第10章 Red Hat Process Automation Manager とは

Red Hat Process Automation Manager は、ビジネスの自動化アプリケーションとマイクロサービスを作成する Red Hat ミドルウェアプラットフォームです。これにより、企業のビジネスユーザーと IT ユーザーが、ビジネスプロセスおよびポリシーを文書化、シミュレート、管理、自動化、およびモニターできます。ビジネスユーザーおよび IT ユーザーがより効果的に協力できるように設計されているため、ビジネスアプリケーションは簡単にすばやく変更できます。

Red Hat Process Automation Manager は、Business Central および KIE Server で設定されます。

  • KIE Server では、ルール、およびその他のアーティファクトが実行されます。これは、ルールをインスタンス化して実行し、計画の問題を解決するために使用されます。KIE Server はビジネスアセットのランタイム環境を提供し、アセットリポジトリー (ナレッジストア) に保存されたデータにアクセスします。
  • Business Central は、KIE Server が実行するビジネスルールを作成して管理するグラフィカルユーザーインターフェイスです。これにより、以下のタスクを実行できます。

    • ルール、プロセス、および関連アセットを作成、管理、および編集します。
    • 接続された KIE Server インスタンスおよびその KIE コンテナーを管理します (デプロイメントユニット)。
    • Business Central に接続した KIE Server インスタンスのプロセスおよびタスクに対してランタイム操作を実行します。

      Business Central は、スタンドアロンの JAR ファイルとしても使用できます。Business Central スタンドアロンの JAR ファイルとして使用して、アプリケーションサーバーにデプロイせずに Business Central を実行できます。

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (Red Hat JBoss EAP) 7.4 は、Java Enterprise Edition 8 (Java EE 8) の Full Profile 仕様および Web Profile 仕様の認定実装です。Red Hat JBoss EAP には、高可用性クラスターリング、メッセージング、分散キャッシングなどの機能に対する事前設定オプションが用意されています。ユーザーは、Red Hat JBoss EAP が提供するさまざまな API およびサービスを使用して、アプリケーションを開発、デプロイ、および実行することもできます。

本書では、Red Hat JBoss EAP 7.4 サーバーインスタンスに Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法を説明します。

他の環境への Red Hat Process Automation Manager のインストール方法に関する説明は、以下のドキュメントを参照してください。

サポートされるコンポーネントについては、以下のドキュメントを参照してください。