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13.5. 作業ディレクトリーでの Git 操作の実施

config-download の作業ディレクトリーは、ローカルの Git リポジトリーです。デプロイメント操作を実行するたびに、director は該当する変更に関する Git コミットを作業ディレクトリーに追加します。Git 操作を実施して、さまざまなステージでのデプロイメント設定を表示したり、異なるデプロイメント間で設定を比較したりすることができます。

作業ディレクトリーには制限がある点に注意してください。たとえば、Git を使用して config-download の作業ディレクトリーを前のバージョンに戻しても、この操作は作業ディレクトリー内の設定にしか影響を及ぼしません。したがって、以下の設定は影響を受けません。

  • オーバークラウドデータスキーマ: 作業ディレクトリーのソフトウェア設定の前のバージョンを適用しても、データ移行およびスキーマ変更は取り消されません。
  • オーバークラウドのハードウェアレイアウト: 以前のソフトウェア設定に戻しても、スケールアップ/ダウン等のオーバークラウドハードウェアに関する変更は取り消されません。
  • heat スタック: 作業ディレクトリーを前のバージョンに戻しても、heat スタックに保管された設定は影響を受けません。heat スタックは新たなバージョンのソフトウェア設定を作成し、それがオーバークラウドに適用されます。オーバークラウドに永続的な変更を加えるには、openstack overcloud deploy コマンドを再度実行する前に、オーバークラウドスタックに適用する環境ファイルを変更します。

config-download の作業ディレクトリー内の異なるコミットを比較するには、以下の手順を実施します。

手順

  1. オーバークラウドに関する config-download の作業ディレクトリーに移動します。この例の作業ディレクトリーは、overcloud という名前のオーバークラウド用です。

    $ cd /var/lib/mistral/overcloud
  2. git log コマンドを実行して、作業ディレクトリー内のコミットの一覧を表示します。ログの出力に日付が表示されるようにフォーマットを設定することもできます。

    $ git log --format=format:"%h%x09%cd%x09"
    a7e9063 Mon Oct 8 21:17:52 2018 +1000
    dfb9d12 Fri Oct 5 20:23:44 2018 +1000
    d0a910b Wed Oct 3 19:30:16 2018 +1000
    ...

    デフォルトでは、最新のコミットから順に表示されます。

  3. 2 つのコミットのハッシュに対して git diff コマンドを実行し、デプロイメント間の違いをすべて表示します。

    $ git diff a7e9063 dfb9d12