Red Hat JBoss EAP 7.2 への Red Hat Process Automation Manager のインストールおよび設定
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概要
前書き
本書は、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.2 インスタンスに Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法を説明します。
前提条件
- 『Planning a Red Hat Process Automation Manager installation』の内容を確認している。
- Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.2 の最新の修正リリースがインストールされている。Red Hat JBoss EAP のインストールに関する情報は『Red Hat JBoss Enterprise Application Platform インストールガイド』を参照してください。
第1章 Red Hat Process Automation Manager とは
Red Hat Process Automation Manager は、ビジネスの自動化アプリケーションとマイクロサービスを作成する Red Hat ミドルウェアプラットフォームです。これにより、企業のビジネスユーザーと IT ユーザーが、ビジネスプロセスおよびポリシーを文書化、シミュレート、管理、自動化、およびモニターできます。ビジネスユーザーおよび IT ユーザーがより効果的に協力できるように設計されているため、ビジネスアプリケーションへの変更は簡単にすばやく行うことができます。
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (Red Hat JBoss EAP) 7.2 は、Java Enterprise Edition 8 (Java EE 8) の Full Profile および Web Profile 仕様の認定実装です。Red Hat JBoss EAP には、高可用性クラスタリング、メッセージング、分散キャッシングなどの機能に対する事前設定オプションが用意されています。ユーザーは、Red Hat JBoss EAP が提供するさまざまな API およびサービスを使用して、アプリケーションを開発、デプロイ、および実行することもできます。
本書では、Red Hat JBoss EAP 7.2 サーバーインスタンスに Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法を説明します。
他の環境への Red Hat Process Automation Manager のインストール方法に関する説明は、以下のドキュメントを参照してください。
- 『Installing and configuring Process Server on IBM WebSphere Application Server』
- 『Installing and configuring Process Server on Oracle WebLogic Server』
- 『Deploying a Red Hat Process Automation Manager immutable server environment on Red Hat OpenShift Container Platform』
- 『Deploying a Red Hat Process Automation Manager authoring environment on Red Hat OpenShift Container Platform』
- 『Deploying a Red Hat Process Automation Manager freeform managed server environment on Red Hat OpenShift Container Platform』
- 『Deploying a Red Hat Process Automation Manager environment on Red Hat OpenShift Container Platform using Operators』
サポートされるコンポーネントについては、以下のドキュメントを参照してください。
第2章 Red Hat Process Automation Manager ロールおよびユーザー
Business Central または Process Server にアクセスするには、サーバーを起動する前にユーザーを作成して適切なロールを割り当てます。本セクションは、利用可能な Red Hat Process Automation Manager ユーザーロールを説明します。
admin
、analyst
、developer
、manager
、process-admin
、user
、および rest-all
のロールは Business Central に予約されており、kie-server
ロールは Process Server に予約されています。このため、利用可能なロールは、インストールされているシステムが、Business Central、Process Server、またはその両方かによって異なります。
-
admin
:admin
ロールを持つユーザーは Business Central 管理者です。管理者は、ユーザーの管理や、リポジトリーの作成、クローン作成、および管理ができます。アプリケーションで必要な変更にすべてアクセスできます。admin
ロールを持つユーザーは、Red Hat Process Automation Manager の全領域にアクセスできます。 -
analyst
:analyst
ロールを持つユーザーには、すべてのハイレベル機能へのアクセスがあり、プロジェクトのモデル化および実行が可能です。ただし、このユーザーは、Design → Projects ビューでスペースにコントリビューターを追加したり、スペースを削除したりできません。Deploy → Execution Servers ビューへのアクセスは管理者を対象にしており、analyst
ロールを持つユーザーは利用できません。ただし、Deploy ボタンは、このユーザーが Library パースペクティブにアクセスする時に利用できます。 -
developer
:developer
ロールを持つユーザーは、ほぼすべての機能にアクセスができ、ルール、モデル、プロセスフロー、フォーム、およびダッシュボードを管理できます。アセットリポジトリーを管理し、プロジェクトを作成、ビルド、およびデプロイでき、Red Hat CodeReady Studio を使用してプロセスを表示できます。developer
ロールが割り当てられているユーザーには、新規リポジトリーの作成やクローン作成などの、特定の管理機能は表示されません。 -
manager
:manager
ロールを持つユーザーはレポートを表示できます。このユーザーは通常、ビジネスプロセス、そのパフォーマンス、ビジネスインジケーター、その他のビジネス関連のレポートに関する統計に関心があります。このルールを持つユーザーがアクセスできるのはプロセスおよびタスクのレポートに限られます。 -
process-admin
:process-admin
ロールを持つユーザーは、ビジネスプロセス管理者です。ビジネスプロセス、ビジネスタスク、および実行エラーへの完全アクセスがあります。このユーザーは、ビジネスレポートを表示でき、タスク受信箱リストにアクセスできます。 -
user
: Users with theuser
role can work on the Task Inbox list, which contains business tasks that are part of currently running processes. Users with this role can view process and task reports and manage processes. -
rest-all
:rest-all
ロールを持つユーザーは、Business Central REST 機能にアクセスできます。 -
kie-server
:kie-server
ロールを持つユーザーは Process Server (KIE Server) REST 機能へのアクセスがあります。このロールは、Business Central で Manage ビューおよび Track ビューにアクセスするユーザーにとって必須となります。
第3章 Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード
お使いの環境およびインストール要件に応じた Red Hat Process Automation Manager ディストリビューションをダウンロードします。
手順
Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。
- 製品: Process Automation Manager
- バージョン: 7.6
任意のインストール方法に合わせて、以下の製品ディストリビューションのいずれかをダウンロードします。
注記ダウロードするのは、どれか 1 つのディストリビューションのみです。
-
インストーラーを使用して Red Hat JBoss EAP 7.2 に Red Hat Process Automation Manager をインストールする場合は、Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Installer (
rhpam-installer-7.6.0.jar
) をダウンロードします。インストーラーのグラフィックユーザーインターフェースにしたがって、インストールプロセスを進めます。 デプロイ可能な zip ファイルを使用して Red Hat JBoss EAP 7.2 に Red Hat Process Automation Manager をインストールするには、以下のファイルをダウンロードします。
-
Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Process Server for All Supported EE8 Containers (
rhpam-7.6.0-kie-server-ee8.zip
) -
Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Business Central Deployable for EAP 7 (
rhpam-7.6.0-business-central-eap7-deployable.zip
) Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Add Ons (
rhpam-7.6.0-add-ons.zip
)ZIP ファイルにはグラフィカルユーザーインターフェースが必要ないため、SSH を使用して Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。
-
Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Process Server for All Supported EE8 Containers (
-
アプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行するには、Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Business Central Standalone (
rhpam-7.6.0-business-central-standalone.jar
) をダウンロードします。
-
インストーラーを使用して Red Hat JBoss EAP 7.2 に Red Hat Process Automation Manager をインストールする場合は、Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Installer (
第4章 Red Hat Process Automation Manager インストーラーの使用
本セクションでは、インストール JAR ファイルを使用して Process Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールする方法を説明します。JAR ファイルは、既存の Red Hat JBoss EAP 7.2 サーバーインストールに Red Hat Process Automation Manager をインストールする実行ファイルです。インストーラーは、インタラクティブモードまたはコマンドラインインターフェース (CLI) モードで実行できます。
Red Hat Process Automation Manager JAR ファイルインストーラーは、yum または RPM Package Manager を使用してインストールした Red Hat JBoss EAP ディストリビューションを サポートしません。このようにインストールされた Red Hat JBoss EAP に Red Hat Process Automation Manager をインストールするには、Red Hat Process Automation Manager 7.6 Deployable for Red Hat JBoss EAP 7.2 ファイルをダウンロードし、5章ZIP からの Red Hat Process Automation Manager のインストール の手順に従います。
IBM JDK では、その他の JDK で生成したキーストアを使用できないため、別の JDK で生成したキーストアを使用して、IBM JDK で実行している既存の Red Hat JBoss EAP に Red Hat Process Automation Manager をインストールすることはできません。
次のステップ:
以下のセクションのいずれかに記載される手順を行います。
4.1. インタラクティブモードでのインストーラーの使用
Red Hat Process Automation Manager のインストーラーは、実行可能な JAR ファイルです。このインストーラーを使用して、既存の Red Hat JBoss EAP 7.2 サーバーインストールに Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。
セキュリティー上の理由で、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。
前提条件
- サポート対象の JDK がインストールされている。サポート対象の JDK の一覧については、「Red Hat Process Automation Manager 7 Supported Configurations」を参照してください。
- バックアップ済みの Red Hat JBoss EAP 7.2 のサーバーインストールが利用できる。
- インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
$PATH
環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel
パッケージに含まれています。注記Red Hat Process Automation Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、
"-Dfile.encoding=UTF-8"
のシステムプロパティーを使用します。
手順
ターミナルウインドウで、インストーラー JAR ファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。
java -jar rhpam-installer-7.6.0.jar
注記Windows でインストーラーを実行すると、インストール時に管理者の認証情報が求められる場合があります。この要求を回避するには、インストールコマンドに
izpack.mode=privileged
オプションを追加します。java -Dizpack.mode=privileged -jar rhpam-installer-7.6.0.jar
また、32 ビットの Java 仮想マシンでインストーラーを実行している場合には、メモリー不足になる可能性があります。この問題を防ぐには、以下のコマンドを実行します。
java -XX:MaxHeapSize=4g -jar rhpam-installer-7.6.0.jar
グラフィカルインストーラーにスプラッシュ画面と使用許諾契約書のページが表示されます。
- I accept the terms of this license agreement (本使用許諾契約書の内容に同意します) をクリックし、Next をクリックします。
- Red Hat Process Automation Manager をインストールする Red Hat JBoss EAP 7.2 サーバーのホームを指定して、Next をクリックします。
インストールするコンポーネントを選択し、Next をクリックします。
注記Business Central と Process Server は同じサーバーにインストールできますが、実稼働環境では異なるサーバーにこの 2 つをインストールすることを推奨します。異なるサーバーにインストールするには、インストーラーを 2 回実行します。
ユーザーを作成して、Next をクリックします。デフォルトでは、同じサーバーに Business Central と Process Server の両方をインストールする場合は、新しいユーザーに
admin
、kie-server
、およびrest-all
ロールが割り当てられます。Process Server のみをインストールした場合には、ユーザーにはkie-server
ロールが割り当てられます。別のロールを選択するには、admin
の選択を解除します。詳細は、2章Red Hat Process Automation Manager ロールおよびユーザー を参照してください。注記必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、
admin
という名前のユーザーは作成しないでください。パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。
ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。これは Business Central および Process Server にアクセスする際に必要になります。
- Installation Overview ページで Next をクリックしてインストールを起動します。Installation Overview ページに、インストールされるコンポーネントの一覧が表示されます。
- インストールが完了したら、Next をクリックします。
Configure Runtime Environment ページで、デフォルトのインストールまたは詳細設定のいずれかを選択します。
Perform advanced configuration を選択した場合は、データベース設定、または特定の Process Server オプションのカスタマイズが選択できます。
JDBC Drive Configuration ページで Customize database settings を選択した場合は、データソースの JDBC ドライバーのベンダーを選択し、ドライバーの JAR ファイルを 1 つ以上選択し、Next をクリックします。
データソースは、アプリケーションサーバーなど、Java Database Connectivity (JDBC) クライアントを有効にするオブジェクトで、データベースへの接続を確立します。アプリケーションは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) ツリーまたはローカルのアプリケーションコンテキストでデータソースを検索し、データベース接続を要求してデータを取得します。Process Server にデータソースを設定して、サーバーと、指定したデータベースとの間で適切なデータ交換を行う必要があります。
Customize Process Server settings を選択した場合には、必要に応じて以下のいずれかを変更します。
- Process Server プロパティーの名前を変更します。
- ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーの URL を変更します。
- Process Server のサーバーオプションの選択を解除します。
- Next をクリックして、ランタイム環境を設定します。
- 画面上部に Processing finished が表示されたら、Next をクリックしてインストールを完了します。
オプションで、Generate Installation Script and Properties File をクリックして、XML ファイルでインストールデータを保存し、Done をクリックします。
インストーラーは、今後のインストールを自動化する
auto.xml
ファイルと、ユーザーのパスワードと他の機密情報に関連する変数を保存するauto.xml.variables
ファイルの 2 つのファイルを生成します。複数のシステムでauto.xml
ファイルを使用して、元のインストールと同じ設定の同じタイプのサーバーに、Red Hat Process Automation Manager を簡単に繰り返しインストールできます。必要に応じて、auto.xml
ファイルのinstallpath
パラメーターを更新してください。XML ファイルでインストールを行うには、以下のコマンドを入力します。java -jar rhpam-installer-7.6.0.jar <path-to-auto.xml-file>
これで、インストーラーを使用して Red Hat Process Automation Manager がインストールできました。Business Central だけをインストールした場合は、この手順を繰り返して、別のサーバーに Process Server をインストールします。
Microsoft SQL Server を使用する場合は、データベースに適した正しいトランザクションの分離を設定されていることを確認してください。設定されていない場合には、デッドロックが発生する可能性があります。推奨の設定は、以下のステートメントを入力して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION と READ_COMMITTED_SNAPSHOT を ON にします。
ALTER DATABASE <DBNAME> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON ALTER DATABASE <DBNAME> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
4.2. CLI モードでのインストーラーの使用
コマンドラインインターフェース (CLI) を使用して Red Hat Process Automation Manager インストーラーを実行できます。
セキュリティー上の理由で、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。
前提条件
- サポート対象の JDK がインストールされている。サポート対象の JDK の一覧については、「Red Hat Process Automation Manager 7 Supported Configurations」を参照してください。
- バックアップ済みの Red Hat JBoss EAP 7.2 のサーバーインストールが利用できる。
- インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
$PATH
環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel
パッケージに含まれています。注記Red Hat Process Automation Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、
"-Dfile.encoding=UTF-8"
のシステムプロパティーを使用します。
手順
ターミナルウインドウにおいて、インストーラーファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。
java -jar rhpam-installer-7.6.0.jar -console
コマンドラインの対話プロセスが開始し、使用許諾契約書が表示されます。
press 1 to continue, 2 to quit, 3 to redisplay.
使用許諾契約書を読んで
1
を入力し、Enter キーを押して続行します。Red Hat JBoss EAP 7.2 または Red Hat JBoss Web Server 5.1.0 のいずれかのホームディレクトリーを指定します。
既存の Red Hat JBoss EAP 7.2 インストールの親ディレクトリーを入力します。
インストーラーが、指定したインストール場所を確認します。
1
を入力して確認し、続行します。注記Business Central と Process Server は同じサーバーにインストールできますが、実稼働環境では異なるサーバーにインストールすることを推奨します。
インストーラーの指示に従って、インストールを完了します。
注記ユーザー名およびパスワードを作成する場合は、指定したユーザー名が既存のロールまたはグループの名前と競合しないようにしてください。たとえば、
admin
というロールがある場合は、admin
という名前のユーザーは作成しないでください。パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし
&
の文字を使用することは できません。ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。これは Business Central および Process Server にアクセスする際に必要になります。
インストールが完了すると、以下のメッセージが表示されます。
Would you like to generate an automatic installation script and properties file?
-
y
を入力してインストールデータが含まれる XML ファイルを作成します。あるいは、n
を入力してインストールを完了します。y
を入力すると、XML ファイルのパスを指定するよう求められます。 パスを入力するか、Enter キーを押して提案されたパスを了承します。
インストーラーは、今後のインストールを自動化する
auto.xml
ファイルと、ユーザーのパスワードと他の機密情報に関連する変数を保存するauto.xml.variables
ファイルの 2 つのファイルを生成します。複数のシステムでauto.xml
ファイルを使用して、元のインストールと同じ設定の同じタイプのサーバーに、Red Hat Process Automation Manager を簡単に繰り返しインストールできます。必要に応じて、auto.xml
ファイルのinstallpath
パラメーターを更新してください。XML ファイルでインストールを行うには、以下のコマンドを入力します。java -jar rhpam-installer-7.6.0.jar <path-to-auto.xml-file>
- Business Central のみをインストールした場合は、別のサーバーでこれらのステップを繰り返して Process Server をインストールします。
Microsoft SQL Server を使用する場合は、データベースに適した正しいトランザクションの分離を設定されていることを確認してください。設定されていない場合には、デッドロックが発生する可能性があります。推奨の設定は、以下のステートメントを入力して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION と READ_COMMITTED_SNAPSHOT を ON にします。
ALTER DATABASE <DBNAME> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON ALTER DATABASE <DBNAME> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
4.3. インストーラーでの Process Automation Manager コントローラーを使用する Process Server の設定
Process Server は Process Automation Manager コントローラーによる管理モードにすることも、非管理モードにすることもできます。Process Server が非管理モードにある場合は、手動で KIE コンテナーを作成および維持する必要があります (デプロイメントユニット)。Process Server が管理モードにある場合は、Process Automation Manager コントローラーが Process Server 設定を管理するため、Process Automation Manager コントローラーと対話して KIE コンテナーの作成と維持を行います。
Process Automation Manager コントローラーは Business Central と統合されており、Business Central をインストールする場合は、Business Central の Execution Server ページを使用して Process Automation Manager コントローラーと対話できます。
インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを使用して Business Central および Process Server をインストールし、Process Automation Manager コントローラーで Process Server を設定します。
Business Central をインストールしない場合は、「10章ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行」で Process Automation Manager の使用方法を参照してください。
前提条件
- バックアップを作成済みの Red Hat JBoss EAP 7.2 サーバーインストールが設定された 2 台のコンピューターが利用できる。
- インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
手順
1 台目のコンピューターで、インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを実行します。詳細は以下のセクションのいずれかを参照してください。
- Component Selection ページで、Process Server チェックボックスを外します。
- Business Central インストールを完了します。
- 2 台目のコンピューターで、インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを実行します。
- Component Selection ページで Business Central チェックボックスを外します。
- Configure Runtime Environment ページで Perform Advanced Configuration を選択します。
- Customize Process Server properties を選択し、Next をクリックします。
Business Central のコントローラー URL を入力し、Process Server に追加のプロパティーを設定します。コントローラー URL は、以下の形式を取ります。
<HOST:PORT>
は 2 台目のコンピューターの Business Central のアドレスに置き換えます。<HOST:PORT>/business-central/rest/controller
- インストールを完了します。
- Process Automation Manager コントローラーが Business Central と統合されていることを確認するには、Business Central の Execution Servers ページに移動して、設定した Process Server が REMOTE SERVERS に表示されていることを確認します。
第5章 ZIP からの Red Hat Process Automation Manager のインストール
Red Hat Process Automation Manager の ZIP ファイル (Business Central 用および Process Server 用) ではグラフィカルユーザーインターフェースが必要ないため、SSH を使用して Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。
Business Central および Process Server は、実稼働環境では異なるサーバーにインストールすることを推奨します。
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールは「10章ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行」を参照してください。
5.1. ZIP ファイルからの Business Central のインストール
Business Central の Web コンソールにより、個々のコンポーネントに対する以下のタスクを一元化された Web ベースの環境で実行できます。
- ルール、プロセス、および関連アセットを作成、管理、および編集します。
- 接続された Process Server インスタンスおよびその KIE コンテナーを管理します (デプロイメントユニット)。
- Business Central に接続した Process Server インスタンスのプロセスおよびタスクに対してランタイム操作を実行します。
前提条件
-
バックアップを作成済みの Red Hat JBoss EAP システム (バージョン 7.2 ) が利用できる。Red Hat JBoss EAP システムのベースディレクトリーを
EAP_HOME
とします。 - インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
「3章Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード」に従って以下のファイルがダウンロードされている。
rhpam-7.6.0-business-central-eap7-deployable.zip
手順
-
rhpam-7.6.0-business-central-eap7-deployable.zip
ファイルを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、このディレクトリーをTEMP_DIR
とします。 TEMP_DIR/rhpam-7.6.0-business-central-eap7-deployable/jboss-eap-7.2
ディレクトリーの内容をEAP_HOME
にコピーします。プロンプトが表示されたら、ファイルをマージまたは置き換えます。警告コピーする Red Hat Process Automation Manager デプロイメントの名前が、Red Hat JBoss EAP インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。
5.2. ZIP ファイルからの Process Server のインストール
Process Server はビジネスアセットのランタイム環境を提供し、アセットレポジトリー (ナレッジストア) に保存されたデータにアクセスします。
前提条件
-
バックアップを作成済みの Red Hat JBoss EAP システム (バージョン 7.2 ) が利用できる。Red Hat JBoss EAP システムのベースディレクトリーを
EAP_HOME
とします。 - インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
「3章Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード」に従って以下のファイルがダウンロードされている。
rhpam-7.6.0-kie-server-ee8.zip
手順
-
rhpam-7.6.0-kie-server-ee8.zip
アーカイブを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、このディレクトリーをTEMP_DIR
とします。 TEMP_DIR/rhpam-7.6.0-kie-server-ee8/kie-server.war
ディレクトリーをEAP_HOME/standalone/deployments/
にコピーします。警告コピーする Red Hat Process Automation Manager デプロイメントの名前が、Red Hat JBoss EAP インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。
-
TEMP_DIR/rhpam-7.6.0-kie-server-ee8/rhpam-7.6.0-kie-server-ee8/SecurityPolicy/
の内容をEAP_HOME/bin
にコピーします。ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されたら、Replace をクリックします。 -
EAP_HOME/standalone/deployments/
ディレクトリーに、kie-server.war.dodeploy
という名前で空のファイルを作成します。このファイルにより、サーバーが起動すると Process Server が自動的にデプロイされます。
Microsoft SQL Server を使用する場合は、データベースに適した正しいトランザクションの分離を設定されていることを確認してください。設定されていない場合には、デッドロックが発生する可能性があります。推奨の設定は、以下のステートメントを入力して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION と READ_COMMITTED_SNAPSHOT を ON にします。
ALTER DATABASE <DBNAME> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON ALTER DATABASE <DBNAME> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
5.3. Process Server への JDBC データソースの設定
データソースは、アプリケーションサーバーなど、Java Database Connectivity (JDBC) クライアントを有効にするオブジェクトで、データベースへの接続を確立します。アプリケーションは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) ツリーまたはローカルのアプリケーションコンテキストでデータソースを検索し、データベース接続を要求してデータを取得します。Process Server にデータソースを設定して、サーバーと、指定したデータベースとの間で適切なデータ交換を行う必要があります。
実稼働環境の場合は、実際のデータソースを指定します。実稼働環境で、データソースの例は使用しないでください。
前提条件
- 『Red Hat JBoss Enterprise Application Server 設定ガイド 』の「データソースの作成」と「JDBC ドライバー」のセクションの説明のように、データベース接続の作成に使用する JDBC プロバイダーは、Process Server をデプロイする全サーバー上で設定されている。
- Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Add Ons (rhpam-7.6.0-add-ons.zip) ファイルは、Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページからダウンロードされている。
手順
以下の手順を実行して、データベースを準備します。
-
TEMP_DIR
などの、一時ディレクトリーにrhpam-7.6-add-ons.zip
を展開します。 -
TEMP_DIR/rhpam-7.6-migration-tool.zip
を展開します。 -
現在のディレクトリーから、
TEMP_DIR/rhpam-7.6-migration-tool/ddl-scripts
ディレクトリーへ移動します。このディレクトリーには、複数のデータベースタイプの DDL スクリプトが含まれています。 使用するデータベースに、お使いのデータベースタイプの DDL スクリプトをインポートします。以下に例を示します。
psql jbpm < /ddl-scripts/postgresql/postgresql-jbpm-schema.sql
-
-
テキストエディターで
EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml
を開き、<system-properties>
タグの場所を特定します。 以下のプロパティーを
<system-properties>
タグに追加します。<DATASOURCE>
はデータソースの JNDI 名で、<HIBERNATE_DIALECT>
はデータベースの Hibernate 方言です。注記org.kie.server.persistence.ds
プロパティーのデフォルト値はjava:jboss/datasources/ExampleDS
です。org.kie.server.persistence.dialect
プロパティーのデフォルト値はorg.hibernate.dialect.H2Dialect
です。<property name="org.kie.server.persistence.ds" value="<DATASOURCE>"/> <property name="org.kie.server.persistence.dialect" value="<HIBERNATE_DIALECT>"/>
以下の例では、PostgreSQL hibernate 方言のデータソースの設定方法を紹介しています。
<system-properties> <property name="org.kie.server.repo" value="${jboss.server.data.dir}"/> <property name="org.kie.example" value="true"/> <property name="org.jbpm.designer.perspective" value="full"/> <property name="designerdataobjects" value="false"/> <property name="org.kie.server.user" value="rhpamUser"/> <property name="org.kie.server.pwd" value="rhpam123!"/> <property name="org.kie.server.location" value="http://localhost:8080/kie-server/services/rest/server"/> <property name="org.kie.server.controller" value="http://localhost:8080/business-central/rest/controller"/> <property name="org.kie.server.controller.user" value="kieserver"/> <property name="org.kie.server.controller.pwd" value="kieserver1!"/> <property name="org.kie.server.id" value="local-server-123"/> <!-- Data source properties. --> <property name="org.kie.server.persistence.ds" value="java:jboss/datasources/KieServerDS"/> <property name="org.kie.server.persistence.dialect" value="org.hibernate.dialect.PostgreSQLDialect"/> </system-properties>
以下の方言がサポートされます。
-
DB2:
org.hibernate.dialect.DB2Dialect
-
MSSQL:
org.hibernate.dialect.SQLServer2012Dialect
-
MySQL:
org.hibernate.dialect.MySQL5InnoDBDialect
-
MariaDB:
org.hibernate.dialect.MySQL5InnoDBDialect
-
Oracle:
org.hibernate.dialect.Oracle10gDialect
-
PostgreSQL:
org.hibernate.dialect.PostgreSQL82Dialect
-
PostgreSQL plus:
org.hibernate.dialect.PostgresPlusDialect
-
Sybase:
org.hibernate.dialect.SybaseASE157Dialect
5.4. ユーザーの作成
Business Central または Process Server にログインする前に、ユーザーを作成する必要があります。本セクションでは、admin
、rest-all
、および kie-server
のロールを持つ Business Central ユーザーと、kie-server
ロールを持つ Process Server ユーザーを作成する方法を説明します。ロールの詳細は「2章Red Hat Process Automation Manager ロールおよびユーザー」を参照してください。
前提条件
-
Red Hat Process Automation Manager が Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー (
EAP_HOME
) にインストールされている。
手順
-
ターミナルアプリケーションで
EAP_HOME/bin
ディレクトリーに移動します。 admin
、rest-all
、およびkie-server
ロールを持つユーザーを作成し、Business Central へのログインに使用します。注記admin
ロールを持つユーザーは、Business Central の管理者です。rest-all
ロールを持つユーザーは、Business Central REST 機能にアクセスできます。kie-server
ロールを持つユーザーは、Process Server (KIE Server) REST 機能にアクセスできます。ユーザーが Business Central のManage ビューおよび Track ビューにアクセスするには、kie-server
ロールが必須となります。以下のコマンドで、
<username>
はユーザー名に、<password>
は任意のパスワードに置き換えます。$ ./add-user.sh -a --user <USERNAME> --password <PASSWORD> --role admin,rest-all,kie-server
注記必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、
admin
という名前のユーザーは作成しないでください。パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。
Process Server にログインするのに使用する、
kie-server
ロールを持つユーザーを作成します。$ ./add-user.sh -a --user <USERNAME> --password <PASSWORD> --role kie-server
ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。
注記Business Central と Process Server を同じサーバーにインストールした場合は、両方のロールを持つユーザーを 1 つ作成できます。
$ ./add-user.sh -a --user <USERNAME> --password <PASSWORD> --role admin,rest-all,kie-server
Business Central および Process Server は、実稼働環境では異なるサーバーにインストールすることを推奨します。
5.5. 統合 Process Automation Manager コントローラーを使用する Process Server の設定
本セクションの変更は、Process Server を Business Central で管理し、Red Hat Process Automation Manager を ZIP ファイルからインストールしている場合にのみ、実行してください。Business Central をインストールしていない場合は、「10章ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行」の記載通りに、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを使用して Process Server を 管理することができます。
Process Server は管理モードにすることも、非管理モードにすることもできます。Process Server が非管理モードにある場合は、手動で KIE コンテナーを作成および維持する必要があります (デプロイメントユニット)。Process Server が管理モードにある場合は、Process Automation Manager コントローラーが Process Server 設定を管理するため、Process Automation Manager コントローラーと対話して KIE コンテナーの作成と維持を行います。
Process Automation Manager コントローラーは Business Central と統合されており、Business Central をインストールする場合は、Business Central の Execution Server ページを使用して Process Automation Manager コントローラーと対話できます。
ZIP ファイルから Red Hat Process Automation Manager をインストールした場合は、Process Server および Business Central のインストールの standalone-full.xml
ファイルを編集して、統合 Process Automation Manager コントローラーを持つ Process Server を設定する必要があります。
前提条件
以下のセクションに記載通りに、Business Central および Process Server が Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー (
EAP_HOME
) にインストールされている。- 「ZIP ファイルからの Business Central のインストール」
「ZIP ファイルからの Process Server のインストール」
注記実稼働環境では、Business Central と Process Server を異なるサーバーにインストールすることを推奨します。ただし、たとえば開発環境で、Process Server と Business Central を同じサーバーにインストールする場合は、本セクションの説明に従って、共有の
standalone-full.xml
ファイルを変更します。
Business Central サーバーノードに、
rest-all
ロールを持つユーザーが作成されている。詳細は「ユーザーの作成」を参照してください。
手順
Business Central の
EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml
ファイルで、<system-properties>
セクションの以下のプロパティーのコメントを解除し、<USERNAME>
および<USER_PWD>
を、kie-server
ロールを持つユーザーの認証情報に置き換えます。<property name="org.kie.server.user" value="<USERNAME>"/> <property name="org.kie.server.pwd" value="<USER_PWD>"/>
Process Server の
EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml
ファイルで、<system-properties>
セクションの以下のプロパティーのコメントを解除します。<property name="org.kie.server.controller.user" value="<CONTROLLER_USER>"/> <property name="org.kie.server.controller.pwd" value="<CONTROLLER_PWD>"/> <property name="org.kie.server.id" value="<KIE_SERVER_ID>"/> <property name="org.kie.server.location" value="http://<HOST>:<PORT>/kie-server/services/rest/server"/> <property name="org.kie.server.controller" value="<CONTROLLER_URL>"/>
以下の値を置き換えてください。
-
<CONTROLLER_USER>
および<CONTROLLER_PWD>
をrest-all
ロールを持つユーザーの認証情報に置き換えます。 -
<KIE_SERVER_ID>
を Process Server システムの ID または名前に置き換えます (例:rhpam-7.6.0-process_server-1
)。 -
<HOST>
を Process Server ホストの ID または名前に置き換えます (例:localhost
または192.7.8.9
)。 <PORT>
を Process Server ホストのポートに置き換えます (例:8080
)。注記org.kie.server.location
プロパティーで Process Server の場所を指定します。<CONTROLLER_URL>
を Business Central の URL に置き換えます。Process Server は、起動時にこの URL に接続します。インストーラーまたは Red Hat JBoss EAP zip ファイルを使用して Business Central をインストールした場合、
<CONTROLLER_URL>
は以下のようになります。http://<HOST>:<PORT>/business-central/rest/controller
standalone.jar
ファイルを使用して Business Central を実行している場合、<CONTROLLER_URL>
は以下のようになります。http://<HOST>:<PORT>/rest/controller
-
第6章 キーストアを使用したパスワードセキュリティーの確保
キーストアを使用して、Business Central と Process Server の間の通信に使用するパスワードを暗号化できます。コントローラーと Process Server の両方のパスワードを暗号化する必要があります。Business Central と Process Server を別のアプリケーションサーバーにデプロイする場合には、いずれのアプリケーションサーバーもキーストアを使用する必要があります。
Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS) は、対称鍵をサポートするので、キーストアには JCEKS を使用してください。JDK インストールに含まれる KeyTool を使用して、新しい JCEKS を作成します。
Process Server が JCEKS で設定されていない場合には、Process Server のパスワードはシステムプロパティーにプレーンテキスト形式で保存されます。
前提条件
- Red Hat JBoss EAP に Process Server がインストールされている。
- Java 8 以降がインストールされている。
手順
Red Hat JBoss EAP のホームディレクトリーで、以下のコマンドを入力して、
kie-server
ロールを割り当てた Process Server ユーザーを作成し、パスワードを指定します。以下の例では、<USER_NAME>
と<PASSWORD>
は任意のユーザー名とパスワードに置き換えます。$<EAP_HOME>/add-user.sh -a -e -u <USER_NAME> -p <PASSWORD> -g kie-server
keytool を使用して JCEKS を作成するには、Java 8 のホームディレクトリーで以下のコマンドを実行します。
$<JAVA_HOME>/bin/keytool -importpassword -keystore <KEYSTORE_PATH> -keypass <ALIAS_KEY_PASSWORD> -alias <PASSWORD_ALIAS> -storepass <KEYSTORE_PASSWORD> -storetype JCEKS
上記の例では、以下の変数を置き換えてください。
-
<KEYSTORE_PATH>
: キーストアの保存先のパス -
<KEYSTORE_PASSWORD>
: キーストアのパスワード -
<ALIAS_KEY_PASSWORD>
: エイリアスで保存した値にアクセスする時に使用するパスワード -
<PASSWORD_ALIAS>
: プロセスへのエントリーに使用するエイリアス
-
- プロンプトが表示されたら、作成した Process Server ユーザーのパスワードを入力します。
EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml
ファイルに以下のシステムプロパティーを設定して、以下の表に記載のプレースホルダーを置き換えます。<system-properties> <property name="kie.keystore.keyStoreURL" value="<KEYSTORE_URL>"/> <property name="kie.keystore.keyStorePwd" value="<KEYSTORE_PWD>"/> <property name="kie.keystore.key.server.alias" value="<KEY_SERVER_ALIAS>"/> <property name="kie.keystore.key.server.pwd" value="<KEY_SERVER_PWD>"/> <property name="kie.keystore.key.ctrl.alias" value="<KEY_CONTROL_ALIAS>"/> <property name="kie.keystore.key.ctrl.pwd" value="<KEY_CONTROL_PWD>"/> </system-properties>
表6.1 Process Server JCEKS を読み込む時に使用するシステムプロパティー
システムプロパティー プレースホルダー 説明 kie.keystore.keyStoreURL
<KEYSTORE_URL>
使用する JCEKS の URL。例:
file:///home/kie/keystores/keystore.jceks
kie.keystore.keyStorePwd
<KEYSTORE_PWD>
JCEKS のパスワード
kie.keystore.key.server.alias
<KEY_SERVER_ALIAS>
パスワードの保存先となる REST サービスのキーのエイリアス
kie.keystore.key.server.pwd
<KEY_SERVER_PWD>
保存したパスワードを使用する REST サービスのエイリアスのパスワード
kie.keystore.key.ctrl.alias
<KEY_CONTROL_ALIAS>
パスワードの保存先のデフォルトの REST Process Automation Controller のキーのエイリアス
kie.keystore.key.ctrl.key.ctrl.pwd
<KEY_CONTROL_PWD>
保存したパスワードを使用する、デフォルトの REST Process Automation Controller のエイリアスのパスワード
- Process Server を起動して、設定を検証します。
第7章 SSH が RSA を使用するように設定する手順
Git リポジトリーのクローンには、SSH を使用します。デフォルトで、Business Central には DSA 暗号化アルゴリズムが含まれますが、Fedora 23 環境の SSH クライアントなどは、DSA アルゴリズムではなく、RSA アルゴリズムを使用します。Business Central には、必要に応じて DSA から RSA への切り替えに使用可能なシステムプロパティーが含まれます。
Red Hat Enterprise Linux 7 などの、サポート対象の設定で SSH クライアントを使用している場合は、この問題の影響はありません。サポート対象の設定に関する一覧は、「Red Hat Process Automation Manager 7 Supported Configurations」を参照してください。
手順
以下のタスクの 1 つを実行して、このシステムプロパティーを有効にします。
以下のようにクライアント側の
~/.ssh/config
ファイルを変更して、SSH クライアントが強制的に非推奨の DSA アルゴリズムを受け入れるようにします。Host <SERVER_IP> HostKeyAlgorithms +ssh-dss
以下のように、Business Central の起動時に、
-Dorg.uberfire.nio.git.ssh.algorithm=RSA
パラメーターを追加します。$ ./standalone.sh -c standalone-full.xml -Dorg.uberfire.nio.git.ssh.algorithm=RSA
第8章 Red Hat Process Automation Manager インストールの検証
Red Hat Process Automation Manager をインストールしたら、アセットを作成してシステムが機能していることを検証します。
手順
端末ウィンドウで
EAP_HOME/bin
ディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行して Red Hat Process Automation Manager を起動します。./standalone.sh -c standalone-full.xml
注記Process Server を使用せず、Business Central だけをデプロイした場合は、
standalone.sh
スクリプトにstandalone-full.xml
ファイルを指定せず Business Central だけを起動できます。この場合は、Business Central を起動する前にstandalone.xml
ファイルの設定を変更しておく必要があります。Web ブラウザーで
localhost:8080/business-central
を開きます。ドメイン名から実行するように Red Hat Process Automation Manager を設定した場合は、以下のように
localhost
をドメイン名に置き換えます。http://www.example.com:8080/business-central
クラスターで実行するように Red Hat Process Automation Manager を設定した場合は、以下のように
localhost
を、特定ノードの IP アドレスに置き換えます。http://<node_IP_address>:8080/business-central
-
インストール時に作成した
admin
ユーザーの認証情報を入力します。Business Central ホームページが表示されます。 - Menu → Deploy → Execution Servers の順に選択します。
- default-kieserver が Server Configurations 下に記載されていることを確認します。
- Menu → Design → Projects の順に選択します。
- Try Samples → Mortgages → OK の順にクリックします。Assets ウィンドウが表示されます。
- Add Asset → Data Object をクリックします。
-
Data Object フィールドに
MyDataObject
を入力し、OK をクリックします。 -
Spaces → mySpace → Mortgages の順にクリックし、アセットリストに
MyDataObject
があることを確認します。 - Mortgages プロジェクトを選択します。
第9章 Red Hat Process Automation Manager の実行
Red Hat JBoss EAP 上の Red Hat Process Automation Manager をスタンドアロンモードで実行するには、以下の手順に従います。
前提条件
- Red Hat Process Automation Manager がインストールされ、設定されている。
デフォルトのホスト (localhost
) またはデフォルトのポート (9990
) を変更した場合には、Red Hat Process Automation Manager を実行する前に business-central.war/WEB-INF/classes/datasource-management.properties
と business-central.war/WEB-INF/classes/security-management.properties
ファイルを Solution 3519551 に記載の説明に沿って編集する必要があります。
手順
-
ターミナルアプリケーションで
EAP_HOME/bin
に移動します。 スタンドアロン設定を実行します。
Linux または UNIX ベースのシステムの場合:
$ ./standalone.sh -c standalone-full.xml
Windows の場合:
standalone.bat -c standalone-full.xml
注記Process Server を使用せず、Business Central だけをデプロイした場合は、
standalone.sh
スクリプトにstandalone-full.xml
ファイルを指定せず Business Central だけを起動できます。この場合は、Business Central を起動する前にstandalone.xml
ファイルの設定を変更しておく必要があります。Linux または UNIX ベースのシステムの場合:
$ /standalone.sh
Windows の場合:
standalone.bat
-
Web ブラウザーで、URL
localhost:8080/business-central
を開きます。 - 「ユーザーの作成」 の Business Central で作成したユーザーの認証情報を使用してログインします。
第10章 ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行
Process Server は管理モードにも、非管理モードにすることもできます。Process Server が非管理モードにある場合は、手動で KIE コンテナーを作成および維持する必要があります (デプロイメントユニット)。Process Server が管理モードにある場合は、Process Automation Manager コントローラーが Process Server 設定を管理するため、Process Automation Manager コントローラーと対話して KIE コンテナーの作成と維持を行います。
Business Central には Process Automation Manager コントローラーが組み込まれています。Business Central をインストールしている場合は、Execution Server ページを使用して KIE コンテナーを作成および維持します。Business Central なしで Process Server の管理を自動化するには、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを使用することで可能になります。
10.1. ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストール
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーをインストールして、REST API または Process Server Java Client API を使用して対話します。
前提条件
-
バックアップを作成済みの Red Hat JBoss EAP システム (バージョン 7.2 ) が利用できる。Red Hat JBoss EAP システムのベースディレクトリーを
EAP_HOME
とします。 - インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
手順
Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。
- 製品: Process Automation Manager
- バージョン: 7.6
-
Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Add Ons (the
rhpam-7.6.0-add-ons.zip
file) をダウンロードします。 -
rhpam-7.6.0-add-ons.zip
ファイルを展開します。rhpam-7.6-controller-ee7.zip
ファイルは展開したディレクトリーにあります。 -
rhpam-7.6-controller-ee7
アーカイブを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、このディレクトリーをTEMP_DIR
とします。 TEMP_DIR/rhpam-7.6-controller-ee7/controller.war
ディレクトリーをEAP_HOME/standalone/deployments/
にコピーします。警告コピーするヘッドレス Process Automation Manager コントローラーデプロイメントの名前が、Red Hat JBoss EAP インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。
-
TEMP_DIR/rhpam-7.6-controller-ee7/SecurityPolicy/
ディレクトリーの内容をEAP_HOME/bin
にコピーします。ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されたら、Yes を選択します。 -
EAP_HOME/standalone/deployments/
ディレクトリーに、controller.war.dodeploy
という名前で空のファイルを作成します。このファイルにより、サーバーが起動するとヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが自動的にデプロイされます。
10.1.1. ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのユーザー作成
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを使用する前に、kie-server
ロールを持つユーザーを作成する必要があります。
前提条件
-
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー (
EAP_HOME
) にインストールされている。
手順
-
ターミナルアプリケーションで
EAP_HOME/bin
ディレクトリーに移動します。 以下のコマンドを入力し、
<USER_NAME>
および<PASSWORD>
を、作成するユーザー名およびパスワードに置き換えます。$ ./add-user.sh -a --user <USER_NAME> --password <PASSWORD> --role kie-server
注記必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、
admin
という名前のユーザーは作成しないでください。パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。
- ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。
10.1.2. Process Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーの設定
Process Server をヘッドレス Process Automation Manager コントローラーから管理する場合は、本セクションの説明通りに、Process Server インストールの standalone-full.xml
ファイルと、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーインストールの standalone.xml
ファイルを 編集する必要があります。
前提条件
-
「5章ZIP からの Red Hat Process Automation Manager のインストール」セクションの説明通りに、Process Server が Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー (
EAP_HOME
) にインストールされている。 ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが
EAP_HOME
にインストールされている。注記実稼働環境では Process Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを異なるサーバーにインストールすることを推奨します。ただし、開発環境など、Process Server およびヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを同じサーバーにインストールする場合は、併せて共有の
standalone-full.xml
ファイルを変更します。-
Process Server ノードに、
kie-server
ロールを持つユーザーが作成されている。 サーバーノードに、
kie-server
ロールのあるユーザーが作成されている。詳細は「ユーザーの作成」を参照してください。
手順
EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml
ファイルの<system-properties>
セクションに以下のプロパティーを追加し、<USERNAME>
および<USER_PWD>
を、kie-server
ロールを持つユーザーの認証情報に置き換えます。<property name="org.kie.server.user" value="<USERNAME>"/> <property name="org.kie.server.pwd" value="<USER_PWD>"/>
Process Server の
EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml
ファイルの<system-properties>
セクションに以下のプロパティーを追加します。<property name="org.kie.server.controller.user" value="<CONTROLLER_USER>"/> <property name="org.kie.server.controller.pwd" value="<CONTROLLER_PWD>"/> <property name="org.kie.server.id" value="<KIE_SERVER_ID>"/> <property name="org.kie.server.location" value="http://<HOST>:<PORT>/kie-server/services/rest/server"/> <property name="org.kie.server.controller" value="<CONTROLLER_URL>"/>
このファイルで、以下の値を置き換えます。
-
<CONTROLLER_USER>
および<CONTROLLER_PWD>
をkie-server
ロールを持つユーザーの認証情報に置き換えます。 -
<KIE_SERVER_ID>
を Process Server システムの ID または名前に置き換えます (例:rhpam-7.6.0-process_server-1
)。 -
<HOST>
を Process Server ホストの ID または名前に置き換えます (例:localhost
または192.7.8.9
)。 <PORT>
を Process Server ホストのポートに置き換えます (例:8080
)。注記org.kie.server.location
プロパティーで Process Server の場所を指定します。-
<CONTROLLER_URL>
をヘッドレス Process Automation Manager コントローラー の URL で置き換えます。
-
- 起動中に Process Server がこの URL に接続します。
10.2. ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーの実行
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを Red Hat JBoss EAP にインストールしたら、以下の手順に従ってヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを実行します。
前提条件
-
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが Red Hat JBoss EAP インストールのベースディレクトリー (
EAP_HOME
) にインストールされ、設定されている。
手順
-
ターミナルアプリケーションで
EAP_HOME/bin
に移動します。 ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを、Process Server をインストールした Red Hat JBoss EAP インスタンスと同じ Red Hat JBoss EAP インスタンスにインストールしている場合は、以下のいずれかのコマンドを実行します。
Linux または UNIX ベースのシステムの場合:
$ ./standalone.sh -c standalone-full.xml
Windows の場合:
standalone.bat -c standalone-full.xml
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーを、Process Server をインストールした Red Hat JBoss EAP インスタンスとは別の Red Hat JBoss EAP インスタンスにインストールしている場合は、
standalone.sh
スクリプトで Process Automation Manager コントローラーを開始できます。注記この場合、
standalone.xml
ファイルに必要な設定変更を加えます。Linux または UNIX ベースのシステムの場合:
$ ./standalone.sh
Windows の場合:
standalone.bat
ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーが Red Hat JBoss EAP 上で動作していることを確認するには、以下のコマンドを入力します。ここで、
<CONTROLLER>
と<CONTROLLER_PWD>
は、「ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのユーザー作成」で作成したユーザー名とパスワードの組み合わせです。このコマンドにより、Process Server インスタンスに関する情報が出力されます。curl -X GET "http://<HOST>:<PORT>/controller/rest/controller/management/servers" -H "accept: application/xml" -u '<CONTROLLER>:<CONTROLLER_PWD>'
あるいは、Process Server Java API Client を使用して、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーにアクセスすることもできます。
第11章 スタンドアロン Business Central の実行
Business Central スタンドアロン JAR ファイルを使用して、Red Hat JBoss EAP などのアプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行できます。
Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux にインストールした場合に限りこのインストールタイプをサポートします。
前提条件
-
3章Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード に従って、Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 Business Central Standalone (
rhpam-7.6.0-business-central-standalone.jar
) ファイルがダウンロードされている。
手順
-
ディレクトリーを作成し、
rhpam-7.6.0-business-central-standalone.jar
ファイルをこのディレクトリーに移動します。 - ターミナルウィンドウで、スタンドアロン JAR ファイルを含むディレクトリーに移動します。
application-users.properties
ファイルを作成し、管理者ユーザーを含めます。この Business Central インスタンスが Process Server の Process Automation Manager コントローラーになる場合は、Process Automation Manager コントローラーユーザーを含めます。以下に例を示します。rhpamAdmin=password1 controllerUser=controllerUser1234
application-roles.properties
ファイルを作成し、application-users.properties
ファイルに含まれるユーザーにロールを割り当てます。以下に例を示します。rhpamAdmin=admin controllerUser=kie-server
以下の内容で
application-config.yaml
設定ファイルを作成します。<APPLICATION_USERS>
はapplication-users.properties
ファイルへのパスで、<APPLICATION_ROLES>
はapplication-roles.properties
ファイルへのパスです。thorntail: security: security-domains: other: classic-authentication: login-modules: myloginmodule: code: org.kie.security.jaas.KieLoginModule flag: optional module: deployment.business-central-webapp.war management: security-realms: ApplicationRealm: local-authentication: default-user: local allowed-users: local skip-group-loading: true properties-authentication: path: <APPLICATION_USERS> plain-text: true properties-authorization: path: <APPLICATION_ROLES> datasource: management: wildfly: admin: admin
以下のコマンドを入力します。
java -jar rhpam-7.6.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml
また、このコマンドに
-D<property>=<value>
パラメーターを追加して、Business Central でサポートされる任意のプロパティーを設定することもできます。以下は例になります。java -jar rhpam-7.6.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml -D<property>=<value> -D<property>=<value>
詳細は、「Business Central のシステムプロパティー」を参照してください。
11.1. Business Central のシステムプロパティー
このセクションに記載の Business Central のシステムプロパティーは standalone*.xml
ファイルに渡されます。または、スタンドアロン Business Central のインストール時に、以下のコマンドで、本セクションに列記するプロパティーを使用することができます。
java -jar rhpam-7.6.0-business-central-standalone.jar -s application-config.yaml -D<property>=<value> -D<property>=<value>
このコマンドでは、<property>
をリストのプロパティーに、<value>
をそのプロパティーに割り当てる値に置き換えます。
-
org.uberfire.nio.git.dir
: Process Server Git ディレクトリーの場所。 -
org.uberfire.nio.git.dirname
: Process Server Git ディレクトリーの名前。デフォルト値:.niogit
。 -
org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.http
: SSH が HTTP プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト値:false
-
http.proxyHost
: HTTP プロキシ−のホスト名。デフォルト値:null
-
http.proxyPort
: HTTP プロキシーのホストポート (整数値)。デフォルト値:null
-
org.uberfire.nio.git.proxy.ssh.over.https
: SSH が HTTPS プロキシーを使用するかどうかを指定します。デフォルト値:false
-
https.proxyHost
: HTTPS プロキシーのホスト名。デフォルト値:null
-
https.proxyPort
: HTTPS プロキシーのホストポート (整数値)。デフォルト値:null
-
org.uberfire.nio.git.http.enabled
: HTTP デーモンを有効または無効にします。デフォルト値:true
-
org.uberfire.nio.git.http.host
: HTTP デーモンが有効な場合に、このデーモンはホストの識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.http.hostname
: HTTP デーモンが有効な場合に、このデーモンはホスト名の識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.http.port
: HTTP デーモンが有効な場合に、このデーモンはポート番号としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTP 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTP は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:8080
-
org.uberfire.nio.git.https.enabled
: HTTPS デーモンを有効または無効にします。デフォルト値:false
-
org.uberfire.nio.git.https.host
: HTTPS デーモンが有効な場合に、このデーモンはホストの識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.https.hostname
: HTTPS デーモンが有効な場合に、このデーモンはホスト名の識別子としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.https.port
: HTTPS デーモンが有効な場合に、このデーモンはポート番号としてこのプロパティーを使用します。これは、HTTPS 経由で Git リポジトリーにアクセスする方法を表示するときに使用する参考属性です。HTTPS は、継続してサーブレットコンテナーに依存します。デフォルト値:8080
-
org.uberfire.nio.git.daemon.enabled
: Git デーモンを有効または無効にします。デフォルト値:true
。 -
org.uberfire.nio.git.daemon.host
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホストの識別子として使用します。デフォルト値:localhost
。 -
org.uberfire.nio.git.daemon.hostname
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト名の識別子として使用します。デフォルト値:localhost
-
org.uberfire.nio.git.daemon.port
: Git デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値:9418
。 org.uberfire.nio.git.http.sslVerify
: Git リポジトリーの確認をする SSL 証明書を有効または無効にします。デフォルト値:true
注記デフォルトポートまたは割り当てられたポートが既に使用されている場合は、別のポートが自動的に選択されます。ポートが利用可能であることを確認し、詳細についてはログをチェックします。
-
org.uberfire.nio.git.ssh.enabled
: SSH デーモンを有効または無効にします。デフォルト値:true
。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.host
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト識別子として使用します。デフォルト値:localhost
。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.hostname
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをローカルホスト名の識別子として使用します。デフォルト値:localhost
org.uberfire.nio.git.SSH.port
: SSH デーモンが有効な場合は、このプロパティーをポート番号として使用します。デフォルト値:8001
注記デフォルトポートまたは割り当てられたポートが既に使用されている場合は、別のポートが自動的に選択されます。ポートが利用可能であることを確認し、詳細についてはログをチェックします。
-
org.uberfire.nio.git.ssh.cert.dir
: ローカルの証明書が保存される.security
ディレクトリーの場所。デフォルト: 作業ディレクトリー。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.passphrase
: SCP スタイルの URL (例:git@github.com:user/repository.git
) を持つ Git リポジトリーのクローンを作成する場合に、オペレーティングシステムの公開キーストアにアクセスするためのパスフレーズ。 -
org.uberfire.nio.git.ssh.algorithm
: SSH で使用されるアルゴリズム。デフォルト値:RSA
-
org.uberfire.nio.git.ssh.ciphers
: コンマ区切りの暗号化の文字列。利用可能な暗号化はaes128-ctr
、aes192-ctr
、aes256-ctr
、arcfour128
、arcfour256
、aes192-cbc
、aes256-cbc
です。このプロパティーを使用しない場合は、すべての暗号化が読み込まれます。 org.uberfire.nio.git.ssh.macs
: コンマ区切りのメッセージ認証コード (MAC) の文字列。利用可能な MAC はhmac-md5
、hmac-md5-96
、hmac-sha1
、hmac-sha1-96
、hmac-sha2-256
、hmac-sha2-512
です。このプロパティーを使用しない場合は、すべての MAC が読み込まれます。注記RSA、または DSA 以外のアルゴリズムを使う場合は、Bouncy Castle JCE ライブラリーを使用するようにアプリケーションサーバーを設定します。
-
org.uberfire.metadata.index.dir
: Lucene の.index
ディレクトリーが保存される場所。デフォルト値: 作業ディレクトリー -
org.uberfire.ldap.regex.role_mapper
: LDAP プリンシパル名をアプリケーションのロール名にマッピングするのに使用する regex パターン。プリンシパルの値がロール名に一致する場合はアプリケーションのロール名に置き換えられるため、変数ロールはパターンの一部でなければならない点に注意してください。 -
org.uberfire.sys.repo.monitor.disabled
: 設定モニターを無効にします。無効にした場合の影響を正しく理解していない場合は、無効にしないでください。デフォルト値:false
-
org.uberfire.secure.key
: パスワードの暗号化で使用するパスワード。デフォルト値:org.uberfire.admin
-
org.uberfire.secure.alg
: パスワードの暗号化で使用する暗号化アルゴリズム。デフォルト値:PBEWithMD5AndDES
-
org.uberfire.domain
: uberfire が使用するセキュリティードメイン名。デフォルト値:ApplicationRealm
-
org.guvnor.m2repo.dir
: Maven リポジトリーディレクトリーが保存される場所。デフォルト値:<working-directory>/repositories/kie
-
org.guvnor.project.gav.check.disabled
: グループ ID、アーティファクト ID、およびバージョン (GAV) のチェックを無効にします。デフォルト値:false
-
org.kie.build.disable-project-explorer
: Project Explorer で選択したプロジェクトの自動ビルドを無効にします。デフォルト値:false
-
org.kie.verification.disable-dtable-realtime-verification
: デシジョンテーブルのリアルタイム確認および検証を無効にします。デフォルト値:false
。 -
org.kie.server.controller
: Process Automation Manager コントローラーへの接続に使用される URL (例:ws://localhost:8080/business-central/websocket/controller
) -
org.kie.server.user
: Process Automation Manager コントローラーから Process Server ノードへの接続時に使用するユーザー名。このプロパティーは、この Business Central システムを Process Automation Manager コントローラーとして使用する場合に限り必要になります。 -
org.kie.server.pwd
: Process Automation Manager コントローラーから Process Server ノードに接続する際に使用するパスワード。このプロパティーは、この Business Central システムを Process Automation Manager コントローラーとして使用する場合に限り必要になります。 kie.maven.offline.force
: Maven のオフライン動作を強制します。true に設定すると、オンラインの依存関係解決が無効になります。デフォルト値:false
注記このプロパティーは、Business Central にのみ使用してください。他のコンポーネントとランタイム環境を共有する場合は、設定を分離して、Business Central にだけ適用してください。
-
org.uberfire.gzip.enable
:GzipFilter
圧縮フィルターで Gzip の圧縮を有効にするか、または無効にします。デフォルト値:true
-
org.kie.workbench.profile
: Business Central プロファイルを選択します。許容値は、FULL
またはPLANNER_AND_RULES
です。プリフィックスFULL_
で、プロファイルを設定し、管理者設定にこのプロファイルの設定を表示されないようにします。デフォルト値:FULL
-
org.appformer.m2repo.url
: Business Central は依存関係を検索する時に、Maven リポジトリーのデフォルトの場所を使用します。デフォルト値は、http://localhost:8080/business-central/maven2
など、Business Central 内の Maven リポジトリーを参照します。このプロパティーは、Business Central が起動する前に設定してください。デフォルト値: 内部のm2
リポジトリーへのファイルパス -
appformer.ssh.keystore
: クラス名を指定して Business Central で使用する、カスタムの SSH キーストアを定義します。このプロパティーが指定されていない場合はデフォルトの SSH キーストアを使用します。 -
appformer.ssh.keys.storage.folder
: デフォルトの SSH キーストアを使用する場合にこのプロパティーはユーザーの SSH 公開鍵の保存フォルダーを定義します。このプロパティーが指定されていない場合には、この公開鍵は Business Central の.security
フォルダーに保存されます。 -
appformer.experimental.features
: 実験的機能のフレームワークを有効にします。デフォルト値:false
-
org.kie.demo
: GitHub 外部へのデモアプリケーションのクローン作成を有効にします。 -
org.kie.workbench.controller
: Process Automation Manager コントローラーとの接続に使用する URL。例:ws://localhost:8080/kie-server-controller/websocket/controller
-
org.kie.workbench.controller.user
: Process Automation Manager コントローラーのユーザー。デフォルト値:kieserver
-
org.kie.workbench.controller.pwd
: Process Automation Manager コントローラーのパスワード。デフォルト値:kieserver1!
-
org.kie.workbench.controller.token
: Process Automation Manager コントローラーとの接続に使用するトークン文字列 -
kie.keystore.keyStoreURL
: Java Cryptography Extension KeyStore (JCEKS) の読み込みに使用する URL。例:file:///home/kie/keystores/keystore.jceks.
-
kie.keystore.keyStorePwd
: JCEKS に使用するパスワード -
kie.keystore.key.ctrl.alias
: デフォルトの REST Process Automation Manager コントローラーに使用するキーのエイリアス -
kie.keystore.key.ctrl.pwd
: デフォルトの REST Process Automation Manager コントローラーのエイリアスのパスワード -
org.jbpm.wb.forms.renderer.ext
: Business Central と Process Server のフォームのレンダリングを切り替えます。デフォルトでは、フォームのレンダリングは Business Central が行います。デフォルト値:false
-
org.jbpm.wb.forms.renderer.name
: Business Central と Process Server のレンダリングフォームを切り替えることができます。デフォルト値:workbench
第12章 Red Hat Process Automation Manager の Maven 設定およびリポジトリー
Red Hat Process Automation Manager プロジェクトの作成時に、Business Central は Business Central 用に設定された Maven リポジトリーを使用します。Maven project object model (POM) ファイル (pom.xml
) を変更することで、Maven グローバルまたはユーザー設定を使用し、すべての Red Hat Process Automation Manager プロジェクトに対して Red Hat Process Automation Manager の公開リポジトリーから依存関係を取得するように指示できます。また、Business Central と Process Server が外部の Maven リポジトリーを使用するか、Maven のミラーを準備してオフラインで使用できるように設定できます。
Red Hat Process Automation Manager のパッケージ化およびデプロイメントのオプションに関する詳細は、『Packaging and deploying a Red Hat Process Automation Manager project』を参照してください。
12.1. Red Hat Process Automation Manager の Maven 依存関係の追加
Red Hat Process Automation Manager プロジェクトで適切な Maven 依存関係を使用するには、プロジェクトの pom.xml
ファイルに Red Hat Business Automation の BOM (bill of materials) ファイルを追加します。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用されます。BOM ファイルを追加すると、提供される Maven リポジトリーから、推移的依存関係の適切なバージョンがプロジェクトに含められます。
Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) についての詳細情報は、「What is the mapping between Red Hat Process Automation Manager and the Maven library version?」を参照してください。
手順
Red Hat Business Automation BOM を
pom.xml
ファイルで宣言します。<dependencyManagement> <dependencies> <dependency> <groupId>com.redhat.ba</groupId> <artifactId>ba-platform-bom</artifactId> <version>7.6.0.redhat-00002</version> <type>pom</type> <scope>import</scope> </dependency> </dependencies> </dependencyManagement> <dependencies> <!-- Your dependencies --> </dependencies>
-
<dependencies>
タグでお使いのプロジェクトに必要な依存関係を宣言します。製品の BOM をプロジェクトにインポートしたら、ユーザー向け製品依存関係のバージョンが定義されるため、<dependency>
要素のサブ要素<version>
を指定する必要はありません。ただし、<dependency>
要素を使用して、プロジェクトで使用する依存関係を宣言する必要があります。 Business Central に作成されない標準のプロジェクトでは、お使いのプロジェクトに必要な依存関係をすべて指定します。Business Central に作成するプロジェクトでは、基本的なデシジョンエンジンとプロセスエンジンの依存関係が Business Central に自動的に提供されます。
標準的な Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、使用する機能に応じて、以下の依存関係を宣言します。
埋め込みプロセスエンジン依存関係
<!-- Public KIE API --> <dependency> <groupId>org.kie</groupId> <artifactId>kie-api</artifactId> </dependency> <!-- Core dependencies for process engine --> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-flow</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-flow-builder</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-bpmn2</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-runtime-manager</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-persistence-jpa</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-query-jpa</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-audit</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-kie-services</artifactId> </dependency> <!-- Dependency needed for default WorkItemHandler implementations. --> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-workitems-core</artifactId> </dependency> <!-- Logging dependency. You can use any logging framework compatible with slf4j. --> <dependency> <groupId>ch.qos.logback</groupId> <artifactId>logback-classic</artifactId> <version>${logback.version}</version> </dependency>
CDI を使用する Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、通常、以下の依存関係を宣言します。
CDI が有効化されたプロセスエンジンの依存関係
<dependency> <groupId>org.kie</groupId> <artifactId>kie-api</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-kie-services</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.jbpm</groupId> <artifactId>jbpm-services-cdi</artifactId> </dependency>
標準的な Red Hat Process Automation Manager プロジェクトでは、以下の依存関係を宣言します。
埋め込みデシジョンエンジン依存関係
<dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-compiler</artifactId> </dependency> <!-- Dependency for persistence support. --> <dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-persistence-jpa</artifactId> </dependency> <!-- Dependencies for decision tables, templates, and scorecards. For other assets, declare org.drools:business-central-models-* dependencies. --> <dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-decisiontables</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-templates</artifactId> </dependency> <dependency> <groupId>org.drools</groupId> <artifactId>drools-scorecards</artifactId> </dependency> <!-- Dependency for loading KJARs from a Maven repository using KieScanner. --> <dependency> <groupId>org.kie</groupId> <artifactId>kie-ci</artifactId> </dependency>
Process Server を使用するには、以下の依存関係を宣言します。
クライアントアプリケーションの Process Server 依存関係
<dependency> <groupId>org.kie.server</groupId> <artifactId>kie-server-client</artifactId> </dependency>
Red Hat Process Automation Manager にリモートクライアントを作成するには、以下の依存関係を宣言します。
クライアントの依存関係
<dependency> <groupId>org.uberfire</groupId> <artifactId>uberfire-rest-client</artifactId> </dependency>
ルール、プロセス定義など、アセットを含む JAR ファイルを作成する場合は、お使いの Maven プロジェクトのパッケージングの種類を
kjar
とし、org.kie:kie-maven-plugin
を使用して、<project>
要素に置かれたkjar
パッケージングタイプを処理します。以下の例の${kie.version}
は、「What is the mapping between Red Hat Process Automation Manager and the Maven library version?」に記載されている Maven ライブラリーのバージョンです。<packaging>kjar</packaging> <build> <plugins> <plugin> <groupId>org.kie</groupId> <artifactId>kie-maven-plugin</artifactId> <version>${kie.version}</version> <extensions>true</extensions> </plugin> </plugins> </build>
12.2. Business Central および Process Server への外部 Maven リポジトリーの設定
Business Central および Process Server が、内部のリポジトリーではなく、Nexus や Artifactory などの外部の Maven リポジトリーを使用するように設定できます。このように設定することで、Business Central と Process Server は、外部の Maven リポジトリーで管理されているアーティファクトにアクセスしてダウンロードできます。
Red Hat OpenShift Container Platform のオーサリング環境向けに外部の Maven リポジトリーを設定する方法については、以下のドキュメントを参照してください。
前提条件
- Business Central および Process Server がインストールされている。インストールオプションは『Planning a Red Hat Process Automation Manager installation』を参照してください。
手順
-
外部リポジトリーの接続およびアクセスの詳細が含まれる Maven
settings.xml
ファイルを作成します。settings.xml
ファイルの詳細は Maven の 『Settings Reference』を参照してください。 -
既知の場所 (例:
/opt/custom-config/settings.xml
) にファイルを保存します。 -
Red Hat Process Automation Manager インストールディレクトリーで、
standalone-full.xml
ファイルに移動します。たとえば、Red Hat Process Automation Manager に Red Hat JBoss EAP インストールを使用する場合は$EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml
に移動します。 standalone-full.xml
の<system-properties>
タグで、kie.maven.settings.custom
プロパティーにsettings.xml
ファイルのフルパス名を設定します。以下は例を示しています。
<property name="kie.maven.settings.custom" value="/opt/custom-config/settings.xml"/>
- Business Central および Process Server を起動します。
次のステップ
KJAR アーティファクトとして外部の Maven リポジトリーにエクスポートまたはプッシュする Business Central のプロジェクトごとに、プロジェクトの pom.xml
ファイルにリポジトリーの情報を追加する必要があります。詳細は、『Packaging and deploying a Red Hat Process Automation Manager project』を参照してください。
12.3. オフラインで使用する Maven ミラーリポジトリーの用意
公開インターネットへの送信アクセスが、Red Hat Process Automation Manager のデプロイメントに設定されていない場合には、必要なアーティファクトすべてのミラーが含まれる Maven リポジトリーを用意して、このリポジトリーを使用できるようにする必要があります。
Red Hat Process Automation Manager デプロイメントがインターネットに接続されている場合には、この手順を実行する必要はありません。
前提条件
- 公開インターネットへの送信アクセスが設定されているコンピューターが利用できる。
手順
公開インターネットに送信アクセスができるコンピューターで、以下のアクションを実行します。
- 最新版の Offliner tool をダウンロードします。
-
Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページから、利用可能な
rhpam-7.6.0-offliner.txt
の製品配信可能ファイルをダウンロードします。 以下のコマンドを入力して、Offliner ツールを使用し、必要なアーティファクトをダウンロードします。
java -jar offliner-<version>.jar -r https://maven.repository.redhat.com/ga/ -r https://repo1.maven.org/maven2/ -d /home/user/temp rhpam-7.6.0-offliner.txt
/home/user/temp
は空の一時ディレクトリーに、<version>
はダウンロードした Offliner ツールのバージョンに置き換えます。ダウンロードにはかなり時間がかかる可能性があります。
Business Central 外でサービスを開発し、追加の依存関係がある場合には、ミラーリポジトリーにその依存関係を追加します。サービスを Maven プロジェクトとして作成している場合には、以下の手順を使用すると、これらの依存関係を自動的に準備できます。公開インターネットへの送信接続のあるコンピューターで、この手順を実行します。
-
ローカルの Maven キャッシュディレクトリー (
~/.m2/repository
) のバックアップを作成して、ディレクトリーを削除します。 -
mvn clean install
コマンドを使用してプロジェクトのソースをビルドします。 すべてのプロジェクトで以下のコマンドを入力し、Maven を使用してプロジェクトで生成したすべてのアーティファクトのランタイムの依存関係をすべてダウンロードするようにします。
mvn -e -DskipTests dependency:go-offline -f /path/to/project/pom.xml --batch-mode -Djava.net.preferIPv4Stack=true
/path/to/project/pom.xml
は、プロジェクトのpom.xml
ファイルへの正しいパスに置き換えます。-
ローカルの Maven キャッシュディレクトリー (
~/.m2/repository
) のコンテンツを、使用中の一時ディレクトリーにコピーします。
-
ローカルの Maven キャッシュディレクトリー (
- 一時ディレクトリーのコンテンツを、Red Hat Process Automation Manager をデプロイしたコンピューターのディレクトリーにコピーします。このディレクトリーがオフラインの Maven ミラーリポジトリーになります。
-
「Business Central および Process Server への外部 Maven リポジトリーの設定」の説明に従い、Red Hat Process Automation Manager デプロイメント向けに、
settings.xml
ファイルを作成して設定します。 settings.xml
ファイルで以下を変更します。-
<profile>
タグの下で、<repositories>
または<pluginRepositores>
タグがない場合には、必要に応じてこれらのタグを追加します。 <repositories>
の下に、以下のシーケンスを追加します。<repository> <id>offline-repository</id> <url>file:///path/to/repo</url> <releases> <enabled>true</enabled> </releases> <snapshots> <enabled>false</enabled> </snapshots> </repository>
/path/to/repo
は、ローカルの Maven ミラーリポジトリーのディレクトリーに対する完全パスに置き換えます。<pluginRepositories>
の下に、以下のシーケンスを追加します。<repository> <id>offline-plugin-repository</id> <url>file:///path/to/repo</url> <releases> <enabled>true</enabled> </releases> <snapshots> <enabled>false</enabled> </snapshots> </repository>
/path/to/repo
は、ローカルの Maven ミラーリポジトリーのディレクトリーに対する完全パスに置き換えます。
-
-
Business Central の
kie.maven.offline.force
プロパティーをtrue
に設定します。Business Central のプロパティー設定に関する説明は、「Business Central のシステムプロパティー」を参照してください。
第13章 Git リポジトリーからのプロジェクトのインポート
Git は分散バージョンの管理システムであり、リビジョンをコミットオブジェクトとして実装します。変更をリポジトリーに保存すると、Git リポジトリーに新規コミットオブジェクトが作成されます。
Business Central は Git を使用してプロジェクトデータ (ルールやプロセスなどのアセットを含む) を格納します。Business Central でプロジェクトを作成すると、Business Central に埋め込まれている Git リポジトリーに追加されます。他の Git リポジトリーにプロジェクトがある場合は、Business Central スペースから、そのプロジェクトを Business Central の Git リポジトリーにインポートできます。
前提条件
- Red Hat Process Automation Manager プロジェクトが外部の Git リポジトリーに存在している。
- 外部の Git リポジトリーへの読み取りアクセスに必要な認証情報がある。
手順
- Business Central で Menu → Design → Projects の順にクリックします。
- プロジェクトをインポートするスペースを選択または作成します。デフォルトのスペースは mySpace です。
- 画面右側の縦に並んだ 3 つの点をクリックし、Import Project を選択します。
- Import Project ウィンドウに、インポートするプロジェクトが含まれる Git リポジトリーの URL および認証情報を入力し、Import をクリックします。プロジェクトが Business Central の Git リポジトリーに追加され、現在のスペースで利用できるようになります。
第14章 Business Central のカスタマイズ
Business Central ログインページおよびアプリケーションヘッダーをカスタマイズできます。
14.1. Business Central ログインページのカスタマイズ
Business Central ログインページで、企業のロゴおよびプロジェクトロゴをカスタマイズできます。
手順
- Red Hat JBoss EAP を起動し、Web ブラウザーで Business Central を開きます。
-
PNG 形式のイメージを、Red Hat Process Automation Manager インストールの
EAP_HOME/standalone/deployments/business-central.war/img/
ディレクトリーにコピーします。 -
EAP_HOME/standalone/deployments/business-central.war/img/
ディレクトリーで、既存のlogin-screen-logo.png
ファイルを移動するか名前を変更します。 -
PNG ファイル
login-screen-logo.png
の名前を変更します。 -
User name および Password フィールドに表示されるプロジェクトロゴを変更するには、デフォルトの画像
RHPAM_Logo.svg
を新しい SVG ファイルに置き換えます。 - ログインページを強制的に完全に再読込みし、キャッシュを消去して変更を表示します。たとえば、Linux および Windows の多くの Web ブラウザーでは、Ctrl+F5 を押します。
14.2. Business Central アプリケーションヘッダーのカスタマイズ
Business Central アプリケーションヘッダーをカスタマイズできます。
手順
- Red Hat JBoss EAP を起動し、Web ブラウザーで Business Central を開き、お使いのユーザー認証情報でログインします。
-
SVG 形式の新しいアプリケーションヘッダー画像を、Red Hat Process Automation Manager システムの
EAP_HOME/standalone/deployments/business-central.war/banner/
ディレクトリーにコピーします。 -
テキストエディターで
EAP_HOME/standalone/deployments/business-central.war/banner/banner.html
ファイルを開きます。 <img>
タグのlogo.svg
を、新しいイメージ:admin-and-config/ のファイル名に置き換えます。<img src="banner/logo.svg"/>
- ログインページを強制的に完全に再読込みし、キャッシュを消去して変更を表示します。たとえば、Linux および Windows の多くの Web ブラウザーでは、Ctrl+F5 を押します。
第15章 LDAP と SSL の統合
Red Hat Process Automation Manager を使用して、RH-SSO を介して LDAP および SSL を統合できます。詳細は『Red Hat Single Sign-On Server Administration Guide』を参照してください。
第16章 関連資料
第17章 次のステップ
付録A バージョン情報
本書の最終更新日: 2019 年 10 月 31 日 (木)