第8章 インスタンスへのパブリックアクセスの提供

新規インスタンスには、インスタンスが割り当てられるネットワークの固定 IP アドレスを持つポートが自動的に割り当てられます。この IP アドレスはプライベートであり、インスタンスが削除されるまでインスタンスに永続的に関連付けられます。インスタンス間の通信には、固定 IP アドレスが使用されます。

パブリックインスタンスを共有外部ネットワークに直接接続することができます。この場合、パブリック IP アドレスがインスタンスに直接割り当てられます。これは、プライベートクラウドで操作している場合に便利です。

また、外部プロバイダーネットワークへのルーティング接続が設定されているプロジェクトネットワークを介して、インスタンスへのパブリックアクセスを提供することもできます。パブリッククラウドで作業する場合や、パブリック IP アドレスが制限されている場合、これが望まれる方法です。プロジェクトネットワークを通じてパブリックアクセスを提供するには、プロジェクトネットワークを外部ネットワークに設定されたゲートウェイを持つルーターに接続する必要があります。外部トラフィックがインスタンスに到達するためには、クラウドユーザーは Floating IP アドレスをそのインスタンスに関連付ける必要があります。

インスタンスへのアクセスおよびインスタンスからのアクセスを提供するには、共有外部ネットワークまたはルーティング対応プロバイダーネットワークに接続されているかどうかに関わらず、SSH、ICMP、HTTP などの必要なプロトコルにセキュリティーグループルールを設定する必要があります。また、インスタンスにリモートでアクセスできるように、作成時にキーペアをインスタンスに渡す必要もあります。

8.1. 前提条件

  • 外部ネットワークには、Floating IP アドレスを提供するサブネットが必要です。
  • プロジェクトネットワークが、ゲートウェイとして外部ネットワークが設定されたルーターに接続されている必要があります。