第2章 環境の要件および前提条件

本ガイドで使用する環境の要件と前提条件は以下のとおりです。

  • Red Hat OpenStack Platform director を使用して環境がデプロイされていること。
  • コントロールプレーンでフェンシングが手動で有効化されていること。
  • インスタンスを HA に設定した後に overcloud stack の更新が実行されないこと。
  • 以下のパッケージが全ノードにインストールされていること。

    • fence-agents-4.0.11-13.el7_1.1 (以降)
    • pacemaker-1.1.12-22.el7_1.4.x86_64 (以降)
    • resource-agents-3.9.5-54.el7_2.18 (以降)
  • コンピュートおよびコントロールプレーンの両方を完全に停止する必要がある。
  • 一時ストレージおよびブロックストレージの共有ストレージが環境内で有効になっていること。
  • メッセージブローカー (AMQP) が各コンピュートノードのホスト名を有効と認識していること。

コンピュートノードのホスト名を確認するには、以下のコマンドを実行します。

heat-admin@compute-n # sudo openstack-config --get /etc/nova/nova.conf DEFAULT host

2.1. 共有ストレージの例外

通常、インスタンスに高可用性を設定するには、共有ストレージが必要です。no-shared-storage のオプションの使用を試みると、退避中に InvalidSharedStorage エラーが表示されて、別のノードではインスタンスの電源がオンにならない可能性が高くなります。ただし、全インスタンスが Block Storage (cinder) ボリュームから起動するように設定されている場合には、インスタンスのディスクイメージを保管するための共有ストレージは必要ないため、no-shared-storage オプションを使用して全インスタンスを退避することができます。

退避中に、インスタンスが Block Storage ボリュームから起動するように設定されている場合には、退避されるインスタンスはいずれも、同じボリュームから起動することが予想されますが、別のコンピュートノード上で起動することになります。そのため、OS イメージとアプリケーションデータはその Block Storage ボリューム上に保持されているので、退避されたインスタンスは、ジョブを即時に再起動することができます。