2.6. 外部データベースのカスタム KIE Server 拡張イメージのビルド

KIE Server に外部データベースサーバーを使用し、そのデータベースサーバーが MySQL または PostgreSQL 以外の場合は、環境をデプロイする前にこのサーバー用のドライバーを使用するカスタムの KIE Server 拡張イメージをビルドする必要があります。

このビルド手順の手順を完了して、次のデータベースサーバーのいずれかにドライバーを提供します。

  • Microsoft SQL Server
  • IBM DB2
  • Oracle データベース
  • Sybase

必要に応じて、この手順を使用して、以下のデータベースサーバーのいずれかに対応する新しいバージョンのドライバーをビルドできます。

  • MySQL
  • MariaDB
  • PostgreSQL

データベースサーバーのサポートされるバージョンについては、Red Hat Process Automation Manager 7 でサポートされる設定 を参照してください。

ビルド手順では、既存の KIE Server イメージを拡張するカスタム拡張イメージを作成します。このカスタム拡張イメージは OpenShift 環境にインポートしてから、EXTENSIONS_IMAGE パラメーターで参照する必要があります。

前提条件

  • oc コマンドを使用して OpenShift 環境にログインしている。OpenShift ユーザーには registry-viewer ロールが必要です。registry-viewer ロールの割り当てについての詳細は、OpenShift Container Platform 4.8 ドキュメント の Registry の章の Accessing the registry セクションを参照してください。
  • Oracle Database、IBM DB2、または Sybase の場合は、データベースサーバーベンダーから JDBC ドライバーをダウンロードしている。
  • 以下の必要なソフトウェアをインストールしている。

    • Docker: インストール手順は、Get Docker を参照してください。
    • CEKit バージョン 3.11.0 以降: インストール手順は、Installation を参照してください。
    • CEKit の以下のライブラリーおよび拡張機能。詳細は、Dependencies を参照してください。

      • docker: python3-docker パッケージまたは同様のパッケージで提供される。
      • docker-squash: python3-docker-squash または同様のパッケージで提供される。
      • behave: python3-behave パッケージまたは同様のパッケージで提供される。

手順

  1. IBM DB2、Oracle Database、または Sybase の場合、JDBC ドライバー JAR ファイルをローカルディレクトリーに指定します。
  2. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページから製品配信可能ファイル rhpam-7.12.0-openshift-templates.zip をダウンロードします。
  3. ファイルを展開し、コマンドラインを使用して解凍したファイルの templates/contrib/jdbc/cekit ディレクトリーに移動します。このディレクトリーには、カスタムビルドのソースコードが含まれます。
  4. データベースサーバーのタイプに応じて、以下のコマンドのいずれかを入力します。

    • Microsoft SQL Server の場合:

      make mssql
    • MySQL の場合:

      make mysql
    • PostgreSQL の場合:

      make postgresql
    • MariaDB の場合:

      make mariadb
    • IBM DB2 の場合:

      make db2 artifact=/tmp/db2jcc4.jar version=10.2

      このコマンドで、/tmp/db2jcc4.jar を IBM DB2 ドライバーのパス名に置き換え、10.2 をドライバーのバージョンに置き換えます。

    • Oracle Database の場合:

      make oracle artifact=/tmp/ojdbc7.jar version=7.0

      このコマンドで、/tmp/ojdbc7.jar を Oracle Database ドライバーのパス名に置き換え、7.0 をドライバーのバージョンに置き換えます。

    • Sybase の場合:

      make build sybase artifact=/tmp/jconn4-16.0_PL05.jar version=16.0_PL05

      このコマンドで、/tmp/jconn4-16.0_PL05.jar をダウンロードされた Sybase ドライバーのパス名に置き換え、16.0_PL05 をドライバーのバージョンに置き換えます。

      または、Sybase ドライバーのドライバークラスまたはドライバーの XA クラスを更新する必要がある場合は、以下のコマンドに DRIVER_CLASS 変数または DRIVER_XA_CLASS 変数を設定してください。

      export DRIVER_CLASS=another.class.Sybase && make sybase artifact=/tmp/jconn4-16.0_PL05.jar version=16.0_PL05
  5. 以下のコマンドを入力して、ローカルで利用可能な Docker イメージを一覧表示します。

    docker images

    ビルドされたイメージの名前 (例: jboss-kie-db2-extension-openshift-image) およびイメージのバージョンタグ (11.1.4.4 など (latest タグではない)) をメモします。

  6. OpenShift 環境のレジストリーに直接アクセスし、イメージをレジストリーにプッシュします。ユーザーパーミッションに応じて、イメージを openshift 名前空間またはプロジェクト名前空間にプッシュできます。レジストリーへのアクセスおよびイメージのプッシュの手順については、Red Hat OpenShift Container Platform 製品ドキュメントの Accessing registry directly from the cluster を参照してください。