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8.3. IPv6 プロビジョニング向けノードのハードウェアの検査
director は各ノードでイントロスペクションプロセスを実行することができます。以下の手順では、PXE を通じて各ノードでイントロスペクションエージェントをブートします。イントロスペクションエージェントは、ノードからハードウェアのデータを収集し、そのデータを director に送り返します。次に director は、director 上で実行中の OpenStack Object Storage (swift) サービスにこのイントロスペクションデータを保管します。director は、プロファイルのタグ付け、ベンチマーキング、ルートディスクの手動割り当てなど、さまざまな目的でハードウェア情報を使用します。
手順
以下のコマンドを実行して、各ノードのハードウェア属性を検証します。
(undercloud) $ openstack overcloud node introspect --all-manageable --provide
-
--all-manageable
オプションを使用して、管理状態にあるノードのみをイントロスペクションします。ここでは、すべてのノードが管理状態にあります。 -
--provide
オプションを使用して、イントロスペクション後に全ノードをavailable
の状態に再設定します。
-
別のターミナルウィンドウで、イントロスペクションの進捗ログを監視します。
(undercloud) $ sudo tail -f /var/log/containers/ironic-inspector/ironic-inspector.log
重要このプロセスを必ず完了させてください。ベアメタルノードの場合には、通常 15 分ほどかかります。
LLDP が Bare Metal Provisioning サービス (ironic) ポートの
local_link_connection
を正しく設定することを確認します。$ openstack baremetal port list --long -c UUID -c "Node UUID" -c "Local Link Connection"
ベアメタルノードの ironic ポートのローカルリンク接続フィールドが空欄の場合は、手動で
local_link_connection
の値にダミーのデータを反映する必要があります。以下の例では、ダミーのスイッチ ID52:54:00:00:00:00
およびポート IDp0
を入力します。$ openstack baremetal port set <port_UUID> \ --local-link-connection switch_id=52:54:00:00:00:00 \ --local-link-connection port_id=p0
ローカルリンク接続フィールドにダミーのデータが含まれていることを確認します。
$ openstack baremetal port list --long -c UUID -c "Node UUID" -c "Local Link Connection"
イントロスペクション完了後には、すべてのノードが available
の状態に変わります。