10.3. インスタンスのレスキュー

システムの障害やアクセスの失敗などの緊急事態では、インスタンスをレスキューモードに配置できます。これにより、インスタンスをシャットダウンして、新しいインスタンスディスクを使用してリブートし、元のインスタンスディスクおよびコンフィグドライブをボリュームとしてリブートしたインスタンスにマウントします。リブートしたインスタンスに接続し、元のインスタンスディスクを表示してシステムを修復し、データを復元できます。

注記

ボリュームから起動されたインスタンスをレスキューすることはできません。

手順

  1. インスタンスのレスキューを実行します。

    $ openstack server rescue [--image <image>] <instance>
    • (オプション) デフォルトでは、インスタンスはクラウド管理者が提供するレスキューイメージまたは元のインスタンスイメージの新規コピーから起動します。レスキューモードでインスタンスをリブートするときに使用する代替イメージを指定するには、--image オプションを使用します。
    • <instance> を、レスキューするインスタンスの名前または ID に置き換えてください。
  2. レスキューされたインスタンスに接続して、問題を修正します。
  3. 通常のブートディスクからインスタンスを再起動します。

    $ openstack server unrescue <instance>