47.4. IBM WebSphere Application Server へのシステムプロパティーの設定
KIE Server をデプロイする前に、IBM WebSphere Application Server に、本セクションに記載するシステムプロパティーを設定します。
手順
- WebSphere 統合ソリューションコンソールで、Servers → Server Types → IBM WebSphere Application Servers の順にクリックします。
- アプリケーションサーバーの一覧で、KIE Server をデプロイするサーバーを選択します。
Server Infrastructure で Java and Process Management → Process Definition をクリックします。
図47.2 WebSphere 設定ページ
Additional Properties で Java Virtual Machine をクリックします。
図47.3 プロセスの定義設定ページ
これにより、IBM WebSphere を起動するのに使用する JVM の設定プロパティーが開きます。
-
Initial heap size および Maximum heap size の両方を
2048
に設定し、Apply をクリックして Java Virtual Machine (JVM) メモリーサイズを増やします。KIE Server はこの値でテストされています。JVM メモリーサイズを増やさないと、KIE Server のデプロイ時に IBM WebSphere Application Server がフリーズするかエラーが発生します。 - Additional Properties で Custom Properties をクリックします。
New → Custom JVM Properties の順にクリックし、以下のプロパティーを IBM WebSphere に追加します。
表47.4 KIE Server のシステムプロパティー
名前 値 説明 kie.server.jms.queues.response
jms/KIE.SERVER.RESPONSE
KIE Server が使用する応答用の JMS キューの JNDI 名。
org.kie.server.domain
WSLogin
JMS の使用時にユーザーの認証に使用される JAAS
LoginContext
ドメイン。org.kie.server.persistence.ds
jdbc/jbpm
KIE Server のデータソースの JNDI 名。
org.kie.server.persistence.tm
org.hibernate.engine.transaction.jta.platform.internal.WebSphereJtaPlatform
Hibernate プロパティーを設定するためのトランザクションマネージャープラットフォーム。
org.kie.server.persistence.dialect
例:
org.hibernate.dialect.H2Dialect
使用する Hibernate 方言を指定します。データソースに従って設定します。
org.kie.executor.jms.queue
jms/KIE.SERVER.EXECUTOR
KIE Server へのジョブエグゼキューターの JMS キュー。
org.kie.executor.jms.cf
jms/cf/KIE.SERVER.EXECUTOR
KIE Server へのジョブエグゼキューターの JMS 接続ファクトリー。
org.kie.server.router
例:
http://localhost:9000
(オプション) クラスター化された KIE Server 環境で、アプリケーションサーバーがその一部である 1 つ以上の KIE Server ルーター (Smart Router) の URL を 1 つ以上指定します。
org.jboss.logging.provider
jdk
このプロパティーは、
CA SiteMinder TAI (SMTAI)
が環境にインストールされている場合にのみ必要になります。このプロパティーを使用すると、Dashbuilder でログを記録するために、Hibernate がlog4j
ではなく、JDK
を強制的に使用しようとします。CA SiteMinder TAI (SMTAI)
には古いバージョンのlog4j
が含まれており、これにより競合が生じます。- 保存 をクリックして、プライマリー設定への変更を保存します。