第5章 SR-IOV デプロイメントのプランニング

コンピュートノードのハードウェアに応じて個別のパラメーターを設定し、NFV 向けの Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) デプロイメントを最適化します。

SR-IOV パラメーターに対するハードウェアの影響を評価するには、NUMA ノードのトポロジーについての理解 を参照してください。

5.1. SR-IOV デプロイメント向けのハードウェアの分割

SR-IOV で高パフォーマンスを実現するには、ホストとゲストの間でリソースを分割します。

OpenStack NFV Hardware Capacities 464931 0118 SR IOV

標準的なトポロジーでは、デュアルコアソケットの Compute ノード上の NUMA ノードにはそれぞれ 14 のコアが実装されます。HT (ハイパースレッド) および非 HT のコアがサポートされています。各コアには 2 つのシブリングスレッドがあります。1 つのコアは、各 NUMA ノード上のホスト専用です。仮想ネットワーク機能 (VNF) は SR-IOV インターフェイスのボンディングを処理します。すべての割り込み要求 (IRQ) はホストのコア上でルーティングされます。VNF コアは VNF 専用です。これらのコアは、他の VNF からの分離と、ホストからの分離を提供します。各 VNF は単一の NUMA ノード上のリソースを使用する必要があります。VNF によって使用される SR-IOV NIC はその同じ NUMA ノードに関連付ける必要もあります。このトポロジーでは、仮想化のオーバーヘッドはありません。ホスト、OpenStack Networking (neutron)、および Compute (nova) の設定パラメーターは単一のファイルで公開されるので、管理が簡単で、整合性を保つことができます。また、プリエンプションやパケットロスの原因となり、分離を適切に行うにあたって致命的となる一貫性の欠如を回避します。ホストと仮想マシンの分離は、tuned プロファイルに依存します。このプロファイルは、分離する CPU のリストに基づいて、ブートパラメーターや Red Hat OpenStack Platform の変更を定義します。