16.2. デプロイメントに追加する新たな環境ファイル
通常のオーバークラウドの環境ファイルに加えて、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 16.1 へのアップグレードを円滑に行うために、新しい環境ファイルを追加する必要があります。
ファイル | 備考 |
---|---|
|
このファイルには、アップグレードに固有のパラメーターが含まれます。このファイルは、アップグレード期間中にのみ必要です。 |
| このファイルには、オーバークラウドの登録およびサブスクリプション情報が含まれます。このファイルにより、お使いのシステムを Red Hat カスタマーポータルまたは Red Hat Satellite Server のいずれかに登録します。 |
| ソースおよび準備の手順が含まれるファイルです。これは、アンダークラウドのアップグレードに使用するファイルと同じです。 |
| OpenStack Platform 16.1 では、デフォルトのネットワークバックエンドとして Open Virtual Network (OVN) が使用されます。しかし、OpenStack Platform 13 では Open vSwitch (OVS) が使用されていました。アップグレード中に OVS との互換性を維持するために、このファイルを追加します。OpenStack Platform 16.1 のドキュメントには、アップグレード後に OVS から OVN に移行するための手順が記載されています。 |
以下のコマンドを実行する際に、環境ファイルリストの最後にこれらのファイルを追加します。
-
openstack overcloud upgrade prepare
-
openstack overcloud upgrade converge
-
openstack overcloud deploy