6.11. director のアップグレードの実施
director をアップグレードするには、以下の手順を実施します。
手順
以下のコマンドを実行して、アンダークラウド上の director をアップグレードします。
$ openstack undercloud upgrade
このコマンドにより、director の設定スクリプトが起動します。director によりパッケージがアップグレードされ、
undercloud.conf
の設定に合わせてサービスが設定されます。このスクリプトは、完了までに数分かかります。注記director の設定スクリプトでは、次の設定に進む前に確認が求められます。この確認を省略するには、
-y
オプションを使用します。$ openstack undercloud upgrade -y
このスクリプトにより、アンダークラウド上の OpenStack Platform サービスのコンテナーも、すべて自動的に起動されます。
systemd
リソースでそれぞれのサービスを管理します。systemd
リソースを確認します。$ sudo systemctl list-units "tripleo_*"
各
systemd
サービスでコンテナーを制御します。以下のコマンドを使用して、有効化されたコンテナーを確認してください。$ sudo podman ps
スクリプトにより
stack
ユーザーがdocker
グループに追加され、stack
ユーザーがコンテナー管理コマンドを使用できるようになります。以下のコマンドでstack
ユーザーのアクセス権限をリフレッシュします。$ exec su -l stack
このコマンドを実行すると、再度ログインが求められます。stack ユーザーのパスワードを入力します。
stack
ユーザーを初期化してコマンドラインツールを使用するには、以下のコマンドを実行します。$ source ~/stackrc
プロンプトには、OpenStack コマンドがアンダークラウドに対して認証および実行されることが表示されるようになります。
(undercloud) $
director のアップグレードが完了しました。