第1章 はじめに

本書で説明するワークフローは、お使いの Red Hat OpenStack Platform 16.1 環境が最新のパッケージおよびコンテナーで更新された状態を維持するのに役立ちます。

本ガイドは、以下のバージョンのアップグレードパスを提供します。

現在の OpenStack バージョン新しい OpenStack バージョン

Red Hat OpenStack Platform 16.0

Red Hat OpenStack Platform 16.1.z

Red Hat OpenStack Platform 16.1

Red Hat OpenStack Platform 16.1.z

1.1. ワークフローの概要

以下の表には、アップグレードのプロセスに必要なステップの概要をまとめています。

ステップ説明

アンダークラウドの更新

アンダークラウドを最新の OpenStack Platform 16.1.z バージョンに更新します。

オーバークラウドの更新

オーバークラウドを最新の OpenStack Platform 16.1.z バージョンに更新します。

Ceph Storage ノードの更新

すべての Ceph Storage サービスをアップグレードします。

アップグレードの最終段階

コンバージェンスのコマンドを実行して、オーバークラウドスタックをリフレッシュします。

インフラストラクチャーがマルチスタックの場合は、各オーバークラウドスタックを一度に 1 つずつ完全に更新します。分散コンピュートノード (DCN) インフラストラクチャーがある場合は、中央のロケーションでオーバークラウドを完全に更新してから、各エッジサイトでオーバークラウドを一度に 1 つずつ更新します。

RHOSP 環境を更新する前の考慮事項

更新プロセス中のガイドとして、次の情報を考慮してください。

  • Red Hat は、アンダークラウドおよびオーバークラウドの制御プレーンをバックアップすることを推奨しています。ノードのバックアップについて詳しくは、アンダークラウドおよびコントロールプレーンノードのバックアップと復元 を参照してください。
  • 更新を妨げる可能性のある既知の問題を把握してください。
  • 現在のメンテナンスリリースを確認するには、$ cat /etc/rhosp-release を実行してください。環境を更新した後にこのコマンドを実行して、更新を検証することもできます。