2.15. Red Hat Identity Manager (IdM) の統合に関するトラブルシューティング

OpenStack Identity で Red Hat Identity Manager (IdM) との統合を使用する際にエラーが発生する場合には、LDAP コネクションをテストするか、証明書トラスト設定をテストする必要がある場合があります。LDAPS ポートにアクセスできることを確認する必要がある場合もあります。

注記

エラーのタイプおよび場所に応じて、以下の手順の関連ステップのみを実行します。

手順

  1. ldapsearch コマンドを使用して IdM サーバーに対してテストクエリーをリモートで実行して、LDAP 接続をテストします。クエリーが成功した場合には、ネットワーク接続が機能しており、IdM サービスが稼働中であることを確認できます。以下の例では、テストクエリーはサーバー idm.lab.local のポート 636 に対して実行されます。

    # ldapsearch -D "cn=directory manager" -H ldaps://idm.lab.local:636 -b "dc=lab,dc=local" -s sub "(objectclass=*)" -w RedactedComplexPassword
    注記

    ldapsearch は、openldap-clients パッケージに含まれています。このパッケージは、# dnf install openldap-clients のコマンドを実行するとインストールすることができます。

  2. nc コマンドを使用して、LDAPS ポート 636 がリモートでアクセス可能であることを確認します。この例では、サーバー idm.lab.local に対してプローブを実行します。ctrl-c を押してプロンプトを終了します。

    # nc -v idm.lab.local 636
    Ncat: Version 6.40 ( http://nmap.org/ncat )
    Ncat: Connected to 192.168.200.10:636.
    ^C

    接続を確立できなかった場合には、ファイアウォールの設定に問題がある可能性があります。