です。
    • $modelNamespace は、モデルの名前空間です。
    • $modelName は、モデルの名前です。
    4
    DMN の結果オブジェクトは、サーバーの応答から利用できます。

    この時点では、dmnResult には、評価した DMN モデルから得た意思決定の結果がすべて含まれます。

    DMNServicesClient で利用可能なメソッドを使用して、モデルで特定の DMN 意思決定だけを実行することもできます。

    注記

    KIE コンテナーに DMN モデルが 1 つだけ含まれる場合は、KIE Server API によってデフォルトで選択されるため、$modelNamespace$modelName を除外できます。

4.3. KIE Server REST API を使った DMN サービスの実行

KIE Server の REST エンドポイントで直接対話することで、呼び出しコードと、意思決定ロジックの定義の分離が最大になります。呼び出しコードに直接の依存関係がないため、Node.js.NET など、完全に異なる開発プラットフォームに実装できます。このセクションの例では、Nix スタイルの curl コマンドを示しますが、REST クライアントに適用するための関連情報を提供します。

KIE Server REST API についての詳細は、『KIE API を使用した Red Hat Process Automation Manager との対話』を参照してください。

前提条件

  • KIE Server がインストールされ、設定されている (kie-server ロールが割り当てられているユーザーの既知のユーザー名と認証情報を含む)。インストールオプションは、『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。
  • KJAR アーティファクトとして DMN プロジェクトをビルドして、KIE Server にデプロイしておく。理想的には、より効率的な実行ができるように、実行可能なモデルとして DMN プロジェクトをビルドしておいてください。

    mvn clean install -DgenerateDMNModel=yes

    プロジェクトのパッケージ化およびデプロイメント、実行可能モデルに関する詳細は、『Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ』を参照してください。

  • KIE コンテナーの ID にDMN モデルを含んでいる。1 つ以上のモデルが存在する場合は、そのモデルの名前空間およびモデル名が必要です。

手順

  1. KIE Server REST API エンドポイントにアクセスするためのベース URL を決定します。これには、以下の値が必要です (例ではローカルのデプロイメント値を使用しています)。

    • ホスト (localhost)
    • ポート (8080)
    • ルートコンテキスト (kie-server)
    • ベース REST パス (services/rest/)

    ローカルデプロイメントにおけるベース URL の例:

    http://localhost:8080/kie-server/services/rest/

  2. ユーザー認証要件を決定します。

    ユーザーを KIE Server 設定に直接定義すると、ユーザー名およびパスワードを要求する HTTP Basic 認証が使用されます。要求を成功させるには、ユーザーに kie-server ルールが必要です。

    以下の例は、curl 要求に認証情報を追加する方法を示します。

    curl -u username:password <request>

    Red Hat シングルサインオンを使用して KIE Server を設定している場合は、要求にベアラートークンが必要です。

    curl -H "Authorization: bearer $TOKEN" <request>
  3. 要求と応答の形式を指定します。REST API エンドポイントには JSON と XML の両方の書式が利用でき、要求ヘッダーを使用して設定されます。

    JSON

    curl -H "accept: application/json" -H "content-type: application/json"

    XML

    curl -H "accept: application/xml" -H "content-type: application/xml"

  4. (任意) デプロイしたデシジョンモデルのリストに対するコンテナーのクエリーです。

    [GET] server/containers/{containerId}/dmn

    curl 要求例:

    curl -u krisv:krisv -H "accept: application/xml" -X GET "http://localhost:8080/kie-server/services/rest/server/containers/MovieDMNContainer/dmn"

    サンプルの XML 出力:

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
    <response type="SUCCESS" msg="OK models successfully retrieved from container 'MovieDMNContainer'">
        <dmn-model-info-list>
            <model>
                <model-namespace>http://www.redhat.com/_c7328033-c355-43cd-b616-0aceef80e52a</model-namespace>
                <model-name>dmn-movieticket-ageclassification</model-name>
                <model-id>_99</model-id>
                <decisions>
                    <dmn-decision-info>
                        <decision-id>_3</decision-id>
                        <decision-name>AgeClassification</decision-name>
                    </dmn-decision-info>
                </decisions>
            </model>
        </dmn-model-info-list>
    </response>

    サンプルの JSON 出力:

    {
      "type" : "SUCCESS",
      "msg" : "OK models successfully retrieved from container 'MovieDMNContainer'",
      "result" : {
        "dmn-model-info-list" : {
          "models" : [ {
            "model-namespace" : "http://www.redhat.com/_c7328033-c355-43cd-b616-0aceef80e52a",
            "model-name" : "dmn-movieticket-ageclassification",
            "model-id" : "_99",
            "decisions" : [ {
              "decision-id" : "_3",
              "decision-name" : "AgeClassification"
            } ]
          } ]
        }
      }
    }
  5. モデルを実行します。

    [POST] server/containers/{containerId}/dmn

    curl 要求例:

    curl -u krisv:krisv -H "accept: application/json" -H "content-type: application/json" -X POST "http://localhost:8080/kie-server/services/rest/server/containers/MovieDMNContainer/dmn" -d "{ \"model-namespace\" : \"http://www.redhat.com/_c7328033-c355-43cd-b616-0aceef80e52a\", \"model-name\" : \"dmn-movieticket-ageclassification\", \"decision-name\" : [ ], \"decision-id\" : [ ], \"dmn-context\" : {\"Age\" : 66}}"

    JSON 要求例:

    {
      "model-namespace" : "http://www.redhat.com/_c7328033-c355-43cd-b616-0aceef80e52a",
      "model-name" : "dmn-movieticket-ageclassification",
      "decision-name" : [ ],
      "decision-id" : [ ],
      "dmn-context" : {"Age" : 66}
    }

    XML 要求例 (JAXB 形式):

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <dmn-evaluation-context>
        <model-namespace>http://www.redhat.com/_c7328033-c355-43cd-b616-0aceef80e52a</model-namespace>
        <model-name>dmn-movieticket-ageclassification</model-name>
        <dmn-context xsi:type="jaxbListWrapper" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
            <type>MAP</type>
            <element xsi:type="jaxbStringObjectPair" key="Age">
                <value xsi:type="xs:int" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">66</value>
            </element>
        </dmn-context>
    </dmn-evaluation-context>
    注記

    要求には、その形式にかかわらず、以下の要素が必要です。

    • モデルの名前空間
    • モデル名
    • 入力値を含むコンテキストオブジェクト

    JSON 応答例:

    {
      "type" : "SUCCESS",
      "msg" : "OK from container 'MovieDMNContainer'",
      "result" : {
        "dmn-evaluation-result" : {
          "messages" : [ ],
          "model-namespace" : "http://www.redhat.com/_c7328033-c355-43cd-b616-0aceef80e52a",
          "model-name" : "dmn-movieticket-ageclassification",
          "decision-name" : [ ],
          "dmn-context" : {
            "Age" : 66,
            "AgeClassification" : "Senior"
          },
          "decision-results" : {
            "_3" : {
              "messages" : [ ],
              "decision-id" : "_3",
              "decision-name" : "AgeClassification",
              "result" : "Senior",
              "status" : "SUCCEEDED"
            }
          }
        }
      }
    }

    XML (JAXB 形式) 応答例:

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
    <response type="SUCCESS" msg="OK from container 'MovieDMNContainer'">
          <dmn-evaluation-result>
                <model-namespace>http://www.redhat.com/_c7328033-c355-43cd-b616-0aceef80e52a</model-namespace>
                <model-name>dmn-movieticket-ageclassification</model-name>
                <dmn-context xsi:type="jaxbListWrapper" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
                      <type>MAP</type>
                      <element xsi:type="jaxbStringObjectPair" key="Age">
                            <value xsi:type="xs:int" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">66</value>
                      </element>
                      <element xsi:type="jaxbStringObjectPair" key="AgeClassification">
                            <value xsi:type="xs:string" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">Senior</value>
                      </element>
                </dmn-context>
                <messages/>
                <decisionResults>
                      <entry>
                            <key>_3</key>
                            <value>
                                  <decision-id>_3</decision-id>
                                  <decision-name>AgeClassification</decision-name>
                                  <result xsi:type="xs:string" xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">Senior</result>
                                  <messages/>
                                  <status>SUCCEEDED</status>
                            </value>
                      </entry>
                </decisionResults>
          </dmn-evaluation-result>
    </response>

第5章 関連資料

付録A バージョン情報

本ドキュメントの最終更新日: 2020 年 3 月 18 日 (水)

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