第20章 レイヤー 3 高可用性 (HA) の設定

20.1. 高可用性 (HA) なしの RHOSP Networking サービス

高可用性 (HA) 機能が有効化されていない Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Networking サービスのデプロイメントは、物理ノードの障害からの影響を受けやすくなります。

一般的なデプロイメントでは、プロジェクトが仮想ルーターを作成します。この仮想ルーターは、物理 Networking サービス Layer 3 (L3) エージェントノードで実行されるようにスケジューリングされます。L3 エージェントノードがなくなると、そのノードに依存していた仮想マシンは外部ネットワークと接続できなくなります。したがって、Floating IP アドレスも利用できなくなります。また、そのルーターがホストするネットワーク間の接続が失われます。