Show Table of Contents
第3章 リリースの情報
本リリースノートは主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント中に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨となった機能について記載しています。
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform の本リリースのサポートライフサイクル中にリリースされたアップデートについての注記は、各アップデートに付属のアドバイザリーテキスト、または「4章テクニカルノート」に表示されます。
3.1. 機能拡張
Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースでは、以下の機能拡張が提供されています。
- BZ#1275439
この機能により、デプロイしたオーバークラウドに Puppet マニフェストを再度適用することができるので、オーバークラウドには必要な設定が確保され、設定ファイルを誤って変更または削除してしまった場合に復旧することができます。 オーバークラウドノードで Puppet を再度実行するには、「--templates」オプションを省略し、デプロイメントの最初に以下の 2 つの環境ファイルを指定します。 * /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/overcloud-resource-registry-puppet.yaml * /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/extraconfig/pre_deploy/rhel-registration/rhel-registration-resource-registry.yaml 以下に例を示します。 $ openstack overcloud deploy -e ~/templates/overcloud-resource-registry-puppet.yaml -e ~/templates/extraconfig/pre_deploy/rhel-registration/rhel-registration-resource-registry.yaml [additional arguments from initial deployment]
- BZ#1267951
今回の更新で、ネストされたクォータが導入されました。デプロイ担当者は、CInder で親プロジェクトから継承されたサブプロジェクトを使用することで、階層のあるクォータを管理できるようになりました。
- BZ#1258643
多様なストレージバックエンドを使用するデプロイメントで管理者がより柔軟に操作を実行できるようにするために、Block Storage は QoS、圧縮、レプリケーション、帯域幅の制御、シンプロビジョニングなどのケイパビリティーの標準名を定義できるようになりました。これは、変更なしに複数のドライバーで機能するボリューム種別の仕様を定義できることを意味します。
- BZ#1309455
以前のリリースでは、Dell Jetstream により RGW パッケージが Red Hat OpenStack Platform コントローラーノードにデプロイされ、この機能を利用できるようにするには、RGW パッケージを手動でコピーする必要がありました。 今回のリリースでは、RGW パッケージはオーバークラウドのフルイメージに事前にインストールされるので、RGW のコンポーネントに必要な操作は単に設定と起動するだけとなり、OpenStack のコントローラーノードへの RGW のデプロイが容易に実行できるようになりました。
- BZ#1266156
OpenDaylight OpenStack neutron ドライバーは、neutron プロジェクトから分離して、新たなパッケージ python-networking-odl に移動しました。オペレーターは、このドライバーを引き続き Red Hat OpenStack Platform インストール環境の一部として使用することができます。
- BZ#1189502
今回の更新で、タイムアウトを指定するための設定が追加されました。タイムアウトするまでに「Active」な状態にならなかったクラスターは自動的に削除されます。
- BZ#1167565
今回の更新により Image サービス (glance) によってホストされる共通の API が追加されました。これにより、ベンダー、管理者、サービス、ユーザーは利用可能なキー/値のペアおよびタグのメタデータを意味があるように定義することができます。これは、OpenStack ユーザーのために、アーティファクト、サービス、プロジェクト全体にわたるコラボレーションを向上させることが目的です。 この定義は、異なる種別のリソース (イメージ、アーティファクト、ボリューム、フレーバー、アグリゲートなど) に利用可能なメタデータを記述します。定義には、プロパティーの種別、キー、説明、制限などが含まれます。このカタログは、特定のインスタンスのプロパティーには値を保存しません。 たとえば、多数のコアの仮想 CPU トポロジーのプロパティーの定義には、使用するキー、説明、値の制限 (整数を指定する必要があるなど) が含まれます。その結果、ユーザーは (Dashboard を使用可能) このカタログを検索し、フレーバーやイメージに追加することのできる利用可能なプロパティーを一覧表示することができます。ユーザーは、一覧に表示される仮想 CPU トポロジーのプロパティーを確認すると、整数を指定する必要があることがわかります。Dashboard の例では、ユーザーがプロパティーを追加すると、キーと値は、そのリソースを所有するサービス (フレーバーは nova、イメージは glance) に保管されます。
- BZ#1104445
メンテナンス中のホストからインスタンスのコールドマイグレーションまたはライブマイグレーションができるようになりました。Dashboard の システム > ハイパーバイザー > コンピュートホストタブの新しいアクションボタンで、管理ユーザーはインスタンスのマイグレーションのオプションを設定することができます。 コールドマイグレーションのオプションを選択すると、インスタンスは別のホストに移行されて再起動します、移行先はスケジューラーによって選択されます。このタイプのマイグレーションは、管理ユーザーが Dashboard で「live_migrate」オプションを選択していない場合、または移行するインスタンスが稼働中でない場合に使用する必要があります。 ライブマイグレーションのオプションを選択すると、インスタンス ("Power state" = "active") はホスト間で移行されますが、再起動はしません。移行先は任意です (管理ユーザーによる定義またはスケジューラーによる選択が可能)。このタイプのマイグレーションは、管理ユーザーが Dashboard で「live_migrate」オプションを選択している場合、または移行するインスタンスがまだ稼働中の場合に使用する必要があります。- BZ#1240989
director では、オーバークラウドに Firewall-as-a-Service エージェントはインストールされません。この機能は director の今後のリリースで実装される予定です。
- BZ#1291739
「neutron router-gateway-set」コマンドが「--fixed-ip」オプションをサポートするようになりました。このオプションにより、外部ネットワークで使用する Fixed IP アドレスとサブネットを設定することができます。この IP アドレスは、OpenStack Networking サービス (openstack-neutron) がソフトウェアレベルのインターフェースに接続して、テナントネットワークを外部ネットワークに接続するのに使用されます。
- BZ#1238807
今回の機能拡張により、ノードごとに hieradata を配置して、UUID (「dmidecode」で報告される) からノードを照合できるようになりました。 これにより、異なる数および種別のディスクを搭載した複数のノードにわたって CephStorage をスケーリングすることが可能です。 その結果、CephStorage ノードは、同種でないディスクのトポロジーで設定することが可能となりました。これは、ceph::profile::params::osds パラメーターに異なる設定ハッシュをプロビジョニングして設定します。
- BZ#1192641
今回のリリースでは、セキュリティーの分離を提供するために、「/usr/local」のパスがデフォルトの Block Storage の rootwrap の設定から削除されました。その結果、「/usr/local/」から「root」ユーザーとしてコマンドを実行する Block Storage サービスに依存するデプロイメントは、そのコマンドが機能するための設定を追加する必要があります。
- BZ#1100542
OpenStack Dashboard のテーブルには、多数のエンティティーについての情報のサマリーが表示されます。今回の更新で、テーブルの機能が拡張され、テーブル内で情報がスライドダウン式の「ドロワー」として表示されるようになりました。これは、その行内で切り替えスイッチをクリックすると有効になります。ドロワーは追加の行として表示され (高さを設定可能)、その行のエンティティーの追加情報が含まれます (例: 追加のエンティティー情報、メトリック、グラフなど)。一度に複数のドロワーを開くことが可能です。
- BZ#1305023
今回の更新により、Dashboard (horizon) が IPv6 アドレスを仮想 IP アドレスとしてロードバランシングプールに受け入れるようになりました。その結果、Dashboard を使用して、ロードバランシングプール上の IPv6 アドレスを設定することができます。
- BZ#1042947
今回の更新で、Block Storage (cinder) サービスのボリューム移行がサポートされるようになりました。この操作は OpenStack Dashboard の「Volumes」パネル (プロジェクト-> コンピュート -> ボリュームと、管理-> システムパネル-> ボリューム) で、表内の「ボリューム」の行で実行できます。 このシリーズの最終パッチで、コマンドのアクション自体の問題 (以前のリリースでは、パラメーターの誤りとパラメーターカウントの問題が原因でエラーが発生していました) も解決されました。
- BZ#1240987
director はオーバークラウドに Load Balancing-as-a-Service エージェントをインストールしません。この機能は、director の今後のリリースで実装される予定です。
- BZ#1167563
今回の更新で「Launch Instance」のワークフローが再設計/再実装され、応答性が向上しました。 1. この更新を有効にするには、以下の値を /etc/openstack-dashboard/local_settings ファイルに追加します。 LAUNCH_INSTANCE_LEGACY_ENABLED = False LAUNCH_INSTANCE_NG_ENABLED = True 2. 「httpd」を再起動します。 # systemctl restart httpd
- BZ#1189517
再利用するためのジョブテンプレートを作成する場合には、 OpenStack Data Processing (sahara) でデータソースの URL の変数を登録することができるようになりました。この登録により、実際の URL 変更 (その場合はテンプレートの編集や、ジョブ間で実行ごとに URL の変更が必要) ではなく、実行ごとに入出力パスを容易に変更することができます。 これにより、データソースジョブが実行ごとに可変の場合 (実際の利用環境の大半が該当) に、ジョブテンプレートを容易に再利用できるようになりました。
- BZ#1279812
今回のリリースでは、パネルが設定可能になりました。設定スニペットを使用して、パネルを追加/削除することができます。 たとえば、「リソースパネル」削除するには、以下のように設定します。 * 「/usr/share/openstack-dashboard/openstack_dashboard/local/enabled」にファイルを配置します。 * そのファイルに「_99_disable_metering_dashboard.py」という名前を付けます。 * 以下のコンテンツをそのファイルにコピーします。 # The slug of the panel to be added to HORIZON_CONFIG. Required. PANEL = 'metering' # The slug of the dashboard the PANEL associated with. Required. PANEL_DASHBOARD = 'admin' # The slug of the panel group the PANEL is associated with. PANEL_GROUP = 'admin' REMOVE_PANEL = True * Restart the Dashboard httpd service: # systemctl restart httpd 詳しい説明は、https://access.redhat.com/documentation/en/red-hat-enterprise-linux-openstack-platform/ で提供しているRed Hat OpenStack Platform ドキュメントスイートの『Configuration Reference Guide』の「Pluggable Dashboard Settings」のセクションを参照してください。
- BZ#1149599
今回の機能拡張により、イメージ ID またはイメージ名のいずれかを指定して、Block Storage (cinder) を使用したボリューム作成ができるようになりました。
- BZ#1258645
今回の機能拡張により、新たにスケーリングされたバックエンドのレプリケーション実装 (バックエンド間) が追加されました。作業の大半はドライバーに任されますが、基本的な管理 API メソッドが提供されます。この機能は、レプリケーションがボリューム種別レベルで設定されている場合に、cinder ドライバーがそのケイパビリティーを報告する際に利用することができます。以下の新規オプションが利用できるようになりました。 replication_enabled: True に設定します。 replication_type: async、sync replication_count: レプリカ数
- BZ#1214230
今回の更新で、Block Storage の「snapshots-list」および「backups-list」のコマンドでペジネーションの新機能が追加され、パラメーターを制限、マーカー、ソートして返される結果数、開始する要素、およびその順序を制御することができるようになりました。 何千にもおよびスナップショットやバックアップのある大型デプロイメントでは、データセット全体ではなく限定された数の結果を取得する方法が非常に役立ちます。
- BZ#1257306
今回のリリースでは、glance イメージのイメージ署名/検証の機能をテクノロジープレビューとして提供しています。この機能は、ユーザーがイメージをアップロードした後に変更されないようにすることでイメージの整合性を保護します。この機能により、イメージに署名し、起動可能なイメージを使用する際に署名を検証することができます。
- BZ#1266104
今回の更新では、neutron QoS (Quality of Service) の機能拡張により、テナントネットワークの品質と制限に対する制御が向上しました。オーバークラウドは Neutron QoS の機能拡張が有効な状態でデプロイされるようになりました。
- BZ#1262106
今回の機能拡張により、Object Storage (swift) に cinder ボリュームをバックアップするのと同じユーザーインターフェースを使用して、Block Storage (cinder) ボリュームをバックアップできるようになりました。 この機能は、Ceph がすでに使用されている場合に、第 2 のオブジェクトストアの必要性を回避するために拡張されました。
- BZ#1295690
以前のリリースでは、HA または DVR のどちらでもないルーターを HA ルーターに変換することはできませんでした。代わりに、新規ルーターを作成して、全リソース (インターフェース、ネットワークなど) を古いルーターから新しいルーターに再接続する必要がありました。今回の更新では、簡単なコマンドを実行して、レガシーのルーターを HA または非 HA ルーターに変換できる機能が追加されました。 # neutron router-update ROUTER --admin-state-up=False # neutron router-update ROUTER --ha=True/False # neutron router-upgrade ROUTER --admin-state-up=True ROUTER は、変換するルーターの ID または名前に置き換えてください。
- BZ#1166963
以前のネットワークトポロジーの UI は、ノードやネットワークの数が多くなると適切に機能しなかったため、今回の更新で、曲率ベースのグラフに変更されました。 新しいネットワークトポロジーマップは、より多くのノードに対応できる上、外観もスタイリッシュで、ノードのレイアウトを再構成することが可能です。
- BZ#1229634
以前のバージョンでは、プライベートネットワーク内の S3 バックエンドにリモートでセキュアにアクセスする方法がありませんでした。 今回の更新で、新たな機能が追加され、Image サービスの S3 ドライバーは、HTTP プロキシーを介して、別のネットワークから S3 バックエンドにセキュアに接続できるようになりました。
- BZ#1282429
今回の更新では、API ワーカープロセスカウントに新たなパラメーターが追加され、オーバークラウドのメモリー使用を微調整し、処理能力を要求することができます。追加されたパラメーターは、CeilometerWorkers、CinderWorkers、GlanceWorkers、HeatWorkers、KeystoneWorkers、NeutronWorkers、NovaWorkers、SwiftWorkers です。
- BZ#1312373
今回の更新で、Ceilometer がイベントを保管するためのオプションが追加されました。保管されたイベントは、後で Ceilometer API を使用して取得することができます。これは、メッセージバスをリッスンしてイベントをキャプチャーする代わりとなる機能です。設定についての簡単な説明は、https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1318397 に記載しています。
- BZ#1168359
Nova のインスタンス向けシリアルコンソール API が開示されるようになりました。シリアルコンソールは、VNC や SPICE をサポートしていないハイパーバイザーでも利用できます。今回の更新では、この機能がダッシュボードでサポートされるようになりました。

Where did the comment section go?
Red Hat's documentation publication system recently went through an upgrade to enable speedier, more mobile-friendly content. We decided to re-evaluate our commenting platform to ensure that it meets your expectations and serves as an optimal feedback mechanism. During this redesign, we invite your input on providing feedback on Red Hat documentation via the discussion platform.