2.3. コントロールプレーンノードへの ReaR のインストール
オーバークラウドコントロールプレーンのバックアップを作成する前に、各コントロールプレーンノードに Relax and Recover (ReaR) をインストールして設定します。
既知の問題が原因でコントローラーノードがダウンしても、オーバークラウドノードの ReaR バックアップは継続されます。ReR バックアップを実行する前に、すべてのコントローラーノードが実行されていることを確認してください。今後の Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) リリースで修正される予定です。詳細は BZ#2077335 - Back up of the overcloud ctlplane keeps going even if one controller is unreachable を参照してください。
前提条件
- バックアップノードに NFS または SFTP サーバーがインストールおよび設定されている。新しい NFS サーバーの作成方法は 「バックアップノードへの NFS サーバーのインストールと設定」 を参照してください。
手順
アンダークラウドノードにおいて、source コマンドでアンダークラウドの認証情報を読み込みます。
[stack@undercloud ~]$ source stackrc
事前に実行していない場合は、インベントリーファイルを作成し、
tripleo-ansible-inventory
コマンドを使用して、すべてのオーバークラウドノードのホストおよび変数が含まれる静的なインベントリーファイルを生成します。(undercloud) [stack@undercloud ~]$ tripleo-ansible-inventory \ --ansible_ssh_user heat-admin \ --static-yaml-inventory /home/stack/tripleo-inventory.yaml
bar-vars.yaml
ファイルで、バックアップの保存場所を設定します。NFS サーバーまたは SFTP サーバーに適した手順を実行します。NFS サーバーを使用する場合は、以下のパラメーターを
bar-vars.yaml
ファイルに追加します。tripleo_backup_and_restore_server: <ip_address> tripleo_backup_and_restore_shared_storage_folder: <backup_server_dir_path> tripleo_backup_and_restore_output_url: "nfs://{{ tripleo_backup_and_restore_server }}{{ tripleo_backup_and_restore_shared_storage_folder }}" tripleo_backup_and_restore_backup_url: "nfs://{{ tripleo_backup_and_restore_server }}{{ tripleo_backup_and_restore_shared_storage_folder }}"
<ip_address>`and `<backup_server_dir_path>
を置き換えます。tripleo_backup_and_restore_server
パラメーターのデフォルト値は192.168.24.1
です。SFTP サーバーを使用する場合は、
tripleo_backup_and_restore_output_url
パラメーターを追加し、SFTP サーバーの URL と認証情報の値を設定します。tripleo_backup_and_restore_output_url: sftp://<user>:<password>@<backup_node>/ tripleo_backup_and_restore_backup_url: iso:///backup/
<user>
、<password>
、および<backup_node>
を、バックアップノードの URL および認証情報に置き換えます。
コントロールプレーンノードに ReaR をインストールします。
(undercloud) [stack@undercloud ~]$ openstack overcloud backup --setup-rear --extra-vars /home/stack/bar-vars.yaml --inventory /home/stack/tripleo-inventory.yaml
システムで UEFI ブートローダーを使用している場合は、コントロールプレーンノードで以下の手順を実行します。
以下のツールをインストールします。
$ sudo dnf install dosfstools efibootmgr
-
USING_UEFI_BOOTLOADER
パラメーターの値0
を値1
に置き換えて、/etc/rear/local.conf
にある ReaR 設定ファイルで UEFI バックアップを有効にします。