第3章 アンダークラウドの設定とインストール

3.1. 直接デプロイインターフェースの使用

デフォルトのアンダークラウド設定では、ironic は iscsi デプロイインターフェースを使用してノードをデプロイします。iscsi デプロイインターフェースを使用する場合には、デプロイ ramdisk がノードのディスクを iSCSI ターゲットとしてパブリッシュし、ironic-conductor サービスがイメージをこのターゲットにコピーします。

DCN のデプロイメントでは、アンダークラウドと分散コンピュートノード間のネットワークレイテンシーが問題になることがあります。レイテンシーの可能性を考慮すると、アンダークラウドの直接デプロイインターフェースを使用するように分散コンピュートノードを設定する必要があります。

直接デプロイインターフェースを使用する場合、デプロイ ramdisk がアンダークラウドの Swift サービスまたは Ironic conductor サービスから HTTP 経由でイメージをダウンロードし、それをノードのディスクにコピーします。ネットワークレイテンシーの影響に関して、HTTP は iSCSI よりも耐性があります。したがって、分散コンピュートノードの場合には、直接デプロイインターフェースを使用することで、より安定したノードのデプロイメントが可能になります。

手順

iSCSI デプロイインターフェースがデフォルトのデプロイインターフェースです。ただし、直接デプロイインターフェースを有効にして、イメージを HTTP の保管場所からターゲットディスクにダウンロードすることができます。

注記

オーバークラウドノードのメモリー tmpfs には、少なくとも 8 GB のメモリーが必要です。

  1. カスタム環境ファイル /home/stack/undercloud_custom_env.yaml を作成または変更して、IronicDefaultDeployInterface を指定します。

    parameter_defaults:
      IronicDefaultDeployInterface: direct
  2. イメージを提供するサービスを指定します。デフォルトでは、各ノードの Bare Metal サービス (ironic) エージェントは、HTTP リンクを通じて Object Storage サービス (swift) に保管されているイメージを取得します。この動作が望ましい場合は、これ以上の変更は必要ありません。あるいは、/home/stack/undercloud_custom_env.yaml ファイルで IronicImageDownloadSourcehttp に設定すれば、ironic は、ironic-conductor HTTP サーバーを通じて、このイメージを直接ノードにストリーミングすることができます。

    parameter_defaults:
      IronicDefaultDeployInterface: direct
      IronicImageDownloadSource: http
  3. カスタム環境ファイルを undercloud.conf ファイルの DEFAULT セクションに追加します。

    custom_env_files = /home/stack/undercloud_custom_env.yaml