4.9. 更新の最終処理

更新には、オーバークラウドスタックを更新する最終ステップが必要です。これにより、スタックのリソース構造が OpenStackPlatform 16.1 の標準のデプロイメントと一致し、今後、通常の openstack overcloud deploy の機能を実行できるようになります。

手順

  1. stackrc ファイルを取得します。

    $ source ~/stackrc
  2. オーバークラウドでフェンシングを再度有効にするには、fencing.yaml 環境ファイルで、EnableFencing パラメーターを true に設定します。
  3. 更新の最終処理のコマンドを実行します。

    $ openstack overcloud update converge \
        --templates \
        --stack <stack_name> \
        -r <roles_data_file> \
        -n <network_data_file> \
        -e <environment_file> \
        -e <environment_file> \
        ...
        ...

    以下のオプションの中で、お使いの環境に適切なオプションを追加します。

    • EnableFencing パラメーターが true に設定された fencing.yaml 環境ファイル。
    • オーバークラウドスタックの名前がデフォルトの名前 overcloud とは異なる場合は、更新の準備コマンドに --stack オプションを追加し、<stack_name> を実際のスタック名に置き換えます。
    • 専用のカスタムロールを使用する場合は、カスタムロール (<roles_data>) のファイルを追加します (-r)
    • カスタムネットワークを使用する場合は、コンポーザブルネットワーク (<network_data>) のファイルを追加します (-n)
    • すべてのカスタム設定環境ファイル (-e)
  4. 更新の最終処理が完了するまで待ちます。