28.5. ノードのプロビジョニングに関するトラブルシューティング

OpenStack Orchestration (heat) サービスは、プロビジョニングプロセスを制御します。ノードのプロビジョニングに失敗した場合には、OpenStack クライアントおよびサービスログファイルを使用して、問題の診断を行います。

手順

  1. stackrc ファイルを取得します。

    $ source ~/stackrc
  2. Bare Metal サービスをチェックして、全登録ノードおよびそれらの現在の状態を表示します。

    (undercloud) $ openstack baremetal node list
    
    +----------+------+---------------+-------------+-----------------+-------------+
    | UUID     | Name | Instance UUID | Power State | Provision State | Maintenance |
    +----------+------+---------------+-------------+-----------------+-------------+
    | f1e261...| None | None          | power off   | available       | False       |
    | f0b8c1...| None | None          | power off   | available       | False       |
    +----------+------+---------------+-------------+-----------------+-------------+

    プロビジョニングに使用できるすべてのノードは、以下の状態でなければなりません。

    • Maintenance: False に設定。
    • Provision State: プロビジョニングの前に available に設定。
  3. ノードの MaintenanceFalse に設定されていない場合、または Provision Stateavailable に設定されていない場合は、次の表を使用して問題と解決策を特定します。

    問題原因ソリューション

    Maintenance が自動的に True に設定される。

    director がノードの電源管理にアクセスすることができない。

    ノードの電源管理の認証情報を確認します。

    Provision Stateavailable に設定されているが、ノードがプロビジョニングされない。

    ベアメタルのデプロイメントが開始される前に問題が生じた。

    プロファイルおよびフレーバーのマッピングを含め、ノードの詳細を確認します。ノードのハードウェア詳細がフレーバーの要件を満たしていることを確認します。

    Provision State がノードの wait call-back に設定される。

    このノードのプロビジョニングプロセスがまだ終了していない。

    このステータスが変わるまで待ちます。あるいは、ノードの仮想コンソールに接続し、出力を確認します。

    Provision State および Power State はそれぞれ active および power on だが、ノードが応答しない。

    ノードのプロビジョニングは正常に終了したが、デプロイメント後の設定ステップで問題が生じている。

    ノード設定のプロセスを診断します。ノードの仮想コンソールに接続し、出力を確認します。

    Provision Stateerror または deploy failed である。

    ノードのプロビジョニングに失敗している。

    openstack baremetal node show コマンドを使用してベアメタルノードの詳細を表示し、エラーに関する説明が含まれる last_error フィールドを確認します。