第25章 直接デプロイの設定

ノードをプロビジョニングする場合、director は iSCSI マウントにオーバークラウドのベースオペレーティングシステムのイメージをマウントし、そのイメージを各ノードのディスクにコピーします。直接デプロイとは、ディスクイメージを HTTP の場所から直接ベアメタルノード上のディスクに書き込む代替方法です。

注記

iSCSI デプロイインターフェイス iscsi のサポートは、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) バージョン 17.0 で非推奨になり、RHOSP 18.0 で削除されます。直接デプロイ direct は、RHOSP 17.0 からデフォルトのデプロイインターフェイスになります。

25.1. アンダークラウドへの直接デプロイインターフェイスの設定

iSCSI デプロイインターフェイスがデフォルトのデプロイインターフェイスです。ただし、直接デプロイインターフェイスを有効にして、イメージを HTTP の保管場所からターゲットディスクにダウンロードすることができます。

注記

iSCSI デプロイインターフェイスのサポートは、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) バージョン 17.0 で非推奨になり、RHOSP 18.0 で削除されます。直接デプロイは、RHOSP 17.0 からデフォルトのデプロイインターフェイスになります。

前提条件

  • オーバークラウドノードのメモリー tmpfs には、少なくとも 8 GB の RAM が必要です。

手順

  1. カスタム環境ファイル /home/stack/undercloud_custom_env.yaml を作成または変更して、IronicDefaultDeployInterface を指定します。

    parameter_defaults:
      IronicDefaultDeployInterface: direct
  2. デフォルトでは、各ノードの Bare Metal サービス (ironic) エージェントは、HTTP リンクを通じて Object Storage サービス (swift) に保管されているイメージを取得します。あるいは、ironic は、ironic-conductor HTTP サーバーを通じて、このイメージを直接ノードにストリーミングすることもできます。イメージを提供するサービスを変更するには、/home/stack/undercloud_custom_env.yaml ファイルの IronicImageDownloadSourcehttp に設定します。

    parameter_defaults:
      IronicDefaultDeployInterface: direct
      IronicImageDownloadSource: http
  3. カスタム環境ファイルを undercloud.conf ファイルの DEFAULT セクションに追加します。

    custom_env_files = /home/stack/undercloud_custom_env.yaml
  4. アンダークラウドのインストールを実施します。

    $ openstack undercloud install