第5章 アップグレード後のオーバークラウドのリブート

Red Hat OpenStack 環境をバージョン 15 から 16.1 にアップグレードしたら、オーバークラウドをリブートする必要があります。リブートにより、関連付けられたカーネル、システムレベル、およびコンテナーコンポーネントの更新と共にノードがリフレッシュされ、これによりパフォーマンスおよびセキュリティーが向上します。

ダウンタイムを計画して、以下のリブート手順を実施します。

オーバークラウドをリブートするには、以下のタスクを実施します。

5.1. コントローラーノードおよびコンポーザブルノードのリブート

コントローラーノードおよびコンポーザブルロールに基づくスタンドアロンのノードをリブートするには、以下の手順を実施します。ただし、これにはコンピュートノードおよび Ceph Storage ノードは含まれません。

手順

  1. リブートするノードにログインします。
  2. オプション: ノードが Pacemaker リソースを使用している場合は、クラスターを停止します。

    [heat-admin@overcloud-controller-0 ~]$ sudo pcs cluster stop
  3. ノードをリブートします。

    [heat-admin@overcloud-controller-0 ~]$ sudo reboot
  4. ノードがブートするまで待ちます。
  5. サービスを確認します。以下に例を示します。

    1. ノードが Pacemaker サービスを使用している場合には、ノードがクラスターに再度加わったかどうかを確認します。

      [heat-admin@overcloud-controller-0 ~]$ sudo pcs status
    2. ノードが Systemd サービスを使用している場合には、すべてのサービスが有効化されていることを確認します。

      [heat-admin@overcloud-controller-0 ~]$ sudo systemctl status
    3. ノードがコンテナー化されたサービスを使用している場合には、ノード上の全コンテナーがアクティブであることを確認します。

      [heat-admin@overcloud-controller-0 ~]$ sudo podman ps