12.2. manila のネットワークおよびセキュリティーモデル

manila の共有ドライバーは、共有操作を管理するためにバックエンドに設定可能な Python クラスです。これらの一部はベンダー固有のものになります。バックエンドは、manila-share サービスのインスタンスです。manila は、多くの異なるストレージシステム用の共有ドライバーを持ち、商用ベンダーおよびオープンソースソリューションの両方をサポートします。各共有ドライバーは、1 つまたは複数のバックエンドモード (共有用サーバー および 共有用サーバーなし) をサポートします。管理者は、driver_handles_share_servers を使用して manila.conf でモードを指定して選択します。

共有サーバーは、共有ファイルシステムをエクスポートする論理 Network Attached Storage (NAS) サーバーです。今日のバックエンドストレージシステムは高機能で、異なる OpenStack プロジェクト間でデータパスとネットワークパスを分離することができます。

manila 共有ドライバーによってプロビジョニングされる共有サーバーは、作成するプロジェクトユーザーに属する分離ネットワーク上に作成されます。共有用サーバー モードは、ネットワークプロバイダーに応じて、フラットネットワークまたはセグメント化されたネットワークのいずれかで設定できます。

異なるモードのそれぞれのドライバーが、同じハードウェアを使用することができます。選択したモードによっては、設定ファイルでより多くの設定情報を提供する必要がある場合があります。