Red Hat Process Automation Manager 7.10 リリースノート

Red Hat Process Automation Manager 7.10

概要

本書は、Red Hat Process Automation Manager 7.10 のリリースノートです。

前書き

本書では、Red Hat Process Automation Manager 7.10 の新機能、テクノロジープレビュー機能、既知の問題、および修正された問題を説明します。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、弊社の CTO である Chris Wright のメッセージ を参照してください。

1. 製品の概要

Red Hat Process Automation Manager は、ビジネスプロセス管理 (BPM)、ケース管理、ビジネスルール管理、リソースプランニングを組み合わせたオープンソースのビジネス自動化プラットフォームです。これにより、ビジネスおよび IT ユーザーは、ビジネスプロセス、ケース、およびビジネスルールの作成、管理、検証、およびデプロイメントを実現できます。

Red Hat Process Automation Manager は、すべてのリソースそ保存する集中リポジトリーを使用します。これにより、ビジネス全体で一貫性や透明性を維持し、監査を行えます。ビジネスユーザーは、IT 担当者のサポートを受けることなくビジネスロジックおよびビジネスプロセスを編集できます。

Red Hat Process Automation Manager 7.10 では安定性が増し、問題がいくつか修正され、新機能が加わっています。

Red Hat Process Automation Manager は Red Hat OpenShift Container Platform で完全にサポートされており、各種プラットフォームにインストールできます。

注記

Red Hat Process Automation Manager は、Java 8 以降が必要になります。

Red Hat Process Automation Manager のサポートポリシーの詳細は、「Release maintenance plan for Red Hat Decision Manager 7.x and Red Hat Process Automation Manager 7.x」を参照してください。

2. Red Hat Process Automation Manager の Kogito 製品化機能

Red Hat Process Automation Manager 7.10 は、グラフィカルモデラーを使用して Business Process Model and Notation (BPMN) プロセスモデルと、Decision Model and Notation (DMN) デシジョンモデルを設計するのに使用できる次の Kogito ベースのアプリケーションを提供します。

  • BPMN、DMN、およびテストシナリオエディターを含む VSCode 拡張機能
  • スタンドアロンの埋め込み可能な DMN エディターおよび BPMN エディター
  • スタンドアロンの埋め込み可能な DMN ビューアー

Red Hat Process Automation Manager をお持ちの場合は、新しいサブスクリプションを取得せずにこれらの新しいアプリケーションや拡張機能にアクセスできます。

2.1. 関連資料

3. 新機能

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.10 の新機能を説明します。

3.1. Business Central

3.1.1. DMN デザイナーでの DMN 1.1 および 1.3 のアセットのサポート

Business Central の DMN デザイナーを使用して、DMN 1.1 アセットおよび 1.3 アセットを表示できるようになりました。Business Central にインポートした DMN 1.1 モデルおよび 1.3 モデル (DMN 1.3 機能は含まれません) は、DMN デザイナーで開き、保存時に DMN 1.2 モデルに変換されます。詳細は、「DRL モデルを使用したデシジョンサービスの作成」を参照してください。

3.1.2. テストシナリオ

Business Central のテストシナリオデザイナーは、以下の新機能で利用できるようになりました。

  • Settings パネルから元に戻す操作およびやり直す操作を実行できます。また、Settings パネルから変更を保存するか、破棄すると、警告のポップアップが表示されます。
  • ルールベースのテストシナリオでは、以下の新しい Java クラスをデータオブジェクトとして使用できます。

    • LocalDateTime
    • LocalTime
    • BigDecimal
    • BigInteger
  • Byte クラス、Character クラス、Float クラス、Long クラス、Short クラス、LocalDateTime クラス、LocalTime クラス、BigDecimal クラス、および BigInteger クラスを使用して、データオブジェクトの一覧を作成および管理できます。

詳細は、『テストシナリオを使用したデシジョンサービスのテスト』を参照してください。

3.1.3. Decision Services の新しいパラメーター一覧

Red Hat Process Automation Manager 7.10 には、DMN エディタープロパティーパネルに新しい Decision Service details セクションが含まれています。これには、Input DataEncapsulated Decisions、および Output Decisions の読み取り専用一覧が含まれます。

詳細は、『デシジョンサービスのスタートガイド』および『DMN モデルを使用したデシジョンサービスの作成』を参照してください。

3.1.4. Dashbuilder Runtime

以下は、Dashbuilder ランタイム更新の概要になります。

  • Dashbuilder Runtime の Business Central からダッシュボードを自動的にデプロイできます。Business Central は、段階的なエクスポート機能を使用して Dashbuilder Runtime にリンクされています。データセットとページを選択できますが、ZIP ファイルをダウンロードする代わりに Open ボタンをクリックします。Open ボタンをクリックすると、選択したデータがエクスポートされ、Dashbuilder Runtime はモデルコンテンツを更新します。システムプロパティー dashbuilder.runtime.multidashbuilder.runtime.location、および dashbuilder.export.dir を使用してこの機能を有効にできます。

    詳細は、『Business Central 設定およびプロパティーの設定』を参照してください。

  • Dashbuilder Runtime にインポートされたダッシュボードにはデフォルトのページが含まれます。以下は、Dashbuilder Runtime のデフォルトページの更新です。

    • インポートされたダッシュボードが 1 ページのみで構成される場合、ページはデフォルトのページとして使用されます。
    • ページに index という名前が付けられていると、インデックスページがデフォルトのページとして使用されます。
    • その他の場合は、Dashbuilder Runtime の汎用ホームページがデフォルトのページとして使用されます。
  • Dashbuilder Runtime が、新しい heatmap コンポーネント機能で利用できるようになりました。heatmap コンポーネントをページに追加し、Dashbuilder Runtime にエクスポートできます。heatmap コンポーネントは、プロセスダイアグラムの heat 情報の表示に使用され、heatmap コンポーネントを使用してダッシュボードを作成、編集、およびビルドできます。heat 情報は、KIE Server データセットから取得します。

    詳細は、「カスタムダッシュボードウィジェットのビルド」を参照してください。

3.2. 新しいスタンドアロンの BPMN エディターおよび DMN エディター

Red Hat Process Automation Manager は、Business Process Model and Notation (BPMN) プロセスモデルと Decision Model and Notation (DMN) デシジョンモデルのスタンドアロンのエディターを提供するようになりました。スタンドアロンエディターは、Web アプリケーションに組み込まれた BPMN モデルおよび DMN モデルを表示して、作成できます。スタンドアロン BPMN エディターに対する読み取り専用モードは、Red Hat Process Automation Manager 7.10.0 ではサポートされません。

スタンドアロンのエディター自己完結型のライブラリーに分散され、エディターごとにオールインワンの JavaScript ファイルを提供します。JavaScript ファイルは、包括的な API を使用してエディターを設定および制御します。スタンドアロンのエディターは、以下の 2 つの方法でインストールできます。

  • 各 JavaScript ファイルを手動でダウンロード
  • NPM パッケージの使用

詳細は、『DMN モデルを使用したデシジョンサービスの作成』および『BPMN モデルを使用したビジネスプロセスの作成』を参照してください。

3.3. VSCode 拡張機能のサポート

Red Hat Process Automation Manager では、VSCode 拡張機能のサポートが提供され、Visual Studio Code (VSCode) で BPMN モデルおよび DMN モデルを表示し、設計できるようになりました。Red Hat Process Automation Manager の VSCode 拡張には、VSCode 1.46.0 以降が必要です。

以下を使用して、Red Hat Process Automation Manager VSCode 拡張機能をインストールできます。

  • VSCode ユーザーインターフェース

    1. Extensions メニューオプションを開きます。
    2. Red Hat Business Automation Bundle 拡張機能を検索し、インストールします。
  • ターミナル

    1. VSCode Quick Open を起動します。
    2. 次のコマンドを実行して、Enter を押します。

      ext install redhat.vscode-extension-red-hat-business-automation-bundle

詳細は、『DMN モデルを使用したデシジョンサービスの作成』および『BPMN モデルを使用したビジネスプロセスの作成』を参照してください。

3.4. プロセスデザイナー

3.4.1. 境界イベントのアクティビティー詳細にアクセスする機能

BPMN モデラーで、境界イベントの Data Output and Assignments フィールドにデータの出力を設定できるようになりました。たとえば、nodeInstance を境界イベントのデータ出力変数として設定できます。これにより、境界イベントが発生する際に追加のプロセスで使用するノードインスタンスの詳細が伝達されます。詳細は、「BPMN モデルを使用したビジネスプロセスの作成」を参照してください。

3.4.2. データ割り当てにおける MVEL 式のサポート

ユーザータスクのデータ入力と出力の割り当てに MVEL 式を追加できるようになりました。詳細は、「BPMN モデルを使用したビジネスプロセスの作成」を参照してください。

3.5. プロセスエンジン

3.5.1. プロセスエンジン API の改善

以下のリストは、プロセスエンジン API の更新についてまとめています。

  • プロセスエンジン API を使用して、相関キーを使用してプロセスインスタンスにシグナルを送信できるようになりました。
  • プロセスエンジン API を使用して、イベントリスナー内からノードタイプを判断できるようになりました。
  • プロセスエンジン API の高度なクエリー機能を使用する場合は、任意で検索結果からプロセス変数を除外できるようになりました。

プロセスエンジン API の使用方法は、「KIE API を使用した Red Hat Process Automation Manager との対話」を参照してください。

3.5.2. KIE API の改良

これで、KIE REST API を使用して、エイリアスを使用してプロセスにシグナルを送信できます。KIE REST API の使用方法は、「KIE API を使用した Red Hat Process Automation Manager との対話」を参照してください。

3.5.3. シングルトンタイマー開始ノード

プロセスエンジンは、クラスター拡張機能のあるプロセスでシングルトンのタイマー開始ノードをサポートするようになりました。エクステンションが設定され、複数のインスタンスにプロセスがデプロイされると、タイマー開始ノードはすべてのインスタンス間で 1 度だけ発生します。

3.6. 統合

3.6.1. AMQ Streams との統合

Red Hat AMQ Streams または Apache Kafka を使用して KIE Server で実行するビジネスプロセスを統合できるようになりました。プロセスは、メッセージイベントを使用して Kafka メッセージを送受信できます。KIE Server では、プロセス、ケース、またはタスクが完了したときに Kafka イベントを発生させることができます。

Red Hat AMQ Streams または Apache Kafka との統合に関する詳細は、『Red Hat Process Automation Manager と Red Hat AMQ Streams の統合』を参照してください。

3.6.2. Red Hat Single Sign-On でのクライアントロールのサポート

Red Hat Process Automation Manager と Red Hat Single Sign-On を統合する際に、クライアントロールのサポートを有効にできます。デフォルトでは、レルムロールのみがサポートされます。

Red Hat Single Sign-On との統合に関する詳細は、『Red Hat Process Automation Manager と Red Hat Single Sign-On の統合』を参照してください。

3.7. KIE Server

3.7.1. ジョブフェイルオーバーの実行

ジョブが実行中の状態で、クラスターに複数の KIE Server ノードがあり、そのうちの 1 つのノードに障害が発生すると、そのインスタンスのジョブは別の実行中のノードに要求されます。

3.8. Spring Boot

3.8.1. プラグ可能な変数永続性

Red Hat Process Automation Manager Spring Boot アプリケーションに、設定したプロセス変数永続性の任意のエンティティーマネージャーを指定できるようになりました。

3.9. Red Hat OpenShift Container Platform

3.9.1. Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 4.7 のサポート

Red Hat Process Automation Manager は、Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 4.7 および Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 4.6 EUS をサポートするようになりました。

詳細は、「Red Hat OpenShift Container Platform のライフサイクルポリシー」および「Red Hat OpenShift 延長アップデートサポート (EUS) の概要」を参照してください。

3.9.2. Red Hat OpenShift Container Platform での Dashbuilder Standalone のサポート

Red Hat Process Automation Manager は、Red Hat OpenShift Container Platform で Dashbuilder Standalone (Dashbuilder Runtime) をサポートするようになりました。

3.9.3. LDAP ログインモジュールスタックのサポート

Red Hat Process Automation Manager は LDAP ログインモジュールスタックをサポートするようになりました。LdapExtended ログインモジュールイメージに対して、AUTH_LDAP_LOGIN_MODULE 環境変数を optional に設定できます。

3.9.4. Business Central の設定可能な永続ボリュームサイズ

Red Hat Process Automation Manager は、Business Central の設定可能な永続ボリュームサイズをサポートするようになりました。デフォルトは、Business Central の場合は 1Gi、Business Central Monitoring の場合は 64Mb です。

4. サポートおよび互換性

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.10 でサポート対象バージョンに関する更新内容を説明します。

4.1. Red Hat Fuse の統合

Red Hat JBoss EAP での Red Hat Fuse 7.8 との統合がサポートされます。

Apache Karaf での Red Hat Fuse との統合は、現行バージョンではサポートされません。Apache Karaf で Red Hat Fuse と統合する場合は、Red Hat Process Automation Manager 7.9 と Red Hat Fuse 7.7 を使用します。

5. 非推奨コンポーネントと削除されたコンポーネント

5.1. 非推奨コンポーネント

本セクションのコンポーネントは非推奨になります。

5.1.1. 古い kie-pmml 依存関係

従来の kie-pmml 依存関係は、Red Hat Process Automation Manager 7.10.0 で非推奨になり、将来の Red Hat Process Automation Manager リリースで置き換えられる予定です。詳細は、「PMML モデルを使用したデシジョンサービスの作成」を参照してください。

5.1.2. OSGi フレームワーク統合のサポート

OSGi フレームワークとの統合のサポートは、Red Hat Process Automation Manager では非推奨になりました。新しい拡張機能や機能は提供されておらず、将来のリリースで削除される予定です。現在、Fuse バージョン 7.8 において、デシジョンエンジンと OSGi フレームワークとの統合と、プロセスエンジンと OSGi フレームワークとの統合には互換性がありません。OSGi フレームワークを使用する場合は、新しい Fuse バージョン 7.9 が利用可能で認定されるまで、以前の Red Hat Process Automation Manager バージョン 7.9 リリースと Fuse バージョン 7.7 を使用してください。

5.1.3. RuleUnit API のサポート

Kogito RuleUnit API との互換性がないため、既存の RuleUnit API が非推奨になりました。

5.1.4. レガシーのテストシナリオツール

レガシーのテストシナリオツールは、Red Hat Process Automation Manager バージョン 7.3.0 で非推奨になりました。このツールは、今後の Red Hat Process Automation Manager リリースで削除予定です。代わりに、新しいテストシナリオデザイナーを使用してください。

5.1.5. Red Hat OpenShift Container Platform 3.x のサポート

Red Hat Process Automation Manager バージョン 7.5 以降では、Red Hat OpenShift Container Platform 3.x 向けのイメージとテンプレートが非推奨になりました。非推奨のイメージおよびテンプレートには新機能が追加されませんが、Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 3.x のサポートが終了するまでこれらのイメージとテンプレートは使用できます。Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 3.x の完全なサポートライフサイクルフェーズに関する詳細は、「Red Hat OpenShift Container Platform のライフサイクルポリシー (最新バージョン以外)」を参照してください。

Operator を使用した Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に Red Hat Process Automation Manager 環境をデプロイメントすることを検討してください。

5.1.6. レガシーのプロセスデザイナー

Business Central のレガシーのプロセスデザイナーは、Red Hat Process Automation Manager 7.6.0 で非推奨になりました。そのため、レガシーのプロセスデザイナーには新しい機能拡張や機能は追加されません。新しいプロセスデザイナーを使用する場合は、お使いのプロセスを新しいデザイナーに移行し始め、新しいプロセスデザイナーですべての新規プロセスを作成してください。プロジェクトの新規デザイナーへの移行に関する詳細は、『Business Central におけるプロジェクトの管理』を参照してください。

5.2. 削除されたコンポーネント

このセクションに記載のコンポーネントは削除されます。

5.2.1. ケースモデラーのテクノロジープレビューエディター

ケースモデラーテクノロジープレビューエディターは、Red Hat Process Automation Manager 7.10 で削除されました。ケースの場合は、新しい BPMN デザイナーを使用してください。

詳細は、「ケース管理の使用ガイド」を参照してください。

5.2.2. Red Hat CodeReady Studio との統合

Red Hat CodeReady Studio との統合のサポートは、Red Hat Process Automation Manager 7.10 で削除されました。JBoss Developer Studio (JBDS) Eclipse プラグインをベースとしたオーサリングツールのサポートも削除されました。機能の資料やドキュメントは、7.10 リリースでは提供されません。

6. テクノロジープレビュー

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.10 のテクノロジープレビュー機能を説明します。Business Central には、デフォルトで無効になっている実験的機能管理ページが含まれています。このページを有効にするには、appformer.experimental.features プロパティーの値を true に設定します。

重要

本章の機能はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされておらず、機能的に完全ではない可能性があるため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、今後の製品機能への早期アクセスを提供することで、お客様が機能をテストし、開発プロセス中にフィードバックを提供できるようにしています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポートの詳細は、「テクノロジプレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

6.1. Prediction Service API

Prediction Service API を使用して、ユーザータスクを支援する予測サービスを提供できます。予測サービスは AI を使用できます。たとえば、予測モデルマークアップ言語 (PMML: Predictive Model Markup Language) モデルまたは統計的機械知能と学習エンジン (SMILE: Statistical Machine Intelligence and Learning Engine) を使用してサービスを実装できます。

6.2. Red Hat OpenShift Container Platform 4.x への Red Hat Decision Manager 高可用性のオーサリング環境のデプロイ

Operator を使用して Red Hat OpenShift Container Platform 4.x に高可用性の Red Hat Process Automation Manager オーサリング環境をデプロイできます。

6.3. OpenShift Operator インストーラーウィザード

Red Hat Process Automation Manager 向けの OpenShift Operator には、インストーラーウィザードが提供されます。このウィザードを使用して、Operator が含まれる Red Hat OpenShift Container Platform に Red Hat Process Automation Manager 環境をデプロイできます。

6.4. オーサリングパースペクティブのカスタマイズ

以下の機能を使用して、Business Central のオーサリングパースペクティブをカスタマイズできます。

  • スペースおよびプロジェクトの一覧を渡さずに、URL パスパラメーターを使用して Business Central プロジェクトを直接開く機能
  • 要件に応じてプロジェクトツールバー、Metrics タブ、および Change Request タブを非表示または表示する機能
  • ページネーションを強化する機能
  • プロジェクト画面に存在するアセット数をカスタマイズする機能

7. Red Hat Process Automation Manager 7.10.0 で既知の問題

本セクションでは、Red Hat Process Automation Manager 7.10 の既知の問題を紹介します。

7.1. Business Central

Business Central から Dashbuilder Runtime を再度開くと新しいダッシュボードデータが表示されない [RHPAM-3411]

問題: Business Central から Dashbuilder Runtime を再度開くと、新しいダッシュボードデータが表示されない

問題の再現手順:

  1. Business Central で、画面の右上隅にある Admin アイコンを選択し、Dashbuilder Data Transfer を選択します。
  2. Dashbuilder Data Transfer ページで Custom export をクリックします。
  3. Export Wizard を選択し、Open をクリックします。

    Dashbuilder Runtime ホームページが表示されます。ログインしていない場合は、ログインページにリダイレクトされます。

  4. DashboardsRuntime Dashboards に移動します。
  5. Business Central に戻ります。
  6. 新規ダッシュボードを作成して Open をクリックします。

    新たに作成されたダッシュボードではなく、古いダッシュボードが表示されます。

回避策: なし

Windows で heatmap コンポーネント機能を検出できない [RHPAM-3412]

問題: Windows で heatmap コンポーネントプロパティーを追加すると、Not Found エラーメッセージが表示されます。

回避策: なし

heatmap ダッシュボードがマルチモードで失敗する [RHPAM-3408]

問題: Dashbuilder Runtime では、heatmap ダッシュボードのインポート中に dashbuilder.runtime.multi システムプロパティーを true に設定すると、エラーが発生します。

回避策: なし

heatmap 内部コンポーネントを表示できない [RHPAM-3401]

問題: 提供されている heatmap 内部コンポーネントのカテゴリーは、ページオーサリングにデフォルトでは表示されません。

回避策: dashbuilder.components.enable システムプロパティーを true に設定します。

テストシナリオエディターで構造の一覧を管理すると、例外がスローされる [RHDM-1590]

問題: テストシナリオエディターで、ネストされた構造の一覧からアイテムを削除すると、不適切なメッセージを含む例外が発生します。

問題の再現手順:

  1. RHDM-1590 の問題にアタッチされたプロジェクトをインポートします。
  2. テストシナリオ Test Math Functions を開きます。
  3. GIVEN コラムで、numbersの横にある 1 行目の List(3) をダブルクリックします。
  4. bin アイコンをクリックして、一覧の最初の項目を削除します。
  5. Save をクリックします。

    Uncaught exception: Exception caught: (TypeError) : Cannot read property 'Tc' of undefined Caused by: (TypeError) : Cannot read property 'Tc' of undefined 例外を受け取ります。

回避策: なし

DMN モデル フィールドに変更を加えても、設定 パネルが更新されない [RHDM-1589]

問題: 既存の DMN テストシナリオファイルで DMN model フィールドを変更すると、関連する DMN name および DMN namespace の読み取り専用フィールドが更新されません。Settings パネルのコンテンツは同期されません。

問題の再現手順:

  1. DMN モデルの既存のテストシナリオを開きます。
  2. Settings パネルを開きます。
  3. DMN model フィールドの値を変更します。
  4. DMN name フィールドおよび DMN namespace フィールドの値を確認します。

回避策: アセットを終了して再度開きます。

7.2. プロセスデザイナー

On Entry Action の JavaScript 言語により、複数のインスタンス にノードを変更した後に予期しないシステムエラーが発生する [RHPAM-3409]

問題: Properties パネルで、On Entry Action プロパティーで言語が JavaScript に設定され、ノードを 複数のインスタンス に変更すると、予期しないシステムエラーが発生します。

問題の再現手順:

  1. 新しいビジネスプロセスを作成します。
  2. 複数のインスタンス プロパティーが含まれるタスクを作成します。
  3. On Entry Action プロパティーに文字列を入力します。
  4. 言語を JavaScript に変更します。
  5. Multiple Instance プロパティーの値を true に設定します。

想定される結果: ユーザーインターフェースまたはサーバーログにエラーが発生しません。

実際の結果: 予期しないシステムエラーが発生します。

回避策: なし

ドキュメントに表示されているサービスタスクのサムネイルが大きい [RHPAM-2759]

問題: サービスタスクのサムネイルは、ドキュメント 内の他のサムネイルと比較すると大きくなります。

問題の再現手順:

  1. RHPAM-2759 の問題にアタッチされた thumbnails.bpmn プロセスをインポートします。
  2. サービスタスクを作成します。
  3. プロセスを閉じ、再度開きます。
  4. Documentation タブを開き、スクロールダウンします。

想定される結果: サービスタスクのサムネイルは、他のサムネイルと同じサイズになります。

実際の結果: サービスタスクのサムネイルが、他のサムネイルと比べると大きくなっています。

回避策: なし

プロセスの作成時にメッセージイベントに structureRef がない [RHPAM-3437]

問題: 新しいプロセスを作成すると、メッセージイベントには生成された BPMN ファイル に structureRef が含まれません。

問題の再現手順:

  1. 新規プロセスを作成します。
  2. メッセージ開始イベントおよびメッセージ終了イベントを追加します。
  3. ノードのメッセージを設定します。
  4. 新規プロセス変数をプロセスに追加します。
  5. 新規作成されたプロセス変数を両方のノードの入力または出力として追加します。

    以下の例のように、生成された BPMN ファイルには endMessageTypestructureRef は含まれません。

    <bpmn2:itemDefinition id="endMessageType"/>
    <bpmn2:message id="_Icr1JGVqEeuMVv5wG-FCkw" itemRef="endMessageType" name="endMessage"/>

回避策: デスクトップで VSCode エディターで同じ手順を実行すると、以下の例のように正しい BPMN ファイルが生成されます。

<bpmn2:itemDefinition id="personMessageType" structureRef="com.javierito.Person"/>
<bpmn2:message id="_bRr10EeVEDmMS7uvL9VDoA" itemRef="personMessageType" name="personMessage"/>

7.3. プロセスエンジン

再利用可能なサブプロセスの データ I/O が暗黙的なデータを返さない [RHPAM-3429]

問題: nodeInstanceeventworkItem などの データ I/O 変数を使用すると、再利用可能なサブプロセスが暗黙的なデータを返しません。返されたすべての値が null です。

問題の再現手順:

  1. RHPAM-3429 の問題にアタッチされた ThrowAnError.bpmn アセットおよび ThrowErrorEventTest.bpmn アセットをインポートします。
  2. プロジェクトをビルドしてデプロイします。
  3. ThrowErrorEventTest プロセスを実行します。
  4. ターミナルのログで変数値を確認します。

    変数の null 値を受け取ります。

回避策: なし

暗黙的なイベント変数の データ I/O が一部のノードタイプの null 値を返す [RHPAM-3428]

問題: 暗黙的な event 変数などの データ I/O 変数を使用すると、一部のノードタイプの null 値を返します。

問題の再現手順:

  1. RHPAM-3428 の問題にアタッチされたアセットをインポートします。
  2. プロジェクトをビルドしてデプロイします。
  3. ターミナルでアプリケーションサーバーのログで変数値を確認します。

    event 変数に null 値を入力します。

回避策: なし

7.4. DMN デザイナー

スタンドアロン DMN エディターで元に戻す操作が表示されない [RHDM-1561]

問題: スタンドアロン DMN エディターで、Properties パネルで値を変更して、Properties パネルで折りたたまずに Undo をクリックすると、変更した値が反映されません。

回避策: Properties パネルを折りたたみ、再度展開すると、変更が反映します。

スタンドアロンの DMN エディターで、データ型または追加したモデルに isDirty 表示がない [RHDM-1560]

問題: API メソッド subscribeToContentChanges は、データ型または追加したモデルで行われた変更を反映しません。その結果、save、discard、undo、および redo の操作は利用できません。

回避策: なし

8. Red Hat Process Automation Manager 7.10.0 で修正された問題

Red Hat Process Automation Manager 7.10.0 の安定性が増し、本セクションに挙げる問題が修正されました。

8.1. Business Central

  • パッケージリストがインポートされたプロジェクトのデフォルトのパッケージを入力できない [RHPAM-3209]
  • DRL ベースのテストシナリオではコレクションエディターが開かない [RHDM-1464]
  • 正しいロールがユーザーに割り当てられていなくても、ログインしているすべてのユーザーが REST エンドポイントにアクセスできる [RHPAM-3284]
  • テストシナリオのカバレッジレポートで、ルール名のコラムサイズが大きくなり、数値が右側に整列されて置かれる [RHPAM-3271]
  • ガイド付きデシジョンテーブルで、例外エラーのポップアップが誤ったエラーメッセージを返す [RHPAM-3201]
  • Business Central のプロジェクトページの一覧に記載されているアセット数が、ページ付けのために表示されている数と一致しない [RHPAM-2859]

8.2. フォームモデラー

  • 生成された形式で DocumentCollection の出力パラメーターが機能しない [RHPAM-3252]

8.3. KIE Server

  • 長いクエリーの実行中に KIE Server を起動すると一部の問題が発生する [RHPAM-3342]
  • 指定した時間に達すると、プロセスモデルの 開始タイマー イベントが重複したプロセスインスタンスを作成する [RHPAM-3189]
  • コンポーネントスライダーでフォームを生成すると、DocumentCollectionMultipleInput、および MultipleSelector を含むさまざまなフォームオプションが API 応答にレンダリングされない [RHPAM-2330]
  • 承認ヘッダーで、REST ワークアイテムハンドラーでエンコードされたキーに == が含まれる場合は、REST エンドポイントの認証に失敗する [RHPAM-3259]

8.4. DMN デザイナー

  • DMN エディターが Decision Navigator ビューから変更を検出しない [RHDM-1482]

8.5. プロセスエンジン

  • 2 つのアクティブなプロセスインスタンスに同じ correlationKey を使用できない [RHPAM-3336]
  • クエリーに userId == nullexlOwner !=null、および groups !=null を設定すると、タスクが返されない [RHPAM-3230]

8.6. プロセスデザイナー

  • プロセスデザイナーが、WID (Work Item Definition) ファイルで定義されたすべてのパラメーターを読み取らない [RHPAM-3249]

8.7. デシジョンエンジン

  • TypeCoercionTest の jitting の後に testDoubleNaN が失敗する [RHDM-1470]
  • 同じ変数名を別の宣言に使用すると、誤った accumulate 関数の競合が発生する [RHPAM-3216]
  • 実行可能モデルの呼び出しメソッドで、最後のパラメーターと ); との間にある改行文字により、ビルドエラーが発生する [RHDM-1550]
  • 実行可能モデルで BigDecimal_type_property += BigDecimal_value などの複合割り当て操作を使用すると、コンパイルエラーが発生する [RHDM-1528]
  • 実行可能モデルで BigDecimal_type_property += Numeric_value などの複合割り当て操作を使用すると、コンパイルエラーが発生する [RHDM-1527]
  • 実行可能モデルで BigDecimal_type_property = BigDecimal_type_property.divide(BigDecimal_value) などの式を使用すると、ビルド失敗エラーが発生する [RHDM-1521]
  • 実行可能モデルで BigDecimal 型の値を使用すると、ビルドの失敗エラーが発生する [RHDM-1520]
  • 実行可能モデルの MVEL 方言モードで BigDecimal 型の値に 4 つの基本的なバイナリー演算子 (+-*、または /) を使用するとコンパイルエラーが発生する [RHDM-1519]
  • 実行可能モデルの MVEL 方言モードで BigDecimal 型の値の割り当てステートメントを使用すると、コンパイルエラーが発生する [RHDM-1518]
  • AccumulateDescr に制約が含まれていない場合は、DrlDumper が誤った DRL を生成するため、生成された DRL がビルドされない [RHDM-1517]
  • DrlDumper累積 インポートを生成できない [RHDM-1516]
  • enum 値をバインドしようとすると、実行可能モデルの生成でエラーが発生する [RHDM-1514]
  • 実行可能モデルで MVEL 方言モードでは、for (foreach) ステートメントの拡張を使用するとコンパイルエラーが発生する [RHDM-1513]
  • 実行可能モデルの MVEL 方言モードで、拡張された for (foreach) ステートメントで (LocalVariableType の間にスペース文字を使用すると、コンパイルエラーが発生する [RHDM-1505]
  • 標準の Java シリアライゼーションメカニズムを使用すると、ByteArrayResource が 2 回宣言される [RHDM-1502]
  • PriorityMapreset メソッドを呼び出さず、org.kie.api.internal.utils.ServiceDiscoveryImpl 内のメソッドを呼び出すと、例外 [RHDM-1501] が発生する
  • クラスパス上に 2 つ以上のサービスの実装がある場合は、サービス検出またはワイヤリングメカニズムにより、クラスパスの最初のサービスがランダムに選択される。これらのサービス間で優先順位を明示的に設定できる [RHDM-1500]
  • ルールがルールフローと組み合わされ、KieSession.startProcess メソッドを使用して実行すると、AgendaFilter メソッドを使用できない [RHDM-1461]

8.8. Red Hat OpenShift Container Platform

  • Git フックシークレットに known_host がない場合に Business Central Pod が起動に失敗する [RHPAM-3056]
  • EJB_TIMER のパスワードに関連する Red Hat OpenShift Container Platform プロパティーはリテラル $n を使用できない [RHPAM-3211]

付録A バージョン情報

本ドキュメントの最終更新日: 2021 年 2 月 17 日

付録B お問い合わせ先

Red Hat Process Automation Manager のドキュメントチーム: brms-docs@redhat.com

法律上の通知

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