第4章 Red Hat Process Automation Manager インストーラーの使用

本セクションでは、インストーラー JAR ファイルを使用して Red Hat Process Automation Manager をインストールする方法を説明します。JAR ファイルは、既存の Red Hat JBoss EAP 7.1 サーバーインストールに Red Hat Process Automation Manager をインストールする実行ファイルです。インストーラーは、インタラクティブまたはコマンドラインインターフェース (CLI) モードで実行できます。

注記

Red Hat Process Automation Manager JAR ファイルインストーラーは、yum または RPM Package Manager を使用してインストールした Red Hat JBoss EAP ディストリビューションを サポートしません。このようにインストールされた Red Hat JBoss EAP に Red Hat Process Automation Manager をインストールするには、Red Hat Process Automation Manager 7.0 Deployable for Red Hat JBoss EAP 7.1 ファイルをダウンロードして、「5章ZIP からの Red Hat Process Automation Manager のインストール」を行います。

注記

IBM JDK では、その他の JDK で生成したキーストアを使用できないため、別の JDK で生成したキーストアを使用して、IBM JDK で実行している既存の Red Hat JBoss EAP に Red Hat Process Automation Manager をインストールすることはできません。

次のステップ:

以下のセクションのいずれかに記載される手順を行います。

4.1. インタラクティブモードでのインストーラーの使用

Red Hat Process Automation Manager のインストーラーは、実行可能な JAR ファイルです。このインストーラーを使用して、既存の Red Hat JBoss EAP 7.1 サーバーインストールに Red Hat Process Automation Manager をインストールできます。

注記

セキュリティー上の理由で、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP 7.1 以降のサーバーインストールが利用できる。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
  • $PATH 環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel パッケージに含まれています。

    注記

    Red Hat Process Automation Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、"-Dfile.encoding=UTF-8" のシステムプロパティーを使用します。

手順

  1. ターミナルウインドウで、インストーラー JAR ファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。

    java -jar rhpam-installer-7.0.0.jar
    注記

    Windows でインストーラーを実行すると、インストール時に管理者の認証情報が求められる場合があります。この要求を回避するには、インストールコマンドに izpack.mode=privileged オプションを追加します。

    java -Dizpack.mode=privileged -jar
    rhpam-installer-7.0.0.jar

    また、32 ビットの Java 仮想マシン上でインストーラーを実行している場合には、メモリー不足になる可能性があります。この問題を防ぐには、以下のコマンドを実行します。

    java -XX:MaxHeapSize=4g -jar
    rhpam-installer-7.0.0.jar

    グラフィカルインストーラーにスプラッシュ画面と使用許諾契約書のページが表示されます。

  2. I accept the terms of this license agreement (本使用許諾契約書の内容に同意します) をクリックし、Next をクリックします。
  3. Red Hat Process Automation Manager をインストールする Red Hat JBoss EAP 7.1 サーバーのホームを指定して、Next をクリックします。
  4. インストールするコンポーネントを選択し、Next をクリックします。

    注記

    Business Central と Process Server は同じサーバーにインストールできますが、実稼働環境では異なるサーバーにインストールすることを推奨します。異なるサーバーにインストールするには、インストーラーを 2 回実行します。

  5. ユーザーを作成して Next をクリックします。デフォルトでは、新規ユーザーに admin ロール、kie-server ロール、および rest-all ロールが付与されています。別のロールを選択する場合は、admin ロールを外します。詳細は「2章ロールおよびユーザー」を参照してください。

    注記

    必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、admin という名前のユーザーは作成しないでください。

    パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。

    ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。これは Business Central および Process Server にアクセスする際に必要になります。

  6. Installation Overview ページで Next をクリックしてインストールを起動します。Installation Overview ページに、インストールされるコンポーネントの一覧が表示されます。
  7. インストールが完了したら、Next をクリックします。
  8. Configure Runtime Environment ページで、デフォルトのインストールまたは詳細設定のいずれかを選択します。

    Perform advanced configuration を選択した場合は、データベース設定、または特定の Process Server オプションのカスタマイズが選択できます。

  9. JDBC Drive Configuration ページで Customize database settings を選択した場合は、データソースの JDBC ドライバーのベンダーを選択し、ドライバーの JAR ファイルを 1 つ以上選択し、Next をクリックします。

    データソースは、アプリケーションサーバーなど、Java Database Connectivity (JDBC) クライアントを有効にするオブジェクトで、データベースへの接続を確立します。アプリケーションは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) ツリーまたはローカルのアプリケーションコンテキストでデータソースを検索し、データベース接続を要求してデータを取得します。Process Server にデータソースを設定して、サーバーと、指定したデータベースとの間で適切なデータ交換を行う必要があります。

  10. Customize Process Server settings を選択した場合には、必要に応じて以下のいずれかを変更します。

    • Process Server プロパティーの名前を変更します。
    • コントローラーの URL を変更します。
    • Process Server のサーバーオプションの選択を解除します。
  11. Next をクリックして、ランタイム環境を設定します。
  12. 画面上部に Processing finished が表示されたら、Next をクリックしてインストールを完了します。
  13. 必要であれば、Generate Installation Script and Properties File をクリックしてインストールデータを XML ファイルに保存し、続いて Done をクリックします。このファイルを使用して、同じタイプのサーバーに Red Hat Process Automation Manager を自動的にインストールできます。XML ファイルの installpath パラメーターを変更して、Red Hat Process Automation Manager をインストールする新しいサーバーのパスを指定しなければならない点に注意してください。XML ファイルを使用してインストールを行う場合は、以下のコマンドを実行します。

    java -jar rhpam-installer-7.0.0.jar <path-to-file>

これで、インストーラーを使用した Red Hat Process Automation Manager のインストールが完了しました。Business Central のみをインストールした場合は、同じ手順を繰り返して別のサーバーに Process Server をインストールします。Red Hat Process Automation Manager を起動するには、以下のいずれかのコマンドを実行します。

  • Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

    $ ./standalone.sh -c standalone-full.xml
  • Windows の場合:

    standalone.bat -c standalone-full.xml
    注記

    Process Server を使用せず、Business Central だけをデプロイした場合は、standalone.sh スクリプトに standalone-full.xml ファイルを指定せず Business Central だけを起動できます。この場合は、Business Central を起動する前に standalone.xml ファイルの設定を変更しておく必要があります。

    Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

    $ /standalone.sh

    Windows の場合:

    standalone.bat

4.2. CLI モードでのインストーラーの使用

コマンドラインインターフェース (CLI) を使用して Red Hat Process Automation Manager インストーラーを実行できます。

注記

セキュリティー上の理由で、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP 7.1 以降のサーバーインストールが利用できる。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
  • $PATH 環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel パッケージに含まれています。

    注記

    Red Hat Process Automation Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、"-Dfile.encoding=UTF-8" のシステムプロパティーを使用します。

手順

  1. ターミナルウインドウにおいて、インストーラーファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。

    java -jar rhpam-installer-7.0.0.jar -console

    コマンドラインの対話プロセスが開始し、使用許諾契約書が表示されます。

    press 1 to continue, 2 to quit, 3 to redisplay.
  2. 使用許諾契約書を読んでから 1 を入力し、Enter キーを押して続行します。

    Specify the home directory of a Red Hat JBoss EAP 7.1 server
    ([)/home/user/RHPAM-7.0.0/jboss-eap-7.1])
  3. 既存の Red Hat JBoss EAP 7.1 インストールの親ディレクトリーを入力します。

    インストーラーが、指定したインストール場所を確認します。1 を入力して確認し、続行します。

    注記

    Business Central と Process Server は同じサーバーにインストールできますが、実稼働環境では異なるサーバーにインストールすることを推奨します。

  4. インストーラーの指示に従って、インストールを完了します。

    注記

    ユーザー名およびパスワードを作成する場合は、指定したユーザー名が既存のロールまたはグループの名前と競合しないようにしてください。たとえば、admin というロールがある場合は、admin という名前のユーザーは作成しないでください。

    パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字を使用することは できません

    ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。これは Business Central および Process Server にアクセスする際に必要になります。

  5. インストールが完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    Would you like to generate an automatic installation script and properties file?
  6. y を入力してインストールデータが含まれる XML ファイルを作成します。あるいは、n を入力してインストールを完了します。y を入力すると、XML ファイルのパスを指定するよう求められます。
  7. パスを入力するか、Enter キーを押して提案されたパスを了承します。

これで、正常に Red Hat Process Automation Manager がインストールできました。Business Central だけをインストールした場合は、この手順を繰り返して、別のサーバーに Process Server をインストールします。

Red Hat Process Automation Manager を起動するには、以下のコマンドのいずれかを入力します。

  • Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

    $ ./standalone.sh -c standalone-full.xml
  • Windows の場合:

    standalone.bat -c standalone-full.xml
    注記

    Process Server を使用せず、Business Central だけをデプロイした場合は、standalone.sh スクリプトに standalone-full.xml ファイルを指定せず Business Central だけを起動できます。この場合は、Business Central を起動する前に standalone.xml ファイルの設定を変更しておく必要があります。

    Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

    $ /standalone.sh

    Windows の場合:

    standalone.bat

4.3. インストーラーを使用した、Process Automation Manager コントローラーを使用する Process Server の設定

Process Server は Process Automation Manager コントローラーによる管理モードにすることも、非管理モードにすることもできます。Process Server が非管理モードにある場合は、手動でコンテナーを作成および維持する必要があります。Process Server が管理モードにある場合は、Process Automation Manager コントローラーが Process Server 設定を管理して、コンテナーと対話してコンテナーの作成と維持を行います。

Process Automation Manager コントローラーは Business Central と統合します。Business Central をインストールする場合は、Business Central の Execution Server ページを使用してコンテナーと対話します。

インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを使用して Business Central および Process Server をインストールし、Business Central コントローラーを使用する Process Server を設定します。

注記

Business Central をインストールしない場合は、「6章ヘッドレス Process Automation Manager コントローラーのインストールおよび実行」で Process Automation Manager の使用方法を参照してください。

前提条件

  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss EAP 7.1 以降のサーバーインストールを持つ 2 台のコンピューターが利用できる。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。

手順

  1. 1 台目のコンピューターで、インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを実行します。詳細は以下のセクションのいずれかを参照してください。

  2. Component Selection ページで、Process Server チェックボックスを外します。
  3. Business Central インストールを完了します。
  4. 2 台目のコンピューターで、インタラクティブモードまたは CLI モードでインストーラーを実行します。
  5. Component Selection ページで Business Central チェックボックスを外します。
  6. Configure Runtime Environment ページで Perform Advanced Configuration を選択します。
  7. Customize Process Server properties を選択し、Next をクリックします。
  8. Process Server Properties Configuration ページで、New Server Configuration をクリックして Process Server を追加し、その Process Server に一意の名前を指定します。この名前は Business Central に表示され、複数の Process Server を区別できるようになります。