第3章 デプロイメント後の設定
NFS 共有を作成し、ユーザーにアクセス権限を付与し、NFS 共有をマウントする前に、2 つのデプロイメント後設定タスクを完了する必要があります。
- Networking サービス (neutron) の StorageNFS ネットワークをデータセンターの StorageNFS 分離ネットワークにマッピングする。NFS トラフィックを別のネットワークに分離したくない場合は、このオプションを省略できます。詳細は、カスタムロールファイルの生成 を参照してください。
- デフォルトのファイル共有種別を作成する。
これらのステップを完了したら、テナントコンピュートインスタンスは NFS 共有を作成し、そのアクセスを許可し、マウントすることができます。
3.1. ストレージプロバイダーネットワークの作成
新しい StorageNFS 分離ネットワークを Networking (neutron) プロバイダーネットワークにマッピングする必要があります。NFS-Ganesha ゲートウェイの提供するファイル共有のエクスポート場所にアクセスするために、コンピュートノードの仮想マシンをネットワークにアタッチします。
Shared File Systems サービスのネットワークセキュリティーに関する情報は、Security and Hardening Guideの Hardening the Shared File Systems Service を参照してください。
手順
openstack network create
コマンドにより、StorageNFS neutron ネットワークの設定を定義します。
アンダークラウドノードから、以下のコマンドを入力します。
[stack@undercloud ~]$ source ~/overcloudrc
アンダークラウドノードで、StorageNFS ネットワークを作成します。
(overcloud) [stack@undercloud-0 ~]$ openstack network create StorageNFS --share --provider-network-type vlan --provider-physical-network datacentre --provider-segment 70
以下のオプションを設定してこのコマンドを入力することができます。
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--provider-physical-network
オプション: tripleo-heat-templates の NeutronBridgeMappings で別途 br-isolated ブリッジのタグを設定していない限り、デフォルト値datacentre
を使用します。 -
--provider-segment
オプション: heat テンプレート (/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network_data_ganesha.yaml
) で StorageNFS 分離ネットワークに設定した VLAN の値を使用します。デプロイ時に分離ネットワークの定義を変更していない限り、この値は 70 です。 -
--provider-network-type
オプション: 値vlan
を使用します。
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