第2章 オーバークラウドデプロイメント用の Ceph Storage ノードの準備
このシナリオのすべてのノードは、電源管理に IPMI を使用したベアメタルシステムです。director は Red Hat Enterprise Linux 8 イメージを各ノードにコピーするため、これらのノードにはオペレーティングシステムは必要ありません。また、これらのノード上の Ceph Storage サービスはコンテナー化されています。イントロスペクションおよびプロビジョニングのプロセスの間、director はプロビジョニングネットワークを介して各ノードと通信します。すべてのノードは、ネイティブの VLAN を通じてこのネットワークに接続されます。
2.1. Ceph Storage ノードのディスクのクリーニング
Ceph Storage OSD およびジャーナルのパーティションには GPT ディスクラベルが必要です。これは、Ceph OSD サービスをインストールする前に Ceph Storage 上の追加のディスクを GPT に変換する必要があることを意味します。director が GPT ラベルをディスクに設定できるようにするには、ディスクからすべてのメタデータを削除する必要があります。
以下の設定をお使いの /home/stack/undercloud.conf
ファイルに追加すると、director がデフォルトでディスクのメタデータをすべて削除するように設定できます。
clean_nodes=true
このオプションでは、Bare Metal Provisioning サービスが追加のステップを実行してノードを起動し、ノードが available
に設定されるたびにディスクのクリーニングを実行します。このプロセスでは、初回のイントロスペクションが終了して、各デプロイメントが開始する前に電源サイクルがもう 1 つ追加されます。Bare Metal Provisioning サービスは wipefs --force --all
コマンドを使用してクリーニングを実行します。
このオプションを設定したら、openstack undercloud install
コマンドを実行して、この設定変更を有効にします。
wipefs --force --all
コマンドにより、ディスク上の全データおよびメタデータが削除されますが、Secure Erase は実行されません。Secure Erase には非常に長い時間がかかります。