4.9. エッジサイト用の高速データパスロールの作成

エッジサイトで高速データパスサービスを使用するには、高速データパスとエッジサービスの両方を定義するカスタムロールを作成する必要があります。デプロイメントのロールファイルを作成する場合には、分散コンピュートノードアーキテクチャーおよび DPDK や SR-IOV 等の高速データパスサービスの両方に必要なサービスを定義する新たに作成されるロールを含めることができます。

以下の例では、DPDK と distributedCompute のカスタムロールを作成します。

前提条件

アンダークラウドの正常なインストール。詳しくは、Installing the undercloud を参照してください。

手順

  1. アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインします。
  2. デフォルトの roles ディレクトリーをコピーします。

    cp -r /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/roles ~/.
  3. DistributedCompute.yaml ファイルから DistributedComputeDpdk.yaml という新しいファイルを作成します。

    cp roles/DistributedCompute.yaml roles/DistributedComputeDpdk.yaml
  4. DPDK サービスを新しい DistributedComputeDpdk.yaml ファイルに追加します。DistributedComputeDpdk.yaml ファイルにないパラメーターを ComputeOvsDpdk.yaml ファイルで特定することで、追加が必要なパラメーターを特定できます。

    diff -u roles/DistributedComputeDpdk.yaml roles/ComputeOvsDpdk.yaml

    この出力では、+ で始まるパラメーターは ComputeOvsDpdk.yaml ファイルに存在しますが、DistributedComputeDpdk.yaml ファイルにはありません。これらのパラメーターを新しい DistributedComputeDpdk.yaml ファイルに追加します。

  5. DistributedComputeDpdk.yaml を使用して、DistributedComputeDpdk ロールファイルを作成します。

    openstack overcloud roles generate --roles-path ~/roles/ -o ~/roles/roles-custom.yaml DistributedComputeDpdk

これと同じ手法を使用して、要件を満たすように、エッジの SR-IOV または SR-IOV と DPDK の組み合わせ用に、高速データパスロールを作成することができます。

ブロックストレージを持たないエッジサイトをデプロイする場合は、以下を参照してください。

Ceph Storage を使用してエッジサイトをデプロイすることを計画している場合は、以下を参照してください。