第1章 director のアンダークラウドのバックアップ

データ損失やシステムのダウンタイムを最小限に抑えるために、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) director のアンダークラウドノードで実行されるデータベースおよび重要なファイルシステムのバックアップを作成して復旧することができます。

バックアッププロセスが正常に完了したことを検証するには、リストアプロセスを実行して検証します。詳細は、「2章director のアンダークラウドの復元」を参照してください。

1.1. コンテナー化されたアンダークラウドのバックアップ

完全なアンダークラウドのバックアップには、以下のデータベースおよびファイルが含まれます。

  • アンダークラウドノード上のすべての MariaDB データベース
  • データベースを正確にリストアできるようにするためのアンダークラウド上の MariaDB 設定ファイル
  • 設定データ: /etc
  • ログデータ: /var/log
  • イメージデータ: /var/lib/glance
  • 証明書生成データ (SSL を使用している場合): /var/lib/certmonger
  • コンテナーイメージデータ: /var/lib/containers および /var/lib/image-serve
  • swift の全データ: /srv/node
  • stack ユーザーのホームディレクトリー内の全データ: /home/stack

前提条件

  • アーカイブファイル用に、アンダークラウドに少なくとも 3.5 GB の空き領域がある。

手順

  1. アンダークラウドに root ユーザーとしてログインします。
  2. MySql の root パスワードを取得します。

    [root@director ~]# PASSWORD=$(/bin/hiera -c /etc/puppet/hiera.yaml mysql::server::root_password)
  3. バックアップを実行します。

    [root@director ~]# podman exec mysql bash -c "mysqldump -uroot -p$PASSWORD --opt --all-databases" > /root/undercloud-all-databases.sql
  4. データベースのバックアップと設定ファイルをアーカイブします。

    [root@director ~]# cd /backup
    [root@director backup]# tar --xattrs --xattrs-include='*.*' --ignore-failed-read -cf \
        undercloud-backup-`date +%F`.tar \
        /root/undercloud-all-databases.sql \
        /etc \
        /var/log \
        /var/lib/glance \
        /var/lib/certmonger \
        /var/lib/containers \
        /var/lib/image-serve \
        /var/lib/config-data \
        /srv/node \
        /root \
        /home/stack
    • --ignore-failed-read オプションを指定すると、アンダークラウドには適用しないディレクトリーはスキップされます。
    • --xattrs オプションには、Object Storage (swift) のメタデータを保管するのに必要な拡張属性が含まれます。

    このコマンドにより、undercloud-backup-<timestamp>.tar という名前のファイルが作成されます。_<timestamp>_、はシステムの日付けです。この tar ファイルをセキュアな場所にコピーします。