第62章 Red Hat Process Automation Manager のバージョン管理

Red Hat Process Automation Manager のバージョンには、メジャーリリース、マイナーリリース、およびパッチリリースのそれぞれの数字を組み合わせた Major.Minor.Patch という書式が使用されています (例: 7.11.1)。メジャーリリースが 7.x.x、マイナーリリースが 7.11.x、パッチリリースが 7.11.1 となります。メジャーリリースでは、大抵の場合はデータ移行が求められますが、マイナーリリースの更新やパッチの更新は、通常 Red Hat Process Automation Manager リリースアーティファクトで提供される更新ツールで管理されます。

以下は、Red Hat Process Automation Manager の一般的なリリースの種類になります。

メジャーリリースの移行

Red Hat Process Automation Manager のメジャーリリースには、非常に多くの機能強化、セキュリティー更新、バグ修正が含まれており、再設計された機能も含まれている可能性があります。Red Hat JBoss BPM Suite 6.4.x から Red Hat Process Automation Manager 7.0 など、メジャーリリースから別のメジャーリリースにアプリケーションを移行すると、通常データ移行が必要です。移行を容易にするために、Red Hat Process Automation Manager の新しいメジャーバーションで、自動化した移行ツールがしばしば提供されますが、特定のデータおよび設定の手動処理が必要となる可能性が高くなります。サポートされる移行パスは、製品のお知らせおよびドキュメントに指定されています。

たとえば、移行の方法については、Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 から Red Hat Process Automation Manager 7.0 への移行 を参照してください。

マイナーリリースのアップグレード

Red Hat Process Automation Manager のマイナーリリースには、機能拡張、セキュリティー更新、バグ修正が含まれます。Red Hat Process Automation Manager 7.10.x から 7.11 など、アプリケーションを別のマイナーリリースに移行する場合には、データの移行が必要な場合があります。大抵の場合は、Business Central、KIE Server、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーなど、Red Hat Process Automation Manager の特定コンポーネントの更新を容易にする自動更新ツールが Red Hat Process Automation Manager のパッチ更新と新規マイナーバージョンで提供されます。デシジョンエンジンやスタンドアロンの Business Central など、その他の Red Hat Process Automation Manager アーティファクトは、各マイナーリリースが含まれる新しいアーティファクトとしてリリースされるため、再インストールして更新を適用する必要があります。

新たなマイナーリリースにアップグレードする前に、お使いの Red Hat Process Automation Manager に最新のパッチ更新を適用し m マイナーリリースのアップグレードが成功するようにしてください。

パッチの更新

Red Hat Process Automation Manager のパッチの更新には、最新のセキュリティー更新、およびバグ修正が含まれます。予定されているパッチ更新には、製品のマイナーバージョンに対してすでにリリースされているパッチ更新がすべて含まれるため、更新を最新の状態にするために、パッチの更新を 1 つ 1 つ適用していく必要はありません。たとえば、Red Hat Process Automation Manager 7.10.0 または 7.10.1 は Red Hat Process Automation Manager 7.10.2 に更新できます。Red Hat Process Automation Manager で最適なパフォーマンスを得るためには、製品の更新が利用可能になるとすぐに適用する必要があります。また、Red Hat では既存製品の通常の更新サイクルとは別に、予定されていないパッチ更新がリリースされる場合があります。これには、特定の問題を修正するために Red Hat グローバルサポートサービス (GSS) によって提供されるセキュリティーまたはその他の更新が含まれる場合があり、累積的な更新ではない場合があります。

大抵の場合は、Business Central、KIE Server、ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーなど、Red Hat Process Automation Manager の特定コンポーネントの更新を容易にする自動更新ツールが Red Hat Process Automation Manager のパッチ更新と新規マイナーバージョンで提供されます。デシジョンエンジンやスタンドアロンの Business Central など、その他の Red Hat Process Automation Manager アーティファクトは、各マイナーリリースが含まれる新しいアーティファクトとしてリリースされるため、再インストールして更新を適用する必要があります。

リリース間での移行を最適に保ち、Red Hat Process Automation Manager ディストリビューションに最新の機能強化および修正が含まれるようにするには、製品リリースや更新が Red Hat カスタマーポータルで利用可能になった時点で、Red Hat Process Automation Manager に適用します。Red Hat カスタマーポータルで製品の通知を有効にすることも検討してください。

製品通知を有効にする方法は、63章Red Hat カスタマーポータルで Red Hat Process Automation Manager の通知の有効化 を参照してください。