2.5. ストレージ

本項では、ストレージサービスの最も重要な新機能について説明します。

分散コンピュートノード (DCN) を使用したエッジストレージ

Red Hat OpenStack Platform 16.1 では、分散コンピュートノードを使用してエッジサイトにストレージをデプロイすることができます。このアーキテクチャーをサポートするために、以下の機能が追加されています。

  • RBD を使用した Image サービス (glance) のマルチストア
  • Image サービスのマルチストアイメージインポートツール
  • エッジサイトでの Block Storage サービス (cinder) アクティブ/アクティブ設定
  • 複数 Ceph クラスターでの director デプロイメントのサポート
Manila CephFS Native のサポート
Red Hat OpenStack Platform 16.1 では、Shared File Systems サービス (manila) はネイティブ CephFS ドライバーを完全にサポートするようになりました。
OSD の FileStore から BlueStore への移行
Red Hat OpenStack Platform 16.1.2 以降、Ansible によるワークフローで Ceph OSD が FileStore から BlueStore に移行されます。これにより、直接デプロイされた Ceph Storage を使用する場合に、OSP13 から OSP16.1 へのアップグレードフレームワークのプロセスを完了できるようになりました。
使用中の RBD ボリュームの移行
Red Hat OpenStack Platform 16.1.2 以降、RBD の使用中 cinder ボリュームをある Ceph プールから同じ Ceph クラスター内の別の Ceph プールに、移行または種別変更できるようになりました。Bug 1293440 を参照してください。
Red Hat OpenShift Container Platform のサポート
NFS バックエンドに CephFS を使用した Shared File Systems サービス (manila) は、Manila CSI を使用した Red Hat OpenShift Container Platform へのファイル共有の提供を完全にサポートします。このソリューションは、大規模なデプロイメントを対象としていません。重要な推奨事項は、https://access.redhat.com/articles/6667651 を参照してください。