第3章 Block Storage サービス (cinder) を使用した基本的な操作の実行

オーバークラウド内の Compute インスタンスのプライマリー永続ストレージとして Block Storage ボリュームを作成して設定します。ボリュームを作成し、ボリュームをインスタンスにアタッチし、ボリュームの編集およびサイズ変更を行い、ボリュームの所有権を変更します。

3.1. Block Storage ボリュームの作成

ボリュームを作成して、オーバークラウドの Compute サービス (nova) を使用して起動するインスタンスの永続ストレージを提供します。

重要

デフォルトでは、1 つのプロジェクトで作成可能な最大のボリューム数は 10 です。

前提条件

手順

  1. Dashboard で プロジェクト > コンピュート > ボリューム を選択します。
  2. ボリュームの作成 をクリックして、以下のフィールドを編集します。

    フィールド説明

    ボリューム名

    ボリュームの名前

    説明

    ボリュームの簡単な説明 (オプション)

    オプションのボリューム種別 (「ボリューム種別によるボリューム設定のグループ化」を参照)

    複数の Block Storage バックエンドがある場合には、このフィールドを使用して特定のバックエンドを選択します。「ボリュームを作成するバックエンドの指定」を参照してください。

    容量 (GB)

    ボリュームの容量 (ギガバイト単位)暗号化されていないイメージから暗号化されたボリュームを作成する場合は、暗号化データがボリュームデータを切り捨てないように、ボリュームのサイズがイメージサイズより大きいようにする必要があります。

    アベイラビリティーゾーン

    アベイラビリティーゾーン (論理サーバーグループ) は、ホストアグリゲートと併せて、OpenStack 内のリソースを分離する一般的な方法です。アベイラビリティーゾーンは、インストール中に定義されます。アベイラビリティーゾーンとホストアグリゲートについてのさらに詳しい説明は、Configuring the Compute Service for Instance CreationCreating and managing host aggregates を参照してください。

  3. ボリュームソース を指定します。

    ソース説明

    ソースの指定なし (空のボリューム)

    ボリュームは空で、ファイルシステムやパーティションテーブルは含まれません。

    スナップショット

    既存のスナップショットをボリュームソースとして使用します。このオプションを選択すると、スナップショットをソースとして使用する のリストが新たに表示され、スナップショットを選択できるようになります。暗号化されたボリュームのスナップショットから新規ボリュームを作成する場合は、新規ボリュームが古いボリュームより 1 GB 以上大きいようにする必要があります。ボリュームのスナップショットについての詳しい情報は、「ボリュームスナップショットの作成、使用、削除」を参照してください。

    Image

    既存のイメージをボリュームソースとして使用します。このオプションを選択すると、スナップショットをソースとして使用する のリストが新たに表示され、イメージを選択できるようになります。

    ボリューム

    既存のボリュームをボリュームソースとして使用します。このオプションを選択すると、スナップショットをソースとして使用する のリストが新たに表示され、ボリュームを選択できるようになります。

  4. ボリュームの作成 をクリックします。ボリュームが作成されると、ボリューム の表に名前が表示されます。

後ほどボリュームの種別を変更することも可能です。詳細は、「Block Storage のボリューム種別の変更」を参照してください。