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14.8.2. Object Storage オブジェクト
Object Storage (swift) は、ストレージノードに保管されているオブジェクトデータのオプション暗号化をサポートします。オブジェクトデータの暗号化は、承認されていないユーザーがディスクへの物理アクセスを取得している場合に、ユーザーのデータが読み取られるリスクを軽減することを目的としています。
保管されているデータの暗号化は、プロキシーサーバー WSGI パイプラインに含まれる可能性のあるミドルウェアにより実装されます。この機能は swift クラスターに内部にあり、API 経由で公開されません。クライアントは、swift サービス内のこの機能によりデータが暗号化されていることを認識しません。内部で暗号化されたデータは swift API 経由でクライアントに返されません。
swift で保管されている間、以下のデータは暗号化されます。
-
オブジェクトコンテンツ (例: オブジェクト
PUT
要求ボディーのコンテンツ)。 -
ゼロ以外のコンテンツを持つオブジェクトのエンティティータグ (
ETag
)。 -
すべてのカスタムユーザーオブジェクトのメタデータ値。たとえば、
PUT
またはPOST
リクエストで、X-Object-Meta-
のプレフィックスが付けられたヘッダーを使用して送信されるメタデータなどです。
上記のリストに含まれていないデータまたはメタデータは暗号化されません。以下に例を示します。
- アカウント、コンテナー、およびオブジェクト名
- アカウントおよびコンテナーのカスタムユーザーメタデータの値
- すべてのカスタムユーザーメタデータ名
- オブジェクトコンテンツ種別の値
- オブジェクトサイズ
- システムメタデータ