2.7. OVN および OVS メカニズムドライバーでの機能サポート

OVS から OVN メカニズムドライバーへの移行計画の一環として、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 機能の可用性を確認します。

機能OVN RHOSP 16.2OVN RHOSP 17.1OVS RHOSP 16.2OVS RHOSP 17.1関連情報

OVN と DHCP の組み合わせでのベアメタルマシンのプロビジョニング

いいえ

いいえ

はい

OVN 上の組み込み型 DHCP サーバーは、現状ベアメタルノードをプロビジョニングできません。プロビジョニングネットワーク用に、DHCP を提供できません。iPXE のチェーンブートにはタグ付け (dnsmasq の --dhcp-match) が必要ですが、OVN DHCP サーバーではサポートされていません。https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1622154 を参照してください。

VLAN プロジェクト (テナントネットワーク) の VF (ダイレクト) ポートでのノース/サウスルーティング

いいえ

いいえ

はい

OVN に関する主な制約。Bug #1875852 を参照してください。

内部 DNS レコードの逆引き DNS

いいえ

はい

https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=2211426 を参照してください。

分離ネットワークの内部 DNS 解決

いいえ

いいえ

はい

OVN は、DNS サービスにポートを割り当てないため、分離ネットワークの内部 DNS 解決をサポートしません。OVS は dnsmasq を使用するため、これは OVS デプロイメントには影響しません。https://issues.redhat.com/browse/OSP-25661 を参照してください。

セキュリティーグループのロギング

テクノロジープレビュー

いいえ

RHOSP は、OVS メカニズムドライバーを使用したセキュリティーグループのロギングをサポートしません。

ステートレスセキュリティーグループ

いいえ

はい

いいえ

セキュリティーグループの設定 を参照してください。

負荷分散サービスの分散仮想ルーティング (DVR)

いいえ

DVR が有効になっている場合でも、OVS メカニズムドライバーは、負荷分散サービストラフィックをコントローラーノードまたはネットワークノード経由でルーティングします。OVN メカニズムドライバーは、負荷分散サービストラフィックをコンピュートノード経由で直接ルーティングします。

IPv6 DVR

いいえ

OVS メカニズムドライバーを使用すると、DVR が有効になっている場合でも、RHOSP は IPv6 トラフィックをコンピュートノードに分散しません。すべての ingress/egress トラフィックは、集中型のコントローラーノードまたはネットワークノードを通過します。IPv6 DVR が必要な場合は、OVN メカニズムドライバーを使用します。

DVR およびレイヤー 3 高可用性 (L3 HA)

いいえ

OVS メカニズムドライバーを使用した RHOSP デプロイメントは、DVR と L3 HA の組み合わせをサポートしません。RHOSP director で DVR を使用する場合、L3 HA は無効になります。これは、Networking サービスが引き続きネットワークノード上のルーターをスケジュールし、L3 エージェント間で負荷分散することを意味します。ただし、1 つのエージェントに障害が発生すると、このエージェントがホストするすべてのルーターにも障害が発生します。この影響を受けるのは SNAT トラフィックだけです。Red Hat は、このような場合に allow_automatic_l3agent_failover 機能を使用することを推奨しています。そうすることで、1 つのネットワークノードに障害が発生してもルーターが別のノードに再スケジュールされます。