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Red Hat Process Automation Manager プロジェクトのパッケージ化およびデプロイ

Red Hat Process Automation Manager 7.2

Red Hat Customer Content Services

概要

本書は、Red Hat Process Automation Manager 7.2 でプロジェクトをパッケージ化し、デプロイする方法を説明します。

前書き

ビジネスルール開発者は、Red Hat Process Automation Manager に作成したサービスの使用を開始するために、開発した Red Hat Process Automation Manager プロジェクトを Process Server にビルドしてデプロイする必要があります。プロジェクトの開発およびデプロイメントには、Business Central、独立した Maven プロジェクト、Java アプリケーション、もしくは複数のプラットフォームを組み合わせて使用できます。たとえば、Business Central のプロジェクトを開発して、Process Server REST API を使用してデプロイしたり、Business Central で設定した Maven にプロジェクトを開発して、Business Central を使用してデプロイしたりできます。

前提条件/事前作業

デプロイするプロジェクトを開発してテストしている。Business Central プロジェクトの場合は、テストシナリオを使用してプロジェクトのアセットをテストすることを検討してください。『テストシナリオを使用したデシジョンサービスのテスト』などを参照してください。

第1章 Red Hat Process Automation Manager プロジェクトパッケージ

Red Hat Process Automation Manager プロジェクトには、Red Hat Process Automation Manager で開発するビジネスアセットが含まれます。Red Hat Process Automation Manager の各プロジェクトは、ナレッジ JAR (KJAR) ファイルとしてパッケージングされますが、その際には プロジェクトのビルド、環境などの情報が含まれる Maven プロジェクトオブジェクトモデルファイル (pom.xml)、プロジェクトのアセットに対する KIE ベースおよび KIE セッションの設定が含まれる KIE モジュール記述子ファイル (kmodule.xml) などの設定ファイルが使用されます。KJAR ファイルから、パッケージ化した KJAR ファイルを、デシジョンサービス、プロセスアプリケーション、その他のデプロイ可能なアセット (総称して サービス) を実行する Process Server にデプロイします。このようなサービスは、ランタイム時に、インスタンス化した KIE コンテナー、または デプロイメントユニット を介して使用されます。プロジェクトの KJAR ファイルは Maven リポジトリーに保存され、GroupIdArtifactId、および Version (GAV) の 3 つの値で識別されます。この Version 値は、デプロイする可能性がある新しい全バージョンに対して一意である必要があります。(KJAR ファイルを含む) アーティファクトを識別するには、3 つの GAV 値がすべて必要になります。

Business Central のプロジェクトは、プロジェクトをビルドしてデプロイする際に自動的にパッケージ化されます。Business Central 以外のプロジェクト (独立した Maven プロジェクト、Java アプリケーションのプロジェクトなど) をビルドしてデプロイする場合は、追加した kmodule.xml ファイルに KIE モジュール記述子設定を追加するか、Java アプリケーションに直接指定する必要があります。

第2章 Business Central でのプロジェクトデプロイメント

Business Central を使用してビジネスアセットおよびサービスを開発し、プロジェクトデプロイメントに設定した Process Server を管理できます。プロジェクトを開発する際に、Business Central にプロジェクトをビルドして、Process Server に自動的にデプロイできます。自動デプロイメントを有効にするために、Business Central には Maven リポジトリーが組み込まれています。Business Central から、ビルドしてデプロイしておいたサービスおよびプロジェクトバージョンを含むデプロイメントユニット (KIE コンテナー) を起動、停止、または削除できます。

(MenuDeployExecution Servers で) 複数の Process Server を同じ Business Central インスタンスに接続して、複数のサーバー設定にグループ分けすることもできます。同じサーバー設定に属するサーバーは同じサービスを実行しますが、別のサーバー設定の別のプロジェクト、または別のバージョンのプロジェクトをデプロイすることもできます。

たとえば、Test 設定のテストサーバーと、Production 設定の実稼働サーバーを使用できます。ビジネスアセットとサービスをプロジェクトに開発し、Test サーバー設定にプロジェクトをデプロイしてから、十分にテストしたプロジェクトのバージョンを Production サーバー設定にデプロイできます。このとき、プロジェクトの開発を継続するには、プロジェクト設定でバージョンを変更します。これにより、組み込み Maven リポジトリーで、新しいバージョンと古いバージョンが別のアーティファクトと見なされるため、Test サーバー設定に新しいバージョンをデプロイし、Production サーバー設定で古いバージョンを実行し続けることができます。このデプロイメントプロセスは単純ですが、重要な制約があります。とりわけ、アクセス制御は十分ではなく、プロジェクトを実稼働環境に直接デプロイできてしまいます。

重要

Business Central を使用して、Process Server を別のサーバー設定に移動することはできません。サーバーの設定名を変更するには、サーバーの設定ファイルを変更する必要があります。

2.1. Business Central に接続するように Process Server の設定

Process Server を Red Hat Process Automation Manager 環境に設定していない場合、または Red Hat Process Automation Manager 環境に Process Server を追加する必要がある場合は、Process Server を設定して Business Central に接続する必要があります。

注記

Red Hat OpenShift Container Platform に Process Server をデプロイする場合は、『Red Hat OpenShift Container Platform への Red Hat Process Automation Manager 管理サーバー環境のデプロイメント』で、Business Central に接続する設定手順を参照してください。

前提条件/事前作業

Process Server がインストールされている。インストールオプションは『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。

手順

  1. Red Hat Process Automation Manager インストールディレクトリーで、standalone-full.xml ファイルに移動します。たとえば、Red Hat Process Automation Manager に Red Hat JBoss EAP インストールを使用する場合は $EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml に移動します。
  2. standalone-full.xml を開き、<system-properties> タグの下に、以下のプロパティーを設定します。

    • org.kie.server.controller.user: Business Central にログインするユーザーのユーザー名。
    • org.kie.server.controller.pwd: Business Central にログインするユーザーのパスワード。
    • org.kie.server.controller: Business Central の API に接続する URL。通常、URL は http://<centralhost>:<centralport>/business-central/rest/controller です。<centralhost><centralport> はそれぞれ Business Central のホスト名とポートになります。Business Central を OpenShift にデプロイしている場合は、URL から business-central/ を削除します。
    • org.kie.server.location: Process Server の API に接続する URL。通常、URL は http://<serverhost>:<serverport>/kie-server/services/rest/server (<serverhost> および <serverport> はそれぞれ Process Server のホスト名およびポート) になります。
    • org.kie.server.id: サーバー設定の名前。このサーバー設定が Business Central に存在しない場合は、Process Server が Business Central に接続する時に自動的に作成されます。

    例:

    <property name="org.kie.server.controller.user" value="central_user"/>
    <property name="org.kie.server.controller.password" value="central_password"/>
    <property name="org.kie.server.controller" value="http://central.example.com:8080/business-central/rest/controller"/>
    <property name="org.kie.server.location" value="http://kieserver.example.com:8080/kie-server/services/rest/server"/>
    <property name="org.kie.server.id" value="production-servers"/>
  3. Process Server を起動または再起動します。

2.2. Business Central および Process Server への外部 Maven リポジトリーの設定

組み込みリポジトリーの代わりに、Nexus などの外部 Maven リポジトリーを使用するように Business Central および Process Server を設定できます。この場合、Business Central でプロジェクトをビルドする際に、ビルドしたプロジェクトの全 KJAR ファイルがこの外部リポジトリーにプッシュされます。統合プロセスを実装する場合に、必要に応じてリポジトリーからこのファイルを処理し、Business Central または Process Server REST API を使用して KJAR ファイルをデプロイできます。

前提条件/事前作業

Business Central および Process Server がインストールされている。インストールオプションは『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。

手順

  1. 外部リポジトリーの接続およびアクセスの詳細が含まれる Maven settings.xml ファイルを作成します。settings.xml ファイルの詳細は Maven の 「Settings Reference」を参照してください。
  2. 既知の場所 (例: /opt/custom-config/settings.xml) にファイルを保存します。
  3. Red Hat Process Automation Manager インストールディレクトリーで、standalone-full.xml ファイルに移動します。たとえば、Red Hat Process Automation Manager に Red Hat JBoss EAP インストールを使用する場合は $EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xml に移動します。
  4. standalone-full.xml<system-properties> タグで、kie.maven.settings.custom プロパティーに settings.xml ファイルのフルパス名を設定します。

    以下に例を示します。

    <property name="kie.maven.settings.custom" value="/opt/custom-config/settings.xml"/>
  5. Business Central および Process Server を起動または再起動します。

2.3. Business Central へのプロジェクトのビルドおよびデプロイメント

プロジェクトを作成したら、Business Central でプロジェクトをビルドして、設定した Process Server にデプロイできます。プロジェクトをビルドしてデプロイする際に、Business Central のプロジェクトは、必要なすべてのコンポーネントとともに KJAR として自動的にパッケージ化されます。

手順

  1. Business Central で、MenuDesignProjects に移動して、プロジェクト名をクリックします。
  2. 右上にある Deploy をクリックして、プロジェクトをビルドしてデプロイします。

    注記

    Process Server にプロジェクトをデプロイせずにコンパイルするには、Build をクリックします。

    Business Central に Process Server を 1 つだけ接続する場合、または接続したすべての Process Server が同じサーバー設定にある場合は、デプロイメントユニット (KIE コンテナー) にあるプロジェクトのサービスが自動的に起動します。

    複数のサーバー設定が利用できる場合は、サーバーとデプロイメントの詳細の入力を求めるデプロイメントダイアログが Business Central に表示されます。

  3. デプロイメントダイアログが表示されたら、以下の値を確認または設定します。

    • Deployment Unit Id / Deployment Unit Alias: Process Server でサービスを実行しているデプロイメントユニット (KIE コンテナー) の名前およびエイリアスを確認します。通常は、この設定を変更する必要はありません。
    • Server Configuration: このプロジェクトをデプロイするサーバー設定を選択します。後で、プロジェクトを再ビルドしなくても、設定したその他のサーバーにデプロイできます。
    • Start Deployment Unit?: このボックスを選択してデプロイメントユニット (KIE コンテナー) を起動するか、選択を解除して、サービスがサーバーにデプロイしても起動しないようにします。

2.4. Business Central のデプロイメントユニット

プロジェクトのサービスが、設定した Process Server のインスタンス化された KIE コンテナー、または デプロイメントユニット を介してランタイム時に使用されます。Business Central にプロジェクトをビルドおよびデプロイすると、設定されたサーバーにデプロイメントユニットが自動的に作成されます。必要に応じて、Business Central にデプロイメントユニットを起動、停止、または削除できます。ビルドされているプロジェクトから追加デプロイメントユニットを作成したり、Business Central に設定した既存または新しい Process Server のデプロイメントユニットを起動したりすることもできます。

2.4.1. Business Central でのデプロイメントユニットの作成

お使いの Red Hat Process Automation Manager にはすでにデプロイメントユニットが 1 つ以上あるはずですが、ない場合は、Business Central にビルドされているプロジェクトからデプロイメントユニットを作成できます。

前提条件/事前作業

新しいデプロイメントユニットを作成するプロジェクトが Business Central にビルドされている。

手順

  1. Business Central で MenuDeployExecution servers に移動します。
  2. Server Configurations の下で既存の設定を選択するか、New Server Configuration をクリックして新しい設定を作成します。
  3. Deployment Units の下で Add Deployment Unit をクリックします。
  4. ウィンドウのテーブルで GAV を選択し、GAV の横にある Select を選択して、デプロイメントユニットのデータフィールドを追加します。
  5. Start Deployment Unit? ボックスを選択してサービスを直ちに起動するか、選択を解除して後で起動します。
  6. Finish をクリックします。

    サービスに新しいデプロイメントユニットが作成され、このサーバー設定で指定した Process Server に置かれました。Start Deployment Unit? を選択した場合は、サービスが起動します。

2.4.2. Business Central のデプロイメントユニットの起動、停止、および削除

デプロイメントユニットを起動したら、デプロイメントユニットのサービスが利用できるようになります。Business Central に Process Server を 1 つだけ接続する場合、または接続したすべての Process Server が同じサーバー設定にある場合は、デプロイメントユニットでサービスが自動的に起動します。複数のサーバー設定が利用可能な場合は、デプロイメント時に、サーバーとデプロイメントの詳細を指定して、デプロイメントユニットを起動するように求められます。ただし、必要に応じていつでも手動で Business Central でデプロイメントユニットを起動、停止、または削除して、デプロイしたサービスを管理できます。

手順

  1. Business Central で MenuDeployExecution servers に移動します。
  2. Server Configurations の下で、設定を選択します。
  3. Deployment Units の下で、デプロイメントユニットを選択します。
  4. 右上の StartStop、または Remove をクリックします。実行中のデプロイメントユニットを削除する場合は、停止してから削除します。

2.5. Business Central プロジェクトの GAV 値の編集

GroupIdArtifactId、および Version (GAV) 値は、Maven リポジトリーのプロジェクトを識別します。Business Central と Process Server が同じファイルシステムにあり、同じ Maven リポジトリーを使用する場合は、新しいバージョンのプロジェクトをビルドするたびに、リポジトリーでプロジェクトが自動的に更新されます。ただし、Business Central と Process Server が別のファイルシステムにあり、ローカルの Maven リポジトリーをそれぞれ使用している場合は、新しいバージョンのプロジェクトでプロジェクトの GAV 値 (通常はバージョン) を更新し、古いバージョンと新しいバージョンのプロジェクトが別のアーティファクトとして表示されるようにします。

注記

開発目的の場合に限り、プロジェクトバージョンに SNAPSHOT 接尾辞を追加して、Maven ポリシーに従って新しいスナップショットの更新を取得できるようにすることもできます。実稼働環境に SNAPSHOT 接尾辞を使用しないでください。

プロジェクトの Settings 画面に GAV 値を設定できます。

手順

  1. Business Central で、MenuDesignProjects に移動して、プロジェクト名をクリックします。
  2. プロジェクトの Settings タブをクリックします。
  3. 必要に応じて、General SettingsGroup ID フィールド、 Artifact IDフィールド、Version フィールドを修正します。プロジェクトをデプロイし、新しいバージョンを開発中の場合は、通常はバージョン番号を変更する必要があります。

    注記

    開発目的の場合に限り、プロジェクトバージョンに SNAPSHOT 接尾辞を追加して、Maven ポリシーに従って新しいスナップショットの更新を取得できるようにすることもできます。実稼働環境に SNAPSHOT 接尾辞を使用しないでください。

  4. Save をクリックして終了します。

2.6. Business Central における重複した GAV の検出

Business Central のすべての Maven リポジトリーで、GroupIdArtifactIdVersion (GAV) の各値が重複しているかどうかが確認されます。GAV が重複していると、実行された操作が取り消されます。

重複した GAV の検出は、以下の操作を実行するたびに実行されます。

  • プロジェクトのプロジェクト定義の保存。
  • pom.xml ファイルの保存。
  • プロジェクトのインストール、ビルド、またはデプロイメント。

以下の Maven リポジトリーで重複の GAV が確認されます。

  • pom.xml ファイルの <repositories> 要素および <distributionManagement> 要素で指定されたリポジトリー。
  • Maven の settings.xml 設定ファイルに指定されたリポジトリー。

2.6.1. Business Central における重複した GAV 検出設定の管理

admin ロールを持つ Business Central ユーザーは、プロジェクトで GroupId 値、ArtifactId 値、Version 値 (GAV) が重複しているかどうかを確認するリポジトリーの一覧を修正できます。

手順

  1. Business Central で、MenuDesignProjects に移動して、プロジェクト名をクリックします。
  2. プロジェクトの Settings タブをクリックし、Validation をクリックしてリポジトリーの一覧を開きます。
  3. 一覧表示したリポジトリーオプションの中から選択するか選択を解除して、重複した GAV の検出を有効または無効にします。

    今後、重複した GAV の報告は、検証を有効にしたリポジトリーに対してのみ行われます。

    注記

    この機能を無効にするには、システムの起動時に Business Central のorg.guvnor.project.gav.check.disabled システムプロパティーを true に設定します。

    $ ~/EAP_HOME/bin/standalone.sh -c standalone-full.xml
    -Dorg.guvnor.project.gav.check.disabled=true

第3章 Business Central を使用しないプロジェクトデプロイメント

Business Central インターフェースにプロジェクトを開発およびデプロイする代わりに、独立した Maven プロジェクトまたは独自の Java アプリケーションを使用して、Red Hat Process Automation Manager プロジェクトを開発し、KIE コンテナー (デプロイメントユニット) のプロジェクトを、設定した Process Server にデプロイします。Process Server REST API を使用して、ビルドおよびデプロイしたサービスおよびプロジェクトバージョンを含む KIE コンテナーを起動、停止、または削除できます。このような柔軟性により、引き続き既存のアプリケーションのワークフローを使用して、Red Hat Process Automation Manager 機能を使用するビジネスアセットを開発できます。

Business Central のプロジェクトは、プロジェクトをビルドしてデプロイする際に自動的にパッケージ化されます。Business Central 以外のプロジェクト (独立した Maven プロジェクト、Java アプリケーションのプロジェクトなど) をビルドしてデプロイする場合は、追加した kmodule.xml ファイルに KIE モジュール記述子設定を追加するか、Java アプリケーションに直接指定する必要があります。

3.1. KIE モジュール記述子ファイルの設定

KIE モジュールは、追加メタデータファイル META-INF/kmodule.xml を持つ Maven プロジェクトまたはモジュールです。Red Hat Process Automation Manager プロジェクトを適切にパッケージングしてデプロイするには kmodule.xml ファイルが必要になります。この kmodule.xml ファイルは、プロジェクトのアセットの KIE ベースおよび KIE セッション設定を定義する KIE モジュール記述子ファイルです。KIE ベースには、Red Hat Process Automation Manager のルール、プロセス、その他のビジネスアセットのすべてが含まれるリポジトリーですが、ランタイムデータは含まれません。KIE セッションは、ランタイムデータを保存および実行し、 kmodule.xml ファイルに KIE セッションを定義した場合は KIE ベース、または KIE コンテナーから直接作成されます。

Business Central 以外のプロジェクト (独立した Maven プロジェクト、Java アプリケーションのプロジェクトなど) を作成する場合は、追加した kmodule.xml ファイルに KIE モジュール記述子設定を指定するか、Java アプリケーションに直接指定することでプロジェクトをビルドしてデプロイします。

手順

  1. プロジェクトの ~/resources/META-INF ディレクトリーに、最低でも以下の内容を含む kmodule.xml メタデータを作成します。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <kmodule xmlns="http://www.drools.org/xsd/kmodule">
    </kmodule>

    プロジェクトの resources パスで見つかったすべてのファイルを含むデフォルトの KIE ベースを 1 つ作成するには、この空の kmodule.xml ファイルで十分です。デフォルトの KIE ベースには、ビルド時にアプリケーションに KIE コンテナーを作成する際に発生するデフォルト KIE セッションも 1 つ含まれます。

    以下は、より高度な kmodule.xml ファイルの例です。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <kmodule xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="http://www.drools.org/xsd/kmodule">
      <configuration>
          <property key="drools.evaluator.supersetOf" value="org.mycompany.SupersetOfEvaluatorDefinition"/>
      </configuration>
      <kbase name="KBase1" default="true" eventProcessingMode="cloud" equalsBehavior="equality" declarativeAgenda="enabled" packages="org.domain.pkg1">
        <ksession name="KSession1_1" type="stateful" default="true" />
        <ksession name="KSession1_2" type="stateful" default="true" beliefSystem="jtms" />
      </kbase>
      <kbase name="KBase2" default="false" eventProcessingMode="stream" equalsBehavior="equality" declarativeAgenda="enabled" packages="org.domain.pkg2, org.domain.pkg3" includes="KBase1">
        <ksession name="KSession2_1" type="stateless" default="true" clockType="realtime">
          <fileLogger file="debugInfo" threaded="true" interval="10" />
          <workItemHandlers>
            <workItemHandler name="name" type="new org.domain.WorkItemHandler()" />
          </workItemHandlers>
          <listeners>
            <ruleRuntimeEventListener type="org.domain.RuleRuntimeListener" />
            <agendaEventListener type="org.domain.FirstAgendaListener" />
            <agendaEventListener type="org.domain.SecondAgendaListener" />
            <processEventListener type="org.domain.ProcessListener" />
          </listeners>
        </ksession>
      </kbase>
    </kmodule>

    この例は、KIE ベースを 2 つ定義します。ルールアセットの特定の パッケージ は両方 KIE ベースに含まれます。このようにパッケージを指定した場合は、指定したパッケージを反映するディレクトリー構造にルールファイルを整理する必要があります。KIE ベース KBase1 から 2 つの KIE セッションをインスタンス化し、KBase2 から KIE セッションを 1 つインスタンス化します。KBase2 の KIE セッションは ステートレス な KIE セッションですが、これは 1 つ前の KIE セッションで呼び出されたデータ (1 つ前のセッションの状態) が、セッションの呼び出しと呼び出しの間で破棄されることを示しています。また、その KIE セッションには、ファイル (またはコンソール) ロガー、WorkItemHandler、サポートされる 3 種類のリスナー (ruleRuntimeEventListeneragendaEventListener、および processEventListener) も指定されます。<configuration> 要素は、kmodule.xml ファイルをさらにカスタマイズするのに使用できる任意のプロパティーを定義します。

    プロジェクトに kmodule.xml ファイルを手動で追加する代わりに、Java アプリケーションの KieModuleModel インスタンスを使用するか、プログラムで kmodule.xml ファイルを作成し、KIE ベースおよび KIE セッションを定義し、KIE 仮想ファイルシステム KieFileSystem に、プロジェクトのリソースをすべて追加します。

    プログラムを使用して kmodule.xml を作成し、KieFileSystem に追加

    import org.kie.api.KieServices;
    import org.kie.api.builder.model.KieModuleModel;
    import org.kie.api.builder.model.KieBaseModel;
    import org.kie.api.builder.model.KieSessionModel;
    import org.kie.api.builder.KieFileSystem;
    
    KieServices kieServices = KieServices.Factory.get();
    KieModuleModel kieModuleModel = kieServices.newKieModuleModel();
    
    KieBaseModel kieBaseModel1 = kieModuleModel.newKieBaseModel("KBase1")
      .setDefault(true)
      .setEqualsBehavior(EqualityBehaviorOption.EQUALITY)
      .setEventProcessingMode(EventProcessingOption.STREAM);
    
    KieSessionModel ksessionModel1 = kieBaseModel1.newKieSessionModel("KSession1_1")
      .setDefault(true)
      .setType(KieSessionModel.KieSessionType.STATEFUL)
      .setClockType(ClockTypeOption.get("realtime"));
    
    KieFileSystem kfs = kieServices.newKieFileSystem();
    kfs.writeKModuleXML(kieModuleModel.toXML());

  2. 手動またはプログラムで kmodule.xml ファイルをプロジェクトに設定したら、設定を検証する KIE コンテナーから KIE ベースおよび KIE セッションを取得します。

    KieServices kieServices = KieServices.Factory.get();
    KieContainer kContainer = kieServices.getKieClasspathContainer();
    
    KieBase kBase1 = kContainer.getKieBase("KBase1");
    KieSession kieSession1 = kContainer.newKieSession("KSession1_1"),
        kieSession2 = kContainer.newKieSession("KSession1_2");
    
    KieBase kBase2 = kContainer.getKieBase("KBase2");
    StatelessKieSession kieSession3 = kContainer.newStatelessKieSession("KSession2_1");

    kmodule.xml ファイルに、KieBase または KieSessiondefault="true" と設定している場合は、先ほどの kmodule.xml 例のように、名前を渡さずに KIE コンテナーから取得できます。

    KieContainer kContainer = ...
    
    KieBase kBase1 = kContainer.getKieBase();
    KieSession kieSession1 = kContainer.newKieSession(),
        kieSession2 = kContainer.newKieSession();
    
    KieBase kBase2 = kContainer.getKieBase();
    StatelessKieSession kieSession3 = kContainer.newStatelessKieSession();

kmodule.xml ファイルの詳細は、Red Hat Process Automation Manager [VERSION] Source Distribution ZIP ファイルを Red Hat カスタマーポータル から取得し、$FILE_HOME/rhpam-$VERSION-sources/kie-api-parent-$VERSION/kie-api/src/main/resources/org/kie/api/ に保存してある XML スキーマ kmodule.xsd を参照してください。

3.1.1. KIE モジュール設定のプロパティー

プロジェクトにおいて、KIE モジュール記述子ファイル (kmodule.xml) の任意の <configuration> 要素は、プロパティーの キー および ペアを定義し、kmodule.xml ファイルをさらにカスタマイズするのに使用できます。

kmodule.xml ファイルの設定プロパティーの例

<kmodule>
  ...
  <configuration>
    <property key="drools.dialect.default" value="java"/>
    ...
  </configuration>
  ...
</kmodule>

以下は、プロジェクトの KIE モジュール記述子ファイル (kmodule.xml) でサポートされる <configuration> プロパティーのキーおよび値です。

drools.dialect.default

デフォルトの Drools 方言を設定します。

サポートされる値: javamvel

<property key="drools.dialect.default"
  value="java"/>
drools.accumulate.function.$FUNCTION

指定した関数名に累積関数を実装するクラスのリンク。プロセスエンジンにカスタムの累積関数を追加できます。

<property key="drools.accumulate.function.hyperMax"
  value="org.drools.custom.HyperMaxAccumulate"/>
drools.evaluator.$EVALUATION

プロセスエンジンにカスタムのエバリュエーターを追加できるように、指定したエバリュエーター名にエバリュエーター定義を実装するクラスをリンクします。エバリュエーターは、カスタムオペレーターと類似しています。

<property key="drools.evaluator.soundslike"
  value="org.drools.core.base.evaluators.SoundslikeEvaluatorsDefinition"/>
drools.dump.dir

Red Hat Process Automation Manager の dump/log ディレクトリーにパスを設定します。

<property key="drools.dump.dir"
  value="$DIR_PATH/dump/log"/>
drools.defaultPackageName

プロジェクトのビジネスアセットにデフォルトパッケージを設定します。

<property key="drools.defaultPackageName"
  value="org.domain.pkg1"/>
drools.parser.processStringEscapes

文字列のエスケープ機能を設定します。このプロパティーを false に設定すると、\n 文字が改行文字として解釈されません。

サポートされる値: true (デフォルト)、false

<property key="drools.parser.processStringEscapes"
  value="true"/>
drools.kbuilder.severity.$DUPLICATE

KIE ベースがビルドされたときに報告される重複したルール、プロセス、または関数のインスタンスの重大度を設定します。たとえば、duplicateRuleERROR に設定すると、KIE ベースのビルド時に検出された重複ルールに対してエラーが生成されます。

サポートされるキー接尾辞: duplicateRuleduplicateProcessduplicateFunction

サポートされる値: INFOWARNINGERROR

<property key="drools.kbuilder.severity.duplicateRule"
  value="ERROR"/>
drools.propertySpecific

プロセスエンジンのプロパティー反応を設定します。

サポートされる値: DISABLEDALLOWEDALWAYS

<property key="drools.propertySpecific"
  value="ALLOWED"/>
drools.lang.level

DRL 言語レベルを設定します。

サポートされる値: DRL5DRL6DRL6_STRICT (デフォルト)

<property key="drools.lang.level"
  value="DRL_STRICT"/>

3.1.2. KIE モジュールでサポートされる KIE ベース属性

KIE ベースは、プロジェクトの KIE モジュール記述子ファイル (kmodule.xml) を定義するリポジトリーで、Red Hat Process Automation Manager のルール、プロセス、その他のビジネスアセットが含まれます。kmodule.xml ファイルで KIE ベースを定義した場合は、特定の属性および値を指定して、KIE ベース設定をさらにカスタマイズできます。

kmodule.xml ファイルの KIE ベース設定例

<kmodule>
  ...
  <kbase name="KBase2" default="false" eventProcessingMode="stream" equalsBehavior="equality" declarativeAgenda="enabled" packages="org.domain.pkg2, org.domain.pkg3" includes="KBase1">
    ...
  </kbase>
  ...
</kmodule>

以下は、プロジェクトの KIE モジュール記述ファイル (kmodule.xml) でサポートされる kbase 属性および値です。

表3.1 KIE モジュールでサポートされる KIE ベース属性

属性サポートされている値説明

name

すべての名前

KieContainer から KieBase を取得する名前を定義します。この属性は必須です。

includes

KIE モジュールのその他の KIE ベースオブジェクトのコンマ区切り一覧

この KIE ベースに追加するその他の KIE ベースオブジェクトとアーティファクトを定義します。モジュールの pom.xml ファイルに依存関係として宣言している場合は、KIE ベースを複数の KIE モジュールに追加できます。

packages

KIE ベースに追加するパッケージのコンマ区切りの一覧

デフォルト値: all

(ルールやプロセスなど) この KIE ベースに追加するアーティファクトのパッケージを定義します。デフォルトでは、~/resources ディレクトリーのすべてのアーティファクトは KIE ベースに含まれます。この属性は、コンパイルしたアーティファクトの数を制限できます。この属性に指定した一覧に含まれるパッケージだけがコンパイルされます。

default

truefalse

デフォルト値: false

KIE ベースは、モジュールのデフォルトの KIE ベースで、名前を渡さずに KIE コンテナーから作成できます。各モジュールにはデフォルトの KIE ベースを 1 つだけ指定できます。

equalsBehavior

identityequality

デフォルト値: identity

新しいファクトが作業メモリーに挿入された場合の Red Hat Process Automation Manager の動作を定義します。identity に設定した場合は、同じオブジェクトが作業メモリーに存在する場合を除いて、常に新しい FactHandle が作成されます。equality に設定した場合は、equals() メソッドにより、新たに挿入したオブジェクトが既存のファクトと同一でないと判断された場合に限り、新しい FactHandle が作成されます。

eventProcessingMode

cloudstream

デフォルト値: cloud

イベントが KIE ベースで処理される方法を指定します。このプロパティーを cloud に設定すると、KIE ベースはイベントを通常のファクトとして扱います。stream に設定すると、イベントに対する一時的な推論が可能になります。

declarativeAgenda

disabledenabled

デフォルト値: disabled

宣言型アジェンダが有効かどうかを指定します。

3.1.3. KIE モジュールでサポートされる KIE セッション属性

KIE セッションがランタイムデータを保存および実行し、プロジェクトの KIE モジュール記述子ファイル (kmodule.xml) で KIE セッションを定義した場合は KIE ベース、または KIE コンテナーから直接作成されます。KIE ベースおよび KIE セッションを kmodule.xml ファイルに定義すると、特定の属性および値を指定して、KIE セッション設定をさらにカスタマイズできます。

kmodule.xml ファイルの KIE セッション設定例

<kmodule>
  ...
  <kbase>
    ...
    <ksession name="KSession2_1" type="stateless" default="true" clockType="realtime">
    ...
  </kbase>
  ...
</kmodule>

以下は、プロジェクトの KIE モジュール記述子ファイル (kmodule.xml) でサポートされている ksession 属性および値です。

表3.2 KIE モジュールでサポートされる KIE セッション属性

属性サポートされている値説明

name

すべての名前

KieContainer から KieSession を取得する名前を定義します。この属性は必須です。

type

statefulstateless

デフォルト値: stateful

KIE セッションの呼び出しと呼び出しの間にデータを保持 (stateful) するか、破棄 (stateless) するかを指定します。stateful に設定したセッションでは、作業メモリーを繰り返し使用できますが、stateless に設定したセッションでは、通常、アセットを 1 回だけ実行するために使用されます。stateless セッションは、新しいファクトが追加、更新、または削除され、ルールが実行されるたびに変更するナレッジの状態を保存します。stateless セッションの実行には、ルール実行など、以前のアクションに関する情報はありません。

default

truefalse

デフォルト値: false

KIE セッションをモジュールのデフォルトセッションにし、名前を渡さずに KIE コンテナーから作成できるようにするかどうかを指定します。各モジュールにはデフォルトの KIE セッションを 1 つだけ指定できます。

clockType

realtimepseudo

デフォルト値: realtime

イベントのタイムスタンプをシステムクロック、または疑似クロックから割り当てられるかどうかを指定します。このクロックは、一時的なルールをテストするユニットで特に便利です。

beliefSystem

simplejtmsdefeasible

デフォルト値: simple

KIE セッションが使用する信念システムの種類を定義します。信念システムは、ナレッジ (ファクト) から事実を推測します。たとえば、後ほどプロセスエンジンから削除される別のファクトに基づいて新しいファクトが挿入されると、システムは、新たに挿入されたファクトも削除する必要があると判断します。

3.2. Red Hat Process Automation Manager プロジェクトの Maven でのパッケージ化およびデプロイ

Business Central 以外の Maven プロジェクトを、設定した Process Server にデプロイする場合は、プロジェクトの pom.xml ファイルを編集して、プロジェクトを KJAR ファイルとしてパッケージ化し、プロジェクトのアセットに対する KIE ベースおよび KIE セッションの設定が含まれる kmodule.xml ファイルを追加します。

前提条件/事前作業

  • Red Hat Process Automation Manager ビジネスアセットを含む Maven 化したプロジェクトがある。
  • Process Server がインストールされており、kie-server ユーザーアクセスが設定されている。インストールオプションは『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。

手順

  1. Maven プロジェクトの pom.xml ファイルで、パッケージタイプを kjar に設定し、kie-maven-plugin ビルドコンポーネントを追加します。

    <packaging>kjar</packaging>
    ...
    <build>
      <plugins>
        <plugin>
          <groupId>org.kie</groupId>
          <artifactId>kie-maven-plugin</artifactId>
          <version>${rhpam.version}</version>
          <extensions>true</extensions>
        </plugin>
      </plugins>
    </build>

    kjar パッケージングタイプは、kie-maven-plugin コンポーネントをアクティブにして、アーティファクトリソースを検証してプリコンパイルします。<version> は、プロジェクトで現在使用される Red Hat Process Automation Manager の Maven アーティファクトのバージョン (例: 7.14.0.Final-redhat-00004) で、デプロイメントに Maven プロジェクトを適切にパッケージがするのに必要です。

    注記

    個別の依存関係に対して Red Hat Process Automation Manager <version> を指定するのではなく、Red Hat Business Automation 部品表 (BOM) の依存関係をプロジェクトの pom.xml ファイルに追加することを検討してください。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用します。BOM ファイルを追加すると、指定の Maven リポジトリーからの一時的な依存関係の内、正しいバージョンが、このプロジェクトに追加されます。

    BOM 依存関係の例:

    <dependency>
      <groupId>com.redhat.ba</groupId>
      <artifactId>ba-platform-bom</artifactId>
      <version>7.2.0.GA-redhat-00004</version>
      <scope>import</scope>
      <type>pom</type>
    </dependency>

    Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) についての詳細情報は、「What is the mapping between Red Hat Process Automation Manager and the Maven library version?」を参照してください。

  2. 以下の依存関係を pom.xml ファイルに追加して、ルールアセットから実行可能なルールモデルを生成します。

    • drools-canonical-model: Red Hat Process Automation Manager から独立するルールセットモデルの実行可能な正規表現を有効にします。
    • drools-model-compiler: デシジョンエンジンで Red Hat Process Automation Manager の内部データ構造に実行可能なモデルをコンパイルします。
    <dependency>
      <groupId>org.drools</groupId>
      <artifactId>drools-canonical-model</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>
    
    <dependency>
      <groupId>org.drools</groupId>
      <artifactId>drools-model-compiler</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>

    実行可能ルールモデルは埋め込み可能なモデルで、ビルド時に実行するルールセットの Java ベース表記を提供します。実行可能モデルは Red Hat Process Automation Manager の標準アセットパッケージングの代わりとなるもので、より効率的です。KIE コンテナーと KIE ベースの作成がより迅速にでき、DRL (Drools Rule Language) ファイルリストや他の Red Hat Process Automation Manager アセットが多い場合は、特に有効です。

    実行可能なルールモデルの詳細は、『DRL ルールを使用したデシジョンサービスの作成』を参照してください。

    プロジェクト内にある DMN アセットの Decision Model and Notation (DMN) 実行可能モデルを有効にするには (該当する場合)、pom.xml ファイルに kie-dmn-core の依存関係も追加します。

    <dependency>
      <groupId>org.kie</groupId>
      <artifactId>kie-dmn-core</artifactId>
      <scope>provided</scope>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>
  3. Maven プロジェクトの ~/resources ディレクトリーに、最低でも以下の内容を含む META-INF/kmodule.xml メタデータファイルを作成します。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <kmodule xmlns="http://www.drools.org/xsd/kmodule">
    </kmodule>

    この kmodule.xml ファイルは、すべての Red Hat Process Automation Manager プロジェクトに必要な KIE モジュール記述子です。KIE モジュールを使用して、1 つ以上の KIE ベースを定義し、各 KIE ベースに 1 つ以上の KIE セッションを定義します。

    kmodule.xml 設定の詳細は「KIE モジュール記述子ファイルの設定」を参照してください。

  4. Maven プロジェクトの関連リソースで、.java クラスを設定して KIE コンテナーおよび KIE セッションを作成して、KIE ベースをロードします。

    import org.kie.api.KieServices;
    import org.kie.api.runtime.KieContainer;
    import org.kie.api.runtime.KieSession;
    
    public void testApp() {
    
      // Load the KIE base:
      KieServices ks = KieServices.Factory.get();
      KieContainer kContainer = ks.getKieClasspathContainer();
      KieSession kSession = kContainer.newKieSession();
    
    }

    この例では、KIE コンテナーは、testApp プロジェクトのクラスパスからビルドしたファイルを読み込みます。KieServices API を使用すれば、KIE ビルド設定およびランタイム設定のすべてにアクセスできます。

    プロジェクトの ReleaseIdKieServices API に渡して KIE コンテナーを作成することもできます。ReleaseId は、プロジェクトの pom.xml ファイルの GroupId 値、ArtifactId 値、Version 値 (GAV) から生成します。

    import org.kie.api.KieServices;
    import org.kie.api.runtime.KieContainer;
    import org.kie.api.runtime.KieSession;
    
    public void testApp() {
    
      // Identify the project in the local repository:
      ReleaseId rid = new ReleaseId();
      rid.setGroupId("com.sample");
      rid.setArtifactId("my-app");
      rid.setVersion("1.0.0");
    
      // Load the KIE base:
      KieServices ks = KieServices.Factory.get();
      KieContainer kContainer = ks.newKieContainer(rid);
      KieSession kSession = kContainer.newKieSession();
    
    }
  5. コマンドターミナルで Maven プロジェクトディレクトリーに移動して、以下のコマンドを実行し、実行可能なモデルからプロジェクトをビルドします。

    mvn clean install -DgenerateModel=<VALUE>

    ルールアセットが実行可能なルールでビルドされるように、-DgenerateModel=<VALUE> プロパティーで、プロジェクトが DRL ベースの KJAR ではなく、モデルベースの KJAR としてビルドできるようにします。

    <VALUE> は、3 つの値のいずれかに置き換えます。

    • YES: オリジナルプロジェクトの DRL ファイルに対応する実行可能なモデルを生成し、生成した KJAR から DRL ファイルを除外します。
    • WITHDRL: オリジナルプロジェクトの DRL ファイルに対応する実行可能なモデルを生成し、文書化の目的で、生成した KJAR に DRL ファイルを追加します (KIE ベースはいずれの場合でも実行可能なモデルからビルドされます)。
    • NO: 実行可能なモデルは生成されません。

    ビルドコマンドの例:

    mvn clean install -DgenerateModel=YES

    DMN 実行可能なモデルの場合には、以下のコマンドを実行します。

    mvn clean install -DgenerateDMNModel=YES

    ビルドに失敗したら、コマンドラインのエラーメッセージに記載されている問題に対応し、ビルドに成功するまでファイルの妥当性確認を行います。

  6. プロジェクトをローカルで正常にビルドしてテストした後に、プロジェクトをリモートの Maven リポジトリーにデプロイします。

    mvn deploy

3.3. Red Hat Process Automation Manager プロジェクトの Java アプリケーションでのパッケージ化およびデプロイ

お使いの Java アプリケーションから、設定した Process Server にプロジェクトをデプロイする場合は、KieModuleModel インスタンスを使用して kmodule.xml ファイルをプログラムで作成して KIE ベースおよび KIE セッションを定義し、プロジェクトのすべてのリソースを、KIE 仮想ファイルシステム KieFileSystem に追加します。

前提条件/事前作業

  • Red Hat Process Automation Manager ビジネスアセットを含む Java アプリケーションがある。
  • Process Server がインストールされており、kie-server ユーザーアクセスが設定されている。インストールオプションは『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。

手順

  1. クライアントアプリケーションで、Java プロジェクトの関連のクラスパスに、以下の依存関係を追加して、ルールアセットから実行可能なルールモデルを生成します。

    • drools-canonical-model: Red Hat Process Automation Manager から独立するルールセットモデルの実行可能な正規表現を有効にします。
    • drools-model-compiler: デシジョンエンジンで Red Hat Process Automation Manager の内部データ構造に実行可能なモデルをコンパイルします。
    <dependency>
      <groupId>org.drools</groupId>
      <artifactId>drools-canonical-model</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>
    
    <dependency>
      <groupId>org.drools</groupId>
      <artifactId>drools-model-compiler</artifactId>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>

    実行可能ルールモデルは埋め込み可能なモデルで、ビルド時に実行するルールセットの Java ベース表記を提供します。実行可能モデルは Red Hat Process Automation Manager の標準アセットパッケージングの代わりとなるもので、より効率的です。KIE コンテナーと KIE ベースの作成がより迅速にでき、DRL (Drools Rule Language) ファイルリストや他の Red Hat Process Automation Manager アセットが多い場合は、特に有効です。

    実行可能なルールモデルの詳細は、『DRL ルールを使用したデシジョンサービスの作成』を参照してください。

    プロジェクト内にある DMN アセットの Decision Model and Notation (DMN) 実行可能モデルを有効にするには (該当する場合)、pom.xml ファイルに kie-dmn-core の依存関係も追加します。

    <dependency>
      <groupId>org.kie</groupId>
      <artifactId>kie-dmn-core</artifactId>
      <scope>provided</scope>
      <version>${rhpam.version}</version>
    </dependency>

    <version> は、プロジェクトで現在使用する Red Hat Process Automation Manager の Maven アーティファクトバージョンです (例: 7.14.0.Final-redhat-00004)。

    注記

    個別の依存関係に対して Red Hat Process Automation Manager <version> を指定するのではなく、Red Hat Business Automation 部品表 (BOM) の依存関係をプロジェクトの pom.xml ファイルに追加することを検討してください。Red Hat Business Automation BOM は、Red Hat Decision Manager と Red Hat Process Automation Manager の両方に適用します。BOM ファイルを追加すると、指定の Maven リポジトリーからの一時的な依存関係の内、正しいバージョンが、このプロジェクトに追加されます。

    BOM 依存関係の例:

    <dependency>
      <groupId>com.redhat.ba</groupId>
      <artifactId>ba-platform-bom</artifactId>
      <version>7.2.0.GA-redhat-00004</version>
      <scope>import</scope>
      <type>pom</type>
    </dependency>

    Red Hat Business Automation BOM (Bill of Materials) についての詳細情報は、「What is the mapping between Red Hat Process Automation Manager and the Maven library version?」を参照してください。

  2. KieServices API を使用して、必要な KIE ベースおよび KIE セッションを持つ KieModuleModel インスタンスを作成します。KieServices API を使用して、KIE ビルド設定およびランタイム設定にアクセスできます。KieModuleModel インスタンスは、プロジェクトの kmodule.xml ファイルを生成します。

    kmodule.xml 設定の詳細は「KIE モジュール記述子ファイルの設定」を参照してください。

  3. KieModuleModel インスタンスを XML に変換し、XML を KieFileSystem に追加します。

    プログラムを使用して kmodule.xml を作成し、KieFileSystem に追加

    import org.kie.api.KieServices;
    import org.kie.api.builder.model.KieModuleModel;
    import org.kie.api.builder.model.KieBaseModel;
    import org.kie.api.builder.model.KieSessionModel;
    import org.kie.api.builder.KieFileSystem;
    
      KieServices kieServices = KieServices.Factory.get();
      KieModuleModel kieModuleModel = kieServices.newKieModuleModel();
    
      KieBaseModel kieBaseModel1 = kieModuleModel.newKieBaseModel("KBase1")
        .setDefault(true)
        .setEqualsBehavior(EqualityBehaviorOption.EQUALITY)
        .setEventProcessingMode(EventProcessingOption.STREAM);
    
      KieSessionModel ksessionModel1 = kieBaseModel1.newKieSessionModel("KSession1")
        .setDefault(true)
        .setType(KieSessionModel.KieSessionType.STATEFUL)
        .setClockType(ClockTypeOption.get("realtime"));
    
      KieFileSystem kfs = kieServices.newKieFileSystem();
      kfs.writeKModuleXML(kieModuleModel.toXML());

  4. プロジェクトで使用する残りの Red Hat Process Automation Manager アセットをすべて KieFileSystem インスタンスに追加します。アーティファクトは、Maven プロジェクトファイル構造に含まれる必要があります。

    import org.kie.api.builder.KieFileSystem;
    
      KieFileSystem kfs = ...
      kfs.write("src/main/resources/KBase1/ruleSet1.drl", stringContainingAValidDRL)
        .write("src/main/resources/dtable.xls",
          kieServices.getResources().newInputStreamResource(dtableFileStream));

    この例では、プロジェクトアセットは、String 変数および Resource インスタンスの両方として追加されます。Resource インスタンスは KieResources ファクトリーを使用して作成され、KieServices インスタンスにより提供されます。KieResources クラスは、InputStream オブジェクト、URL オブジェクト、および File オブジェクト、またはファイルシステムのパスを示す String を、KieFileSystem が管理する Resource インスタンスに変換する factory メソッドを提供します。

    プロジェクトのアーティファクトを KieFileSystem に追加する際に、ResourceType プロパティーを Resource オブジェクトに明示的に割り当てることもできます。

    import org.kie.api.builder.KieFileSystem;
    
      KieFileSystem kfs = ...
      kfs.write("src/main/resources/myDrl.txt",
        kieServices.getResources().newInputStreamResource(drlStream)
          .setResourceType(ResourceType.DRL));
  5. 実行可能なモデルから KieFileSystem のコンテンツをビルドするように、buildAll( ExecutableModelProject.class ) を指定して KieBuilder を使用し、KIE コンテナーを作成して、デプロイします。

    2import org.kie.api.KieServices;
    import org.kie.api.KieServices.Factory;
    import org.kie.api.builder.KieFileSystem;
    import org.kie.api.builder.KieBuilder;
    import org.kie.api.runtime.KieContainer;
    
      KieServices kieServices = KieServices.Factory.get();
      KieFileSystem kfs = ...
    
      KieBuilder kieBuilder = ks.newKieBuilder( kfs );
      // Build from an executable model
      kieBuilder.buildAll( ExecutableModelProject.class )
      assertEquals(0, kieBuilder.getResults().getMessages(Message.Level.ERROR).size());
    
      KieContainer kieContainer = kieServices
        .newKieContainer(kieServices.getRepository().getDefaultReleaseId());

    実行可能なモデルから KieFileSystem をビルドした後に、作成された KieSession は効率のあまりよくない mvel 式ではなく、lambda 式をもとにした制約を使用します。実行可能なモデルなしに、標準の手法でプロジェクトをビルドするには、buildAll() で引数を指定しないでください。

    ERROR ビルドは、プロジェクトのコンパイルに失敗し、KieModule が作成されず、KieRepository シングルトンに何も追加されないことを示しています。WARNING または INFO の結果は、プロジェクトのコンパイルが成功したことと、ビルドプロセスの詳細を示しています。

3.4. Process Server のサービスの起動

Business Central 以外の Maven または Java プロジェクトから Red Hat Process Automation Manager アセットをデプロイした場合は、Process Server REST API コールを使用して、KIE コンテナー (デプロイメントユニット) およびそのサービスを起動できます。Process Server REST API を使用して、デプロイメントの種類 (Business Central からのデプロイメントを含む) にかかわらずサービスを起動できますが、Business Central からデプロイしたプロジェクトは自動的に起動するか、Business Central インターフェース内で起動できます。

前提条件/事前作業

Process Server がインストールされており、kie-server ユーザーアクセスが設定されている。インストールオプションは『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。

手順

コマンドターミナルで以下の API 要求を実行し、Process Server の KIE コンテナーにサービスをロードして起動します。

$ curl --user "<username>:<password>" -H "Content-Type: application/json" -X PUT -d '{"container-id" : "<containerID>","release-id" : {"group-id" : "<groupID>","artifact-id" : "<artifactID>","version" : "<version>"}}' http://<serverhost>:<serverport>/kie-server/services/rest/server/containers/<containerID>

以下の値を置き換えてください。

  • <username><password>: kie-server ロールを持つユーザーのユーザー名およびパスワード。
  • <containerID>: KIE コンテナー (デプロイメントユニット) の識別子。ランダムの識別子を使用することもできますが、コマンドの URL およびデータの両方で同じものを使用する必要があります。
  • <groupID><artifactID><version>: プロジェクトの GAV 値。
  • <serverhost>: Process Server のホスト名 (Process Server と同じホストでコマンドを実行する場合は localhost)。
  • <serverport>: Process Server のポート番号。

例:

curl --user "rhpamAdmin:password@1" -H "Content-Type: application/json" -X PUT -d '{"container-id" : "kie1","release-id" : {"group-id" : "org.kie.server.testing","artifact-id" : "container-crud-tests1","version" : "2.1.0.GA"}}' http://localhost:39043/kie-server/services/rest/server/containers/kie1

3.5. Process Server のサービスの停止および削除

Business Central 以外の Maven または Java プロジェクトから Red Hat Process Automation Manager サービスを起動した場合は、Process Server REST API コールを使用して、サービスを含む KIE コンテナー (デプロイメントユニット) を停止して削除できます。Process Server REST API を使用して、デプロイメントの種類 (Business Central からのデプロイメントを含む) にかかわらずサービスを停止できますが、Business Central からのサービスは Business Central インターフェース内で停止できます。

前提条件/事前作業

Process Server がインストールされており、kie-server ユーザーアクセスが設定されている。インストールオプションは『Red Hat Process Automation Manager インストールの計画』を参照してください。

手順

コマンドターミナルで、以下の API 要求を実行して、Process Server のサービスで KIE コンテナーを停止および削除します。

$ curl --user "<username>:<password>" -X DELETE http://<serverhost>:<serverport>/kie-server/services/rest/server/containers/<containerID>

以下の値を置き換えてください。

  • <username><password>: kie-server ロールを持つユーザーのユーザー名およびパスワード。
  • <containerID>: KIE コンテナー (デプロイメントユニット) の識別子。ランダムの識別子を使用することもできますが、コマンドの URL およびデータの両方で同じものを使用する必要があります。
  • <serverhost>: Process Server のホスト名 (Process Server と同じホストでコマンドを実行する場合は localhost)。
  • <serverport>: Process Server のポート番号。

例:

curl --user "rhpamAdmin:password@1" -X DELETE http://localhost:39043/kie-server/services/rest/server/containers/kie1

第4章 関連資料

付録A バージョン情報

本ドキュメントの最終更新日: 2019 年 1 月 22 日 (火)

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