第4章 ネイティブ CephFS バックエンドがデプロイされたことの検証

Shared File Systems サービス (manila) のバックエンドとしてネイティブ CephFS をデプロイすると、オーバークラウド環境に以下に示す新たな要素が追加されます。

  • ストレージプロバイダーネットワーク
  • コントローラーノード上の Ceph MDS サービス

ネイティブ CephFS で共有ファイルシステムサービスを使用する方法の詳細は、ストレージガイドShared File Systems サービスの設定 (manila) を参照してください。

ユーザーに利用を許可する前に、クラウド管理者はネイティブ CephFS 環境が安定して動作することを確認する必要があります。

前提条件

4.1. 分離ストレージネットワークが作成されていることの確認

Shared File Systems サービスのバックエンドとしてネイティブ CephFS をデプロイするのに使用する network_data.yaml ファイルにより、ストレージ VLAN が作成されます。以下の手順を使用して、ストレージ VLAN が正常に作成されていることを確認します。

手順

  1. オーバークラウドのコントローラーノードのいずれかにログインします。
  2. 接続されたネットワークを確認し、network_data.yaml ファイルにより設定したとおりの VLAN が存在することを確認します。

    $ ip a
    8: vlan30: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
        link/ether 52:9c:82:7a:d4:75 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
        inet 172.17.3.144/24 brd 172.17.3.255 scope global vlan30
           valid_lft forever preferred_lft forever
        inet6 fe80::509c:82ff:fe7a:d475/64 scope link
           valid_lft forever preferred_lft forever